出発時に No Show つまり搭乗してこない乗客がひとりいて、そいつの荷物を降ろすために遅延。さらにそのおかげで、SFOのトラコンによって離陸待ち行列を後回しにされて、結局30分ほど遅れて出発。国鉄が飛び込み自殺した遺族に対して冷酷に遅延損害金を請求するように、KLMも賠償請求すればいいのに。
で、離着陸のスケジュールが遅れるとちゃんとリアルタイムに修正がかかっていくエアショーは優秀。
予算を割いただけあってか、ユナイテッドが導入したのと同じメーカーのソフトとは思えないくらい出来が良い。
・・・でもやっぱりテーマカラーがセガブルーなのがイヤ。←伏せ字が面倒になったw
SFOを出発して、レイク・タホのあたりまで来たところで、こんな映像になります。
理系の人間としては地図と飛行機の縮尺があまりにも乖離しているのが違和感あるんですが、絵は綺麗。
ここらへんで、ビバレッジのサービスが始まりました。一列目から順番に注文を取って作ってきてくれます。
UAと同じでナッツが温めてあるけど、種類がやや上質。
そして頼んだお飲み物はKLM名物の Flying Dutchman「さまよえるオランダ人」。
ここで「フライング・ダッチウイフをください」って、言いたい。すごく言いたい...。
でもそれ言ったら到着までの対応が冷遇されるに違いないので、必死にこらえた。(笑)
さまよえるオランダ 妻 人 は、こんなカクテル。
ボルス!!という滅びの呪文みたいな名前(笑)のメーカー製で、ジン、桑の実、レモン、砂糖水の混合。←乱暴なレシピ
ナッツをクローズアップで。
ナッツは欧州内線では袋入りですが、World Business Class だとデルフト焼の壺に入って、温めて出てきます。
UAと比べるとクルミが増えているだけに見えるけど、アーモンドがスモーク風味で、もっと酒の肴っぽい。
一列あたり1.5人
(2列で3人)のCAさんでビバレッジサービスを担当するので、割とサービスがゆっくりめ。
ダッチワイフ
(ぁぁ書いちゃった)のおかわりを頼んでいる間に、用足しに...
トイレの壁紙がデルフトハウスだった。かわいいというより、くどすぎるくらい。
復路のラウンジでも驚愕しましたが、KLMは デルフト焼 + デルフトハウス + セガブルー のみっつがテーマです。
さらに、活けてある花はチューリップ。
最近は『チューリップ → トルコ』という短絡された脳になっているので、やや違和感がありました。そういえばオランダ村やハウステンボスもチューリップ?と気づきました。(比較対象が長崎のパチもん by 秀インター)
ここ書いてて思いだした。オランダへ初めて行った時の印象は「凄い!ハウステンボスみたい!」だった...。(爆)
トイレタリは、こんな取り揃えでした。
なんだかこんなところまでデルフト焼みたいな呉須手の色使いで、やりすぎ感がある。
やがてアイオワ州のあたりを飛んでいる時に、最初のお食事サービスが始まりました。
後でもっとくどくお見せしますが、B787-9の機体が凄く丁寧に描いてある。
つまりマッピングされたテクスチャが丁寧に緻密に書き込んである。元ゲーム屋として感心。
そして僕の席にもお食事が届きました。
最初は前菜とサラダ。飲み物はノンアルコールのコーク・ゼロシュガーに変更。
前菜は、淡水のおさかな。他の選択肢はカリフラワーのスープなので、こっちにしました。
Appetizer Smoked rainbow trout fillet with heirloom squash and mushrooms
前菜 ニジマスのフィレ燻製、高品位な唐茄子とキノコを添えて(若干無茶な訳)
ニジマスごときにフィレの部位があるとは存じませんでした。w
このニジマスという魚、T学園の箱根実習林でのさまざまな記憶がよみがえるんです。
例えば、我々のせいでニジマス養殖場が夜間は番犬を放つようになったとか...。(遠い目)
上に乗せてある黄韮とか、なんかハーブっぽい風味が加えてあるマヨネーズが一緒で美味でした。
サラダは簡素です。しかもオリーブ油と塩・胡椒だけで、バルサミコどころか、酸性の液体はありません。
ほぼアイスバーグにフリセーとパプリカだけだから、塩胡椒だけでも食べられなくはないが... 若干の落胆。
そして、シルバーウェア
(←米語。英語だとカトラリ)の、持ち手部分が凄いくどいデザイン。
卒塔婆みたい。
ランチョンマットも何もかも、同じデルフト焼の図柄が反映されています。
あと... 紙ナプキンが、まっくろ。漆黒。なんか邪悪な印象。
そして、S&P
(Salt & Pepper。Standard & Poor's ではない)の容器が
オランダ靴。
欧州内線でも共通の赤いオランダ靴でした。ちゃんと一足に揃えてますが、片方づつバラバラに外れます。(笑)
さあ、主菜ですが、選択肢はみっつ。英和で表記するのは面倒だから雑に和訳します。
・鱈のフィレにタイ・レッドカレー。炒めた野菜とジャスミンライス
・醤油味のチキンもも肉、青梗菜とエッグヌードル
・ビーフのショートリブ・シチュー。エンドウ、人参とガーリックマッシュポテト
なんだかどれでも美味しそうでハズレがなさそう。UAと違って、チキンは原価が高くてもジューシーなもも肉なのが素晴らしい。でもSFO発で醤油味は、血馬県人には不安。ゼッタイ失敗しないのは、やはりタイ風カレーでしょう。
My first choice is Cod Curry, second choice would be Soya Chicken, please. と頼んだら、第弐希望まで決めてくださって、ありがとうございます!って感激されました。UAで普通に強要されることはKLMでは希少なようです。w
鱈のレッドカレーソースが届きました。
パッと見た第一印象は「カレーソースがすくなめ。」でした。
(万が一の、味の改善用にバターが半分残してあるw)
薄切りライムがひねって置いてあるのは、西欧人のために魚や米ぬかの臭み消しでしょうか。でも加熱してある...
ジャスミンライスが、あんまりジャスミンライスっぽくなかった。日系のコメ『國寶ローズ』みたいな風味。(爆)
レッドカレーが赤くないのは充分経験してますが... これじゃ黄色っぽすぎね?
でも風味はすごくいい。ココナッツミルクをふんだんに使っています。
この旅行で大西洋横断便と欧州内便を2回づつ乗った結果、最近のKLMのミールは「脂のうまさで食わせる」ようです。
「チーズはやデザートはどうなさいますか?」って聞かれ... 選んでいたら「全部お出しできますよ」だって。
先月のANAでもそうだったけど、やっぱり豚に餌やると綺麗に食べるから楽しい♪ みたいなノリですか?
選択肢は...
・チーズ各種のプレート
・レモンメレンゲのタルト
・ライムのムースにヘーゼルナッツのトッピング
・季節の新鮮なフルーツ
KLMでもUAのように「季節感の無い季節のフルーツ」なのか、確かめましょう♪ www
季節のフルーツは、マンゴーやパパイヤまで入ってる。しかもまたデルフト焼の壺で。
トロピカルフルーツ使ってて、どこに季節感あるんだよ!? と突っ込みたくなります。
ライム風味のムースは、トッピングに使われたヘーゼルナッツより刻んだ苺やラズベリーの風味が勝っていました。
そして、〆は...
食後酒 主菜の後で、珈琲、紅茶、食後酒を、
KLM自家製のベルギーチョコレートとともに。
KLM自家製のベルギーチョコレート
KLM house made of Belgian chocolate って、矛盾してない?
オランダとベルギーがいっしょくたになってね?ベネルクス三国はもう一緒になってるも同然?
僕の中では、ベルギーとオランダは明確に別れていました。
オランダ = 海面下、風車、木靴、一昼夜も
土手にフィストフxxクして英雄になった少年。
ベルギー = パトラッシュ、
爺も狗も子供も氏ぬ 身も蓋も無い精神汚染を起こしそうな童話。
カウピスこども劇場を観て育ったおじいさんは、こんなに激しい偏見を植え付けられています。
ちなみに
「アンサイクロペディア」からの引用で『フラダンスの狗』に対する評価は以下のようです。
ベルギー
物語の舞台であるにもかかわらず、ベルギー国内での知名度は低く、評価も低い。これは作者がイギリス人であり、ベルギーでは「自分たちはこの物語のように子どもを一人で死なせるほど非道ではない、ケチなオランダ人ならやりかねないが」との意見があるためである。ただし、観光に来る日本人がやたらとこの物語に関して質問してくるので、不審に思いながらも銅像を設置したり説明プレートをつけたりしている。だが銅像がアニメとは違う犬種なので、日本人観光客の81%が違和感を感じている。
←パーセンテージの出典が開示されていないw
オランダ
日本と同様、非常に人気が高い。「ベルギー人ならこれくらいの酷い仕打ちはやりかねない。」「風車のメンテナンスを怠っての発火を、子供の責任にかぶせるとは、さすがベルギー人クォリティ」「ベルギー人に風車を使わせるな!」
・・・
近親憎悪でしょうか?www
KLMのベルギー製(笑)チョコは、ホワイト、ミルク、ダークの三種類から。
3種類とも豚に餌をやろうとするCAさんからホワイトとダークだけもらって、導眠剤と一緒に摂取。
この時分には、機内のLED照明は青くて暗い設定に。でもこれ以上には暗くしません。
エアフラはまっくらにしてCAが泥棒に変身するそうですが、KLMは大丈夫みたいです。
クスリが効いてきて、さらに最近使い始めたソニーのヘッドホンが雑音除去バツグンで、暫く安眠できました。
続きはまた次回の記事で。