Saturday, February 29, 2020

IST Jan.2020(8)

カラキョイ・ルームス6階のエレベータホール前は、こんな雰囲気です。
上写真の左側が明るいのは、上階がもう屋上で、その出入口から入ってくる光です。

階段を少し登ると、屋上へ出る場所はこんなふうになっています。
ガラス一枚ですが... 1月なので外は寒々としていました。

外へ出てみると、こうなってます。お向かいでは The Peninsula ホテルの建築工事が進んでいます。
キャンバス地でできた椅子に座って... ここでは喫煙できるように、灰皿が置いてありました。

屋上の出入口&エレベータ乗り場側を見ると、こうなります。
上画面左側にガラタ塔が見えますね。

ペニンシュラを建てるクレーンがウザいですが... その先にはボスポラス大橋が。
夜に眺めるとロマンチック... でした。 今は夜遅くまで工事が進んでいて、ロマンチックになれません。

西の方、旧市街側を眺めると... こうなります。
海が写っているのは金角湾。その向こう、左側に旧市街のブルーモスクなどが見えます。
画面の真ん中を走っている道で、隣のブロックにはバクラヴァ屋のギュルオルーがあります。

10mほど向こう側で工事をやっているので、紙を丸めて投げたら工事現場の人に当たる距離。
この工事が無かった頃には、いい景色だったんですけどねぇ...。

ボスポラス海峡の向こう側には、イスタンブールのアジア側が見えます。
離れていて、ヨーロッパとアジアに別れているのに、対岸も行政区はイスタンブール市なんだそうです。

もう一枚、ガラタ塔のほうをワンカット。
これが屋上からみた画ですが、僕の部屋は全く同じ立ち位置で数メーター下になります。

これが部屋の窓から撮ったガラタ塔。
手前の密集した建物が下から目線になるけど、ガラタ塔の見た目はほとんど一緒。

次の朝は、ぼっちごはんになりました。女将さんへは翌朝に朝食が欲しい人数をちゃんと伝えてあります。
この朝は僕だけ。
他の日には、僕と同様の常連さんが泊まっていて、そのご夫婦も朝食を振る舞われていました。

ぼっちごはんだと、このくらい。
パンが多すぎる...。チョコとプレーンのクロワッサンだけで充分。ナッツも食べなかった。

給仕のおじさんが、あわててオレンジジュースを絞ってきてくれました。
絞りたてのオレンジジュースが嬉しいです。風味からするとネーブルオレンジ。

トルコ語でオレンジをポルタカル Portakal と呼ぶので、いかにも柑橘類が穫れそうなポルトガルが語源だと思っていましたが、違うみたい。アイリンさんに爆笑されました。サワーチェリーはヴィシュネ Vişne と言うので、ヴィシュヌ神が語源かも?と思っていますが、聞くとまた笑われそうなのでダンマリを決め込んでいます。

玉子みっつはいつでもソフトスクランブルで。
僕の好みの焼き加減を覚えてくれたので、外しません。ブルートくんもこの調理法を気に入ってくれました。

朝のコーヒーは、カプチーノで。
機械で淹れたのがバレバレでも、フォームがしっかり固い美味しいカプチーノが飲み放題です。

この日はトルコ風呂に出かけ、帰りがけに懸案のレストラン「バルタザール」を試してみました...。

Friday, February 28, 2020

United Cancels More Asian Flights

ユナイテッド航空はCOVID-19(新型コロナウヰルス)の影響で、アジア線のさらなる減便を発表しました。
今回の運行停止・減便対象には日本、南朝鮮、台彎、昭南島が含まれています。

運行停止する路線
 ・シカゴ ←→ 成田     3月8日~3月27日
 ・ヒューストン ←→ 成田  3月8日~4月27日 
 ・ロスアンゼルス ←→ 成田 3月8日~4月27日

減便する路線
 ・ニューアーク ←→ 成田    毎日1便から、3月28日〜4月24日は 週5便へ減便
 ・サンフランシスコ ←→ 関空  毎日1便から、3月28日〜4月24日は 週5便へ減便
 ・サンフランシスコ ←→ ソウル 毎日2便から、3月8日~4月30日は 週3便へ減便
 ・サンフランシスコ ←→ 昭南島 毎日2便から、3月8日~4月24日は 毎日1便へ減便

シップチェンジ
 ・ホノルル ←→ 成田     4月は B777-200 から B787-8 へ機材変更
 ・サンフランシスコ ←→ 台北 3月と4月は B777-200 から B787-9 へ機材変更

なお、3月28日から就航予定の羽田線(ORD, LAX, EWR, IAD, SFO)は予定通りのままです。
※上記予定は変更される可能性があります。詳細は毒者ご自身でご確認ください。

実は来週シンガポールへ飛ぶ予定ですが、幸いにも減便されるUA28・29便には乗らず、UA1・2便を予約してあったので、今のところ個人的には旅程に影響がありません。今朝ユナイテッド航空から You've been upgraded! という脳天気なメールが届き、UA2便のアップグレードがいきなりコンファームされました。さっそくシートマップを観たら...ガラガラ。私なんだか怖いわ。

【記事公開後追記ここから】
 記事公開後12時間経過した頃... いきなりUA1便がキャンセルでUA29便が復活!!
 深夜発・早朝着の予定が、午前発・夜着で体の負担は少ない便になりました。
 でも、せっかくお気に入りの座席1Dを確保していたのに、4Dに陥落しました。
 もともと楽観主義なので、現地滞在時間が12時間増えたのを喜ぶことにします。
【記事公開後追記ここまで】

先週のトルコ風呂も「どこから来た?」と聞かれた時、いつもなら Tokio, Japonya. と答えているのを、Ben Japonum, ama Kaliforniyalıyım.(日本人だけどカリフォルニアから来た)と答えて新型コロナに犯されていないのを暗に伝えなくてはなりませんでした...。とかやってる最中、トルコはイラン国境を封鎖してました。(汗)

毒者のみなさんも、どうか流行り病を回避してお健やかにお過ごしくださいませ。

Thursday, February 27, 2020

IST Jan.2020(7)

金角湾にかかる橋から、旧市街側を見た絵が下の写真です。
おおきなモスクはイスラム建築の最高峰とされる、スレイマニエ・ジャミー Süleymaniye Camii。
こないだアメリカが暗殺したイランの司令官と、多分名前の起源は同じ。(汗)

同じ立ち位置から足元を眺めると... 公園になっています。
ここ、昔は荒れ果てて殺伐としていましたが、ハリチ駅が完成するのに合わせて公園が整備されました。

新旧入り乱れるのもイスタンブールの魅力かもしれません。
ハリチ駅に入場して、3~5分間隔で運行されているメトロM2線に乗車して2駅。

やってきたのは、昨日も訪れたタクシム広場です。
逆光で判り難いけど、石畳の先には昨日と同じ戦士の像があります。

ここから反対向きに300mくらい歩くと、こんなビルが。
地上階の角に、そこそこ美味しい老舗のイタリアンが入っています。

カフェ・イタリアーノという直球勝負の名前に、なぜかベニスのゴンドラの画が...。
ベネチアの人って自分たちがイタリア人だと思っていないふしがあるから、このロゴ見たら怒るかも...。

入店したら、こんな雰囲気。
支配人さんと思しき壮年のイタリア人に席へ通されます。(上写真の手を挙げた髭坊主は支配人ではない)

ギンガムチェックのテーブルクロスの上には、ちいさな多肉植物が。
ここで一般人は「サボテン」と書くと思うが、こちとら百姓学部を経験済み。w
後でピンポイントでメニューから複写した部分をお見せしますが、正直な写真で感心しました。

飲み物は S.ペルグリーノに... 隣席の爺が飲んでいたミント入りレモネードがうまそうで、真似しました。
トルコ名物のミント入りレモネード、いけてます。生ミントは青臭い香りが潜んでいて、普段はあまり好きではないんですけど、トルコのレモネードとモロッコのミントティーは不思議とミントのバランスが素晴らしい。

さて、頼んだのはスパゲッティ・ボロネーゼ。
スパゲッティ・ミートソースなんて... と思われるかもしれませんが、おこちゃま馬鹿舌の僕には至宝です。

そして... 実物がこちら。
すごい!メニューの写真とほとんど一緒。普通はメニューのほうが見てくれがいいのに。

お味の方はごく普通のミートソース。茹で加減は乾麺からベストに仕上げた上手にアルデンテ。
日本のミートソースと違ってボロネーゼソースは酸味が強いですが、イスタンブールに来ていては、日本のスパゲッティソースを臨むべくもありません。今度また船橋で食べよう。と心に誓いました。
あと... 刻んだモッツァレラチーズをたんまり載せてくれていますが、粉のパルメザンチーズのほうが好き。
文句ばっかり書いていますけど、美味しいボロネーゼが食べられる店が少ないのでここは貴重です。

そして、デザートのページをながめてティラミスにしようかと思っていたら... これが凄そう。
チョコバナナのカルゾーネ。普通は「半分に折りたたんだピザ」な物体ですが、デザートに応用されてる。

面白そうでお願いしたら、これが届きました。
こちらも、メニュー写真まんまです。(多少不細工でも、ハンドメイドだから大目に見てやって)
スパゲティにまぶした「緑の粉」はドライパセリですが、こちらはピスタチオの粉がトルコっぽい。

カットして内部を見てみたら、こんな。
バナナをヌテラ(ヘーゼルナッツのクリーム)とチョコソースでつないであります。
使っているヌテラやチョコソースが既製品な風味だけど、バナナたっぷりで充分いけます。

最後にシングルショットのエスプレッソを。
かなりキツいエスプレッソを淹れてくれ、チョコバナナで甘ったるくなった舌が引き締まりました。

お会計はVISAに。支配人さん、金属カードが重くて驚いていました。
為替手数料がかからず、1ドル3ポイント=UA3マイル稼げるカードなので、実質6%バックです♪

お食事を楽しんでから、タクシム広場へ戻ってきました。
さっき出てきたのとは別の入口から入場。地下では繋がっていますが、こっちが近道。

今度はフニキュレル(ラテン系言語だとフニクラ)と呼ばれる、ケーブルカーに乗車。
世界最古のテュネルと基本的な構成は同じで、丘の上と麓をつなぐだけですが、こっちは思い切り近代的。

車内はこんな感じ。ケーブルカーなので内部が階段状になっています。
まんなかにLEDディスプレイが備わっていて、いろんな宣伝が流れます...。

LEDに出てきて、個人的に烈しい驚愕を覚えた『アルプスの少女』の舞台劇かなんかの宣伝。
宮崎アニメと『教えて!トライさん』を観て育った日本人には違和感満載ですが... 登場人物は一緒。

ハイジやアルムおんじにも違和感があったけど... 山羊のユキちゃんが邪悪。
見よ、この邪悪な視線を浴びせるユキちゃんを!! なんだか「昼間のネコの目」みたい...。偶蹄類の瞳孔もスリット状ですけど、蛇やネコが縦スリットなのに対し、偶蹄類は横スリットなのに。←百姓学部の感想

もひとつ突っ込んでもいい?
確か、ハイジっていっつも裸足だったよね?ペーターも靴紐や靴底の無いような靴を履いてたよね?

さて、フニキュレルに乗って麓に降りると、カバタシュ駅です。
ここは路面電車T1線のターミナル駅で、カラキョイ駅までたったのみっつ。

3分ほどで折り返しになるトラムがやってきました。
ノスタルジックな路面電車とは打って変わって、こちらは近代的です。

車内はこんな。冷暖房装備で快適。
モータがVVVFなので加速すると ♪ヒョ~ロヒョロヒョロヒョロヒョロ~♪ と謳います。

途中、フンドゥクル(何故かヘーゼルナッツの事)、トプハネと停まって、カラキョイ駅に到達。
金角湾にかかるガラタ橋の手前にある駅で降りて、ホテルへ戻りました。

次記事では、今までお見せしていなかったカラキョイ・ルームズ、ホテルの屋上をご紹介します。

Tuesday, February 25, 2020

IST Jan.2020(6)

カラキョイ・ロカンタスでのディナーは、ぼっちごはんではなくブルートくんと一緒。
ふたりで食べるから、メゼ(前菜)をいろいろ頼めました。いろいろ頼んでもあまり分け合わなかった。

僕は白ワインをグラス一杯だけ。ブルートくんはラク Rakı という、トルコのアニス酒(上写真で白濁したグラス)を水割りにしてボトル一本飲んだ...。水割りだけど、元がアルコール 42% だから、すっげーキツそう。

カウンターのショーケースに並んだ各種のメゼからブルートくんが選んでシェアしたのは...
ドルマ2種類。右はズッキーニの花で包んであって、左はロールキャベツ状態。
どっちも中東っぽいスパイスで風味付けされたライスなんかが入っていました。

前回お店からサーブされて美味しかったので、僕が選んだスズキのマスタード和え。
マイルドでクリーミィなマスタードの風味にくるまれた白身魚、いけてます...が、ブルートは食べない。
なんだか好き嫌いが激しいというか、見慣れない物には手を出さないのが徹底しているみたいです。

茄子のヨーグルト和え、辛味オリーブオイルがけは僕の定番。
これをトーストされた薄い全粒粉のパンに塗って食べたり、キョフテに塗ったりします。
ブルートくん... これも僕の真似してパンに載せて二口くらい食べたけど、そこまでです。

ブルートくんが選んだのは、トルコ風ヨーグルトにディル(アニスの葉)が入っているサラダ。
似たような風味のラクにはよくあうらしいけど、僕はディルが苦手なので、これも分け合えません...。

結局、いろいろ頼んだけど本当にシェアしたのはサービスパーソンさんが最初から取り分けてくれたドルマとオリーブくらいで、あとのメゼはほぼ自分が注文したほうしか食べませんでした...。

そして主菜はふたりともキョフテです。
このミートボールは、ホントにおいしい。他店でも試したけどカラキョイ・ロカンタスのは特においしい。

最後にデザートは... いらない。ってブルートくんに言われました。
でも、ブルートくんはチャイ(紅茶)を、僕はエスプレッソのシングルショットをもらいます。

デザートを注文しなかったけど、いつものようにお店からのサービスが。
ケマル・パシャ。甘~い糖蜜を吸わせたドーナッツみたいな、トルコでは定番のデザートです。
左党なのか、ブルートはひと匙食べただけ。でも上に載せたクリームの品質は気に入ったようです。

「お店からです」と、もうひとつ出てきたのが、こちら。
最初、パン屑に糖蜜を吸わせた物体か何かだと思いました。すいません。食べたら... 固い洋梨みたいな食感で、うっすら甘く、渋みとエグ味がある果物。熟する前に摘果した林檎は、こんな風味かもしれません。

「これ... もしかしてクインス(かりん)?」
「そう。美味しいからどんどん食べなよ」
「う~~~~ん。僕は赤ワインでのコンポートが好き」
「あんなに甘ったるしくしたら風味が判らないだろう」

結局、僕はひとかぢり、ブルートくんが大半を摂取。
食習慣の違いで、評価はまっぷたつでした。

そしてブルートくんは僕の部屋で簡単にマッサージ施術してくれてから、帰宅。翌朝また登場。

嫁がいなくて自宅には朝食が無いブルートくん。ホテルの女将アイリンさんにお願いして朝食を2名ぶん用意していただきました。僕の部屋は2名定員だから無問題だそうですが、優しい心遣いに感謝です。

その朝食が、こちら。
パンの量が2倍に増えている...。他はちょっと増量。

あとはオレンジジュースにコーヒーか紅茶、玉子みっつは二人ともソフトスクランブルで。

チーズやオリーブもどっさりくれました。パンは追加でカットして持ってきてくれるし。
ブルートくんが胡桃やヘーゼルナッツを僕に取り分けてくれます...。
「もういらない」って言っても「体にいい。トルコ人はみんな食べる」と、強要されました。その後も3回ほど朝食を一緒に摂りましたが、毎回朝からナッツ責め。なんだか辛いんですけど...。

朝食を一緒に済ませてから、ブルートくんは出勤。
僕は部屋で暫し休んでから、ひとりで新市街の散歩&ランチに繰り出しました。
僕が向かったのは、金角湾にかかった橋の真ん中にある、ハリチ Haliç 駅。

地下鉄M2線の駅が橋の上にある、という面白い設計です。ここからタクシムへ向かいました...。