Sunday, March 31, 2019

Singapore 2019Mar(6)

搭乗予定だったユナイテッド航空2便が欠航して、ホテルでもう一泊することに...。
僕たちを乗せたバスは、ホテルに向かって高速道路を突き進みます。
暗雲に満ち満ちた空が、今後の僕たちの運勢を予感させてくれます。(苦笑)

タンジョン・パガー Tanjong Pagar 地区にある、アマラ・シンガポールというホテルに到着。
バスは40人乗りなので、チェックインではさほど並びません。

でもなんだかホテル従業員の段取り悪さが目立ちます。聞けば、欠航した便の乗客を収容するのはこれが初めてだそうで、ああそれじゃ無理ないな... とは思うものの、ちょっと残念でした。

僕が通された部屋は12階、ツインルームのシングル利用です。
ここんちのベッド、かなり固め。コンクリートよりは柔らかい、という程度の硬さ。フニフニのクッションで腰をやられるよりはいいけれど、比較的内容がいい部屋で、ここがいちばんの難点でした。

ベッドの前は壁TV、無料の水が2本、執務机など。
TVの下はミニバーですが、ショボい内容でした。このホテル、日系ショップが多いモールに接続していたので、北海道ベーカリーからカゴメや明治乳業の飲み物を買ってきて冷蔵庫で冷やしました。

バスルームは広い。白い大理石造りで衛生的です。
ただちょっと設備が旧いかも。リノベーションしたようだけど、バスルームは改装しなかったのかも。

シャワーブースが独立して備わっていました。
ただ、熱帯雨林シャワーしかない。あと、水はけが少し悪くて、うっかりすると床に水があふれそう。

ワッフルクロスのバスローブや大きめの貯金箱が備わっていました。
スリッパもあって、4つ星ホテルに格付けされているだけのことはありました。

このへんがショボいミニバー設備。
ここにもコーク・ゼロシュガーは無い...。モールで買ってきたからいいけど。

ミールバウチャーは3枚も配布されました。
ランチ SG$14、ディナー SG$21、そして朝食に SG$14が補填されます。

せっかくだから、取材も兼ねて Element という名前の指定レストランでバウチャーを使い切りました。
ユナイテッド航空に負担させるのが、もう楽しくて楽しくて...(嫌な客)

ホテルに着く少し前に、United Customer Care から「ごめんねメール」がキマした。
2万マイルかUS$400のトラベルバウチャーから選択。マイルは貯まるからバウチャーを。
ほどなく、400ドルの電子バウチャーが届きました♪

実はこの旅程、以前もらった300ドルのバウチャーを使って購入していたのだった。
自分で払ったのは $335.51 だったから、$400.00 もらったら $64.49 儲かった計算になります。
しかもホテル一泊+3食付き。ユナイテッド航空に負担させるのが、もう楽しくて楽しくて...(笑)

そして、ここが指定されたレストラン Element です。部屋でシャワーを浴びてからすぐ突入。
地上階はリノベーションがしっかり済んでいるので、コンテンポラリでいい感じでした。

入口でランチのミールバウチャーを渡して、席に通されて。
まだ他のPAXがチェックインしている間に、さっさとランチしました。
・・・とはいっても、この時点でもう午後4時を過ぎていたんだけどね。

スパゲッティ・ボロネーゼとライトコークをもらって。
パルメザンたっぷりですが、パスタの茹で加減はアメリカ人向け。つまりやや茹ですぎ。
ボロネーゼソースは、日本のミートソースのほうが好きだけど、まあこんなもんでしょ。

これだけの内容はSG$14のバウチャーではまかないきれず、SG$15ほど支払いました。
自分で払ったのが米ドル換算11ドルほどですから、ホテル併設の店なら充分お得です。

ランチをさっくり済ませたら、併設のモールで飲み物を買って部屋に戻りました。
モールには「モスバーガー」や「らーめんけいすけ」が入店していたので、先に食事して正解。(笑)
白木造りを基調にした、やや高級感があるホテルの通路。

でも... 電源を取ろうと思ったら、こんな。
周囲の木組みで判るように、カメラの構え方は曲がっていません。
どうやったらこんだけ曲がったまんまでアウトレットを漆喰固めするかな。ある意味、感動。

とりあえず電気が流れているので無問題ですが、やや興醒めでした。
あと、Wi-Fi が酷い。上下 5Mbps くらいの速度はでるものの、レイテンシが酷い。
他の宿泊客とも「ネット接続が悲惨だよね、このホテル」って話題になりました。

ディナータイムは午後7時に入店。思い切り混んでいて、サービスパーソンはてんてこまい。
僕の両側はクルーズシップ帰りの老夫婦、右下の赤シャツ チラリ はレオン・パネッタ(オバマ政権のCIA長官・国防長官)がブロンドになったような、年中困った顔(笑)のおぢさんで、向こうにいる黄色いシャツは中西部在住のフレッドさん。名前や素性が判っているのは、誰もが食事や会計がなかなか届かずに、ヒマで皆と談笑していたからでした。
(またヤマダ電器センセイに「すぐ友達作るね~」と言われそうですが、自分でも感心するほどの社交性)

実際、7時に入店して退席できたのは8時半すぎでした。

あと、ずいぶんホテルに収容されたPAXが多いなぁ。と思ったら、1日2便あるSIN/SFO線の夜の便、UA28便も12時間40分の遅延で事実上の欠航同然な状態になっていました。UA2便からUA28便に振り替えたPAXも結局同じホテル泊。

さて、ディナータイムに食べたのは... ランチが遅かったので食欲が出そうなカレーで。
シンガポール風チキンカレー+ロティ・プラタ。西瓜のフレッシュジュースと一緒に。
ココナッツミルクがふんだんに使ってあるカレーで、なかなかいけてました。

それにしても、昨夜から中華を除いて食べたものは、ざっくり言えば...

 カツ&エビフライのカレースパゲッティミートソースシンガポール風カレー

これであとハンバーグを食べたら綺麗なおこちゃまメニュー完成です。(爆)

カレーをやっつけた後に「ホテル・アマラ風チェンドル」を試しました。
ココナッツミルクがいっぱい。椰子糖の風味でかき氷がシャリシャリ美味しかった。
バウチャーで SG$21が補填されても、自腹でSG$20くらい追加で払ったけど、満足。

部屋に戻る前、周囲の老夫婦が「コンシェルジェの机に明日のシャトルバス情報がある」と教えてくれました。
確かにあった。「遅延」したUA28便のほうが「欠航」した便のPAXより1時間早く出発です。

そして翌朝。朝6時半から朝食ブッフェが始まるそうなので、その時間にやってきました。
ちょっち眠いけど、どうせ機内のフラットシートで眠れるのが確定していますから、余裕のよっちゃん♪

西洋系と中華系の朝食ブッフェが整っていましたが、昨日の朝が中華系だったので洋風に。
ヨーグルトにフルーツいっぱい乗せて、オムレツとベーコン&ソーセージ、パンケーキ等もいただきました。SG$20のブッフェでSG$14がUA持ち... と暗算しつつお会計を頼んだら、ユナイテッドが全額払うから大丈夫、と言われました。

ユナイテッド航空がそんな太っ腹?とは思ったけど、支払い免除だから速攻で退場。(笑)

8時にUA28便の乗客が行ってしまったのを見計らってから、ほぼ並ばずにチェックアウトしました。
8時を過ぎたら、次のシャトルバスはいきなり9時。ではなく、30人くらい集まったところで送ってもらえました。9時のバスまで時間があると思っていたPAXはチェックアウトが混雑して大変だったらしいです。ふたつの便にあわせてある送迎バス・スケジュールの空隙を貫いて、効率良く空港へ戻ることができました。

チャンギ空港へ向かうみんな、比較的幸せそうです。もう諦観を通り越して一泊余分に楽しんだ雰囲気でした。

そして今度はビジネスクラス確定したので、空港ラウンジはSQの SilverKris Lounge に入場できました♪

Friday, March 29, 2019

Singapore 2019Mar(5)

UA2便でサンフランシスコへ帰ろうとしますが...
まずは、指定のSATSプレミアラウンジには入場せず、シンガポール航空の KrisFlyer Gold ラウンジへ入場。

そう。復路はエコノミーのままだったので、スターアライアンス・ゴールド資格で入場できるラウンジへ。

 SilverKris Lounge    → ビジネスクラス搭乗券の保持者(別途ファーストラウンジもある)
 KrisFlyer Gold Lounge → スターアライアンス・ゴールド会員(SQ金も含む)

このように、ユナイテッド航空のポラリスラウンジと United Club ラウンジのように差別されているわけです。 
かなり混んでいます。日本語があちこちから聞こえてきて少しウザい。中国語と韓国語だとほぼ意味不明なので雑音にしかなりませんが、聴き取れる言語かつ母音がキツイ日本語(とスペイン語少々)は耳障りがきつく、鬱陶しい。

スナックコーナーも... 人、大杉。
ゴールドラウンジのスナックコーナーも、西洋風と中華風のアイテムが一通り揃っています。

人混みの中を、中華アイテムを中心に奪取してきました。
意地汚く、朝からこんだけ食べる奴...。

Wi-Fi のスピードテストもしてみました。
混雑しているせいでしょう。下り10Mbpsしか出ません。
ただしレイテンシーも気にならず、メールのチェックや新聞のダウンロード程度なら充分実用に耐えます。

もらってきたのは...
中華粥から時計回り:アップルパイ、Chwee Kueh 水粿 (日干し大根を載せた米プリン)、焼そば、ハッシュドブラウン。

こっちは点心の蒸し物。
シューマイ、海老餃子に、あんまん。
無難な風味で美味しくいただきました。

さて、アップグレードは絶望的。これがラウンジで朝食を摂っている時点でのステータス。
5番手まで堕ちました。さすがは激安チケットの予約クラスKです...。1K2MMにも容赦がありません。
(どんだけ安い切符を買っていたかは後の記事で出てきます)

しかもオーバーブッキング状態で、スタンバイのPAXが空席を埋め尽くしています。
17列が一杯で18Fを押さえてありましたが、もう満席。
これで14時間半のフライトに耐える勇気がなくなりそう。

ゲンナリ気分で搭乗ゲートに行って、搭乗を...。ところが、待てど暮らせど始まりません。
出発の遅れが出てきました。

遅延の理由は「ブレーキの不具合を修理」とのこと。
なんだか飛行機の腹の下でもぞもぞやってます...。

搭乗待ちの人々は「ブレーキじゃねぇ」とか「しっかり修理して欲しいよね」とか言い合っていました。

そして、グレーの制服に黄色いスカーフですぐ判るGS接待担当のエージェントさんが
「準備が整い次第お呼びしますから、入場可能なお客様はSATSプレミアラウンジでお待ちください」
こんな案内があったので、SATSプレミアラウンジへ行って待ちました。
カプチーノをもらって、静かなセクションで電子版の新聞を読んで過ごして。
でも「ラウンジで待て」は、かなり時間がかかる悪いしらせです。

出発が遅れてきたら、勘の良いビジネスクラスのPAXはさっさとUA2便を見限ってどんどん空席が増えます。
結局、48席が満席だったのが最後は32席までに激減、アップグレード待ちも減って、2位まで昇格!

やたー! サクラサク!! 合格圏内へ突入だ!! 

ゲートへ戻ったら... スナック配布が始まりました。
こんだけもらった。
無節操なPAXは水グビグビ飲んで、でもゲートにセキュリティがあるからってトイレ我慢する馬鹿が続出。(笑)

どケチのユナイテッド航空がスナックを配り始めるのは、思い切り遅れるか欠航するかのサインですが、やっぱり。
予感が当たって欠航した...。多分ブレーキのメンテが終わる前にキャビンアテンダントの労働時間が超過してしまうので欠航を決めたと思われます。これがSFOやNRTのように、CAベースがある(SFOSWとかNRTSW部門が存在する)空港なら交代のCA要員を呼び寄せて飛べますが、現在のSINではさすがに無理。

でもポラリス・ビジネスで帰れるようなので、怒りません♪

この時点でよし、ブログネタになる!!と、他のPAXに判らないよう心の中で喜んでいました。(爆)

明日の出発になって、便名が重複しないようにUA2からUA2834へ変更されました。
便名が変わったらいきなり On Time なのがプチむかついたけど、まあ許す。

復路の便名が確定したところでチェックインをやり直しましたが、アップグレード待ち情報が消えている。1K Desk へ電話してUA2のアップグレード待ちを移してもらったら「コンファームできます」と、嬉しい対応でした。

まだポラリス席はかなりカラッポだったので、1Dを希望。
でもこれは30分ほどの命で、座席1Bへ追い出されました。
もう一度 1K Desk へ電話して、座席 1E へ移してもらいます。

「1Dから追い出されたから、隣の1Eへ座らせて」って頼んだら... きっと隣席に復讐するんだと勘違いされ、
" If you'll be nice to your neighbor, I'll put you on seat 1E, sir. " って言われた。(笑)
あ、もちろん親切にしたよ。1Dへ来たのは婆さんだったので手荷物の収納を手伝った。

さて、欠航が決まったら、まずはシンガポール在住の宿泊がいらないPAXから手続き開始。
ホテルが必要なPAXは、とりあえず入国して34番の荷物引き取り回転台で集合、の指示が。

自動ゲートが使えるので真っ先に入国し、34番の回転台で他のPAXを待っていたら... 送迎バスに案内されました。バスの窓ガラスに「中国南方航空」のロゴが貼ってあって不安になり「ユナイテッド航空用ですよね?」って聞いた。

定員の40人がバスに詰め込まれた時点では、ホテルの名前は不明。ちょっと心配になってくる対応です。バスの運転手がエンジンかけたら、エージェントと思しきお姉さんが乗り込んできて「このバスはホテル・アマラへ行きます。後の事はホテルで聞いてね!投げ捨てるように叫んですぐ外に出て行き、バスはそのまんま出発。

・・・すごい。(汗)

いくら欠航だとはいえ、ここまで丸投げで先行き不透明なのは初めて。
なんだか行き当たりばったりの対応で不安が募るばかりですが、僕たちが乗り込んだバスは一路ホテルへ...。

次記事はユナイテッド航空がホテル宿泊等をどのくらい手当してくれたかをお見せします。

Wednesday, March 27, 2019

Singapore 2019Mar(4)

シンガポール滞在中、最後の晩はホテルの向かいにあるレストランにしてみました。
KATSUYA=かつ屋、というベタな名前のとんかつ専門店です。

ホテルの部屋から、上から目線でKATSUYA周辺を見たの図。
ホテルの前、East Coast Road をはさんだ向かい側にある店です。

店頭はこんな感じ。(写真左側にいるおっさんはケータイで話し込んでてどけないから、写った)
店頭の日本語には齟齬が見当たらないのでほぼ安心しましたが... 暖簾の「味の店」に一抹の不安がよぎります。

店内は質素。無駄なデコレーションがあまりなくて清潔なので、好感が持てました。
奥のキッチンでシェフさんがカツやフライを揚げています。
白いTシャツに野球帽を後ろ前にかぶり、食品衛生基準に沿った姿に安堵しました。

メニューを見て悩む前に、コークゼロシュガーを頼もうとしたら、コーク・ライトしかありません。
シンガポールのレストランでは、なぜかゼロシュガーは見かけずコーク・ライトばっかりです。

シンプルにロースカツにしようかと思っていたけど「カツカレー」の文字にやられました。
結局、ロースカツとエビフライのカレーに。エビフリャーが凄くおおきくて嬉しい。

日本のとんかつ専門店で食べるカツ&エビフライと何の違いも感じません。ライスも短粒米で日本のごはん。
カレーも普通においしい。ということは日本に行かなくてもとんかつ専門店の味が堪能でき、貴重な店です。

お食事後に、西瓜をサービスしてくれました。
カレーの後に、体を冷やす効果があるとされる水菓子は有り難いです。

シェフさんはシンガポールの人ですが、日本のとんかつ専門店で修行してきたそうで、納得の味でした。
ホテルの向かい側という至便な立地なので、今後通い詰めそうです。

なにしろ自宅近所でトンカツを食べられた「うさぎ」さんが無くなってから、フライものに飢えていますから。
(自分で揚げるのは準備~廃油処理までを考えたら、面倒臭くてイヤ)

そして帰路につきますが... 一波乱あってブログネタ満載の復路になりました。