いよいよ最終回ですが、毒者のみなさまへは信じられないようなおしらせがございます...。
わたくし、前菜をいただく頃に導眠剤を飲んで寝てしまい、
主菜を食い逃しました。
どうです? 信じられないような事態でしょう?
でもこれが事実なのよ。受け止めなさい。
←ミサト風味
ちなみに主菜の選択肢はみっつありました。
・ハーブをちらしたスズキさん、白ワインソース、セロリのピクルスを添えて
ヲエー
・フライドチキン、コーヒー風味のソースとヘーゼルナッツピューレを添えて
・オランダ風 子牛のソテー、マスタードソース、温野菜を添えて
どれにするのかを選んだ覚えも無い...。それに、どれも食指が伸びない...。
アテンダントさんに
「よくお休みなのでそっとしておきましたが、まだお食事したいですか?」って言われた。
そうか。やっぱり放置プレーされたのか。でも導眠剤のおかげで記憶喪失するほど寝込んで、スッキリ気分です。
「そんな食欲もないから、水分補給でフルーツとかもらえますか?」とお願いしたら、
イッパイ持ってきた。英語で何て言ったか?
I don't have much appetite but can I have fruits or some sort, to quench my thirsty, please? とかだった。
フルーツとアイス。アイスはふたつも持ってきてくれました。
「お好きならまだまだありますから」って... やはり私は豚です。
飲み物はベイリーズ・アイリッシュクリームのミルク割りを冷たい状態で作ってもらいました。
「ベイリーズをミルクで割るんですか!?」
「うん。よくあるカクテルなんだけど...。クリスマスが近いからポピュラーになる時期だよ」
「それ、存じませんでした。勉強になりました!」
ベイリーズ・ミルクを頼む客はそんなに珍しいのか?KLMの客層が心配になってきました。
チョコレート屋のレオニダスって、ベルギーだったよね!? うちの近所の Drager'sって高級スーパーにもあるよ。
オランダとベルギーが明確に差別化されていない。これじゃ地理が苦手なPAXは簡単に騙されてしまうでしょう。
レオニダスのチョコチップ入りバニラアイスです。どこにでもある 禿~げんダッツ なんかよりも美味しいです。
余談ですが、ハーゲンダッツ Häagen-Dazs はスペルでオランダ風?のふりをしているけれど、ブロンクスの創業でアメリカの会社です。今ではスイスの先生が大嫌いだった、世界征服をたくらむネスレの子会社なんだけどね。w
(さらに余談だけど、ギリシャ風チョバーニヨーグルトの創業者はトルコ人で、ホントはトルコ風ヨーグルトw)
ミネラルウォーターは、こんなボトル。
タービュランスが来たら簡単に倒れそうな縦長のボトルを採用するのって、どうよ?
で... やっぱりなんか物足りない。
ミッドフライトのスナックを漁りに行きました。この便は最前列のセンターアイランドが空席で、スナック置き場。
またアンビバレントなかほりがする、
KLM自家製のベルギーチョコレートをもらっちゃおうっと♪
またもやホワイトとダークだけど、ミルクチョコも美味しかったよ♪ ←写真撮る前に食べた奴
チョコをポツポツ食べていたら、アテンダントさんが
「ミッドフライトスナック、温めましたから...」って。
豚に餌与えるのを忘れて罪悪感があるみたいです。(爆)
コロッケーロール、マスタード添え という名前のスナックでした。
中を見たら、かなり日本のコロッケに近い。
ポテトより肉が多めとかパン生地には卵黄を塗ってツヤを出して上質ですけど、かなりコロッケパンに近い物体。
もしかしてコロッケパンって... 鎖国していた頃にオランダから伝来したの?(笑)
コロッケパンをいただいて、また寝て... 明るくなってきて目が覚めたら、こんな機内照明に。
もうちょっち早く目覚めていたら、きっと思い切りマゼンタ色の照明だったことでしょう...。
いま、アルバータ州のカルガリ上空あたり。
あと2時間弱で到着するくらいでしょうか。割と早めの2食目配給開始です。
「ステーキサンドかピザ、どっちになさいますか?」という質問にすぐ反応できなかったけど、ピザで。
届きました。ホントにピザです...。ちっこいピザが載っかった機内食って、なんだか不思議。
メニューの記載によれば
ピザ・マルゲリータだそうです。
バジルが載っていないけど、これでもマルゲリータを名乗るのか? チーズも少なめで残念。
一方、この
グリルした野菜のサラダは、なかなかいけてました。
オリーブ油や、下に敷かれたフェタチーズがいい感じ。
デザートは、いわるゆ
フォンダンショコラ(オランダは
Moelleux Chocolat と呼ぶらしい)です。
英語だと Molten Chocolate Cake って呼ぶような、小麦粉をほとんど使わないのが流行なケーキです。
甘そうなのでコーヒーはブラックでいただきました。
カットして、中心部がどんだけ生なのかチェックを入れてみましょう。
(嫌な乗客w)
なかなかトロ~リしてるし、熱々です。ちょびっとだけど満足感がたっぷりでした。
そして、チーフパーサーの
怖い 美しい
おばさん おねえさんが、お土産をどっさりかかえてきました。
どっさりあるけど「好きなものをひとつだけ選ぶざます」って言われました...。
「友人がこれのコレクターで...」という泣き落としは効きません。
ひとつしかくれません。
でも、これって嬉しいよね。スイス航空でミルクチョコもらうのの10倍は嬉しい。
新しいタイプのほうがきっと「はしびゅとコレクション」とはかぶらないと思いました。
「いちばん大きな番号は、どれ?」
「う~んと... 55番で、どうよ?」
ということで、55番をもらったけど、なんだかゴロッとした肥ったハウスでした。
そして着陸態勢に入ります...。
前席の2Aに座っているおばあさんが
「どこ?ゴールデンゲート・ブリッジはどこ?」って叫んでるから・・・
「あ~、ちょうど雲の下で残念だけど見えないねぇ。でもベイブリッジとトレジャーアイランドが見えるよ」
サンフランシスコ市内がよく見えました。シートベルト着用サインが点いてるけど、センターアイランドの客までみんな僕の窓のところに寄ってきて、僕の「あのナナメの路がマーケットストリート」とか解説を聞いてます。
こんなに左側ばかりに寄ったら、重心が偏らないのか心配になった私。(笑)
「あそこがサンマテオ市の公営ゴルフ場とヨットハーバーだよ」
「着陸100秒前を切ったからもう座ってベルトしめたほうがいいよ」って、アテンダントさんを安心させます。降機時に
「どうやって注意しようか悩んでいたら『座ってベルトしろ』って言ってくれて助かったわ。ありがとう!」って、御礼を言われました。僕たちのほうが悪い子だったんですけどね...。
到着は往路と同じで、またA10ゲートでした。
隣のA8ゲートには出発時に見かけた、ペンキの色使いをケチった飛行機がいました。今度は社名もロゴマークも全部見えているから、運ちゃんがよっぱらい♪ とか露骨にディスるのはやめておきましょう。
(爆)
JAL ...
まるで血の赤だな。 ←加持リョウジ風味
←中毒
潰れても
國民の血税で鶴のように蘇った会社の機材という後味の悪さ
(笑)で、この連載は完了です。
今回もご愛毒ありがとうございました。
この連載終了時点で1月のイスタンブール旅行から戻っているはずですが、記事を書くかどうかは微妙。