でも Champagne Seafood でランチたらふく食べた晩は、もう無理ぽ。その晩は残り物の摩訶不思議味ダックちゃん&ぶたさん饅頭で軽く済ませておいて、翌日水曜(先週水曜)のディナーへ行ってきました。
前に30~40人いる。でも最初のロットで着席できるかな? ...初期ロット。(うっとり)←中毒
・・・とかは、まさしく皮算用でした。
前に並んでる奴ら、開店時間になったら仲間がどんどん来てどんどん増えて、結局前に60人以上になった...。
店の入口にこういうリストが置かれて、名前と人数を書き込んで呼ばれるのを待ちます。
人数が揃うまで席に案内しない。と書いてありますが「いま電話で呼んだら、そこまで来てる。すぐ揃うから」とか言って揃ってもいないうちに席へ強引に通してもらう客が続出。なんたって客の8割以上は中華系みたいだからね。
ちなみに、客層は95%以上がアジア人。中華85%、日本人5%、白人2%、他は判別不能の黄色人種。会話を聞いている範囲では朝鮮人はいませんでした。やはり母国同士の醜い諍いが響いているのでしょうか?www
でもサンマテオ近郊の人口を考えると、日本人・日系人相手だけでは商売は成り立ちません。開店早々にアジア人のハートと胃袋を鷲掴みしてしまったこの商売上手な様子ならば、長続きしてくれるのでは?と期待します。ただ客層は20~30代の中華系が中心ですから、飽きるのも早いかも?というあたりが少し心配です。
...O, obaKoba?
Here. Should I speak in English?
Hummm...
入口を仕切っていた姉さんは英語じゃないとダメみたいですが、中には日本語OKの方が数名いらっしゃいました。
入店したらカウンターが一杯で、二人がけの席に通してくださいました。
座った場所から奥をみた景色。奥には最大6人がけのブース席がよっつに、カウンター10人くらいかな。
お店のまんなかで仕切っていらした、多分マネージャーさんが写っていますが、彼は日本語ネイティブでした。この日本語OKなイケメン兄さんが僕のオーダーもお会計も扱ってくださいました。ありがとうございます。
「あれっ!? ヘッドハントされたの?」
「いやぁ... へへへへ...」
小林さんち、従業員の待遇がイマイチだったんでしょうか?貴重なバイリンガル姉さんを逃しました。
そしてベンチ席の後ろには... なんか燃えさかっていますけど。
これ、写真に撮るとますますホンモノっぽいけど、熱くないです。
加湿器のように超音波振動で発生させた「湯気」(可視できるので水蒸気ではない)に、オレンジ色のライトを当てることで炎のように見せています。試しに先っぽを触りましたが熱くなく、かすかに湿るだけでした。
大勝軒といえば、やはり「つけめん」でしょうが... 僕の中ではラーメンが基本で、つけ麺は悪い言い方に聞こえるけど... やや外道に感じます。例えば成田第壱ターミナルにあるつけ麺店「富田」でも、特製らーめん を頼んでいます。
特製ラーメンと「ゆず蜜ソーダ」を頼もうとしたんですが、ソーダは売り切れだったのでラムネで。
ちなみに、ソフトドリンクは他に烏龍茶くらいしかありません。一方で日本酒やビールはかなり選べます。
ラムネ、キマした。日系人には Shirakiku印 で馴染みが深い、西本貿易の製品でした。
アジアや豪州みたいにストロー出さないのはSF市内がプラストロー禁止になるからかな?
でも... 自分でガラス玉の開栓するの、大変だった。開けて持ってきて欲しかった。
ただ、プラスチックくずはイケメン兄さんがすぐ片づけてくれました。
これが 特製ラーメン、$16ですが... なんか思ってたのと違う。
麺も具材も、どっちかというと「とんこつラーメン」に近づいているような気がする。
麺はちぢれの無い中細麺で、かんすいは無使用か控えめで白っぽく、茹で加減はバリカタとかコシのある麺が好みな日本人にとっては若干柔らかめ。濁ったスープは普通の豚骨みたいなケモノ臭さはまるで皆無で、鶏ガラや白胡麻の風味がする。塩分を抑え気味にしているようだし、これはアメリカに住むアジア系の好みに合わせこんだのだと推測。
ねっとりした余韻だけど、くどさはありません。池袋大勝軒そのまんまを期待すると全然違うし、ギトギトとんこつかと思うと逆に期待外れだし。でも具材まで含めると全体のバランスは悪くないです。僕はくどいの好きだからスープは若干物足りないけど、それを差し引いても全体は非常に美味しくて完成度が高い。さすが大勝軒の名を冠しています。
中には、叉焼が2種類入っていました。
片っぽは Sous-vide Berkshire pork=真空調理の黒豚のようです。黒豚という単語を豚の品種であるバークシャ種の名を使って訳してあり、Black Pork とか、すわ 差別か!?な訳になっていないところに好感が持てました。ついでにキクラゲもほとんどの中華料理店では Black Fungus と、まるで黒カビ?(笑) のように訳されていますが、ここんちでは Kikurage mushroom と無難な訳になっているので、元技術通訳をやらされた身には読んでて嬉しいメニューでした。
手前は薄手のローストビーフみたいな肉で、奥の白っぽいヤワヤワのほうが黒豚?脂こってりでホロホロに煮込んだ太肉みたいな食感です。肉質、テクスチャ、風味や調理方法が違うので、それぞれに愉しめました。さらに味つけ玉子が丸ごと入っています♪
ここんちは大盛りオプションが無く、替え玉方式です。僕は「替え玉、バリカタで!」とかに馴染めず、苦手な方式です。むしろ次回は 特製つけ麺 に挑戦してみようかと思っています。そんで成田空港第壱ターミナルの富田でもつけ麺頼んで比べたら楽しいかな。
お会計の時、イケメン兄さんに話しかけられました。
「いかがでしたか?」
(なんか思ってたのと違う。って速攻で返しそうになって、言葉を選んだよ。(爆))
「大勝軒さん、本店は2回しか行ってませんが... なんかちょっと... その... 違う?」
「ここは大勝軒創業者さんの、お孫さんの味ですから。」
「へ~。お弟子さん多いですもんね。津田沼の『必勝軒』さんは曜日で出汁を変えるし。」
「えっ!? それってメチャメチャ大変じゃないですか!?」
やはりお店の方だけあってか、曜日で出汁を変える下ごしらえの大変さに痛く感動していらっしゃいました。
サンマテオの小林シェフは従業員を引き抜かれましたが、津田沼の小林シェフは大変な下準備に感心されました。(爆)
「美味しかったので、あんまり並ばなけりゃまた来ま~す!」 って言って退席しました。(一言多い奴w)
47 E 4th Ave, San Mateo, CA 94401
(650) 445-7579
taishokenusa.com
Hours: (as of July 24)
Tue-Sun: 5 - 9:30 pm
Monday Closed
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帰りがけ、前を通り過ぎた熊本とんこつラーメンの店...
なんか閑古鳥が声枯らしそうなくらい鳴きまくってます。がんばれ、ちーちゃん!!