金角湾にかかる橋から、旧市街側を見た絵が下の写真です。
おおきなモスクはイスラム建築の最高峰とされる、スレイマニエ・ジャミー Süleymaniye Camii。
こないだアメリカが暗殺したイランの司令官と、多分名前の起源は同じ。(汗)
同じ立ち位置から足元を眺めると... 公園になっています。
ここ、昔は荒れ果てて殺伐としていましたが、ハリチ駅が完成するのに合わせて公園が整備されました。
新旧入り乱れるのもイスタンブールの魅力かもしれません。
ハリチ駅に入場して、3~5分間隔で運行されているメトロM2線に乗車して2駅。
やってきたのは、昨日も訪れたタクシム広場です。
逆光で判り難いけど、石畳の先には昨日と同じ戦士の像があります。
ここから反対向きに300mくらい歩くと、こんなビルが。
地上階の角に、そこそこ美味しい老舗のイタリアンが入っています。
カフェ・イタリアーノという直球勝負の名前に、なぜかベニスのゴンドラの画が...。
ベネチアの人って自分たちがイタリア人だと思っていないふしがあるから、このロゴ見たら怒るかも...。
入店したら、こんな雰囲気。
支配人さんと思しき壮年のイタリア人に席へ通されます。(上写真の手を挙げた髭坊主は支配人ではない)
ギンガムチェックのテーブルクロスの上には、ちいさな多肉植物が。
ここで一般人は「サボテン」と書くと思うが、こちとら百姓学部を経験済み。w
後でピンポイントでメニューから複写した部分をお見せしますが、正直な写真で感心しました。
飲み物は S.ペルグリーノに... 隣席の爺が飲んでいたミント入りレモネードがうまそうで、真似しました。
トルコ名物のミント入りレモネード、いけてます。生ミントは青臭い香りが潜んでいて、普段はあまり好きではないんですけど、トルコのレモネードとモロッコのミントティーは不思議とミントのバランスが素晴らしい。
さて、頼んだのはスパゲッティ・ボロネーゼ。
スパゲッティ・ミートソースなんて... と思われるかもしれませんが、おこちゃま馬鹿舌の僕には至宝です。
そして... 実物がこちら。
すごい!メニューの写真とほとんど一緒。普通はメニューのほうが見てくれがいいのに。
お味の方はごく普通のミートソース。茹で加減は乾麺からベストに仕上げた上手にアルデンテ。
日本のミートソースと違ってボロネーゼソースは酸味が強いですが、イスタンブールに来ていては、日本のスパゲッティソースを臨むべくもありません。今度また船橋で食べよう。と心に誓いました。
あと... 刻んだモッツァレラチーズをたんまり載せてくれていますが、粉のパルメザンチーズのほうが好き。
文句ばっかり書いていますけど、美味しいボロネーゼが食べられる店が少ないのでここは貴重です。
そして、デザートのページをながめてティラミスにしようかと思っていたら... これが凄そう。
チョコバナナのカルゾーネ。普通は「半分に折りたたんだピザ」な物体ですが、デザートに応用されてる。
面白そうでお願いしたら、これが届きました。
こちらも、メニュー写真まんまです。(多少不細工でも、ハンドメイドだから大目に見てやって)
スパゲティにまぶした「緑の粉」はドライパセリですが、こちらはピスタチオの粉がトルコっぽい。
カットして内部を見てみたら、こんな。
バナナをヌテラ(ヘーゼルナッツのクリーム)とチョコソースでつないであります。
使っているヌテラやチョコソースが既製品な風味だけど、バナナたっぷりで充分いけます。
最後にシングルショットのエスプレッソを。
かなりキツいエスプレッソを淹れてくれ、チョコバナナで甘ったるくなった舌が引き締まりました。
お会計はVISAに。支配人さん、金属カードが重くて驚いていました。
為替手数料がかからず、1ドル3ポイント=UA3マイル稼げるカードなので、実質6%バックです♪
お食事を楽しんでから、タクシム広場へ戻ってきました。
さっき出てきたのとは別の入口から入場。地下では繋がっていますが、こっちが近道。
今度はフニキュレル(ラテン系言語だとフニクラ)と呼ばれる、ケーブルカーに乗車。
世界最古のテュネルと基本的な構成は同じで、丘の上と麓をつなぐだけですが、こっちは思い切り近代的。
車内はこんな感じ。ケーブルカーなので内部が階段状になっています。
まんなかにLEDディスプレイが備わっていて、いろんな宣伝が流れます...。
LEDに出てきて、個人的に烈しい驚愕を覚えた『アルプスの少女』の舞台劇かなんかの宣伝。
宮崎アニメと『教えて!トライさん』を観て育った日本人には違和感満載ですが... 登場人物は一緒。
ハイジやアルムおんじにも違和感があったけど... 山羊のユキちゃんが邪悪。
見よ、この邪悪な視線を浴びせるユキちゃんを!! なんだか「昼間のネコの目」みたい...。偶蹄類の瞳孔もスリット状ですけど、蛇やネコが縦スリットなのに対し、偶蹄類は横スリットなのに。
←百姓学部の感想
もひとつ突っ込んでもいい?
確か、ハイジっていっつも裸足だったよね?ペーターも靴紐や靴底の無いような靴を履いてたよね?
さて、フニキュレルに乗って麓に降りると、カバタシュ駅です。
ここは路面電車T1線のターミナル駅で、カラキョイ駅までたったのみっつ。
3分ほどで折り返しになるトラムがやってきました。
ノスタルジックな路面電車とは打って変わって、こちらは近代的です。
車内はこんな。冷暖房装備で快適。
モータがVVVFなので加速すると ♪ヒョ~ロヒョロヒョロヒョロヒョロ~♪ と謳います。
途中、フンドゥクル(何故かヘーゼルナッツの事)、トプハネと停まって、カラキョイ駅に到達。
金角湾にかかるガラタ橋の手前にある駅で降りて、ホテルへ戻りました。
次記事では、今までお見せしていなかったカラキョイ・ルームズ、ホテルの屋上をご紹介します。