Saturday, October 30, 2021

Arcadia (6)

10月のアテネ遠征でのランチをいっぺんにご紹介しておきます。
相変わらず、アクロポリ駅の上にある「アルカディア」へ通っていました。

他にも美味しいレストランはたくさんあるはずですが、居心地がいいのでここばっかり。あんまり年中やってくるから、ジュースやデザート、コーヒーのうち一品はいつもタダでした。うれしい♪

さて、しょっちゅう頼んでいたのがムサカです。
アルカディアのムサカが他店と違うのは、あんまり「みっしり」仕上げていないことでしょうか。

カットすると、なんとなく判ると思います…。
まず、てっぺんのベシャメルソースが異様に分厚い。全体の半分近くがベシャメルソース。

アンバランスとも思えますが、くどくないのでクリーム好き&ミートソース好きな僕には嬉しい限りです。そのミートソースも濃くてうまみが凝縮されているので、気に入りました。カットするとほろほろ崩れそうなムサカは、他店の「大きなバットにミッチリと組み上げ、四角に切り出した」まるでラザニアみたいなムサカとは一線を画しています。

その他にいろいろ試したものもご紹介しましょう。
ワイルド・マッシュルームのリゾット

特筆すべき点は無いけど、キノコのうまみでひたすら美味しい。リゾットの炊き具合も上手。あえて指摘するなら、あまりにも分量が多いので飽きてくる(笑)。僕はパルメザンをもらって、それを振りかけて完食しました。

こちら、隣席のお姉さんが食していたのを見て、あまりの「映え」に激しく嫉妬した一品。
ラムのクレフティコ Lamb “kleftiko” というギリシア料理です。

パリパリのパイ生地の間にラム・シチューを挟んでミルフィーユ仕立てにしてあります。
これは美味しかった…。もっと早くこの料理の存在を知っておきたかった!

柔らか~に煮上がったラム肉と野菜に、サントリーニ産の小ぶりなベイクドポテトが添えてあります。

この店はラム肉が美味しいのが判ったので、クレフティコの後に頼んだ一品。
ラムチョップです。

乱暴に言えば骨付きラムのステーキですが、子供のメェメェらしい、柔らかな肉質。

ラムなのでローズマリーをベースにしたスパイスが振ってありましたが… 本膳醤油を持ち込んでいました。
レモンが添えてあるので「ポン酢」を作ってラム肉に絡めたら、美味しい、日本人向けの味になりました。

他には…  ギリシア風ヨーグルトに蜂蜜とクルミ、のデザートがクリスタルで出てきたり。
ベネチアンブルーのグラスから容れ物が替わっただけで、ずいぶん違って見えます。

最後はいつもエスプレッソでおしまい。
やたらオマケしてくれるのでチップで反撃し、20ユーロ食べて10ユーロ札を置く日も。(苦笑)

ちなみに、欧州でのクレジットカードのお会計は米国のようにチップを加えられません。お会計の際に見せられた額に応じて、通常は 5~10% のキャッシュをテーブルに置くのが慣例になっています。ただ、観光客はチップを置き忘れる奴が多いようで、僕が歓迎された理由はこのへんにもあるみたいです。

「今年はおしまい。来年また来る」と不確実な約束をして、お店のみんなと肘タッチして別れました。
結局、6回通ううちに仲良しの友人がひとり出来たので、またアテネにも通いたいと思います。

Friday, October 29, 2021

Lobby Lounge at InterContinental

この記事は文字ばっかりで、ごめんなさい。

10月24日・日曜日の晩。今年のアテネ旅行で最後の晩です…。
夜7時。インターコンチネンタル・アテネの入口で、新しくできた友人を待っていました。

夏は午後9時になっても日差しがあったのに、10月下旬ともなれば、外はもうすっかりまっくら。
この前の訪問で、カフェでギリシア風アイスコーヒーを飲みながら、英語ができるギリシア人のおじさん&おじいさん達と歓談しているうちに、ひとりのおじさん(以下SpKさん)は英語が達者で、互いに会話がすごく馴染む。

「ぁぁっ! 英語でうまく言えない」とか言いつつも、かなりの語彙に驚かされました。

前回遭った時に「再来週また来るから」って言った別れ際「また会えたら嬉しい」と、SpKさんから電話番号を渡されていました。なので、アテネに着いた時に電話してメッセージを残したら… SpKさんから「昼間は仕事で抜けられないけど、日曜の晩に会えないか」と返事が来ました。今年はもう来ない、というのが気になった模様。

もう翌朝は朝ご飯の後に空港へ向かうので、ホテルで一緒にディナーすることに。
ところが… COVID のおかげで、日曜はダイニングルームがお休みです!!

ホテル内で午後7時以降に食事できるのは、ロビーラウンジだけ。でも、レストラン「プレミエール」のキッチンで作った料理を運んでくるので、結果的にはロビーラウンジでも食事の内容と質は一緒。パルテノンが見えないだけ。

会話に集中しちゃって写真を撮っていなかったけど、アペタイザだけは写しました。
インタコでは他の名前が付いていましたが、ウエイトレスさんにエビのサナガキでね?」って聞いたら、その通りだと笑いと驚きを持って肯定されました。

「エビのサガナキを知ってるなんて、アテネで学習したな」と、SpKさん、
確かに「サガナキ」というと、普通は「フェタチーズのフライ」ですから。

で… SpKさんとお互いを自己紹介してビックリ。SpKさんは弁護士さんでした。
いつも会話が弾む相手はIQ高めみたいですが、今回は文系。理系の話題はダメ。

さらに会話が進むと…

「え~、Attorney at Law(弁護士)だったら、知的財産権とかM&Aとかがご専門?」
「…う~ん。発想というか、想定がすごくカリフォルニアっぽい。僕は人権が専門

 げ。(大汗)

「人権を扱うというと… ギリシアだから… もしかして難民を助けるとか…」
「そう。今はアフリカやシリアからの難民を多く受け持っているよ」

重いなぁ。そういう重い話題は避けてもいいかなぁ…。
…と思ったのが判るんでしょう。あんまり暗くて重い話題には走りませんでした。

さらに…SpKさんが僕を弟のように扱う振る舞いから、僕が年下だと思ってると推測。

「あ、ところで僕は63歳ですから。」
「えっ!?…ウソだろ??

身分証明書替わりに手元にあったのは、期限が切れた Global Entry のカード。見せました。

「1958年…」と小声で僕の誕生年をつぶやいたまま、凍る SpKさん、(爆)

聞けば、SpKさんは僕の妹(と Campbell(F) さんw)と同じ歳。
(妹とはかなり歳が離れています。念のため)

「アジア人は若く見えるって判っていたけど… これじゃモンスターだな

…をい。英語のままだから聞こえたぞ。www

「そうだ。もう『ほぼ同じ歳』ということにしよう!」

立ち位置が怪しくなると、割と大雑把な奴だな。さすが弁護士?(笑)
以後、僕が歳上の振る舞いをすると「同じ歳だから!」と反発。(爆)

 §

と言うことで、アテネの弁護士さんが友人になりました。

今後のバルセロナ遠征にも一回は付き合ってくれそうです。来年もイスタンブール遠征に参加してもらって、一緒にハマムで汗かいてくるかも。ギリシア正教みたいだけど、スイスの先生同様にほぼ無神論者なのも、すごくイイ。さらにドイツ語やフランス語が少しできるようなので、同行してもらえるといろいろ助かります。

これでまた、ヨーロッパへ旅するときの相棒ができました。

Thursday, October 28, 2021

New JPM Reserve

利用期限が近づいてきたので、J.P. Morgan Chase から新しいクレジットカードが届きました。
フェイスはビッカビカの金属色から「いぶし銀」みたいな黒ずんだ見かけになりました。
で… いちおう金属カードのままだけど、なぜか少し軽くなっている…(怒)

ついでに、最近の Chase 発行の他カード同様に、氏名以外の情報は全部裏側に移動しました。VISA Infinite のロゴまで裏側に移動させちゃって、また無知な加盟店に「うちでは使えません」って言われそうな悪寒。

その裏側はこうなっていました。
画像は加工してカード番号や使用期限を消していますが、今まで表面にあった情報はサインパネルの下に集結。ついでに VISA ロゴまで引っ越してきて、これじゃまるで Citi の高級そうな MasterCard みたい。

ただし非常にありがたい改善は、非接触のタップ方式に対応したこと。

今までのアテネ通いでよく判りましたが、ギリシアはほぼ全てのカード加盟店でタップ式の支払いを要求されます。非接触が使えないと判ると、渋々とICチップを読み取るスロットにカードを差し込んでくれます。そこで Chase カードサービスへ電話してタップ式の支払い対応カードが欲しい、とお願いしてみたら「J.P. Morgan Reserve カードにはそんな物は無い。」と慇懃無礼に断られたのが… 今からたったの3ヶ月前でした。よほど他からも同様の希望があったんでしょうか? 対応されました。この変更のために、カード全体が軽くなったのかもしれません。

カードの読み取り方式について余談ですが… ニューアーク・リバティ空港にある CIBO Express という、OTG とユナイテッド航空が運営するセルフ式のキヨスクでは、購入する品のバーコードを読み取らせた後に、支払いで… カードの磁気ストライプを読み取らせます!使えるのは磁気ストライプだけです! Apple Pay どころか、非接触のタップもICチップも使えません。出来ていきなり時代遅れ!!

でも実際は、アテネでは 100% Apple Pay が使えたので、不便を感じませんでした。
むしろ財布を3重セキュリティのポケットから引きずりだすより、スマホで簡単♪
その iPhone のカードは… デザインこそ変わらないものの、いつの間にか使用期限が5年延長されていました。

ソフト面での特典は特に変わりません。United Club 会員権や Priority Pass が付帯してます。
最近できた Chase Travel で予約するとホテルは10倍ポイントらしいけど、使わないし。

デザインが地味になったので、もう焦げ茶色の補助カードが不要になったのは良いニュースでしょうか。聞けば、まだギラギラの重い金属カードにも在庫があったので、そっちも見栄張り用に発行してもらいました。(爆)

サンマテオと日本ではギラギラを、治安が怪しい渡航先では「いぶし銀」を使うことにします。

Thursday, October 21, 2021

ATHより(6)

 今年最後のアテネ遠征にやってきました。これで6回目です。
降機して入国審査、アライバルホールからメトロに乗るまで、目をつぶっていても大丈夫かも。

宿はまたインタコ。しかも猿の部屋。

またこの紅い猿の下で、ソファに寝転んで記事を書いています。

でも今回は、角部屋をアサインしてくれました。

同じような見かけでも、確実に広い。

これがホテル7階の見取り図(一部)ですが、757号室は他より広い。
ホテルに着いて、レセプションに近づいたら… 偉そうなお兄さんが僕の名前を覚えていて、大変よく利用してくださるので、今回は広いお部屋にしますから、と言って、この757号室の鍵をくれました。

やはり「継続は力なり」というか、頻繁に利用すれば待遇が良くなります。全部 IHG のポイントで特典宿泊、しかも今年はコロナ禍なので4泊合計で7万ポイントしか遣っていません。ほとんど泥棒です。

いつも与えられる部屋と正反対の位置ですが、角部屋のおかげでアクロポリスが見えます。
夜景になるのを待って撮影しましたが… 防音効果抜群の二重窓にカーテンが映り込んで、綺麗に撮れません。
まぁ、とにかく、アクロポリスがまるまる見える部屋をもらったということで。

  §

さて、ユナイテッド航空の様子で、アップデートを少々。

まずは、大陸間横断便で販売を再開したホットミール、朝食時バージョンです。
ベーコンエッグ・チェダー クロワッサン・サンドイッチが戻ってきました。
個人的には、夕方のチーズバーガーよりも好きです。

あ、もちろん 1K なので、ユナイテッドアプリ内の会員証を提示してタダ食いです♪
アップグレード失敗しても、朝はクロワッサン、夜はチーズバーガーで幸せになれます。

あと、COVID で変わっているところは、コーヒークリームが個装で渡されます。

  §

ニューアーク・リバティ空港のお食事処はほぼ全て OTG とユナイテッドが仕切っていますが…

C3コンコースの、セゾンというフレンチの隣にできたピザ屋のメニューを見て、心臓が細動起こしそう。
ビフテキが60ドル50セント!? しかも添え物もチップも別で!!??
この画面を見て、席を立ちました。空港メシは高いけど、あんまりです。
この店の裏手にあるはずの『クラシファイド』が再開するのを待ちます。

そもそも、入口の看板にパスタって書いてあったから入店したのに…

パスタは一皿も無い!

いくらコロナ禍だといっても、嘘つきは許せません。

  §

今日は上のピザ屋の隣、C120ゲートから出発。
ワシントンD.C.ではもう書類チェックしないのに、ニューアークは厳しいです。
おかげでまた出発が1時間遅れた…。
また 2-1-2 アブレストの B767-400ER だけど、今回は 2B でセンター取れました♪(まるで秋葉48w)

で… 書類チェックで出発が遅れているからトイレに立ったら、ギャレーでアテンダントさん達に取り囲まれました。

客観的に見たら、まるで給湯室で新人をいびるお局様達みたい!(爆)

目の前に立ったアテンダントさんに問われました。

「あなた… 間違ってたらごめんね。でも先々週、後ろの方に座ってなかった?」

「あ… 先々週は 8K に座っていました」

4人くらいいたアテンダントさん達が一斉に「キャー!やっぱり!!」とか大騒ぎ。
クルーレストになっている座席から、機長まで出てくる大騒ぎになりました。

最近のユナイテッドはプリントアウトではなく、タブレットで搭乗名簿を確認できます。
おかげで「なんか聞き覚えのある名前だった」とか言われて、ちょっと感心しました。

「Mr. ObaKoba はアテネが大好きなのね♪」

せっかくだから殺し文句を使おう。w

「うん♪ でも元々はママに会うための東京行きの切符だったの。もう2年もママに会ってない

アテンダントさん達も機長さんも、一斉にウルウルです。
たとえ還暦をとっくに過ぎたおじいさんの台詞でも『母に会えない』は、響くようです。
ホントは毎晩のようにスカイプで一時間近くも長電話してるけどね。w w w

おかげで、以後は降機するまでチヤホヤされっぱなしでした。
2列後ろの 4D に座っている Global Services のお父さんが露骨に嫉妬していました。

僕にとっては、スルーされてイラッている GS が最大のご馳走でした。w

あと… あの『卵白とケールのペストリー』は、さらに劣化を重ねていました。
卵白とほうれん草のスフレだそうです。他の選択肢はリンゴを敷き詰めたオートミール。
オートミールは前回試したので卵料理にしたけど、なぜユナイテッドって卵が全滅よ!?

  §

ということで、6回目で今年最後のアテネ、たっぷり楽しんでまいります。

これが終わったら、来月からは隔週でバルセロナ遠征です。
そっちの機材も B767-400ER なので、また同じアテンダントさん達に逢いそうな悪寒。(笑)

Thursday, October 14, 2021

United's New Routes 2022

ユナイテッド航空の2022年国際線就航先が判りました。
ここの毒者さんに一番関係しそうな、羽田線の復旧から。

東京・羽田  ⇄  LAX(ロスアンゼルス)、EWR(ニューアーク)、IAD(ワシントン・ダレス)
 2022年3月26日から運航。オープンdeスカイ協定により全日空に丸投げしていた路線が復旧または開設されます。

他に復旧する路線は:

 ・シカゴ・オヘア  ⇄  チューリヒ   4月23日から
 ・ニューアーク   ⇄  フランクフルト 4月23日から 1日2便
 ・ニューアーク   ⇄  ニース     4月29日から
 ・サンフランシスコ ⇄  バンガロール  5月26日から

新規開設される路線は5つ発表されています。

 ・ワシントン・ダレス  ⇄  アンマン  5月5日から、B787-8で
 ・ニューアーク  ⇄  ポンタ・デルガダ(アゾレス諸島) 5月13日から、B737MAX-8で
  ポルトガル領のアゾレス諸島へ約6時間のフライトです。
 ・ニューアーク  ⇄  ベルゲン(ノルウェー)5月20日から、B757-200で
 ・ニューアーク  ⇄ パルマ・デ・マヨルカ(スペイン)6月3日から、B767-300ERで
  今まではバルセロナで乗換える必要があったマヨルカ島へ直行です。
 ・ニューアーク  ⇄ テネリフェ島(スペイン)6月9日から、B757-200で

増便や新規接続路線は、5つあります。

 ・デンバー       ⇄  ミュンヘン
 ・シカゴ・オヘア    ⇄  ミラノ
 ・ワシントン・ダレス  ⇄  ベルリン(ブランデンブルグ・シン空港)
 以上みっつが毎日運行。

 ・ニューアーク  ⇄ ダブリン
 ・ニューアーク  ⇄ ローマ
 以上ふたつは増便され、1日2便運行となります。

いま隔週でニューアーク・リバティ空港かワシントン・ダレス空港経由でアテネへ通っていますが、大陸横断便はいつも満席で、空港内もラウンジも混雑してきました。航空会社にとっては活況を取り戻してきたので、夏に繰り出す観光客を目当てに、ポルトガル領やスペイン領の観光地へ飛ばしたり、欧州の大都市へ増便したりする模様です。

またコロナの強烈な変異株が出てきて蔓延しない事を願うばかりです。

Thursday, October 7, 2021

ATHより(5)

アテネへの第五回遠征にやって来ました。

ワシントンD.C.と違い、ニューワーク便は、かつての p.s. サービスがあった路線だからか、到着前のスナックが豪華。
まるで欧州の朝食か、ワインのお供みたいにハム、サラミ、チーズにフルーツとクラッカーが出てきました。

EWRでは、いつも52分のトランジットで大汗かかされているので、一本前の便にしたら… 今度は2時間暇つぶし。
United Club の近くのゲートに着いたので、入場してコーヒーと軽いスナックをもらってきました。ニューアークの空港ラウンジは大混雑していました。まだ閉鎖中のラウンジがある一方で、旅行客は激増中の模様です。

COVID下のラウンジオペレーションで良くなったことは。スナックが個包装してある点です。リンゴもビニール包装されていて、野菜スティックやスープもご同様。

大西洋横断はビジネスクラスに乗れたものの、昨日からB767−400ER にシップチェンジ。
ちょいと年季の入った機材で、電動操作のシートもエアショーもシン・ポラリスビジネスクラスを体験している乗客には『古い機材』としか写りません。いちおうメニューを少しだけ変更していました。ビーフショートリブも手を入れてあったようだけど、シャケが選べたので、そっちに。ふだん、しゃけは養殖物で好きくないけど… 適切なハーブの使用で悲惨ではなかった。

投宿先はいつものインタコですけど… 610号室は左右対称でした…。
いつも左側にあるものが右側にあってウザいと感じるのは僕の脳が劣化したから?

窓からはアクロポリスが微かに見えます。

バスルームは清潔で、シャワーの水量.水圧が高くて文句無しです。
シャワーの操作が左右逆に配置されているのに、温度調整や水量調節のダイヤルがそのままなので、要訓練。(笑)

執務机もサカサ向いてます。でもこの部屋も Wi-Fi アクセスポイントが机の目の前の壁にあって便利。
土曜の午後に帰国のためのコロナ抗原検査を受けますが、無問題に速いです。

Wi-Fi アクセスポイントが目の前にあるから、ネット接続は速い。
上下 120M ps、PING 5ms と優秀なので、帰りのコロナ抗原検査を受けるビデオ通話も安心。


時差ぼけで目が覚めてしまったので、導眠剤を飲んでこれからしっかり眠ります。

Monday, October 4, 2021

Arcadia (5)

アテネ滞在中は、相変わらずアクロポリ駅前の「アルカディア」でランチしていました。

9月下旬だというのに、アテネは相変わらず最高気温が30℃くらいまで暑くなります。
でも湿度が低いおかげで、木陰は涼しい。テラスシーティングは快適です。

またもや「おかえりなさいませ~♪」って言われて、空いた席に通されました。
そしたら、今回は店長さんが「あのぉ、ひとつ、伺ってもいいですか?」って。

「はいはい。何ですか?」
「アテネにお住まいなんですか? 7月頃からずいぶん頻繁にお越しくださるので…」

そりゃ、こんだけやって来たら疑問に思うだろうね…。
他のカフェや土産物店でも「住んでるの?」って何度も聞かれたよ。

「いえ… サンフランシスコに住んでいます。隔週でアテネを訪ねています」
「じゃあ、毎回週末だけアテネにいて、アテネとカリフォルニアを往復?」
「そう。本当は日本等へも行く予定だったけど、全部アテネに変更したの」

店長さん、頭を横に振って、呆れると言うよりも単に驚いていました。

「10月も、あと2回やって来ますから、美味しいもの食べさせてね」
「もちろんです。ここはもうあなたの家ですから。いつでも大歓迎♪」

同じ店に通い詰めると、厚遇されるのは世界中どこでも同じです。

さて、初日の座席は… 目の前がこんな景色。
道行く人々をマンウヲッチングできますが、前のテーブルの老夫婦がイチャイチャで凄かった。…不倫?(ぉぃぉぃ)

最初の日は、右からスペイン語、左からフランス語、右前からロシア語?と国際感覚満点。でも主流はアメリカ英語です。やはり合衆国からの観光客受け入れを早々と決めたギリシア政府の勝利と申せましょう。

でもアテネ旅行は10月でおしまい。以後はバルセロナへ出かける予定です。
ユナイテッド航空… このまんま通年でアテネに飛んでくれればいいのに。

さて、初日は決め打ちで、スパゲッティ・ボロネーゼを。
ムサカに使ってあるミートソースが美味しかったので、これもいけるだろうと判断して正解でした。
ただ… チーズがギリシャ製のシュレッドされたものになったり、粉パルメザンになったり、不安定。

初日はカダイフィをお願いしたら売り切れで、胡桃のケーキを試してみました。
胡桃の風味がすごく濃厚。糖蜜をたっぷり吸わせてあって、これもエキゾチックでなんだか中東っぽい御菓子でした。

2日目は、現地から先にレポったように、ビフテキでした。
メニューでは、アンガスビーフのプライムリブ・ステーキ、というタイトルです。

お昼を過ぎたあたりから「肉をがっつり行きたい」という気分になったので、これに。
結果、たったの22ユーロでこんだけの肉を喰わしてもらえるのはお得で、また頼むかも。

そして、デザートではアッサリ風味でも満足感が凄い、ヨーグルトが気に入りました。
ヨーグルトと蜂蜜に胡桃のせ、というシンプルな内容ですが、本来の素材が良いから美味い。

このアルカディアでの「ギリシアのヨーグルトにはハニー」の体験を、ホテルでも試しました。
インターコンチネンタル・ホテルの朝食ブッフェに置いてある、ノンファットのヨーグルトに蜂蜜を加えました。

これがインタコに置いてある蜂蜜。
COVID のおかげなのか元々こうなのか判りませんが、こういう小さな瓶で配っています。
真似してみたら、おいしかったけど… ヨーグルトのクリーミィさは、かないませんでした。

そして、3回目。ビフテキの翌日はシーフードにしてみました。
エビのサガナキ、という名前が付いています。

普通、サガナキといえばチーズのフライのことで、こんな状態のものが出てきます。
でも、エビのサガナキ = シュリンプ・サガナキというのはエビとフェタチーズの煮炒めのことらしいです。

Wikipedia によれば、
この料理の他にも、一人前のフライパンで調理される料理を「サガナキ」と呼ぶことがあり、「小エビのサガナキ」 (γαρίδες σαγανάκι), 「ムール貝のサガナキ」(μύδια σαγανάκι) 等があり、通常フェタをベースとし、辛いトマトソースで調理する。

ということで、パン粉フライの調理を差すわけではなく、エビとフェタチーズを使ったサガナキもあり、みたいです。

アルカディアの「エビのサガナキ」は、大ぶりのエビ6匹にポテトコロッケがみっつ。
少しだけピリ辛な、フェタチーズとトマトのソースがすごく美味しい。
これも、もっと早くに試せばよかった。と後悔させられる美味しさでした。

3回目も、またなめらかなヨーグルトを目当てに。
テラスに座っていると、青いギアマンの器の色が映えて、いい感じ。

スプーンでまんなかをすくうと、こんなふうです。
蜂蜜の濃厚な風味が、クリーミィなギリシア風ヨーグルトと抜群の相性。そこに胡桃のカリカリが加わります。

自宅でも「チョバーニ」ヨーグルトとかを使って真似したいけど、ここまでの味は出ないでしょう。
こんど、蜂蜜と胡桃もお土産に買っていこうかな… でも蜂蜜は液体だから諦めなくちゃ。(泣)

アルカディアの店頭にいつも置いてある、驢馬の置物。通りすがりの子供がまたがったり。
他のアメリカ人のお客さんがいる時には「民主党御用達の店だよ」ってジョークが言えます。

こうして4回目のアテネ旅行も無事に過ごしてきました。

この記事が掲載される週の水曜には、第5回の遠征へ出発です。そろそろ暑さが引いてきたので、気分が乗ったらトラムに乗って海へ行ってみるかも。…でも予報では昼間がまだ暑そうだし、結局ホテルに籠もっているかも。