Friday, September 23, 2022

United 125 ATH→EWR

ユナイテッド航空 125 便、ニューアーク・リバティ空港行きに搭乗します。
・・・って、沖止めだからバスで運ばれてきました。この空港のバス、エアコンがありません

暑い思いをして… タラップを上ってきて… 座るのはプレミアム・プラス席です。(号泣)
なんか、アップグレード失敗すると、この『プレミアム・エコノミー』って中途半端でイヤかも。

腰掛けるのは、ここ。20J です。
ギリギリでアップグレード成功したカップルの♂が隣の 20L に来ました。
彼女はセンターシートで離れ離れ。でもセンターシートや窓側は、儂には無理。

「ごめん。儂は注射打ったり、クスリの副作用で、やたらトイレへ立つから」

そう伝えて、センターシートへの移動は聞かれる前にやんわりと断りました。
そしたら… 通路の反対側に座っていたギリシア人のおばあさんが窓側へ移動。

おばあさん… 座席の操作が判らないからいろいろ教授しました。
でも親切心が仇になりました。
離陸前、まだタクシング中に足元に手荷物を全部置いたり、椅子を倒したり、もう無法地帯。

出発前の景色は、こんなです。

反対側の通路前に移動したカップル♂がモニタの取り出しに悩んでいるので、やってみせました。
「ほら、この小さなボタンを押せばポップアップ♪」って。
ギリシア婆も真似してすぐ液晶モニタを引っ張り出そうとします。
「あっ!奥様はやめて!!OKになったら儂が用意しますから」
さらに、アテンダントさんが諭して婆の手荷物を頭上の物入れにしまったのに…
「クスリが必要なの。私の荷物を取って」
でもきっと荷物入れには戻させてくれないだろうな…
「もう離陸ですから。離陸後10分したら取りますから」
いまクスリが必要なの!!すぐ取って!!」
よっぽどコールサインならそうかと思ったけど、婆の荷物を取りました。
「他の荷物にも必要なものがあるの。取って!!」
もう知らない。婆の手荷物は全部降ろして、婆の足元に山積み…。

そして離陸して。アテンダントさんが廻ってきて… 婆の足元を見て完全にブチギレました。

何このゴミ屋敷は!! あなた手伝っちゃダメよ! 自らの安全のためでもあるのよ!
「こちらのご婦人、儂には制御不能です。何を申し上げても聞き入れてくれません」

ギリシア婆、アテンダントさんにさんざん叱られていましたが、こういう時だけ英語がよく判らないふり。

通路の反対側のカップル♂と♀、儂と目があうとしきりにゴメンナサイの目配せ。(苦笑)

その後、基本的にギリシア婆には最低限の補助しかしませんでした。
ミールが届きます…。選択肢は「チキンまたはベジタリアンパスタ」なので、チキンを所望。

固そうにローストされたチキン…。一方でバターライス(リゾットかも)は風味が豊かでした。
チキン胸肉のパサパサ感を、バター風味のリゾットで中和しつつ食べ終えました。

隣の婆を見たら、コンクリート仕立てのチキンと激しく格闘していました。特別食を頼まなかったのね…。
あれで窒息したら、さすがに助けなくちゃいけないだろうな… でも人工呼吸はイヤだな… と思った。

カリフラワーと葡萄のサラダという、不思議なものも登場。
ユナイテッド航空… なんだかここ最近は機内食に凝り始めましたが、結果はざんねんです。

パンがどうしようもなかった。
もう、意見を述べるのさえもったいないほど悲惨なパン。

で、食事が始まる前に導眠剤を飲んでいました。ここらへんで気を失います。
途中でギリシア婆が儂の足の上をまたいでいき、戻る時はアテンダントに介助されてきたみたい。

でもほぼ眠ってて、眠くて動けないで、何も手伝いませんでした。

重いまぶたをこじ開けたら、北米側に達していました。
ここらへんで起き上がって注射や用足しに。

その後またうつらうつらしていると、2回目のミールサービスです。
コーヒーをもらってから… フルーツサラダと一緒に、サンドイッチが届きました。

コーヒーを足して貰って、お食事開始。
ローストチーズ・サンドイッチです。これは多分後ろのエコノミーと同じ。

アップで見ると、こんなです。
味は悪くないけど、咀嚼するのがたいへん。まだ手持ちの水があったので、それで飲み込みました。

隣のギリシア婆、ラッピングされたままのパンを手掴みで格闘していました。
熱くないのか?それに、カトラリを使わないで手掴みなんて、まるでアメリカ人みたいで下品な婆です。

でも婆が喉に詰まらせて窒息したらどうしよう… と、隣席の様子が心配でドキドキ。

婆にとってはもうユナイテッド航空なんか二度と乗らない!と思ったことでしょう。

添付のフルーツサラダは、ビジネスクラスに近寄ったほうの内容。
フルーツは座席のクラスに関係なく、よく熟していて美味しい。

お食事の後始末が終わったら、もう降機態勢ですが…
降機時にはアテンダントさんが厳しくて、ギリシア婆の荷物はすべて頭上へ収納。

でも案の定、また荷物取って!って言うから、微笑みながらコールサイン押しました鬼のようなアテンダントさんと対峙して負けた婆もうユナイテッド航空なんか二度と乗らない!と思ったことでしょう。www

着陸した時の景色はこんな。
とどめにギリシア婆、タクシング中にトイレへ立とうとします。

「まだ動いてるから、ゲートへ着くまで席立っちゃダメ!」
「もうヤバいのよ! トイレへ行かせて!!」

ヤバいのか… それはまずい。もしホントだったら、かなりまずい。見たくない。
仕方無いから、婆の好きにさせました。

でも当然、便所のドアは既にロックされてる…。ドアをガンガン叩く、引っ張る婆…。

また鬼アテンダント婆の狼藉をみつけました。

何してるの!! 今はダメでしょ!!」
かなりヤバいのよ! 行かせて!!」

さすがの鬼も、機内が阿鼻叫喚になるのは避けました。
ドアのロックを外して「すぐ済ませてね!」って、婆をトイレに収容。

「ね?これで『儂には制御不能です』って言った訳が判った?」
「ホントに凄いわね…。こんな PAX 初めてだわ」
「儂も3ミリオン飛んだけど、こんなご婦人はいませんでした」

で… タクシング&スポッティングに時間がかかってるのはいいとして… 10分近く経ってるのに婆が出てこない。

「大丈夫かしら?」と、ドアロックを外部から解除しようとする鬼アテンダントさん。
「ロック外す前に、いちおう声かけてみたら?
「そうね… 確かにね」

鬼アテンダントさん、トイレに向かってすげー声で怒鳴ります。
プレミアムプラス席の 20 名(婆以外全員)が、この様子に注目しています。

奥様? 大丈夫ですか?

婆の消え入るような、くぐもった声が聞こえてきました。

「今出ますから、ほっといて!」

うわ~、787 のトイレって遮音性高いんだ。変なところに感心!(爆)

「でも放っておけないよね…」
「あんたは茶々入れないで!」
「だって儂の隣席の PAX だよ。ヤバいの片付いたら、またここへ戻すんでしょ?

そう言っているうちに、婆は矍鑠と、介助なしで自席へ戻りました。
鬼アテンダントさんも儂も拍子抜け。

そして、その頃にはゲートに着いて、ジェットブリッジも接続完了。
婆の荷物みっつ(←ひとつ規約違反w)を、儂の席の上へ降ろしてあげて、バイチャ。

この日はゲートへ出たら『出口こっち』の誘導員もサインも無い。
先に降機した PAX が、どっちへ行けばいいやらと途方に暮れています。

でも、儂は B ゲートの構造は憶えてる。先頭に立って入国審査場へ向かいました。
ここですね。こっから先は撮影禁止だけど、最近の自動入国審査はさらに簡単。Global Entry のキヨスクは顔認証できるようになったから、顔写真を撮っただけで入国審査をパスしたチケットがビロビロと出てきます。

チケットを CBP の職員へ手渡して、いったん出口から出てからエアリンク(モノレール)で C ゲートへ…。

2 comments:

  1. いつもにも増して大変面白いポストでしたが、obaKobaさまにとってはとんだfrightでしたね。
    UAのアテンダントって安全については航空保安官みたいにPAXにこっぴどく注意するので大好きです。

    ところで大昔のアテンションプリーズというドラマをYouTubeで観たのですが、その中で「これからは超音波旅客機 SSTの時代だ!TYO-LAXは今は12時間だが5時間半で飛べるようになるんだ!!」と教官が訓練生に向かってドヤッているシーンがあり、笑い転げていました。

    でもOvertureもそう遠くない未来の話のようなので、先ずはobaKobaさまにご搭乗いただき体験記を拝読させていただきたいです。

    ところで、その後お怪我の具合は如何でしょうか?ポストを拝読しているとすっかり回復されたように思いますが、日本から全快をお祈りしています。

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    1. Anonymousさん、コメントありがとうございます。

      このギリシア婆は稀有なDQNで、本当に驚かされました。元コンチのアテンダントさん、フレンドリーだけど厳しいです。今回の婆の数々の狼藉は保安案件なので、マヂギレしていました。

      アテンションプリーズ、懐かしいです。鶴丸なのがアレだけど、大空は私の恋人wです。ユナイテッド航空はブームのオバアチャンを予約していますが、何度も倒産した航空会社がホントにSSTなんか入手できるのか、今でも疑問です。ホントに運行始めたら乗ってみたいと存じます。もちろん特典発券です!(爆)

      天丼切った件、お気遣いくださりありがとうございます。無事にリハビリを終えた後、ほったらかしにしていたせいもあってか、薬指は軽く曲がったまんま。執刀医にも「多分真っ直ぐにはならない」と言われています。多少の違和感が残っていてもそれなりに握力は戻っていますし、普段の生活に不自由はありません。残りの人生もそんなに長くないので、これで充分だと思います。

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