Tuesday, August 29, 2023

Renewal for Senior

久しぶりの更新ですが、ブログ書く気ナシナシになった理由のひとつが、これらです。

高齢者になるにあたって、誕生日前に更新・申請するものが山積していました…。

オンラインで申請できて、誕生日前に届けてくれたのが、親切なクリッパー カード
日本の スイカ とか イコカ みたいな、SFベイエリア共通の交通系・非接触式カードです。
今までは青いクリッパーを使っていましたが… 白いのが届きました。
しかも Senior って書いてあるし。

CalTrain では値引きが無かったと思いますが、サンマテオ郡の公営バス SamTrans は半額になります♪
クリッパーで支払えば、パロアルトからデイリーシティまで、どこへ行くにも片道1ドル!

しかも、2時間以内に乗り継いだら、乗り継ぎは無料です。なので...ちょっと空港へ行って搭乗券もらってくるとか、隣町の銀行にある貯金箱へアクセスするのも、1ドルぽっきりで済むようになりました。

さっそく iPhone のお財布へ焼き込んでみました…。
ちゃんと白いクリッパーカードが出てきた。

登録してすぐ $20 プリペイして、あとはクレカから自動的にリチャージする設定をしておきました。

今まで使っていたクリッパーが、こっちです。
こっちのクリッパーカードは使わなくなるけど、もし誰か一緒に乗車する時にはこっちで支払えます。

シニア用クリッパーの登録と発券はいちばんスムーズにいきました。

結構ややこしくて面倒だったのが、メディケア。日本でいう国民健康保険です。
アメリカでは 65 歳になって初めて皆保険に加入出来ますが、全てはカバーされません。
そのため、保険会社から補填するプランを購入することになります。

儂の場合は… 医療 + おくすり + デンタル というように、みっつのプランに加入。
結果的に『保険証が4枚』という状態になりました。ただ、デンタルや薬局はいつも同じ場所に行くから、来月に保険を更新したら2枚の携帯で済むはずです。

いちばん大きかったのは、保険料の差。

いままで毎月約 3,000 ドル、1ドル140円だと毎月 42 万円の健康保険料を支払っていました。
それが、9月からは毎月 350 ドルくらい。毎月 49,000 円の出費で済みます。凄い違い。

  §

一番しんどかったのは… 日本國の老齢年金申請

まず、日本国外に在住の申請者は日本國領事館から在留届を発行してもらえ。…って。
もうアメリカ人になっちゃって国籍喪失してるから無理だろうけど、領事館に電話汁。

「2006年にもう国籍喪失したんですが… 在留届は発行していただけますか?」
「ごめんなさい、無理なんです。在留している旨の宣誓供述書を造って公証してください」
「そういうフォームって、見本とかありせんか?」
「ごめんなさい、何もありません」

改めてよく判りました。移民は棄民です。

ここはニューヨーク市の学生用に用意された宣誓供述書をネットで拾ってきて、改造。
日本語訳も造って、一緒に公証してもらいました。

さらに妹に助けてもらって、戸籍謄本(正確には除籍謄本)を送ってもらいました。

そして、本命の『老齢年金申請書』にとりかかりましたが…
日本語ネイティブだと思っていたのに、よくわからん項目がいっぱいで焦りました。
結局、年金相談センターというところへスカイプ電話して、いろいろ教わりました。
教わってて思わずキレたのが「年金コード」という4桁の数字。

「儂、厚生年金の加入から、退職後は国籍喪失するまで国民年金も払ったので、『旧厚生年金法』と『旧国民年金法』のふたつに該当して、0120 と 0130 のどっちのコードを書けばいいか判りません」

「お客様(←年金機構の『お客様』には違和感)の場合はまだ受給を受けていらっしゃらないので、旧法は適用されません。それと、受給申請前ですから『年金コード』は空欄でご提出ください」

「何十ページの説明書と日本年金機構のウェブページをあちこち読みましたが、年金コードは空欄ってどこにも見つけられませんでした!!(怒)」

「判り難くて申し訳ありません」

…こんなやりとりをしましたが、ようやっとお盆前に申請書類を年金事務所へ送れました。

これを書いている時点で何も連絡がありません。
きっと「移民は棄民」扱いされているか、あるいは無問題で支給されるかのどっちかでしょう。

【脱肛後追記ここから】
 8月末になって、年金事務所から『租税条約に関する申出書』という書類が返送されました。やばい間違えたか?と思ったら、米国税庁からの書類 Form 6166 が一緒に提出されないと受け付けられないそうです。国税庁へは 85 ドル払って当該書類の発行申請をしていますが、もう1ヶ月半経つのに音沙汰ありません。
 日本の年金はおあずけかなぁ?…と思ったら、その下に『年間の受取額が 114 万円以下の方は提出されなくても影響はありません』という事で、『ご安心ください』という文末の台詞に安堵しました。
 これで、毎年1回1週間くらいは東京へ旅行できるくらいのお金がもらえそうです♪
【脱肛後追記ここまで】

  §

そして… 自動車運転免許証の書き換えも、今度の誕生日が更新期限になりました。

カリフォルニア州、というか全米では REAL ID と呼ばれる、連邦共通の「顔写真付きIDカード」が 2025 年の 5 月から全面的に採用されるので、どうせ書き換えるなら REAL ID に切り替えた方が賢明でした。

でも… ID の厳格化のために、居住が証明できるものを2通提示しなくてはいけません。幸い、ベイエリアはネット社会なので、オンラインで事前申請して仮許諾とアポイントメントをもらってから、パスポートと一緒に申請した書面を持って DMV(運転免許センター)へ出頭しました。

朝の 9 時 10 分の予約だけど… ゼッタイ混んでると思って行ったら、やっぱ 100 人並んでる。
でもよく見たら… 100人はアポ無しでやってきた人々。アポのある人はすぐ入館できました。

呼ばれて、審査官のお姉さんにパスポートを提示した後…

「じゃあ、居住証明用の書類のオリジナルを見せて」と聞かれ、最初の書類を提示。
「これ。ちょうどいいタイミングで、召喚されちゃったんですよね…」
陪審員の召喚状です。これはバカ受けでした。

「運転免許証の登録住所が陪審員の召喚に連動するから、これはベストよ!(爆)」
「でもね~… 行くといつも当っちゃうんですよね。登録外して欲しいくらい」

「で… もう一枚オンラインで提示された年金保険の書類は、もっといいの、無い?」

それは少し思った。
住所の欄はあるけど、社会保険庁の住所が表示されていない奴を送っちゃった。

「あ… いちおう、メディケアカードのカバーレターを持ってきたけど。どう?」
「こっちなら完璧♪ 陪審員の召喚状とメディケアのカバーレター。最強の組み合わせよ!(笑)」

ちゃんと予備の証明書類を用意してきたので、お姉さんはゴキゲンで作業開始。
もうオンラインで更新費用(41ドル)も支払ってあるので、一番楽な客だから。

で… プリンタから出てきたレターサイズの紙を半分ちぎって、渡してくれました。
加州の免許証って、身長体重に髪の色、目の色まで申告します。
体面申請なのでウソこけませんが、体重 190 ポンドで通りました♪(前の免許では 205 ポンド)

でも… 髪の色が「グレー」に変わった。身長も1インチ縮んだ! (苦笑)

ついでに、裸眼視力を検査されて『要矯正』になっちゃった!!若い頃は… 2キロ先のライオンもみつけられる、ホッテントットブッシュマンに匹敵する視力 2.0 以上を誇っていたのに。悔しい!!
乱視が酷くなったせいです。あと、糖尿が影響してないか、すぐ網膜の検査も受けます。

「4週間で新しい免許証が届くけど、それまではこれがテンポラリな免許ですから」
「これ… クルマのダッシュボードにはいいけど、財布に入れるの!?」
「今持っている免許証も誕生日まで使えるから。返却しなくていいから」

そこまで言われて、ちょっと安心しました。

【脱肛後追記ここから】
 これ書いてる8月29日の時点で4週間経過。
 でも新しい運転免許証は届きません…。
 やっぱり新型コロナの影響で処理が遅れてるのかなぁ?
 …と思って、ウェブサイト dmv.ca.gov の FAQ を見たら、
 『60 日経っても届かなかったら電話汁』ってなっていました。
 待たされる期間がこっそり2倍以上に伸びていました…。
 シン免許証が届いたら記事公開しようと思ってたけど、諦めますた。
 顔写真を『トイレ マイナの花子さん』に焼き変えるのも面倒だし。
【脱肛後追記ここまで】

  §

さらに… 軍の身分証明書も失効しているのに気づきました。

こちらもオンラインで予約、NASA のモフェット基地にある ID 発行センターへ行って、更新してきました。

旧いカードの期限を見ると判るけど… 今年の1月28日で期限が切れていました

・・・ということは6月、期限切れの身分証を持って、ニュー山王でお食事してきたわけだ。(大汗)
よく通してくれたな~と思ったけど、門番のおじさんは見覚えがあったし、レストランに予約入れてたし。

この更新カードを申請する時に、お姉さんに言われました。

「65歳の誕生日になったら、無期限で失効しない身分証を発行できるわよ」
「ホントですか!? そしたら誕生日を過ぎたら、改めてアポ入れます!」
「でもせっかく来たんだから、それまで使えるカードを更新しといてあげる」

軍のお姉さんは免許センターよりずっと優しいです。顔写真を撮って、あっという間に更新カード発行♪

でもまた来月になったら、無期限で有効な身分証に切り替えてもらいます。なんで軍人カードが重要か? なぜならこれも合衆国政府発行の身分証なので、パスポートにはならなくても、米国内の移動ならこれで OK。理屈の上ではプエルトリコにグアムやサイパンも行けます。どのみちパスポート持っていくと思うけどね。

  §

あ、そうだ。パスポートも来年書き換え。もう申請用紙を造っちゃいました。
最速でも7~9週間みておけ。って書いてあったので、旅程も動かしました。

パスポートを更新したら、Global Entry も、日本の自動ゲートも更新です。
もう、何から何まで芋づる式に更新と申請で、イヤになってきました…。

あ、そうだ。高齢者向けのワクチン接種もいっぱい。Arexvy とかいうのまで増えたし。…もうやだ。
【脱肛後追記ここから】
 9月1日、メディケアに切り替わったので Arexvy を打ってもらいました。
 日本ベイクリニックには在庫が無かったので、ヲルグリーンズへ行きました。
 儂の顔を覚えている薬剤師さんが、若干イヤイヤで打ってくれました。
 すごいぞメディケア! 接種は無料でした♪(定価は 325.99 ドル)
 接種後6時間経過しましたが、インフルエンザの予防接種みたいに無反応。
 でも感染を 82%、重症化を 94%抑えてくれるそうなので、期待してます。
 *上述の数値はグラクソスミスクラインのサイト arexvy.com を参照。
【脱肛後追記ここまで】

ということで、こういうのが連続してます。陪審員も当たっちゃったら9月後半の予定もおじゃんです。