Saturday, April 11, 2020

Polaris Seat on B787-9

3月7日の現地からの投稿でも書いていますが、シンガポール発サンフランシスコ行きUA2便の機材が新型に。

帰省した旅行記が終了したので、ここでそのUA2便について報告させていただきます。
チャンギ空港を朝10時半に出発のUA2便はボーイング787-9で運航。
塗装はまだライブリーになっていませんでした。オーマイさんによれば、機材番号N29968だそうです。

出発前夜のシートマップが、こちら。
シン・ポラリスのシートに換装されています。きっと777と同じで787でも3Aが良いだろうと座席指定。

搭乗してみたら... 確かに新型ポラリスのシートになっていました。座席 1D から後ろをみた図。
パッと見た感じでは B777-300ER と同じに見えますが、天井の高さや機材の「太さ」が違うので若干の違和感。

正面を向くと... ポラリスのロゴが若干安っぽい造りになっているような...。
でも新しく導入されただけあって、内装はまだピッカピカに新しい。

さて繰り返しますが、シン・ポラリス シートなら座席はいつものように 3A です...。
このシートを設計・供給していたゾディアック・エアロスペース社 Zodiac Aerospace はサフランという別のメーカーに買収されて、このシートコンセプトは Safran Seats "Optima" オプティマという名称になりました。

ボーイング 777-300ER との違い、同じ部分はこんなところ。
まず3点式シートベルトは同じだけど... なんとなく半インチくらい狭いような感じがする。
窓は787シリーズなので大きい。従ってシェードが液晶シャッターの調整になっています。
777といちばん違うと感じたのが、シートとボディというか、窓枠の間に隙間がない。

こっちがSFO/FRAで飛んだUA58便、ボーイング 777-300ER です。
撮影条件が違うから比較しにくいでしょうが... 窓の下の隙間に注目。窓そのものが小さいのはしょうがないとして、胴体の丸みとグレーの手すりみたいな間が凹んでいるのが判るかと思います。ここに排気口があります。
これは2017年に初めて乗ったSFO/HKGでのポラリスシートですけど、胴体と手すりの隙間が判ると思います。

787だとこうなっています... 777だと窓の下が凹んでいますが、そんな余裕はありません。
いつも窓とシートのすきまにふたつの枕を突っ込んでいたので、枕の置き場所に困りました。
(多分、よゐこのみんなはそんなことやっちゃダメだよ)

座って正面を見た、の図。
なんとな~く水平方向に余裕が無い気がする。

パーソナルモニタの下にある横に細い物入れも奥行きが無くて、メニューを納めるのがやっとでした。

また 777-300ER と比較するための参考写真です。UA58便のシート3Aが下の図。
フットレストの幅とか奥行きに注目してください。

787のポラリスシートは、フットレストが奥がより細い台形にすぼまっています。
下の段はスニーカーを置くのがやっと。実際は777-300ERでやっているようにデイパックを納めようとしたら、下段にはデイパックが入らなくて気づきました。

エアフローは787や新型737-9で採用されている十文字のネジネジ方式。ライトはLED。
このエアフローは「だんだん開いてきて強風になる」欠点を直していて嬉しい。
ボーイングの天井LED照明は比較的演色性が高くて機内食の撮影記録でも変な色になりにくい。
ただ、高速に明滅しているらしく、電子シャッターを切ると露光が安定しない時がある。

シートそのものは、過去の写真記録と比較すると幅が変わったようには見えません。
肩に食い込んで好きくない三点シートベルトの位置も同じようです...。

777-300ER で初めて乗った時のシートが、これです。枕にSMプレーをかけていてCAに引かれました。
やはり777ではヘッドレストと窓の距離が離れています。787はここが狭まって窮屈に感じるのかもしれませんが、787は窓が大きいし... どっちもどっち?

着座位置からのショットは、こうなります...。
1列目のセンターアイランド上部は予備の運ちゃんが寝てるロフトベッドなので天井の形状が少し変。全体的には777より丸みがキツイので、天井高は大差無いようでも、なんとなく都営大江戸線とかロンドンのピカデリー線みたいに、全体がこぢんまりしたような印象を受けてしまいます。

さて、ソフト面では全っ然変化ありません。
ウェルカムはオレンジジュース、スパークリングワイン、おひやからの三択。

そしてシンガポール発便ですから、SATSの水。
この水、よく冷えてないと微かな香りがして、なんとなく好きくない...。

USB-Aの給電も問題なし。
僕が使っている限りではテーブルの大きさには差が無いように思えました。

出発です。液晶シャッターをCAさんの手元で一斉コントロール、目一杯オープンしちゃいます。
奥まっているからあんまり差を感じないけど、やっぱり少しばかり狭いような気がする。

滑走路に着きました。2Cからの出発です。
787って窓が液晶ごしなので、少し色調整がおかしく写ります。

ローテーションして...
第壱ターミナルのあたりが見えました。あの黄色い機材はシンガポールのLCC、スクートでしょうか?

浮いてすぐに見えてきた... どこぞのリゾート?
いろいろ整っているようですが、こういう赤道直下のリゾートって汗かきまくるから苦手。

さて... お飲み物はミモザと炭酸水をもらって。
シートは新しくてもソフト面は同じ。B787-9の担当は旧コンチネンタル航空のCAさんが多めみたいです。

ミールサービスにも特に違いはありません。
ピスタチオまぶしのツナ、カラフルなサラダ、パンはガーリックトーストで。

メインも、いつもと同じ。
相変わらず、海老のフリッターと焼きそばにしました。

シンガポール発便ですから、麺類は無難においしいです。
日本でもカリフォルニアでも食べられないヌードル...。

そしてアイスクリームサンデーはお約束。
スライスアーモンドはもらわずに、チョコファッジとホイップクリームくらいで。

その後、機内の照明が夕焼けっぽくなってきて...。
あとは青暗い照明に落とされて、みなさんおやすみなさい状態に。

そのまんま iPad でビデオを観ていましたが...
日本國の領海を侵犯しながら飛ぶ頃に、おやつをもらいに行きました。

飲み物はもらわずに、売れ残っていた「世界のチーズコレクション」とネーブルオレンジを。
シンガポール発なのでチーズはほぼスイス製と思われ。
ウォッシュ、青カビ、セミハードのトリオは悪くないです。

そして寝て。
なんとなく目が覚めてしまって、エアショーを点けてみたらこのへんでした。

窓外はまだ薄暗いのを確かめてから、液晶のシェードを外して...
ちょうど朝焼けが始まってきていました。

その後1時間弱で機内の照明が点りました。
LED照明システムがボーイング787だけど、シートはシン・ポラリスという組み合わせに、まだ違和感。

2回目のミールサービスが届きました。好みのチョイス、朝粥にしてあります。
パンはクロワッサンやシナモンロール以外にペストリーが選べたので、それに。
鶏肉の中華粥もフルーツも、いつも通りの安定した味です。

やがて降機態勢になって、サンフランシスコ市内が見えました。
朝の光で金色に輝くサンフランシスコ湾。ゴールデンゲート・ブリッジにベイブリッジが見えています。

スタンフォード上空で旋回して戻って来て...
この朝も、放火されちゃっても仕方がないギリアド・サイエンシズ社のあるフォスターシティが見えました。

こうして新型シートになったボーイング 787-9 に乗ってみた感想は... アテンダントさんとの会話が少ない。座席3Aは通路から奥まっているせいか、旧シートで1Aに座った時に比べてCAさんとの会話は楽しめません。

降機してバスに乗って、帰宅。
バスを逃した!と思ったら... COVID-19 の影響で減便しているためか、ちょうどタイミングよくバスが来ました。

さて... あとはこの3月シンガポールと2月イスタンブールのネタが残るだけだけれど、マンネリすぎ。
暫く記事が枯れるか、コロナネタばっかりになるかも... 沈黙したらゴメンです。>毒者

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