Saturday, July 31, 2021

InterContinental Athens

※ アテネ旅行記 ― 第一回、第伍話 ※

今回の宿泊先はアテネのインターコンチネンタル・ホテルです。
正式名称は、Athenaeum InterContinental Athens という、なんだかくどい名前。
600室近くある、大型のホテルです。

ビルのてっぺんのロゴマークが、ロードオブザリングみたいというか二十世紀少年みたいというか… 変。

ここ… 新市街らしいど、横を走る高速道路の周囲にはストリップバーやピンクサロンみたいなのが乱立。でも2軒隣に大富豪オナシスの名前がついたビルに高級レストランが入っていたり、さらにその2軒先にグランドハイアットもあったので、再開発地区ということなんでしょうか。トラム駅が近いので不便さはありませんが、治安は不安。

正面入口の回転ドアをくぐると、いきなりこの変な青い奴が出迎えてくれます。
周りに腰掛けられるようになっているので、チェック・イン&アウトの皆さんが年中たむろしていました。

その奥がレセプションとコンシェルジェで、スタッフみんなが流暢な訛りのない英語でとても有り難かった。

青い奴の右の方が吹き抜けになっていましたが、COVIDで閉鎖中のエリア…。
照明が… 変、変杉。 ここんちのインテリアデザイナーとは仲良しになれないと思う。

青い奴の左のほうは、ブッフェレストランと会議室。
会議室がいっぱいあって、その通路がこんなふうになっていました。

でも、ここんちって売店がない!!

こんな大型のホテルでコーラも売ってない!!←買い物基準がアメリカ人
でも逆にそのおかげで、近所の店のオーナーと仲良しになれましたが。

無事にアーリーチェックインを済ませて、エレベーターへ…。
エレベーターホールの前にも、また変な照明が。

なお、ホテルの中はCOVID対策でマスク必須&ソーシャルディスタンス順守でした。エレベータの中も立ち位置が指定されていて、それだと3人くらいしか乗れません。でもエレベータが全部で6基もあったので、この滞在中に誰かと乗り合わせたのは2回だけでした。

  §

もらった7階の部屋は、この時に運用されている最上階。8階がクラブフロアで9階がレストラン。
入ってみると、こんな感じ。38㎡だそうですから、かなり広いです。

セコいホテルチェーンだと「スタジオスイート」って名付けて売っていそうな、立派なソファセット付きの部屋。
暖色のLED照明が嫌いですが、窓が大きいから無問題。

その窓から、カーテンを開けると… こんな景色でした。
 この写真、ずいぶんクリアに見えるように加工しちゃったけど… アテネって大気汚染がかなり酷いです。

左の黒っぽい硝子のビルが「ピレウス銀行本店」らしいですが… こいつが邪魔でパルテノン神殿は見えない。その替わりに、リカヴィトスの丘とかいう高台が遠目に見えていました。

展望の良さそうな場所だしケーブルカーがあるらしいが… なにせ暑い。それに強盗さんが出るとか言うから、アジア人のおじいさんは警戒して、パス! なんでアテネってどこでも強盗さんが出るのかと思ったら、どうやらEU圏へ流入した難民さんが強盗さんで稼いでいる模様で、悲しすぎます。確かに治安の良くない地区には黒っぽい人々が…。

  §

バスルームは少し老朽化してきて、もうリノベーションが必要かなぁ。
この部屋ってトイレの流れが悪い。グルグルと渦ばかり巻いて、綺麗に流れない時がある。
インタコらしく洗面台が広いのは有り難い。常備薬や化粧品を並べておけました。

シャワーは欧州風の、ガラスのパタパタで水が飛び散るのを防ぐやつ。
お湯の出がイマイチで水圧が低めで残念でした。でも清潔だから文句は言いません。
ワッフルクロスのバスローブとかスリッパがあるのはインタコ標準品質でしょうか。

アメニティも、インタコでよく見かけるやつ。
おじいさんは石鹸1個だけで全部まかなえるから、他はいらない。

もっとも、ほとんどのグルーミング用品はちゃんと自分で持ち込んでいますから…。

COVID対策で、ミニバーはカラッポ。まるでビジネスホテルの冷蔵庫!
ミネラルウォーターは1本置いてありました。

枕銭(2ユーロ前後)を残していくからなのか、毎日帰ってくると2~3本の水を置いていってくれました。パウダータイプの ORS(経口補水液)を持ってきていたので、スポーツドリンク風にして飲んでいました。

それとは別に、アンバサダーのウェルカムギフトとして、1リッターの水ボトルが。
こちらも毎日14時前後に新しい物を補充してくれていました。

土曜日、14時頃にいったん部屋に戻りシャワーを浴びて昼寝がてら涼んでいたら…
部屋をノックされたのに、寝ていたたらしく、まるっきり気づかなかった。
ふと目を覚ましたら…蝶ネクタイをした熊のような大柄のおっさんが水ボトルを交換中。

あれ、確かソファにバスタオルを敷いてそのまま… しまった、
すっぽんぽんで何も身につけていないで寝てた

Oh!! Sorry, sorry!! I was napping...(ゴメン!昼寝してた…)

Sorry sir. Here is another bottle of water as an Ambassador gift, sir.
(すいません、旦那。アンバサダーギフトの水、もう一瓶置いときます)

水配りの熊おやじに裸体を見られました。しかも、寝勃起していました

露出狂の変態だと思われたでしょうか?(汗)

でも多分、どっちかっつーたら熊おやぢのほうが災難だったのか?
以後、部屋に帰ったらチェーンのロックをかけるようにしました。(爆)

  §

この宿はハード面が老朽化しているのをカバーするかのように、ソフト面は非常に優秀です。到着して洗濯物を出したら、近所にコーヒーを飲みに行った2時間くらいで、ドライクリーニングまでちゃんと完了して戻ってきました。こんなに高速洗濯ならチェックアウト前に受け取れて、安心♪

さて、この部屋でいちばん気に入ったのが、執務台に設えてあるネット機器です。
デスクの壁、目の前にシスコの Wi-Fi アクセスポイントがあるよ… こんな部屋、はじめて。
ついでに Ethernet のケーブルまで用意されてる。ビジネスで滞在する人には最高でしょう。

Wi-Fi に接続して、上下の速度を計測したら… かなり良好です。(ソファに座って計測)
PING反射が 5ms、ジッタは0.4ms、下り 103Mbps、上り 135Mbpsくらい出ました。

この高速ネット環境のおかげで、COVIDの検査で鼻ホジホジする時にも無問題でした。

  §

一方で、ロビーフロア同様に変杉だと思ったのが、ソファの上の壁の絵。
何このさかさまのサルは!?

シルクスクリーンの作品で2色刷りのようですが… 有名な作品なんでしょうか?
ソファに寝っ転がっていると、このサルが見えて少しイラッた。

てか、ソファに寝っ転がっていて全裸を見られた失態で、滞在中は心が荒んでいました。(苦笑)
あの水ボトルを交換しに来た熊おやぢ… もしかして僕とこのサルを見比べていたのかも。

  §

初日は、荷ほどきして近所のよろず屋みたいな店に行ってきてから、すぐ就寝。
ベッドは若干スプリングが柔らかいものの、枕も選べるしシーツも清潔で、グッスリ休めました。

Athenaeum InterContinental Athens
Syngrou Avenue 89-93
Athens, 11745  Greece
Tel. +30-210-9206000

Thursday, July 29, 2021

ATHより (2)

アテネのインタコ、2回目の宿泊中です。

初日は早めのディナーを食しに、ホテル最上階のレストランへ行って来ました。

アテネのインタコ9階にあるのは、Premier プレミエールという、世田谷の長屋みたいな名前の店です。
ここからだと、アポカリプスだかアポトーシスだかアクロフォビアだかいう廃墟がよく見えます♪

廃墟のよく見える席で、炭酸水と搾りたてオレンジジュースで晩御飯を。
食べ比べのつもりで、ムサカを試したよ。独特の高品質で美味しかった♪

  

最初は地上階のバーでスナックを食してから寝よう、と出かけたら… バーはまさかの午後6時閉店。

緊急事態宣言下の東京より酷いです!(ここの方が妖精率高そうだけど)

で、バーテンダーの姉さんに「プレミエールが開店するわよ」って言われて、そのまま9階へ。

でも僕… まさかファインダイニングするつもりはなかったので、Tシャツに短パン…。

「すいません。思い切りドレスコード違反ですが…」って入口でメートルさんに伝えたら…
「ぃぇぃぇ、この時期は全然オッケーです」と、廃墟がよく見える席に通してくださいました。

還暦すぎて、生まれて初めて星持ち店へTシャツと短パンで入店してメシ食ってきたよ!
(シンガポールの元ホーカーもひとつ星だけどアジア圏だし、襟無しシャツで行った事はない)

デザートもいただきました。さすがプレミエール
まんぞくさんになって部屋へ戻り、 ルームサービスのメニューをダウンロードしたら…

 今、プレミエールでいただける内容そのまんまでした。
 しかも、お値段まで、ほとんど一緒。
 でもまぁ、お店でいただくほうが景色がごちそうです。

それにつけても、新型コロナが憎い!!

「早くプレミエールのテイスティングメニューを試してみたいです!」
…と、メートルさんに伝えたら、苦笑していました。

まずは、その最寄駅まで徒歩20分の世田谷の長屋みたいな名前から手を入れたほうがいいね。

  

あと… 次に公開予定のインタコ紹介記事で書き忘れたけど… 水が硬いです
固形石鹸で身体中ゲシゲシ洗って、シャワーの湯を浴びると、泡がサッと消えます。
こんな硬い水は、テムズ川上流の B&B で体験して以来です。
もしかしたら、アテネで紅茶を淹れたらメッチャ美味しいかもしれません

  

水やスポーツドリンクを買いに、萬屋さん『ガイア』へも行って来ました。(いずれ登場)
今日はテキサスから来ているおやぢ二人と歓談して来ました。
「テキサスからですか… うっかり共和党をいぢるジョークを飛ばすと鉄砲で撃たれる?」
 …と言ったら、金髪ゴリラみたいな方のおやぢにバカウケしていました。
それにしても、少し話して… 火器に関する意識が根本的に違う!恐るべし、テキサス人!!

金髪ゴリラさん、サンマテオ郡の検事オフィスと仕事した事があるそうで驚きました。
「サンマテオはワクチン接種率が90%を超えたよ」って言ったら、超ビックリ。
テキサスは6割くらいだそうです。でも南部の州ほど酷くなさそう。
共和党の州は接種率が低いよね… って、うっかり呟いちゃったけど、否定はしませんでした。

月曜日まで、また萬屋さん通いでしょうが… 最高気温40度。どうしよう!?

  

そうそう。今回はメトロで都心まで移動しました。43分でシンタグマに到達。
イマイチ冷えていませんが、冷房はかかっていました。
(ただし反対向きに走ってた車両は窓全開だったので、当たり外れがあるかも)
高速バスより涼しく、速い。空港ターミナルと駅が離れているのだけが難点。
COVID 対策のせいで他人に近寄れないから、スリスリも強盗もいません。
ただし、混んできたらカネゴンとガマクジラみたいな婆に囲まれました
それはそれで怖かった…。


Bus & Tram to the Hotel

※ アテネ旅行記 ― 第一回、第四話 ※ 

ギリシアに入国後、ちょっとトイレ休憩してからターミナルビルから出て、高速バス停へ。

アテネ国際空港はこぢんまりしたビルで、きっと成田開業前の羽田空港国際線ビル(古っ!)よりも小さいくらいです。空港ビル内部はA・Bのふたつに分かれていて、ユナイテッド航空はシェンゲン領域外から来るのでAゲート側に、シェンゲン領域内のEU各国とかスイスからの飛行機は、Bゲート側に到着します。

で… バスターミナルはBゲートのドア5。ユナイテッドで着いて降りたらドア1前なので、小さいとはいえ空港ビルの前を丸々歩いてからチケット売り場で片道切符を買って、シンタグマ広場行きのX95系統に乗車しました。
バスの出入口から撮影。運転席の横まで行ったら、COVIDのせいで乗車は後ろのドアだそうです。

バスの後ろ側は、こんな様子。
行き先表示がローマ字表記にならないと読み取れないから、手間取っているみなさん。

さて、アテネ国債空港からアテネ市の中心、シンタグマ広場までは高速バスかメトロが使えます。長短あって…

メトロの場合:
 ・速い。乗り換え無し40分でシンタグマ駅まで行ける。
 でも…
 ・30分に1本しか走っていない。
 ・みんなが乗るから、座れるとは限らない。
 ・市街地に入ると外の景色が見えなくなる。←ここ、スイスの先生の発想
 ・強盗さんが頻出して、お財布や貴重品を盗られる。

バスの場合:
 ・1時間ほど時間がかかり、渋滞したら到着時刻は不安定。
 でも…
 ・5~15分に1本やってくる。
 ・混んでいたら次のバスを待てばいいから確実に座れる。
 ・窓外の景色を楽しめる。
 ・強盗さんは出ないらしい。

さらにタクシーの場合:
 ・運ちゃんがバッハ会長のような奴だったら、ぼったくられまくる。www
 ・交渉次第だが、昼間でも50ユーロ近くかかるから、バス・メトロの10倍する。
 ・Cクラスのメルセデスがあるかと思えばちびっこルノーだったり、品質バラバラ。

事前にネットでいろいろ読んでみると「俺達もメトロで盗られた」という経験談がイヤになるほど載っていたのと、別に急いでいないし、景色を眺められるのでX95系統のバスを選びました。

バスは4割ほどの乗車率に達すると、出発です。これもCOVIDのせいです。
あちこちに「ここは座っちゃダメ」の札が。座席の半分は使用禁止です。

これだったらメトロでも座れるし、強盗さんたちも出ないかもしれませんでした。
ただ、どっちを選んでも… メッチャ暑い! 冷房を入れないで窓全開で換気してる。
いくら換気してるったって、40℃近い外気が入ってくるから、どうやったって暑い

高速バスは観光客さんが戸惑わない工夫がされていました。
今どこを走っているか、次の停留所はどこか、等の情報がローマ字表記でも表示されます。

で、楽しみにしていた窓外の景色は… なんだかカリフォルニアの内陸みたい。気候もそっくりだし。
高速道路の上下線の間に、郊外鉄道 & メトロの共有軌道が走っています。
これって成田で国鉄と京成が一緒に走ってる、みたいな?

丘に拡がるのはオリーブ畑(果樹園?)です。草地の枯れっぷりがまるでカリフォルニア。
・・・とか書いてるけど、こっちが本当のホンモノの地中海性気候ですよね。(苦笑)

やがて30分ほどで市街地に入り、高速を降りて地べたをベロベロ走り出しました。そして少し渋滞。
雑居ビルの看板に我が目を疑いました。「日焼けサロン」の宣伝ですよね??
こんな日差しのきっつい場所で日焼けサロンって… エスキモーのかき氷屋??

ていうか…ギリシア人、もともと日焼けしていて色黒です。なんで日焼けサロンよ!?

  §

そして1時間でバスはシンタグマ広場に到達しましたが、バス停が広場の反対側。
渋滞の中をぐるりと回ってバス停に着いたら、結局1時間15分くらいかかりました。

バスを降りたら、こんどはトラム(路面電車)です。バス停のちょっと先が始発駅です。
この写真は途中駅で撮影していますが、こんな車輌が走っています。

窓がはめ殺しになっているので、さすがに冷房が全力運転。・・・それでも暑い
冷房を動かしていても外気取り入れに切り替えているようで、あんまり冷えない。

ただ、乗った車輌によっては結構冷房が効いていました。
よく冷えた車輌に当たる確率は半々くらいでしょうか。

これじゃ、1時間くらいかけて海沿いを走るトラムで往復できるか、賭けです。
涼しい車内からエーゲ海を見物するアイデアは、この次点で霧散しました。

さて、アテネ市内の公共交通機関ではスイカやパスモみたいな非接触カードが使えます。
アテナカードというプラスチックのカードで、紙のチケットを買うのと同じ金額で入手可能。

メトロの改札口なんかだと、使い方はスイカと一緒。
タッチするだけ。

ちなみに紙のチケットも非接触で、同じ操作。Foolproof(猿でも使える)にできています。

窓口で「チケットではなくアテナカードで」と頼めばOKです。係のおっさんに「チケットじゃダメなの?」って聞かれました。「この夏はアテネに5回来ますから、カードの方が便利」と言い張ったら、笑って納得してくれました。

一旦カードを手に入れれば、次回からは自分でリチャージできます。

僕の場合は…

 ・空港→市内の片道をアテナカードと一緒に
 ・トラム駅で「5日間パス」をリチャージ
 ・市内→空港の片道をリチャージ

こうする予定でしたが… 空港の切符売り場ではアテナカードが売り切れでした。
仕方がないので、シンタグマ広場の地下で5日パスを入力したカードを買いました。
空港と市内の往復割引もありますが、有効期限が72時間以内なので僕の旅には無理。
次回からは無人駅でもカードのリチャージができる機械があれば無問題です。

厚紙のチケットでもリチャージができるらしいです。1回限りの訪問なら、それでいいかも。

  §

トラムの中には路線図があるし、英語でも次の停車駅の案内が入ります。
始発のシンタグマで乗って4つめのカスムーリ駅で降ります。
16駅行ったところで分岐しますが、カスムーリなら行き先がどちらでも大丈夫。

駅を降りて1ブロック、200メートル歩いたところにホテルがありました。
アテネのインターコンチネンタル・ホテルです。

次の記事ではこのホテルをご紹介いたしましょう。

Wednesday, July 28, 2021

World's Top 20 Airlines

今日は毎度毎度の、旅行記に挟まれた『埋め草記事』です。

2021年度の エアライン・ランキングが、Airline Ratings から発表されました。


今年のランキングは新型コロナ対策などが影響したために、少し不思議な結果です。

では、ケチらずに第壱位から第五位までをイッキにご紹介します。

1位:カタール航空
栄えある第壱位は、カタール・エアウェイズでした。
新装されたキャビン、顧客サービス、新型コロナ下でも確実な運航が評価されました。

2位:ニュージーランド航空
エア・ニュージーランドは継続してイノベーティブな商品を投入し、業界のリーダーであると評価されました。個人的にはこの悪そうな黒い色使いがとても好きです。いずれ従姉妹に遭いに行くため、乗ってみたいです。

3位:シンガポール航空
シンガポール航空が3位なのは僕には意外なくらいですが、技術革新やフライトの品質が評価されました。また、当然のようですが… ファーストクラスはベストだと評価されています。でも上写真の「パンデミック中のミールサービス」を見る限りでは、シンガポール航空でさえ残念な内容と思われます。

ユナイテッド航空が現在どんくらい残念なのかは、追ってご紹介いたします。www

4位:カンタス航空
カンガルーのシッポ、カンタスが4位につけました。
安全面で突出していること、パンデミックでも安定した運行が評価されています。
また、ベスト・ラウンジとベスト国内線サービスで入賞しています。

5位:エミレーツ航空

エミレーツは5位につけました。新たに発表された高品位なプレミアムエコノミーが評価された模様です。確かに上写真を観ると、ユナイテッド航空のプレミアム・プラスとは大違いで、激しく嫉妬してしまいます。

  §

そして… この記事を書いた理由はここにあります!!

8位:ユナイテッド航空!
なんと、ユナイテッド航空がトップテン入りしました。堂々の8位です!

ズーム社の超音速旅客機「おばあちゃん Overture」を購入するとか、電動飛行機を購入するとかの多彩なリップサービスが功を奏した模様です。www

広報のマジックだけでトップテンに入るんですから、このランキングは眉唾ものです。(爆)
この予想図も凄いよね~。コンコースの形状から、ニューアーク・リバティ空港のCターミナル第参コンコースだと推測されますが… おばあちゃんが4機も停まってるなんて、豪華すぎます!

1空港あたり、おばあちゃんは3機までと定めたヴァチカン条約に・・・ ←発作

ちなみに、この胡散臭いランキングの1位~20位まではこうなっています。
  1. Qatar Airways
  2. Air New Zealand
  3. Singapore Airlines
  4. Qantas
  5. Emirates
  6. Cathay Pacific
  7. Virgin Atlantic
  8. United Airlines
  9. EVA Air
  10. British Airways
  11. Lufthansa
  12. ANA
  13. Finnair
  14. Japan Air Lines
  15. KLM
  16. Hawaiian Airlines
  17. Alaska Airlines
  18. Virgin Australia
  19. Delta Air Lines
  20. Etihad Airways
                                      全日空が12位でルフトの下って何よ!?(鶴丸がもっと下なのは、よくぞ判定した。w)
                                      きっと新型コロナの影響で飛べなかったのがモロに評価を下げているんでしょう…。

                                      ユナイテッド航空もリップサービスだけではなく、リア充のほうでも研鑽していただきたいものです。

                                      Tuesday, July 27, 2021

                                      UA124 EWR→ATH

                                      ※ アテネ旅行記 ― 第一回、第参話 ※

                                       ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー… 

                                      結果から申し上げますが、接続便にはしっかり間に合いました
                                       ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー… 

                                      まぁ、待ってくれるだろうと思いつつも鬼のような形相でターミナルを駆け抜けました。反対向きに歩いてくる皆さんがあわてて避けてくれたのは、多分僕の鬼気迫る表情のおかげです。(爆)

                                      で… なんのことはない。接続する UA124 便アテネ行きは、もっと遅れていました。
                                      遅れた便からの搭乗者待ちだけではなく、悪天候、滑走路の修理、入国審査の確認など、沢山の理由から。

                                      特に長蛇の列だったのが、ゲート前で PLF という「事前入国審査の承認」を確認しているからでした。
                                      これが僕の PLF(個人情報は加工済)ですが、ユナイテッド航空へ事前に送ってあっても、ゲートで再確認。なぜかというと、ギリシア政府が最終承認を出すのがギリシア到着の当日、00:01 だったからです。

                                      ※ここは、さすがに改善されました。残り4回分の入国審査はQRコードが7月20日に一斉に送られてきました。最初のアテネ旅行から帰国した翌日に残りの PLF が認可されたタイミングなので、実績で信用されたのか、あるいは到着日当日に認可は酷い!と航空会社がクレーム入れたのかはさだかではありません。

                                      でもこの1回目の時には、このQRコードが発行されて僕がダウンロードできたのが UA2304 便が降機態勢に入った頃。ゲートに接続できずイライラと時間が過ぎる途中で、このQRコードを iPhone の中へ入手しました。

                                      で、ようやっとポディアムでQRコードを見せて搭乗準備完了したら、もうグループ2の搭乗開始中。

                                       ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー… 
                                      「ねぇ、1Kだからカットイン(割り込み)して搭乗してもいい?」
                                       ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー…  ゼェゼェ… ヒューヒュー… 

                                      「あら、もちろんですよ!!」

                                      お姉さんがグループ2の流れを止めてくれたので割り込んで、すぐジェットウェイへ入れましたが… ゲートのお姉さん、僕が1Kだという以前に、荒い息で鬼のような形相だからドン引きしたと思われ。(爆)

                                      そして… もらった座席 9D は理想的なバルクヘッドです。
                                      この、シン・ポラリスビジネスのシートはフットレストが広くてバルクヘッドが最高。いままで「3A が好き♪」とか書いてきましたが、バックパックが楽勝で足元に納まるバルクヘッドが大好きになりました。

                                      そんで… デルタみたいにマスクしたCAの安全ビデオかと思いきや、リサイクルしています。

                                      UAを頻繁にご利用のお客様、こんな安全ビデオを覚えていらっしゃいますでしょうか?
                                      ほら、あの「マラソン大会」みたいなシーンで前CEOのミュノスちんが出てきた奴です。うま~く再編集して、ミュノスちんは省かれて、プレミアム・プラス席でのライフベスト格納場所が追加されていました。

                                      あと、安全ビデオ上映後は引き続いて eMed + アボット との提携による、新型コロナのセルフテストの紹介が。
                                      僕がバッグに詰めてきたやつですね。どんどん宣伝しています。

                                      そのおかげか、アテネで2回検査やりましたが、だんだん通話の待ち時間が長くなってきました。このままじゃ待たされすぎてセルフテストをするのがイヤになりそう。今から改善して欲しいです。

                                      あとは… ビジネスクラスの配布アメニティが、オリンピックバージョンになっていました。
                                      せっかくだから、ホテルのシーツの上で撮影してみたよ。www

                                      ♪ 新品・即落☆ なんて言ってヤフオクで売ってるみたいで、ステキ!!(爆)

                                      中味は、こんなでした。とってもアメリカンなテイストです。
                                      外装はメッシュのデイパックになっています。

                                      そういえば、母に『デイパック』が通じずに『リュックサック』と言ったら・・・

                                      「ぁぁ… 背嚢 のことかい?」

                                      大東亜戦争と進駐軍の占領下をしっかり生き延びた世代には、勝てません。(爆)

                                      さて、最初のお食事が始まりますが… ビバレッジサービスから。
                                      さっきまで息が上がって大汗かいて、トイレで着替えたばかりだったので、コーク・ゼロシュガーを。

                                      まるでエコノミー席のようにカップがプラスチックです。

                                      しかも「ナッツやデザートは後で全部一緒に配りますから。COVIDだから許してねの一言で全て片付けられます。アテンダントさんには仕事が減って楽でしょうが、感染の恐怖と戦っているだろうから文句は言えません。

                                      …そして全部一緒に届きました。
                                      パッケージを開きません。すべて「COVIDだから許してねで済ませてしまいます…。

                                      それでもメインの選択肢は従来通りに4つありました。口頭で伝えられたのは…(以下、伝達順)

                                       ・ビーフのショートリブ、赤ワインソース。マッシュポテトや温野菜添え。
                                       ・鶏むね肉のバターソテーとワイルドライス。
                                       ・ベジタリアンはラビオリとクリームソース。
                                       ・白身魚のクリームソースに、クリームリゾット。

                                      「魚って… 鱈か何かでクリームソース? そこへクリームリゾットってかぶってない?」

                                      「私それ食べた事あるけど、ホワイトソースみたいでも風味がちゃんと違うのよ」

                                      「じゃあ魚食いの日本人だから魚にします。第弐希望は…」

                                      「あなたは第弐希望を言う必要が無いの。ユナイテッド航空に搭乗しすぎ!(爆)

                                      ミリオンマイラーなのを搭乗者リストで確認してから注文取りに来たようで、感心。

                                      開封すると、こうなっています。リゾットは紙のボウルに入ったものが逆さまに伏せてあった。
                                      ナッツがアルミホイルの容器だったり、アイスが通常はエコノミーのものだったり… ざんねん

                                      見かけはざんねんですが、白身魚のソテーは予想以上に美味でした。
                                      鱈だかアロワナだか鈴木さんだか同定できませんが、フカフカで美味しい。

                                      バターっぽいソースを魚にかけず、ディッピングして食べましたが、クリームリゾットとの風味の違いがハッキリしていて、とても楽しめました。次回アップグレード成功してポラリスビジネスに座ったら、またこれを頼むと思います

                                      毒者さんは他のアイテムを見たいでしょうが、ハズレを引きたくないので予めご了承ください。(とか書いてるとUG失敗するかも)

                                      サラダはユナイテッド航空名物の、生の白菜を刻んでマンゴーで誤魔化したサラダ
                                      昭和の頃にこれを出されたら、寄生虫がいそうで敬遠したことでしょう。

                                      それと… よく見ないで食べ始めて、口内へ投入後に、セロリが入っているのに気づきました。でも香菜などを頻繁に食してセロリセンサーが馬鹿になってきたせいか、ほぼ平気で食べられました。

                                      パンは袋に入ったままで、冷たい
                                      バターもカチカチだったので、両方とも熱々のリゾットに投入していただきました。

                                      デザートだと言い張るマンゴーのソルベが、とてもざんねんです。
                                      いつもなら高度35,000フィートでのカスタマイズ可能なアイスクリームサンデーだったのに。

                                      さらに、ナッツがアイスクリームと同じくらい冷たい
                                      いつもは熱々の瀬戸物に入って出てくるのに。

                                      お食事を進めてソルベに達する頃には、ズルズルに溶けてきてさらに残念。だったら、セサミ・ジンジャー・ドレッシングを添えられたサラダに混ぜて食べればよかったか?と後悔しました。次回は本気でそうするかも…。でも まるでUnited Club でヨーグルトを丸ごとシリアルに投入する DQN みたいだから、どうしようか考え中。

                                      ・・・ぁぁ、それにつけても 新型コロナがにくい

                                      お食事の途中で導眠剤が効いてきて、トレーをさげていただいた記憶がありません。

                                      そして目が覚めてから「もう2回目のミール配給が近いけど?」と言われても、ギャレーでおやつを所望。
                                      チーズクラッカーとアーモンドに、缶入りオレンジジュースで飢えをしのぎます。
                                      オレンジジュースが缶まるごともらえるのって、なんだか気に入っちゃった♪ (笑)

                                      ピサの斜塔のあたりまで飛んできた頃に、2回目のお食事が配給されました。

                                      2回目のお食事、選択肢はふたつで「玉子」または「オートミール」とだけ言われました。

                                      ユナイテッド航空の卵料理でアタリが出るのは奇跡なので、最初から期待できないオートミールを選択。
                                      やっぱり梱包されたまま配られるので、ビジネスクラスの席に座っている気分にはなれません。

                                      開封すると、こうなっていました。お飲み物はブラックコーヒーで、おかわりは新しいカップで届きます。
                                      オートミールが… 深夜の新宿駅や渋谷駅の階段で散見されるアレみたい。(詳細は書かないよ)

                                      そのオートミールですが… 見かけはアレでも味は良かった。
                                      表面にオーツ麦や南瓜の種が見えますが… 底の方にかなりの量、全体の厚さの3分の1くらいまで林檎が敷き詰められていました。熱々な焼きリンゴの味とオートミールが一緒になっていて、なかなかフルーティでいけてました。

                                      フルーツサラダは… まぁ、こんなもんだよね。
                                      国内線でブルーベリーが入っていたのに、国際線長距離便には入っていない。

                                      それよりもっと残念なのは、クロワッサンです。
                                      ちいさい… 冷たい… ここまでされたらなんだか許せない。

                                      おじいさんは暖かなパンが食べられずに悲しい。

                                      ここまで貶めるなら、思い切ってクロワッサンを省けばいいのに。

                                        §

                                      そしてアテネでの乗り継ぎはありませんから、1時間近い遅延は全然気になりませんでした。

                                      ちょっと驚いたのが入国審査。

                                      QRコードは… 見せただけ

                                      肉眼で確認するだけで、読み取りません。

                                      ワクチン接種証明は… 見もしません

                                      思い切りぬるい、ザルのような入国管理ですが… 事前にユナイテッド航空へ情報を提出しているので、きっと航空会社から提供される情報と搭乗者の事前申請を信用しているのだろうとポジティブに考えておきました。

                                      結局、パスポートにスタンプを押してもらうために10分くらい行列しただけで入国。

                                      ギリシア… おおらかで好きかも。(笑)