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Thursday, August 21, 2025

United's In-Flight Meals

前記事の最後に軽く予告しましたが、ユナイテッド航空のサンフランシスコ発便機内食が改善された模様なので、ここで簡単にお知らせします。復路のお食事も同時にご覧に入れます。

UA便でチューリヒまで行き、ターキッシュエアラインズの便へ乗り継ぎます。
出発は変則的に… 国内線 第参ターミナル F13 ゲートから。
ポラリスラウンジでお食事した後、国際線ターミナルから第参ターミナルへ移動します。
SFO は改良工事中で、こんなターミナル間の「近道通路」が作られていました。
内部は『インコさん』がテーマらしく、インコさんの絵と鳴き声が。

 …なんだかなぁ。

 あの『金玉満堂』を思い起こさせるようなインコさんのギャーギャー声が。

その近道通路をポラリスラウンジから見たら、こんなんなってます。
いかにも付け焼き刃的。テンポラリです。

将来はここらへんにビルを建てるつもりです。もう好きにしてください。

機材も出発 48 時間前に B772 から 77W にシップチェンジ。つまりボーイング777-200からボーイング777-300ERへ機材変更されました。B772 では最前部の座席 1A がクルーレストでブロックされていますが、77W になった途端に開放。すかさず 1L から 1A へ座席を変えました。

左右でどこが違うのか?

御不浄へ行くのに、前方ギャレーを左右にまたがなくていいのだ。
あと、左側通路はインターナショナル・パーサー(UAの呼称で、CAの頭領のこと)が担当するのだ。

今回はスティーブさんという赤毛の口髭がかっこいいパーサーさんに担当してもらえました♪

お食事開始で、コカコーラ・ゼロシュガーを一缶所望。
ナッツの壺が、さらに小さくなりました!

ただし、上写真では判り難いですが、アーモンドとカシューナッツだけではなく、ヘーゼルナッツ、胡桃、マカダミアの破片、そしてプレッツェルが確認できました。分量が減っても、含有されているナッツ類の種類が増えたのは、爺さんになった儂には「量より質」なので、ここは高得点です。

テーブルクロスもナプキンも変更されました。ナプキンのボタンホールは「あったりなかったり」という状態でしたが、今回の往復で4回出た物は全てボタンホールが開いていました。使う人は少ないみたいですが、儂は食いこぼしをするお爺さんなので、このボタンホールをシャツの2番目のボタンに通してナプキンを胸の前に安定させています。小さい事でも個人的には重要です。実際、使い終わってみるとこぼしたソースがくっついている事が多々あります。

さて前菜は、海老 または 西瓜とリコッタチーズ。海老にしました。
こんなのが出てきました。食器がすべて新調されています。分量は以前より少なめ。

機内食の外注先が LSGスカイシェフに変更されたので、仔細な部分でいろいろ変更されていました。

まずは、いつものどうでもいいサラダが、けっこう良質の内容に改善。
リーフレタスやルッコラ。ルッコラが入っている時点でユナイテッド航空とは思えません。
さらにこの下には、アーティーチョークやモッツァレラのボールが入っていました。

そして添付のドレッシングは、シャンパン・ビネグレットです。

サラダの容器をほぐり返して「これホントにユナイテッド?」って気分。
よそのエアラインに用意されたものが間違って配達されたのかも?と疑いました。

海老のコンフィも、トマトのサルサやフリセーレタスが使ってあって美味。
これだけ改善されていると、きっとまたここから堕ちていくんだろうと思って悲しくなりました。

ユナイテッド航空と二十数年つきあっていますが、いきなり内容が改善されては、またどんどん堕ちていく。ということの繰り返しなので、改善された状態になっても両手を挙げて喜べなくなりました。

今回の改善で、ちょっと気に入ったのが、ソルト&ペッパー。
ちいさな容器が三段重ねになりました。

バラバラにしてみると… こんなです
P=ブラックペッパー、S=ソルト。さらにR=レッドペッパー(一味)が加わりました。

食事内容にもよりますが、チリペッパーで味変できるのは楽しいです。

メインコースの選択肢は、

 ・ビーフのショートリブ + ポテト
 ・「エアラインチキン」のグリーンカレー + ジャスミンライス
 ・ポークカツ + パスタ
 ・ハリバット(オヒョウ) + キノア

ちっぽけな写真だと、どれも消去法で消し去りたくなるようなものばかり。欧州へ飛ぶ便なのに豚肉が搭載されているのにも驚きました。ムスリムや印度人は豚を見るのもニオイを嗅ぐのもイヤなはずです。ある意味凄いです。

それでもグリーンカレーなら失敗はない。と思って…普段は避けるチキン胸肉で。
こんな見た目でした。エアラインチキンというのは、鶏手羽と胸肉がくっついたままの部位らしいですが、機内食で食べ易いように手羽の最初の関節分だけ骨付きで残して、つまりウイングレットや胸側の骨は外して、ほぼ骨なしで食べ易い状態に加工されていました。肉もしっとり仕上げで柔らかく、上出来です。

バクチー入りのジャスミンライスとグリーンカレーのソースは相性も良く、なかなか上出来です。量的には少なめですが、食が細くなったお爺さんには適量で、美味しくいただけました。

そして… さすがにここは大きく変更されませんでした。
ユナイテッド航空名物の、アイスクリームサンデーは健在。

全体での運用はどうなっているのか判りませんが、最前列に座っていたのでパーサーのスティーブさんと簡単な会話をしただけでした。

「この後はデザートかチーズプレートがありますが、どうします?」

「アイスクリームサンデーをお願い」

「どうアレンジしますか?」

「チョコレートソースにナッツを振りかけて、ホイップクリームを載せたらチェリーひとつ」

「さすが1K(笑)  すぐお持ちします♪」

だいたい、いつもこういう会話です。今回はカートで来る前に受領しました。

アイス食ってる最中に導眠剤が効いてきて、うとうとと寝落ちして…
到着の3時間前くらいで、目が覚めました。

きっとスナックコーナーにチーズプレートが売れ残っていると思って、略奪に。
ありました。チーズ3種類+クラッカーです。

クラッカーはアカシアAcacia から銘柄が変わったのに、以前とまるで同じ風味で、かえってビックリ。

それより、チーズの方がもっとビックリでした。
 ・イエローチェダー
 ・白カビ、たぶんカマンベール
 ・青カビ、銘柄不肖

今まではどうでもいいようなセミハード3種類だったのが、チェダー、青カビ、白カビと王道に復帰!

もうここまで来れば、改善されたとはっきり申し上げていいでしょう。
でもそうなると、またここからどんどん堕ちていくのが怖いです。

2回目の機内食は、あんまり大きな変化がありませんでした。
フルーツサラダの刻み方が細かくなった事に気づく儂の方が、もっと細かい?

コーヒーをブラックでもらったけど、淹れたてで濃くて美味しかったです。これなら立派に illy を名乗れます。

お食事で選べたのは、バナナブレッドプディング または サラダ。
ブレッドプディングはこんなでした。
ベリーソースがまあまあいけてるので、普通にいただけました。

乗り継ぎのチューリヒへはほぼ定刻着。
シェンゲン領域外同士の乗り継ぎですが、ターキッシュエアラインズのひとつ前の便が遅れていたので、そっちに乗せてもらえないか地上職員と交渉したら… スイスなのにゲシュタポ女看守みたいな対応でガッカリ。

それでも、スイス・インターナショナルのラウンジでシャワー浴びてスナックつまんでから予定通りのイスタンブール行きに乗って、ホテルまでほぼ予定通り。

インターコンチネンタル・イスタンブールでは、また同じ部屋をもらえました。
ある日、クラブラウンジの受付にゲストリレーションズの親分がいたので、儂の将来の予約6つをすべて同じ部屋にしてもらえないかゴロニャンしたら… 快諾されました。
特典予約で Classic Room になっていたのが、すべて 1 King Premium Sea View + Lounge Access へ♪

滞在中はたいして写真撮らなかったので割愛します。
田舎に帰っていたブルートくんがイスタンブールへ戻ってきたくらいが、変化です。

 §
さて復路♪
 §

帰りはアムステルダム経由で戻って来ました。
機材は 772 なので、座席は右側最前列の 1L です。

結論から申し上げれば、こちらは今までからさほどの変化はありません。
なので文字数少なめでさっくり御覧にいれます。

最初のお飲み物は、トニックウォーターを所望。
ナッツは... アーモンド、カシュー、胡桃は確認できました。

そしてスターターです。海老 または ラディッシュサラダ で、海老を選択。
見た目はこんな。夏場だからなのか、サラダにレタスが入っておらず、ルッコラ、胡瓜、ラディッシュにミニトマトといった陣容でした。帰りの便ではパンにプレッツェルを選べました。

ナプキンや食器が変わった以外、欧州発便では大きな変更はみられません。

メインディッシュの選択肢は、
 ・ビフテキ
 ・鶏ロースト
 ・海老とパスタ
 ・ルッコラサラダ

久しぶりにビフテキを選択してみました。
ビーフのローストに、アスパラガスとマスタードポテト添え、カフェ・ド・パリ・バター。

ビフテキの火通しは、ミディアム~ウェルダンのあたり。機内食の安全性を考えれば順当。
肉質は赤身ですが、肉はそれほど硬くなっていませんでした。
今まで供給されたビフテキ類のうちでも、出来は良い方。

アイスクリームサンデーはいつも通り。
ベースはティラムックのバニラアイスです。
チョコレートファッジ + スライスアーモンド + ホイップクリーム + チェリーを載せて。

さすがオランダ。ホイップクリームの色が黄色っぽいけど、風味も良かったです。

帰りはデザート後にすぐ寝落ちして、疲れが溜まっていたのか、そのまま爆睡。
機内が明るくなって目を覚ましたら、もう到着前のお食事配布時間でした。

2回目の機内食、選択肢はふたつ。
 ・ペンネパスタに鶏ロッテサリのソース
 ・ベジタリアンのビリヤーニ

ビリヤーニにも激しく惹かれましたが、パスタがクリームソースだっていうから、そっちで。
こんなです。到着が夕方なのでランチっぽい仕立てですから、珈琲でなくコークゼロで。

サラダは普通ですが、ドレッシングはレモンビネグレットで酸味が利いています。
パンは CA さんが「プレッツェルだったわね」って言って、置いて行かれました。

主菜のペンネパスタですが… にくがみあたらない。
食べるとローストした鶏の香りはするけど、肉らしい物は見当たりません。(泣)
ソースのクリーミーさもイマイチなので、バターを混ぜ込んで改良しました。

今になって考えてみたら、調味料セットで追加されたチリペッパーでも加えてピリ辛にしてみても良かった。

ベイエリアまで戻って来たら、儂が座っている右側の窓に SFO が見えました。
そのまま行きすぎて、フリモント上空で旋回して 29L 滑走路で着陸。

G8 ゲートまでタクシングしている間に、Mobile Global Entry を起動して事前入国審査を完了。
動かないトラベレータ(怒) を歩いて入国審査場へ。

CBP のオフィサーに「税関申告品はありません」Nothing to decrare, sir. って言ったら入国審査はおしまいです。審査官のお兄さんはパスポートさえ見ないで「おかえり」Welcomeback, sir. って言われました。

これで8月のイスタンブール往復のうち、ユナイテッド航空で飛んだ部分のお食事紹介は終了。

久しぶりのダラダラ長い記事をここまで御覧いただき、ありがとうございました。

Saturday, February 22, 2025

IST → FRA → SFO

イスタンブールから帰ってくる時の顛末を少し。…といっても写真 40 枚あって長文です。ごめんなさい。

気分的に、朝からドタバタした後… 半分やけになって風呂屋に行ってサッパリして。
ロカンタで羊を食し、ホテルに帰ってきてシャワー浴びてから、ティータイムです。
こんなのもらって『まったりする』とか書きたいですが… 気分は燃え尽き症候群状態。

ことの始まりは、朝ターキッシュ・エアラインズから届いたテキスト。
スカした仏語表現で majeure(不可抗力)とか、Thank you for your understanding. とか書きやがって…

もう、ちぃぃぃぃっっっっともアンダースタンディングできません

でも、ホテルの 17 階の部屋の窓から外を観れば… まっしろしろ。
まぁ、こりゃしょうがないかな。

この時点で、雪が積もりすぎて空港がシャットダウンしそうになっていました。本日は 150 便が既に欠航を決めていて、明日は 200 便が欠航の予定だって。この後の予報では最長4日くらい降り続き、その間は空港閉鎖と恐ろしい話が。

最悪の事態で、宿泊延長は… こりゃしょうがない。でも明日は満室って…。(汗)

最大の問題点は… 今回の旅行に限って、クスリのバックアップが1日分しかない
ただ、インスリンはまだペン1本分=5日分あるから、たぶん氏なないで済みそう。

以上のハラハラ気分でクラブラウンジへ行ったら、ちょうどゲスト・リレーションズの親分がいました。

「この雪で空港が閉鎖されたら帰れません… いま調べたら満室だし、困りました」

「お部屋についてはご安心ください。帰れないって事は、来られないわけ。大丈夫♪」

予約担当のいちばん偉い奴にこう言われたので、最悪でも宿の手配は安心。

そのままラウンジの窓際の席に座って、外を観たら…
…なんか、雪が積もり始めてるし。(大汗)

悲観に暮れていたら、後ろからダンディな支配人さんのバリトンが響いてきました。

「どうです Mr. obaKoba、素晴らしい雪景色でしょう!?」

「あの… おかげでターキッシュ・エアラインズの予約がキャンセルされました」

「Ouch! でも Mr.Obakoba のお部屋は確保しますからご安心ください!」

…あんた、予約係でもないのに凄い自信だな?

「ありがとうございます。ルフトハンザで帰る手配はしましたが、雪模様次第です」

そして、火傷するほど熱いトマトスープとグリルドチーズサンドで軽い夕食を済ませたら…寝ます。

ルフトハンザ便は 6 時 50 分発なので、午前3時には起床しなくちゃ。
もしこのルフト便が飛べば、接続のユナイテッド便に間に合います。
…というか、フランクフルトで5時間以上も乗り継ぎ時間ができます。

でも、寝る前にターキッシュ・エアラインズのステータスを見たら… 全部で 200 便も欠航。
フランクフルト行きは、午前中に3便あるのが1便だけ飛ぶけど、超満席でキャンセル待ち。

ドキドキでなかなか寝付けなかったけど、導眠剤のおかげで少し寝ました。

午前2時45分。モーニングコールの予約きっかりに電話が鳴りました。
起きて部屋の窓から外を観たら… あれ!? 少し晴れてる??

少なくともボスポラス海峡対岸のアジア側がよく見えるので、安心してきました。そして再手配してもらった帰りのリムジンがホテルを出発して…いきなり、運ちゃんがガソリンスタンドに入って停車して… どしたの!?(ドキドキ)

「コーヒー買ってきます。この時間はエスプレッソバーが無いけど…」
「ありがとう。クリームかミルクを少し入れてもらえれば嬉しいけど」

儂が眠そうにしていたからか、アツアツのコーヒーを買ってきてくれました。
帰路も約 40 分で、雪での遅延はなかったけど、道端でトラブったクルマは数台見かけました。

空港で1回目のセキュリティを抜けて、ルフトハンザのカウンターへ辿り着いて…

「非常口席の窓側がお取りできますが、問題ありませんか?」
「もしかして足元がたっぷり広い? そこ、いただきます!」

窓側だけど、隣席にご迷惑かけずに便所へ通えるから非常口席は嬉しい♪
ルフトでもスターアライアンス・ゴールドだと IGA Fast Track が使えます。

出国審査後、2回目のセキュリティを抜けます。

かつて旧 IST 空港のアタテュルク空港で、入口で派手にアッラー・アクバルやられちまったせいです。

セキュリティをくぐったら、迷わずにターキッシュ・エアラインズのラウンジへ。
まだ午前5時頃なので、できたてのお食事はやや少なめだけど… ホットサンドイッチを発見!

グリルドチーズサンドと、ラズベリー風味のアイスティーを。
よくよく考えたら寝る前もグリルドチーズサンドだったけど、どっちも美味しい。
トルコちゃんのは、チーズとトマトのバランスが良くて、パニーニ焼きが上手。

この後はバクラヴァにカプチーノをもらったら、搭乗ゲートへ向かいました。

さて… ルフトハンザ航空フランクフルト行き 1305 便は、エアバス A321 で運航。
もうほぼ満席だったけど、26F を発券してもらえました。
…きっと、ユナイテッド航空の手配が予約クラス Y の正規運賃だったからです。
スタアラ金で優先搭乗したら… 既に 26F には髭もじゃのおっさんが座ってるし。

「あの… 儂が 26F なんですが、もしかして 26E をお持ちですか?」

ジャンプシートの前に立ってウェルカムしていたブロンドCAさんが儂の台詞に反応。
窓側席に陣取っているおじさんに声をかけて、彼の航空券をチェックしました。

「お客様のお席は 26E ですから、隣です!」

儂があわてて座席交換をオファーしました。

「そちらがお好みならどうぞ。飛行中はセンターシートが通路側状態ですから、そのほうが嬉しい」

ブロンドCAさんがニコニコでした。

「ありがとうございます。協力的なお客様はいつでも大歓迎です♪」

「クスリの副作用で頻繁に席を立ちますので、このほうが迷惑をかけません」

結果的に腰掛けた 26E は、こういう不思議な配置の席でした…。
ドア 3R があるので、26E でも足元はひろび~ろ。

26E から前を向いて撮ったら、こんなです。
むしろ 26F だと、目の前が不自然に広くて気味が悪いかも…。

さて、その後出発した直後に、髭もじゃおじさんがブロンドCAさんにご注文。

「あの… 悪いけど水をもらえないかな?」

「もう離陸前ですから、もう少しだけお待ちください」

「ラウンジから盗んできたのが2本あるから、儂のを1本あげる♪」

髭もじゃおじさんは水を手に入れ、御礼を言ってくれました。

「席を替わってくれたり、水をくれたり、君は本当に優しい、いい奴だなぁ」

「いえいえ、ヒトを観て決めてます。貴兄はいい男だから優しいのよ♪」

けっこう本気で答えたのに、髭もじゃおじさんもブロンドCAさんも大爆笑。
その後、髭もじゃおじさんは着陸態勢に入るまで、ずっと寝たまんまでした。

「そういえば、非常口席に座った PAX への協力確認をやらなかったけど…」

「お二人とこれだけお話しして、問題無いのは充分に確認取れました♪」

…そういうものなのか?

…ドイツなのに? ゲシュタポの子孫なのに、それでいいのか?(ぉぃぉぃ)

ともかく、この積雪で閉鎖寸前の空港から脱出できればどうでもいいです。
ともかく、5,000 マイルもらえるポラリスビジネスに接続できればいいです。

離陸後まもなく機内食の販売が始まりました。
そうです。『配布』ではなく、『販売』です!

国際線なのに、どうせ豚の餌なのに、カネ取るんかい!?

タダで配布されるのは、ミネラルウォーターが1本だけでした。


埼玉県民でさえ そこら辺の草でも喰わしてもらえるのに、水だけなんて!!


でも、ブログネタになるかもしれないと思って、買った。そしてネタにした。(笑)

「こんな早朝便で、いったい何があるの?」(ドキドキ)

「温かいのはバナナローフで、冷たいのはフルーツ味のスムージーです」

降雪で閉鎖寸前の空港を脱出してきたのに… スムージーは無理筋だろ! 

消去法というか、これ以外はありえないような選択肢でバナナローフを注文。
「うんと… かふぇ、みっと、さーね。びって」
『それと… コーヒーにクリームを、お願い』と言ったつもりでしたが、ちゃんと通じました。(笑)

お支払い方法はカードだけになります。このへんはユナイテッド航空と一緒。

「アップルペイでも、いい?」

「あら、ユナイテッド航空のですね?www 大丈夫ですよ」
後で見たら… バナナローフとコーヒーで 6.40 ユーロ。
この記事書いてる時点の為替レートで、約 1,000 円也。

でもユナイテッド航空が機内で販売するものよりは、一般的な食品に近い味がしました。
『豚の餌』なんて書いてすいません。ユナイテッド航空より全然まともでした。

そして驚いたことに、降機態勢に入る前に何か配布し始めました…。
今更ヘッドフォンを配るかなぁ? 機内エンタメも Wi-Fi も無い機材なのに…。

「何を配ってるの?」

「チョコレートです♪ 貴方には 2~3 枚、いかがですか?」

席を譲ったり水を分け与えたりしたので… 因果応報? 往還回向?

「凄く嬉しいオファーですが、糖尿なので1枚だけ」←ホントは食べちゃダメだ!
味的には… スイス・インターナショナルのエコノミーで配布されるチョコの包装紙を、黄色に変えただけみたい。

つまり、ハーシーズの板チョコよりは美味しい。(爆)

そして定刻の数分前に、フランクフルトにバルス!varış しました。

トルコ語で『到着』は varış ヴァルシュ、と言いますが… バルスとしか聞こえません。ターキッシュ・エアラインズに乗っていると、エアショーに『バルスまであとn時間m分』と出るのが、凄く怖い。(笑)

機内の後部だったので、ブロンドCAさんや髭もじゃおじさんと雑談してから降機。5時間あるし、余裕です。

米国行きの発着ゲートへは、追加のセキュリティがあります。
ビジネスクラスなので Fast Track で行列は回避できました。

でも… 儂の前にいたおっさんが、荷物の再検査に。そんで、検査官の怖そうなおばさんとドイツ語でワイワイやってたら、おばさんが本当のホンモノのおまわりさんを呼びました。初めて見た!!

前にいたおっさんは、おまわり2名に連行されて別室送りです。

そして、なんということでしょう。儂のバッグも再検査に…。(激汗)

「さぁ、次の人。バッグを開けて見せて… このフタの側は中味、何??」

おばさん検査官は不気味にニコニコしているので、かなり怖いです。(ドキドキ)

「あの… 『ドバイチョコレート』が20枚くらい入っています」

「えっ! 純正のドバイチョコレートも買ったの?どれ?いくらだった??」

「この紙包みのやつですが… トルコで買ったから、ひとつ20 ユーロくらい」

「そんな高いチョコを、20個も買ったの?? いいわねぇ…」

「ひとつ差し上げたら、おまわりさん呼ばない?」

(爆) もう通って大丈夫よ。詳しい情報ありがとう♪」

なんだかすんなり通れたので、拍子抜けしました。自分では、液体を入れたバッグが規定より大きいのと中味の点数が多いのがヤバいと思っていました。でもインスリンとか液体のクスリを持っているから… と言い訳を考えていたのに「このバッグは Totally Fine♪って言われて、かえってビックリしました。

Zゲートに到達したら… 儂の尊敬する口髭爺にフラミンゴをウリウリする変態が。

そういえば、結構いるよね。鳥とか両生類のぬいぐるみ持って公共交通機関に乗る変態。

ここでは そーっと写真撮ってから、足早に逃げました。

そのままユナイテッド航空が発着する Z11 ~ Z25 番ゲートのほうへ。
ユナイテッド航空の乗客用にセキュリティ検査があるので、受けます。
さらに Z17 番ゲート前あたりにできた、ユナイテッド航空のサービスセンターへ。

「ユナイテッド航空の搭乗券をください」

「このルフトハンザの搭乗券で大丈夫ですよ?」

「1K の優先搭乗をしたいから。この切符、UA*G としか書いてない」

いっつも、どこの空港でもこの問答になります。なんでいちいち聞くかな?
納得したエージェントさんは、速やかに見慣れた搭乗券を出してくれました。

「こちらです。検査済みステッカーを剥がして貼り替えられないので2枚ともお持ちください」

結局…搭乗時には、搭乗券2枚持ちで『検査済』と『ホントに1K』と、両方チェックされました。でもよくよく考えたら… ユナイテッド航空の搭乗券をもらってからセキュリティ検査を受ければ良かった。

搭乗前の準備を済ませたら、ルフトハンザのセネターラウンジへ突撃です。

シャワーブースへ向かったら… 満室でポケベルを渡されました。
朝の8時半に満室だって。みんなシャワー浴びてから来ないの!?

しょうがないので、待っている間に朝ご飯アイテムを少し奪取。
ベーコン、茹でたソーセージに、スクランブルエッグとハッシュドブラウン。

 ベーコン…
 そしてヴァイス ブルシュト(白ソーセージ)…

頭の中で、鍵をかけてあったものがプチンと外れました
脳内では『ビビデバビデブー』の旋律が流れ始めました。

でも、歌詞は…

 ♪ ゲルマン~は 欧州で 豚が食えるぞ~ ♪
 ♪ 豚が豚が 食えるぞ~ 豚が食えるぞ~ ♪

もう、暫くは止まりません…。

シャワー前に皿を持ってソーセージの壺に何度も通って、合計6本くらい摂取。
その後、シャワーと下着交換でサッパリしてから、ヤマダ電機先生へコメ返して。

セネターラウンジのビジネスセンターでは、Wi-Fi も計測しましたよ。
ラウンジのアクセスポイントへ繋げると、この画面。

繋いでからスピードを計ると、このくらい。
下りも上りも 100Mbps を超えているので、かなり快適。しかもログインしなくていいから、接続する機材数の制限もありません。iPhone も iPad も、両方接続して便利できました。

ただし、ここは欧州です。Yahoo! Japan が撤退しているので、ニュースが読めません!

簡単にコメを返した後、搭乗までどうやって寝落ちせずに過ごすか悩んだ結果、明るい窓際に移動することに。

ビターレモンをもらって、窓際の席へ移動して… また軽く食べたり。
ぶつ切りソーセージのBBQ ソースと、さらに茹でソーセージ。
シュペッツレ spätzle(ゲルマンかぶれの生パスタ)も添えてみました。

そうだ。搭乗開始まで1時間以上あるけど… うっかりゲートの前で寝ていても、きっと起こしてくれる。

そう思って、まだガラガラの Z20 番ゲートへ行って。
優先搭乗の札が置かれたら、すぐその横に立って、寝るのを耐えて…。

車椅子2組、Global Services が3名、軍人ゼロ、赤子連れ1組の後に搭乗。

ところで UA59 便の機材は、こんなでした…
トルコちゃんなら好きだけど、ユナイテッド航空のはあんまし好きくない、77W。
好きくないのは、ひたすら旧いから。外装だけ塗り替えたって、あちこちポンコツ。

B777-200 だとクルーレストになっている、座席 1A をもらいました。
いちばん前なので、かなり静か♪ 
CAさんがおしゃべりする程度はノイキャンヘッドフォンで抑えられます。

この便ではビジネスクラスにオギャオギャーも乗っていないので安穏です♪
お願いだから、ビジネスクラスでは 18 歳未満を利用禁止にして欲しいです。

インバウンド機材が遅れたので当初 40 分遅れの予定が… 搭乗がスムーズで、26 分遅れで出発。
運ちゃんの PA でも「みんなの搭乗が早かったから、きっと定刻に着けるよ♪」という朗報が。

プッシュバックされてタクシングを始めたら… 隣にいたユナイテッド航空の B787-9 が見えました。
B787を真後ろから撮ったのって、初めてかも。
中央に穴が開いてて、尻尾が立ってて… なんか… ネコの尻を見てるみたい。(爆)

さらにタクシングしていくと… コンドル航空の機材があちこちに停まっていました。
白と青、あるいは白と金とか。変なデザインで変な配色。

縞が縦横逆だけど、こいつらを観ていると熱帯魚のゼブラフィッシュを思い出します。

そして離陸。ローテーションした直後に、窓外を写していたら驚きの光景が。
交差滑走路から離陸していく飛行機が、こんなふうに見えるのって… 凄くね?

やがて3万フィートを超えたら、ベルト着用サインも外れてお食事開始♪

「お飲み物、何がいいですか?」

ユナイテッド航空は少し生き返って本当のホンモノのシャンパン、ロラン・ペリエを供するんだ。…でも B787 じゃなくて B777 だと気圧が低いから酔いすぎてヤバいかも。やっぱアイスコーヒーにしておこう。

「コールド・ブルーをください」

「え? え? コールドブルー??」

あれ通じない? 儂の発音が悪かった?

「Canned Iced Coffee. Cold Brew by illy Coffee...」

「あ、そうか、最近積んだやつだ!」

いや… もうすいぶん経つぞ。この CA、だいじょぶか?

一緒に氷と、クリームかミルクを入れて欲しいってお願いしました。
機内を駆け回って缶コーヒーに氷とクリームを集めてくれた結果は、こんな。
少しいただいてはコーヒーを注ぎ足すと味変します。
クリーミーな味わいがシャープになってきて楽しい。

ナッツはアーモンドとカシュー以外も入り始めたと聞いたけど、UA59 ではまだでした。

最近は自分の乗る便のメニューがオンラインでも見えます。
前菜は事前予約できませんが、海老のコンフィ または アスパラガスのポーチ。
搭乗時に事前予約の再確認が入った時、パーサーさんに聞きました。

「前菜は海老のコンフィが食べたいけど、大丈夫そう?」

「あなた、一列目に座ってんだから、ゼッタイに大丈夫」

食べたいものについて、執着し過ぎでしょうか?
でも予定通りに海老のコンフィで。大ぶりの海老が3匹入っていました。
味付けはアメリカンなスイートチリソースに、ライムを搾って上出来。

これ、こないだも喰ったけど… ビーフンは入ってるけど枝豆が消え失せてる
記載してあるとおりに供しないあたりが、とってもユナイテッド航空♪

主菜は4種類からの選択です。
海老のココナッツカレーを選んでおきました。

これが実物ですが… こっちは見本の写真からさほど乖離していません。
海老は前菜のものよりも、やや小ぶりになったけど… 7匹。
大好きなジャスミンライスとココナッツカレーソースなので、文句はありません。

デザートは特に何も変化無し。アイスクリームサンデーを所望。
チョコレートソースにナッツをかけてホイップを載せて、チェリーひとつ。
…こう頼んだとおりに組み立ててくれます。見た目の善し悪しは CA さん次第。

アイスクリームサンデーなんて、見た目が悪くても味は変わらないよね。(笑)

そして…2~3時間経って小腹が空き始めた頃に、ギャレーから売れ残りを奪取。
おやつタイムは、合衆国大統領が欲しがってる島の上を横断中でした。

チーズのプレートは、いっつも売れ残ります♪ 
チーズが売れるのはパリ便くらいでしょうか。

いつもセミハードばっかりなのに、今回は… イエローチェダー、白カビに青カビという豪華版でした。
ユナイテッド航空がついに改心したのか、たまたまこういうチーズが安く手に入ったのかは、謎です。

その後 iPadでアニメを観ながらうつらうつら寝て… 到着の1時間半前に2食目。
選択肢は、クロック・ムッシュ 、または ベジタリアンのチリ。

写真で見る限り、ワイルドライスって氏ぬほどまずそう。
ハムとチーズのホットサンドイッチしか選べないでしょ。
こうやって届きました。ヒヨコ豆の入ったサラダとチップスは食べなかった…。

デザートって…マフィンが一個。ドイツ発だからか、味はまあまあ。ミルクも欲しかった。

クロック・ムッシュは、上のパンがカリカリでサクサクで、いけてました。
カットすると、こんなです。熱々でトロトロのチーズと、ハムがはさまってます。

かなり熱いものを出してくれたので、体が温まりました。

お食事が終わって、降機態勢になって… そろそろみんな窓を開け始めて。
着陸の10分ちょい前には、ゴールデンゲートブリッジやプレシデオが見えました。

そのままサンフランシスコ湾を渡っていきます…。
引き続き、今度はベイブリッジにサンフランシスコの中心部が見えました。

そして、フリモント上空のあたりで旋回を始めて…
多分コックピットからは滑走路が見えている頃、左側の席は野鳥保護区が見えます。

その1分後には、フォスターシティが見えました。
午後4時頃なので逆光で運河が光っていて、いつもと違って新鮮かも。

そして、サンフランシスコ国際空港へ、バルス!varış!
雪で閉鎖寸前の場所から逃げてきて… カリフォルニアの青空がすごく嬉しい。気温も 18℃ くらいある。

しかも、26 分遅れて出発したのに、18分も早着しました!!
ドア 1L からの降機時に機長が出てきたので「Great Job, Sir!!」って褒めちぎりました。

この後、モバイル Global Entry で入国審査は2~3秒。

地上階に降りたら南方面 292 系統のバスがすぐ来て、ミルブレで20分待ち CalTrain に乗り換えたら5分で自宅前。4時半に帰宅出来て、家人の熱望するカプチーノを淹れて、シャワーでスッキリしてからベッドへ飛び込みました。

それから 12 時間くらい寝て… あさごはんが欲しいネコ達に起こされたら、寝過ぎて体が痛い…。

最初はターキッシュ・エアラインズのキャンセルでドタバタしたものの、その日のうちに帰れりゃいいや。…と諦観したら、疲れたけど予想外に快適な復路でした。

あ、この記事書いてる復路の翌日には、しっかり 5,000 マイルのボーナスをもらえました♪

久しぶりの長~い記事、ご愛毒いただけ感謝です。