全日本空輸8便で帰国中。最初のミールサービス,和食は椀ものに入りました。
お 椀
焼き目鱈と白子豆腐
出汁がほどよく利いたおつゆに鱈がおいしい。青梗菜もあまり違和感がない。
そしてすぐお造りが届きます。洋食のコースよりお皿の交換頻度が高くCAさんは大変です。
お造り
真はた焼き霜造り
いろんなおさかなが乗ってくるわけではありませんが,愉しませていただきました。なにげに子持ち昆布が一切れ乗っていたり,かぼすと思しき柑橘が添えてあったり,行き届いています。
炊き合わせ
北海道産和牛バラ肉の角煮
小 鉢
つぶ貝と根三つ葉 蜜柑おろし和え
主 菜
クエ照り焼き
御 飯
御飯 味噌汁 香の物
● お米は「青森県 五所川原産 つがるロマン(金芽米)」を使用しております。
アメリカの和食で,醤油と砂糖と小麦粉で造られた残念な Teriyaki に慣れてしまうと,ああ本来の照り焼きとはこんなにあっさりしているんだった。と再確認できます。やさしい食感で魚の滋味がいただける一品でした。
「和食をいただいてますが... この後にチーズとデザートのコースなんて,あり? UAではそうなの。」
「そうなんですか? もちろんご用意できますよ♪」
わざわざユナイテッド航空の和洋折衷なサービスを悪者にして,慣れてしまった状況に仕立てます。
チーズプレート
シャウルス A.O.C 北海道・江丹別の青いチーズ
カプリリス アルビノ ナポレオン ヴュー
ちょびっと食して「あ,写真撮ってなかった」と,あわてて撮影。北海道産の青カビチーズが軽快です。日本人向けに仕上げたということでしょうか。胡桃入りのパンやカリンのゼリーと一緒にハードチーズを口に放り込むと,北東スペインのバスク地方で体験した味わいを彷彿とさせてくれました。
デザートは数種類あったうちから,さっぱりしたミルク味のアイスが添えてあるものを。
デザート
メープルナッツ ミルクアイスクリーム添え
これを受け取った時にアテンダントさんといろいろな話題で話し込んじゃったので,アイスがとろけてきました。交換しますとおっしゃってくださるのを大丈夫ですからと拒否して,ゆるいアイスをメープル風味のパウンドケーキに染み込ませ,美味しく頂戴しました。他のお客さんが既にお休みだったので,ぺちゃくちゃケラケラやってたのははた迷惑だったかも...。
その後タブレットで新聞を読んでたら,チーフパーサーさんが空いた隣席1Gにベッドメイキング。
ああ,交替で休憩するんだな... と勝手に解釈していたら,「隣の席にベッドをご用意しましたので,こちらでお休みください」と,予想外の厚遇です。ファースト2座席も占有しちゃっていいんですか!? って絶叫しそうになりました。
・・・でも,あと3~4時間くらいで到着しちゃうから結局利用させていただきませんでした。
せっかくのご厚意なのに,すいません。
そうそう。機内のネット接続はこんなお値段がついていました。
復路は追い風で利用可能だったのは約6.5時間だから,20ドル弱はケチって利用しませんでした。
そして到着2時間前を切ったあたりでグルーミングと着替えを済ませ,2食目を所望しました。
和 食
小 鉢 明太ひじき煮
主 菜 のどぐろ一干し
御飯 味噌汁 香の物 お粥 もお選びいただけます
御飯のおともに 海苔 納豆 絹糸塩こんぶ
ANAのセカンドミール,納豆ごはん+焼き海苔がいいですよね~。
日本発便は納豆のタレがふたつ,「かつお昆布」と「梅しそ」風味が添付されていました。
「ご到着前に,他に何かお入り用でしょうか?」
「あの... 虎屋黒川の『夜の梅』と熱い煎茶をもらえる?」
和食のファーストミールで最後に供される羊羹を,着陸前にいただけます。至福の時です。
和菓子とらや羊羹「夜の梅」
駆け出しフォトグラファー(の弟子)だった時代,虎屋黒川さんがクライアントで苦労させられた物体です。黒い漆器の上に乗った,ほぼ黒い『夜の梅』を撮影するという,めっちゃローキー表現な物体を4x5フォーマットで撮影するという荒行です。適切な露光量の計算が極めて難しい(さらに当時は録画が銀塩乳剤だったのでイラジエーションや長時間露光への色補正が必要なうえ,黒っぽすぎてポラロイドでテストできない)被写体なうえ,ゴミや埃が映り込むし,当時は Photoshop なんて無いからゴミが写ったら滅茶苦茶高価な電子製版の技法でレタッチしてもらわなくちゃいけないしで,泣かされたものです。
・・・でも今はお茶と一緒に食べちゃうだけだもんね♪(糖尿の敵だけど)
2017年は11ヶ月おきのT学園同窓会が1月と12月に催されたので,ANAファーストを2回も利用させてもらえました。
でも2018年は11月の1回だけになりそうです。もう復路の特典枠が開いるので予約発券しました。
以上,定刻からわずかに遅れてSFOの102番ゲート=いちばん先っぽに到着。ジェットウェイが接続され,CAさん達に謝意を述べてまっさきに降機してから長い回廊を歩き,Global Entry で入国審査は10秒。...でもカルーセルに預け荷物が出てくるまでにガイジンたち(相対的表現。この場合は日本人の皆様w)に追いつかれました。
出てきた預け荷物をみて驚いたけど,日本人ってRIMOWAの利用者が多いよね。最初のみっつがみんなRIMOWA。でも3番目に出てきたグレーのポリカーボネートが僕の荷物でした。それを引き取って,通関の行列も Global Entry でスキップして到着ロビーへ出てきました。そのままタクシー乗り場に直行して,サンマテオ駅前まで数分。無事に帰宅後はシャワーを浴びて翌朝まで眠りまくりました。
2017年末の帰省&同窓会出席の旅行記はこれまで。御愛毒ありがとうございました。
この旅行記から iPhone X で撮影した写真です。弘法筆を選ぶのに,充分いけるじゃん。(笑)