ぬこの記事でことわったように、感謝祭の前夜は God Son のお宅(日系&中華系)のディナーに招かれました。
いきなり主人公のターキーです。
親戚含めて10人くらいで食べきれない量を想定して、20ポンド以上ありそうなおおきな七面鳥。
聞いた話では、彼等の親戚筋で「感謝祭で七面鳥を5~6羽は焼く」という盛大なお宅の話になっていました。今年は100人近く呼んで10羽以上焼くらしいです。想像してみたけど、ほとんど米軍基地の配給です!(笑)
・・・そんな家に呼ばれなくて、よかった。
中華系とはいえ、さすが奥さんは生粋のアメリカ人。しっとりジューシーにターキーを焼き上げるのが上手。
向こうのほうにあるスイートポテトやいんげんのキャセロールから始まって、最後が1カット目の七面鳥。
泡はテタンジェのカリフォルニア子会社、ドメーヌ・カルネロスの2006年。
ごく普通の泡ですが、うちのセラーで13年ものになるまで休ませているから、加州のシャンパンもどきとは思えないほどになめらかな泡で、それでもシャルドネのシャッキリ感がまだ残っていて、どの食事にもよくあいました。僕の好みで勝手にキンキンに冷やしてきたけど、全員が「冷たいと喉越しがよすぎる!」って喜んでくれました。
特に奥様のお父様。多少ワイン・コノッショアーを自負していらっしゃるようですが、僕の選定=加州の上質でもコスパのいい泡で乾杯して、鳥料理に合わせてピノノワールただし熟成済み、という内容に激しく納得してくださいました。
赤ワインは... 鳥が主菜だからピノを掴んできたつもりが、一本間違えちゃった。(汗)
ナパの有名処&おともだちワイナリーの一軒、ケーキブレッド・セラーズから。
・ナパの冷涼な気候、カルネロス産のピノ・ノワール2004年で、15年もの。
・間違えて持ってきた、ローヌブレンドの「ルバイヤート」同じく2004年。
ローヌブレンドはシラーがベースなのでトリ料理とどうかな? と思っていたら、旦那のほうがネットでさっくり調べて「ピノは$50だけどルバイヤートは$85もする! クリスマスにとっておく♪」って言い出し、飲まなんだ。
ピノはピークを過ぎていると思いきや、さすがケーキブレッドというか、うちのセラーが安定しているのか、すごく滑らか。冷涼な気候で育ったらしいチェリーのアロマに素直な余韻で、ブルゴーニュ顔負け。←自画自賛
大手テイラーですが、40年もののタウニーです。家人がつい先週、ロンドンの業者から輸入したうちの一本。
な~め~ら~か~(うっとり)
「All NipponのFでもグラハムの30年もの」って威張ったら、ユナイテッドSFOの整備長ロバート君が釣れた。
「来年ついにUA3ミリオン達成♪」って威張ってやったら、「いつもご搭乗ありがとうございます。」って。
そこに負けず嫌いの家人が「香港線に乗ると『いつも座席3Aに座ってる』ってCAに言われる(エッヘン)」だって。
いつもPZ枠が開くなりGPU使って3Aに予約かけてるの、私ですが...。www
僕の収穫結果はこちら。
8時方向にあるのが七面鳥のダークミート。いちばんジューシーな部分です。
(足の部分。肉の色が暗いからダークミートと呼ぶ。むね肉はホワイトミートで水分が減る)
セロリ、玉葱、ガーリック、パプリカ... いろいろ香味野菜を入れてるのが判ります。
浮いてる脂も凄いけど、僕は変態に「皮が好き♪」なので、皮だけ欲しかった。
・・・でも血糖値とコレステロール値が激変するだろうから、我慢した。
収穫結果のアイテムを解説します。一品を除き、きわめて典型的な感謝祭ディナーのアイテムです。
七面鳥から時計回りに: スタッフィング(七面鳥のお腹に詰めて出汁を吸わせたパンや野菜の細切れ)、インゲンのキャセロール、黄色いのはスイートポテト(日本の薩摩芋と違って加熱するとグジュグジュになる)、クランベリーソースが載っているのがスパイラル・ハム、その下にチラリと見えるのは中華ハム入りのモチ米おこわ。
おこわ以外は、感謝祭ディナーの定番ばっかりです。七面鳥のローストには必ずクランベリーソースをあわせます。
奥様が「中華おこわは口に合わなかったら、食べないで」って言われたけど... 食べ始めて「中華おこわが一番おいしい!」って追加でもらってバクバクやったら、感激してくれました。正直なところ、中華ちまきの中に入っている餅米みたいで、でも中華ハムのハッカクの香りがほとんど無くて、ドンピシャ好みの風味でした。
キャラメル・アップルパイの薄いスライスと、パンプキンパイの20分の1カットにバニラアイスで。奥様の御母様が「パンプキンパイってそんなに薄く切れないわよ!」って、切り出しが滅茶苦茶になって、もうどっちがどのパイだかわからん状態に... でも食べたら美味しかった。(笑)
普段は寮に入っている God Son も帰省していたので、久しぶりに遭えました。
ハイハイしている時から見てるのに、もう大学生。こりゃ墓場が近づくわけだ。
以上が、God Son の運転で(ハイハイしていた奴がクルマ運転してる。怖い)送迎してもらった晩餐でした。