Friday, March 31, 2023

The New Sanno

今回の帰省では、南麻布のニュー山王ホテルを、ランチで2回に渡って訪問してきました。

ここはアメリカ合衆国の進駐軍と国務省に関係している者だけが利用できる施設です。
1階のエントランス・ロビーには、季節柄かサクラの花が中心に飾られていました。

最初に訪れたのは、家族と箱根湯本へ出かけた帰り道。甥が運転するクルマで習志野へ帰る途中、駐車場に困らず簡単に食事ができる場所を考えた結果、母と甥がまだ未体験のニュー山王ホテルでランチする事にしました。

ランチタイムはメインダイニングも鉄板焼レストランも開いていないので、ファミレスな『エンポリウム』で。
内装はこんな感じで、宿泊者向けの朝食を出したり、ランチや晩餐も摂れます。

席を自由に選ばせてもらえて、さっそくのお飲み物は… コーク・ゼロシュガーで。
ここはさすがアメリカ。カラフェからエンドレスにコーラを注いでくれました。

最後には、担当ウエイターさんが「私はここで定時なので」って、カラフェを丸ごと置いていってくれました。つごう2リッターくらいのコーラが飲み放題… ポンポン壊さなかったからいいけど、嬉しい悲鳴でした。

妹は温かい飲み物がいいといって、カプチーノを所望。そしたら、こっちもオーバーサイズ。
このスタバのマグって、見たことのない巨大さ。30オンスくらい入りそう。
妹は「カプチーノだけでおなかいっぱいになっちゃう…」と焦り気味でした。

お食事のほうですが、母は和風のお食事から選択。
こんな「熱いから気をつけて」というプレゼンテーションで届きました。

蓋を開けたら、鍋焼きうどんです。
胃腸の弱い母でも食せる、いい塩梅に出来上がっていたそうです。
薬味の他に、茄子の揚げ浸しみたいなのまで添付されてきました。

残る3名はみんな、ハンバーガーです。
「ステーキいかないの?」って聞いたけど、これがアメリカっぽいから…って。
ただし、バーガーパテは1枚半ポンド、約 225 グラムある大型バーガーです。
妹は全部入りの、チェダーチーズ載せで。

甥はダブルスタック、1ポンド(約450グラム)の肉と格闘して、しっかり完食。
こちらもチェダーチーズ載せで、全部入り。

儂はトマトとオニオン抜きで「プロボロン・チーズってある?」って聞いたら「あります」って。
見かけはこんなです。オープンサンドイッチなので、自分で組み立てます。

ケチャップやマスタードを盛って閉じたら、こんな見かけに…。
かなり大型のハンバーガーなので、具が少なくてもおなかいっぱい。

焼き加減をミディアムレア指定したので、カットしてみました。
写真では彩度が上がっていて赤すぎる写り方ですが、ちゃんと火は通っています。

脂身が少なくて肉質が柔らかなので、甥も妹も、大きさだけでなく風味の豊かさに感心していました。このハンバーガーはコスパも質も上等で、予想以上の満足度でした。是非また食べたいです。

そして、2回目は… まず最初に訪れたのは青山墓地。
ちょうど東京には染井吉野の満開宣言が出された日でした。

先輩のあつさんと奥しゃまと一緒に、つきぢ田村の三代目が眠るお墓、奥しゃまの妹君が眠るお墓にお参りして…。儂が以前の旅で足を捻っているのをご存じの優しいあつさんがクルマで来てくださったので、駐車場に困らずにランチできる近所 = ニュー山王ホテルへ行くことにしました。

しかしこの日はワールドベースボールクラシックの決勝、時はまさに7~8イニングあたり。日本が1点リード中。

「いま米軍の施設に入るのって… いくらなんでもやばくね?」と、恐れるあつ先輩。
「日本が勝っても我々が軍法会議にかけられる事はないでしょ」と、無理強いしました。

「オータニさんが投げてトラウトが打ってたら…」とか楽しく邪推して、ホントにトラウトが最後の打者だったなんて予想だにできませんでした。超B級ハリウッド映画の安い脚本みたいです。…勝者が逆だけど。www

そして入口で身分証明の検査を受けて『入国』してから、指定された地下の駐車場へ。
指定された場所に駐車したら… 地下の入口はこんなです。

この日もランチだったので、手頃なレストランはエンポリウムしか開いていません…。
他にはタコスつまんでビールを飲る場所もあるけど、WBC決勝の最中は無理ゼッタイ。

入店したら、前週に世話をしてくれたウェイターさんがわざわざ出てきて挨拶してくれました。
おかげであつさんご夫妻に「常連なのね~」って感心されてしまいました。
で、入場したら、隣の席にいらしたお客様が… ハワイアンのサンタクロースみたい。
しかも独特なハスキーボイスで、なんだか見覚え聞き覚えのあるお姿です…。

「隣の方、なんだかジェシー高見山さんみたいですね」ってあつさん夫妻に伝えたら…後ろから、
「本物の高見山さんですよ♪」って、ウエイトレスさんがニコニコ教えてくれました。

隣席に聞こえる声量だったので少し焦りましたが、きっと高見山さんはそゆのに慣れていることでしょう。

本物の高見山さん!? すごい! サイン欲しい! とは言わないけど… ハグして欲しい!!
でも今年メディケアに加入する爺にハグをせがまれてもイヤだろうから、我慢しました。
それでも隙あらば目で犯していた私…(ぉぃぉぃ)

そんで…着席してすぐ、あちこちから Japan WINS!! という声が…。(汗)

WBCで日本が米国に勝つ、というタイミングでニュー山王にいるのは、アレだったかも。
でも米系日本人の高見山さんもいるし、日系米国人の儂がいてもいいよね。って思った。

さて、お食事のほうは… みんなで8オンスのフィレステーキにしました。
これは奥しゃまの。マッシュポテトとマッシュルームソテー添えです。ポテトが白薔薇みたいでカッコイイ!
添え物が凄く美味しそう。儂もこれにするか迷ったアイテムばっかり。

あつさんは、アメリカンを意識した組み立てでしょうか…。
コーン・コムにオニオンリング添えです。KFC のコーンと違って焼き目が付いてます。

で… あつ先輩がナイフを入れたら… 若干渋い顔に。

火が入りすぎていたみたい。米國人は圧倒的にミディアムレア指定が多いので、ミディアムって頼まれるとシェフさんは…中心にピンクをギリギリ残すのに慣れていなかったんだと推測されます。

ウェイトレスさんに速攻で表情を読まれました

「焼き直しましょうか?5分いただければ焼き直してまいります」

焼き直す!? 
焼き加減が足りないんじゃなくて、通り過ぎちゃってるから、新しくもう一枚焼くわけ?

「いや… そこまでしてもらわなくても…」

凄い、あつさん、大人の対応!…というか、日本人の対応?
アメリカ人って自己中が多いから、そういうオファー受けたら十中八九焼き直させます。
でもさすがにそのことを伝えるのも、ややアレかと思いました。
てか、あつさんの肉が遅れたら我々も待つことになるし。←やっぱり自己中なアメリカ人

儂もオニオンリングを選択しましたが、少しだけヘルシーに、ブロッコリ添えで。
もちろんブロッコリから先にたいらげました。血糖値を意識した食事なのかは激しく疑問ですが。(笑)

レアで焼いていただいて、カットして中の様子を見てみました…。
綺麗なレアの焼け具合で、しかも赤身なのに予想以上に柔らかく、サッパリとしたままいただけました。

この赤身のステーキは、肉マイスターのシンタロウさん & iSOさんと一緒に是非再体験したいと思います。

それにしても赤身で半ポンドのステーキは、ランチとしてはなかなか重い食事です。

それでも、デザートはしっかりオーダー。

奥しゃまは「デザート」とか「チーズケーキが美味い」とか聞いた途端、カトラリをパタリと置きました(爆)
こちらは奥しゃまのチーズケーキ。ホイップクリームがずっこけているのはご愛敬。

ここのチーズケーキは、うちの妹もハマってしまう美味で、なおかつ巨大な逸品です。

あつさんは… おなかいっぱいすぎて、レモンソルベに逃避しました。
隣の焦げ茶色の氷菓は、チョコレート・シャーベットです。

アイスクリームとシャーベットのバラエティに、チョコアイスとチョコソルベの両方がありました。

「チョコレートのシャーベットぉ!?」って儂が派手に驚くので、気配りの行き届いたウエイトレスさんが「これ、お味見です♪」って持ってきてくれました。

これ…文字通り、ホントにチョコレート味のシャーベットでした…。

一番判り易い形容は『ハーシーのチョコレートソースを凍らせた』でしょうか?
風味がチョコレートでテクスチャがシャーベットというのは珍しい体験でした。

そして儂がお願いしたのは、季節限定の『桜のチーズケーキ』です。
サクラを主張するのは… 底の方に梅干しみたいな物体が潜んでいるのが、サクランボのプリザーブ?らしく、あとは表層部にマーブリングしてあるアイシングが桜の風味になっていました。

奥しゃまと少し取り替えっこしたけど… 普通のチーズケーキのほうが正解みたい。

お飲み物はレギュラーのコーヒーです。普通のコーヒーですが、場所柄ややアメリカンぎみです。
クリームを所望したら、アメリカの大手製品がでてきました。
植物系油脂ですがネスレ製品で、フレッシュと呼んでいいかどうか不明。(フレッシュの定義が判らん)

ちなみに、コーヒーの御代はチャージされませんでした。
料金を勉強してくれる基地施設というのも、珍しいかも。

お食事後、もっと高見山さん見たさに後ろ髪を引かれる思いのまま、上階へ…。
階段を上がると、菊屋の入口です。このフレスコ画がステキ!
岡山のセンセイ御夫妻を、次回はこちらへ御案内したいものです。
…安くあがるからエンポリウムでもいいけど。

免税ショッピングが楽しめる Navy Exchange で軽くお買い物をして…

和風みやげ売り場に、いろんなタヌキの置物を発見。特にこれが珍しかった。
「ねぇねぇ奥しゃま~、メスのタヌキさんのビーチクが立ってる♪」
「…その台詞、obaKobaくんじゃなかったら、あたしキレると思う」

共に青春を過ごした者同士とはいえ、儂の下品な発言はさすがにヤバかったようです…。(汗)
もし奥しゃまがマヂギレしたら、暫くはあつ先輩にお目にかかれなくなる事でしょう。(激汗)

かように、ニュー山王ホテルでのお食事&免税店ショッピングは楽しいです。
帰省したら毎回一度は訪れたい場所です。

Saturday, March 25, 2023

United Club NRT

ヤマダ電機センセイが着々と過去に向かってダムが決壊したかのように怒濤のコメ入れをしてくださっていますが… 
こちら、先週帰省した時の新鮮な記録で、毒者のみなさまに役立ちそうなので時系列を無視してお届けします。

3月23日、成田空港第一ターミナルのユナイテッド・クラブが再開していました。
今回は上階の、いずれポラリスラウンジに改装されると思われる VIP Club には招待されませんでした。

なので、そのまま奥へ進むと、こんな景色。
成田のユナイテッド・クラブを頻繁にご利用いただく皆様には見慣れた景色でしょうが…

やはり『』の屏風が無くなったままです!
経営難のために、どこかに売られていってしまったのでしょうか… とても残念です。

ここには以前、こんな屏風が置かれていました。
これは 2018 年に撮影したもの。いつもこの鯉に出逢うのが楽しみでした。

ちなみに、上階には『コンちゃん』がいます。WBCの2番打者ではありません。←まだ抜けない
コンちゃんは身売りされずにいるのか、確かめるのを忘れました… 無事だといいですが。

障子っぽい雰囲気の内装は、こんな感じです。
まだパンデミック前そのままで、少し安堵しました。

奥の方は、こうなっています。
この景色の立ち位置の右側に、シャワーブースの受付があります。チェックインカウンターで並んでヒマこいていたら、もうシャワーブースが開いていると聞いて、すかさずキオスクでチェックインしてきました。

まだユナイテッド・クラブそのものがガラガラな時に来たので、今日最初の利用者です。
もらったキーは1番。1番目のブースは初体験…。

でも内部はいつもと同じでした。
実際の見た目は、演色性の悪い LED のおかけでかなり黄色っぽく見えます。

思い切り色補正をかけて、違和感の無い程度にしてみています。

シャワーブースは、こちら。
これを写している背中のところに温度・湯量の調整があります。

まだ肌寒い3月末ですが、あんまり冷水になりませんでした。…氏ぬといけないから?

シャワー・アメニティはこのくらい。
シャンプーにコンディショナー、ボディジェルと乳液です。
AVEDA のパチもんでは?という、ミントとローズマリーの香りです。

シャワーを浴びて汗が引いたら… 窓際のソファへ。
ここがいつも一番人気ですが、まだひとつ空いていました。

荷物を置いてから、スナックコーナーへ突撃。

さぁ、メシや メシやぁ! メシはラウンジ荒らしの一番の楽しみやからなぁ!!
午後2時~3時頃のスナック類はこんな様子でした。以前より量も質も良くなっています
もっとも、以前というのはレッドカーペットクラブ時代で、かなり劣化していた時期かも。

温かいスナック類が充実していました。
洋風なものに加え、蒸し籠もあるし、焼きそばやカレーまでありました。

洋風の温かいスナックは、こちら。
ミートボールがある…。温野菜はあんまり美味しくなさそう。

蒸し籠の中は、こんなです。
海老焼売に普通の焼売、緑色の物体は多分美味しく無さそうな悪寒…。
もう、イイ感じに荒らされてきていました。

飲み物はあんまり変化無し。
ソーダ・ベンダーがスクリーン・タッチ式に変更されていました。

あと、やや驚きつつ、最後までもらおうかどうしようか悩んだのが、ここ。
ロゼの泡ワインが置いてありました!ユナイテッド・クラブでこのレベルは改善でしょう。

他にはサラダとか、フルーツとかも。
おいなりさんと太巻きもありました。

近くに座っている日本通のガイジンさんが「ベジタリアン・スシがあった!」ってはしゃいでた。

でわ、収穫結果をご紹介いたしましょう。
第壱回 収穫:コーク・ゼロシュガー、焼きそばにミートボール、焼売2種。

焼売は冷凍食品な風味。ミートボールはアメリカの平均点(つまり日本では失格?)
焼きそばのソースが「縁日の屋台の焼きそば」みたいな風味で、ハマりそうでした。

そして2回目。
第弐回 収穫:ジンジャーエール、オリーブ、サラミと生ハム、チーズ各種、星形せんべい

小さいけど、ウォッシュとブルーのソフトチーズがあったのには、少し感心。
オリーブは3色とも種を抜いてありました。手の入り方が、さすがニッポン。

3回目に、やっぱ試そう、と思って食べてみました。
第参回 収穫:トニックウォーター、カレー

JALカレーでも、ANAカレーでもなく、UALカレーです!!
感想:味はいい。ただし牛肉が散見される以外、具が入っていない。

ANAラウンジのカレーって暫く食べていないけど、UALカレーでもいいや。
ここに焼売を放り込んで食べるのもアリかも。ミートボールでもいいかも。

そうやってラウンジめしに舌鼓をうっているうちに、搭乗機がやってきました…。
やや遅れての到着ですが、成田ってテキパキ作業してあんまり遅延しないので、31 番ゲートへ向かいました。

以上、結論として、成田ユナイテッド・クラブのラウンジめしは改善されていました。

Monday, March 20, 2023

ATH→CdG→SFO

前記事が アテネ → ミュンヘン → サンフランシスコ という経路だったので、エアフラとの比較記事にしてみました。エールフランス航空でパリ乗り継ぎだと、こうなります。

あと…  iPhone 14 Pro をアテネ滞在中になくしたので、バックアップの iPhone SE2 (2020) で撮影していますから、単レンズでがんばりました。画質は相当に悪くなっていますから、どうかご了承ください。
アテネのベニゼロス空港の出発は朝6時半。リムジンはインタコへ3時45分に迎えに来てくれました。

定刻で搭乗開始して… 欧州内ビジネスクラスだと、こんな座席です。機材はエアバス A321。
もらったのは 2C ですが、エコノミーもビジネスも同じようなペラペラの座席。
3-3 アブレストのセンターシートを殺してビジネスクラスにしています。

これはトルコちゃんとか一部を除き、各社ほぼ同じです。
ちなみに、トルコちゃんの一部は 2-2 アブレストの立派な座席♪

で、座って… あれ~?電源が無い?? USB ポートさえ無いの?…と思ったら、
肘掛けに USB-A のポートがありました。センター席が空いているので肘掛けを跳ね上げていて気づかなかった。

で、早朝発の機内食は、こんなでした。
選べません。パンケーキを使ったサンドイッチをどら焼きか!?と勘違いしました。

こちらが、そのどら焼き風サンドイッチです。冷たいです…。
甘味の無い生地で焼いたパンケーキの中にチーズがはさんである…。こんだけ

パンケーキだと思って食べるとざんねんですが、サンドイッチの一種だと思えば、不味くはない。

添え物は、完熟パイナップルというか... 漬物みたいなパイナップルでした。
甘いからいいんですけど、なんか軽く逝っちゃってるっぽいのが機内食としてはヤバいかも。

お飲み物はいつものように、オレンジジュースとブラックコーヒーです。
コーヒーはフレンチローストのせいか、焦げてるっぽい。空港ラウンジのコーヒーの方が美味しかった。

コーヒーもオレンジジュースも「おかわり欲しい?」って、Non. って答えるまで何度でもくれます。

まるで、わんこそばみたい。(笑)

コーヒーカップをもらったままにしていたら、さらにおやつを配布に来ました。
クッキーとチョコレート。「好きなだけ獲っていいわよ♪」だって。でも写真を撮るだけにしておきました。

・・・エアフラまで儂を肥らせて食べるつもりでしょうか?
肝臓を取り出して、フォアコバとかいう珍味にするかも…。

やるかもしれない。フランスならやるかもしれない…。ぉぃぉぃ

飛んで2時間後、機長からアナウンス。
「現在、左舷のほうにはモンブランが見えています
いっぱい尖った山があって、みんな白い。どれだか判らなかった…。

Mont Blanc = 白い山、ですから、このうちのどれかだということで。ぉぃぉぃ…

パリ・シャルルドゴール空港には定刻少し前に到着。ターミナル2Fに着きました。
ゲートを出ると… こんな景色を歩いて、ターミナル2Eへ移動します。
ターミナル2Eには、ゲート K、L、M とみっつあって、それぞれがデカい。

シェンゲン領域を出るために出国審査場へ向かいますが、手前で係官が乗客を振り分けていました。
儂を見て、パスポートをよく見ずに、アフリカ系やアジア系が大行列するほうへ行けと言います…。
I'm a US citizen. って、アメリカのパスポートを見せたら、顔認識の自動ゲートへ振り返られました。

この時です。

儂が列を変更させられたので、後ろから来た乗客が後ろから追突してきました。
その拍子にコケて、右足を捻ってしまったのです。
係官はガン無視。後からどんどん来る乗客もガン無視で通り過ぎていきます…。

フランス、老人に冷たいです。
上海で同じような光景を見ましたが、まさか自分が老人の側になろうとは…(遠い目)

儂は通路の隅に寄って、スーツケースを開けて湿布薬を取り出し、靴と靴下を脱いで湿布を貼りました。

湿布薬のメントールとロキソニンがすぐ効き始め、ビッコをひきつつも歩行を再開。
Lゲートは動く歩道がいっぱいあって楽できましたが… 搭乗は一番遠い L53 ゲート。

搭乗口の前で、口頭で保安検査している係官が儂の様子を見て、障害者に認定してくれました
車椅子が必要か聞かれましたが「いらない」って伝えたら、真っ先に搭乗できました。

機材はボーイング 777-300ER、スカイチーム塗装された機体でした。

ジェットウェイは2本接続されていますが、ドア1はファーストクラス専用でした。
ファーストのすぐ後ろの席なので近道できるかお願いしたけど、許可されませんでした。
フランス、老人に冷たいです。
で、ドア2から乗り込んで前方を見たの図が、上写真です。ビジネスクラスは 1-2-1 のアブレスト。

そのままファーストのエリアまでビッコ引いて歩いて行って、撮影させてもらいました。
1列4席しかないファーストクラスは La Premiere ラ・プレミエールという、世田谷の百姓長屋みたいな名前です。

儂の席はその直後の、3A です。2列は欠番になっていました。
最前列は撮影し難かったので、上写真は 3A です。でも形状はまるっきり一緒。

サイドテーブル上の紙袋に入っているのは、マスクと手指消毒のワイプ。
窓側にあるサイドテーブル上の小物入れを開くと… 真っ赤っか。これがフランスのセンス?

真っ赤っかの中にはヘッドフォンが収納されていました。
後で、ミネラルウォーターのボトルやらアメニティのバッグやらも収納することになります。

そしてどこの航空会社でも座席の側に置かれている、○○袋。でもタイトルがなぜか笑えた。
Sachet Confort = 楽になる袋

さっさとやっちまってスッキリして気持ちよくなりなさい。
なんだか、警察で鬼刑事に取り調べを受けているみたいな。(爆)

配られたミネラルウォーターは、350ml のエビアンでした。
右の Thonon というブランドの小さい方 250ml は、最初の欧州内線で配られたボトルです。

窓際のサイドテーブルはこんな三角形っぽい形状になっていて、その下にテーブルが隠れています。
一番さきっぽの方にあるラッチを握ると、テーブルが出てきます…。

回転して出てくると、こうなっています。
このテーブルって、半分に折ったままでは使えないというシロモノ。

完全に引っ張り出して拡げたら、こうなります。
飲み物を置くのはサイドテーブル側。という前提で作られているみたいです。

あんまり広くないけど、お食事のトレーを置くには充分な広さ。でも iPad を置く場所が無くて、サイドテーブルの窓際に置いて、首を捻って観ていました。

iPad を置いた状態で、ウェルカムドリンクを受領するとこうなります。
ウェルカムドリンクは、シャンパン、オレンジジュース、水を配布していました。

続いて、アメニティキットを配られました。
足が痛いし、面倒臭いので中味を確認していません。もらって帰ってきても、そのまんまです。

出発前に、搭乗口までビッコ引きつつ御不浄へ… 

iPhone SE2 のカメラじゃ狭いトイレを写しきれませんが、ここが特徴的でした。
壁にかけられたトイレタリ・アメニティは、クラランス製品。
儂もクラランス・メンズのユーザーなので安心感があります。

で… 右上の、巨大タンポンみたいなものが最初不明でしたが、コットンパフが重なって入ってる。
こんなものを用意してて、アホな乗客がトイレに流さないか、おじいさんは凄く心配でした。

それで、ここ以外はエコノミーの便所と何も違わないと思います。
こんなに質素なビジネスクラスの便所は、初めて見たと思います。

席へ戻ったらプッシュバック開始と同時に、安全ビデオ放映。
ぼんじゅ~る。そしてご搭乗ありがとうございます。
・・・アメリカ線なんだから英語で書けよ。(怒)

ユナイテッド航空の安全ビデオも変ですが、エアフラも充分に変で、なんだか安心しました。
例えば… 酸素マスクがエッフェル塔の上から降ってきます

自分が先に装着してから子供のマスク装着を手伝う、という手順はお約束通りです。

  §

ついでですが、KLM の安全ビデオも充分に変です。デルフト焼のアニメで進行しますが…
リチウム電池が熱を持って問題発生したら、アテンダントを呼んでね♪…って。
ケータイからメッチャ煙噴いてますが、CAガン無視…。こんなに冷静に手を挙げてるヒマはあるのか?

  §

離陸後、さっそくアテンダントさんが動き始めました。

 ラ・プレミエールとの境をカーテンで閉めてから…
なんだか厚めの不織布でできたおしぼりを配布されました。

これ、再利用されるコットン製よりも肌触りが優しくて、水分量も丁度良くて気に入りました。
おじいさんはおしぼりで「う゛~」とか唸りながら禿げ頭を磨いてから、本日のメヌを確認。

さぁメシやメシや~! メシは飛行機乗りの最大の楽しみやからなぁ!←トウジ風味
こういう内容でした。左側通路を担当するアテンダントさんが注文取りに来ました。

「ラザ~ニャ・ドゥ・カナ~ル(鴨のラザニアと言ったつもり)を予約していますが…」
「?? ご予約は承っておりませんが…」

足が痛いので簡単にカチンと来て、予約確認のスクショを見せました。

「申し訳ございませんが、システムに反映されておりません。でも貴方が最初だから、OK よ♪」

そういう問題じゃ無くてぇ…。

予約確認を送っておいて反映されてないシステムが、なんかフランスっぽい。あと、アテンダントさんの応対がなんだかぞんざい。特に文句言うみたいなシーンでは対応が硬直ぎみで、ユナイテッド航空のほうがまし。

まぁ、ベジタリアンも含めてどれが出てきても受け容れられる内容ですから、どれでもいいけど。

このへんがユナイテッド航空と一番違う点です。

ユナイテッドは消去法で選ぶ。エアフラだと、どれにしようか悩む楽しみがある

そんで、アミューズが届きました。
Appetizer: Cashew nut and garlic cream, yellow beet and sesame
アペタイザ:カシューナッツとガーリックのクリーム、黄ビーツと胡麻

英訳はアペタイザですが、仏語は Mise en Bouche ですから、アミューズです。

このカシューナッツとガーリックのクリームは繊細で美味しかった。
黄ビーツは最初パイナップルかと思いました。パイナップルでもあいそう。(笑)
でも、胡麻のテクスチャは少し五月蠅いと思う。

一緒に配布された、チーズ風味のサクサクしたクラッカー。
外側がサクサクで、中にしっとりしたチーズ味のクリームが入っています。これは美味。
コーク・ゼロをもらっちゃってますが、シャンパンをもらっていたら、きっと相性は最高。

で… 風味はともあれ、この食感の対比は… うちのネコ達が食べているおやつに似ている。食べた事無いけど。

続いて、スターター(仏語ではアントレ)がトレーに載って届きました。
Starter: Smoked salmon fillet, horseradish and chive cream, sweet potato and butternut squash mousseline with pumpkin seeds スターター: スモークサーモン、ホースラディッシュとチャイブのクリーム、甘藷とバターナットスコッシュに南瓜の種

パンは4種類くらいあるうちから、スタータと無理なくあいそうな全粒粉を選択。

これ、ジワジワ食べているとなかなか楽しいです。きっとワインを飲っていたら相当楽しい。
でも、コーク・ゼロがわんこそばみたいにもらえるから、それでも充分に楽しい。

食べ終わったら、主菜は無事に鴨が届きました。
Dish: Duck lasagna, blackcurrant sauce 主菜:鴨のラザニア、黒スグリのソース

主菜をクローズアップすると、こうなっています。ほぼ予測したとおりの調理法。
サヤエンドウが添えてあるのは、まぁ想定内。ダックに添付のカシスソースをかけて食べる、家禽+果実のソースというフレンチの王道です。不味いわけがありません。

こと、機内食に関してはユナイテッド航空のボロ負けです。

そしてデザートです。銀の盆に載せて、こんだけ持ってきました。
「好きなだけ獲っていいわよ♪」
「バニラアイスとパッションフルーツのマカロンだけ欲しいですけど」
「このトリオはバラで置いていけないから、全部あげる。飲み物は?」
 やっぱり儂を肥らせて食べる気だ…。(汗)
「このスイーツなら… 紅茶をいただけますか?」

「ティーはこんなに種類があるのよ。写真撮ってインスタに挙げてね♪」
いっぺんに揃えて、しかも撮影し易いように傾けてくれるし…。

なんか撮られ慣れてるのって、商売女を相手にしてるみたいで凄くイヤだ。買ったことないけど...。

「他のアイスはいらないの?ショコラ味も美味しいわよ??

なんとしても儂を肥らせて食べる気まんまんです…。怖い。

結局、こんだけもらえました。
Dessert: Lemon nonnetta, Opera cake, mango and passionfruit macaron
デセール:レモンノネッタ、オペラケーキ、マンゴとパッションフルーツのマカロン
Hint of Freshness: Ice cream and sorbets
お口直しに:アイスクリームとソルベ

ダージリンをもらったけど、布で出来た変なティーバッグ!!
ちゃんとダージリンっぽく色が薄くて、香りも良かったです。

食べたら、寝るだよ。
でもちょびっと寝ただけで目が覚めちゃって、御不浄へ。

御不浄帰りに通りかかった、搭乗口の周辺が凄い事になっていました…。
こんなです。これが左右、両サイドにあります。

足が痛いけど念のためチェックに廻ったら、内容が微妙に違ってました。

まんなかにも、こんなものが…。
既にサンドイッチは略奪の限りを尽くされ、あと1個。

あんだけ喰わされて、まだ足りなかったのかよ!?
エールフランス航空の乗客って、どんだけ??

スナック菓子ひとつもらって、自分でコークゼロ掴んできました。
まだグリーンランドを飛び越えたあたりですよね。

菓子は紙筒に入っている、フランスらしいスカした容器です。
中味はサブレで「トマトとバジル風味」って書いてあるけど... 単なるチーズスティックみたいな味。

おやつ喰ったら、また寝るだよ。

到着の 100 分前に機内が明るくなりました…。寝てる人も気にせず、容赦なく明るくなりました。
ワシントン州とオレゴン州の境あたり、スポケーンの近所を飛んでます。

で… 2回目の機内食、内容はこんなでした。
2回目のお食事でもデセールや口直しが用意されている… さすがフレンチ。(笑)

コンテチーズのラビオリもいいけど…チキンがどのくらいまともか気になって、いってみました。

注文してすぐ、こんだけ届きました。
御題はいろいろ書き連ねてありますが、容量的には他社便とたいして代わりはありません。

・・・つか、量は少なめかも。味がいいから許すけど。

主菜はこんなでした。
Dish: Chicken fillet, tomato sauce,  risotto-style bulgur wheat and buckwheat
主菜:チキンむね肉のトマトソース、ブルグル小麦のリゾット風に蕎麦の実

チキンは若干パサパサだけど、バターライスみたいな小麦のリゾットのおかげで、喰える。
全体的には味が良くて、上手にまとまっています。さすがフレンチだと思わせてくれます。

お食事が終わって、降機態勢に入ったところで、また不織布のおしぼりをくれました。
サッパリしますが… この機材ってエアフローが調整できないのが非常にざんねん。

SFO の 28L 滑走路へ降りるんでしょう。雲が途切れればいつもの景色です。
ゴールデンゲート・ブリッジが見えました。

続いて、フォスターシティのあたりも見えました。
フォスターシティには、コロナちゃんで酷い目に遭った人々がお世話になったであろう、レムデシビルを造っているあざとい製薬会社があります。

スタンフォードのほうでグルリと廻ってきて、28L への進入経路に乗りました…。
サンマテオのダウンタウンが見えて… 公営ゴルフ場とヨットハーバーが見えました。

この 50 秒後くらいにタッチダウン。あとはいつもと同じですが、国際線Aゲートは普段スタアラで利用しているGゲートとは左右対称になっているので少し混乱しました。

あと、Aゲート側には Global Entry のキヨスクが5台しか設置されていません
しかも2台壊れてるし…。おかげで数分間並ばされました。
入国審査は、あっという間。足が痛いのでタクシーに乗って10分後に帰宅しました。

エアフラ利用で帰って来てみて、機内食は美味しいのが印象的でした。
でも、やっぱりシャルルドゴール空港はヒースローと並んで一番嫌いな空港です。

以上、これでアテネからの復路を比較した記事はおしまい。