Tuesday, September 13, 2022

Arcadia Restaurant

アテネでのランチは、毎度毎度のアルカイダ・レストラン。
地下鉄アクロポリ駅の上にある、レストラン街がここ。観光客への罠で満ち満ちています。

駅から歩いてくると、ライオン堂の隣がアルカイダ。
こうこの一軒だけでランチしています。頻繁に通うので待遇はいいです。

初日。入店したら知らないウエイターさんばっかりです。
でも店長が出てきて「Welcome Home!!」って言われました。
儂の知らない、新しいサービスパーソンさんを紹介されました。

「半年ぶり? ずいぶんお見受けしませんでしたね?」
「確かに。4月と6月の旅をキャンセルしたから、半年ぶりです」
「でも、おかえりなさい。いつも通り初日はボロネーゼでいい?」
「はい。お願いします」

そして、席をもらったら… 絞りたてのオレンジジュースと炭酸水が自動的に登場。
夏場なのでサマリア人の炭酸水はアイスバケツ付きです。
オレンジジュースは、甘くて濃い。濃すぎてアレなので、こっちにも氷を投入しました。

そして、初日はスパゲッティ・ボロネーゼ
Spaghetti Bolognese minced beef sauce with kefalotiri cheese

儂がパルメザンをたくさん振りかけるのも覚えて居てくれ、おおきなレードルが来ました。

ここのボロネーゼは美味しい。それにもうアルデンテ指定しなくても大丈夫。
ムサカに使うミートソースを流用するそうですが、ムサカが美味しかったのでこれを注文し始めました。

なんてことはないミートソース・スパですが… 分量が多いのも幸せです。
いつもこれを頼むから、スタータとかサラダとかは注文できません。

でも。デザートは別腹♪ (笑)
Greek Ekmek Kataifi
カダイフィをもらいましたが… バニラアイスクリームが売り切れだって言われた!

「冬は置いてなくて、夏は売り切れかよ!?」
「観光客の好みってハッキリしてるんですよ。…旦那も観光客だろうけど」
「しょうがない。明日はアイス仕入れておいてね」

そう言っておいて、翌日以降はデザートをスキップしました。
だって… サービスなんだもん。これが無料は心苦しすぎます。

2日目は、ムサカ
Traditional “mousaka” with fresh minced beef and traditional beshamel sauce

ここんちのムサカはふっくらした組み立てで、食べ進めるとホロホロ崩れる。

上手にカットできたけど、内部はこういう層状になっています。
下から: ジャガイモ、ミートソース、茄子、ミートソース、そしてベシャメルソース。
ソースの層がすごく厚い。でも風味付けがおだやかでくどくない。

隣のライオン堂のムサカはバットで座布団みたいに大きく造って切り出す方式なので、出来映えがもっとミッシリしてします。これは好き嫌いの違いだと思うけど、ライオン堂のほうが正統派。こっちはコンテンポラリなムサカ。

今回はゲーム大好きな店員、ルーカスくんにお土産を持ってきました。
かぶってくれましたが… まさか本人にフィットするとは思わなかった!!

このソニックの帽子、儂には小さすぎてかぶれません。

ルーカスは頭でっかちじゃないけど、多分彼の息子用だろうと想定していました。
身長が 190cm 超えで、この子供用の帽子が入るなんて… 八頭身を証明しています。

記念に、ふたりで帽子かぶってツーショット。
ルーカスくんが撮ったから文句言えないけど… ナナメに構図をとるなんて儂には出来ない。
儂がチビでキモいハゲオヤジに見える…。歳で背は縮んだけどまだ 174cm 以上あるのに…。

その翌日は土曜日。外には十数名の席待ちの客がいて、60分待ちだという声が聞こえてきました。

「こんちは~。今日は混んでるね~」

店長が「お帰りなさい!」と相変わらずメイド喫茶みたいな挨拶をしてくれ、こっそりウインクされました。

「ご予約のお席は店内の奥に用意しますから…」

そうか、そういうことか。

他の客をすっ飛ばして、儂をどこかに座らせてくれるつもりです。
まあ確かに「明日またね~♪」って言って帰ったから、予約したっちゃしたけど。(苦笑)

通された席に座ると… こういう視線。
余っている、というか、客数に合わせて増減する予備のテーブルに速攻でクロスをかけて儂の「予約席」が誕生。

儂の隣には一段上がったところにブース席があります。店員さん達のあまりのチヤホヤぶりに、ブースにいたカップルに「常連さんなの?」って聞かれました。

「う~ん… ここは去年の夏に初めて来てから、累積 20 回目くらいかな」
「ひゃ~! そりゃ大事にしてくれるよ。近くに住んでるの?」
「住まいはサンフランシスコ」←だいたいあってる
「ずいぶん頻繁にアテネに来るんだね。仕事?」
「いや… 来年65歳だから、ほぼ引退同然」

「ウソだ! まだ40台にしか見えない!」とか言われるからパスポートのコピーを見せた。
そしたら、なんだかバケモノとか妖怪でも見たような表情に…。
「アジア人は若く見えるんだよ」って言ったけど、怪訝な表情のままでした。

「でもいいなぁ。僕たちもそういう優雅な暮らしをしてみたいよ」
「今は1ドル1ユーロだから欧州旅行は最高だよね」

この為替レートの話題には激しく同意してくれました。

隣席のカップルさんが退席して会話が済んだタイミングで、今日の料理が到着。
Lamb “kleftiko” in crispy filo with graviera cheese, fresh tomato and baked Santorini potatoes
ラムのクレフティコ(山賊風) パイ生地、羊乳のチーズ、トマトとポテトとともに

すごくざっくり言うと、ベースはラム肉のシチューみたいな料理です。
そのラムシチューを、フィロと呼ばれる薄手のパイ生地3枚でサンドイッチしています。

羊肉だから羊乳チーズのムースを組み合わせてあって、サントリーニポテトという小ぶりのポテトと良い相性。あんまり頻繁に注文かけないアイテムですが、ムサカやボロネーゼの次に食したいアイテムではあります。


そして4日目には、アルカイック・ムサカ をお願いしました。
Archaicmousaka” with slow-baked young lamb in aubergine "nest”, fresh tomato sauce and yoghurt

これもラム肉のシチューみたいな調理を、こんどは薄切りの茄子で包んだ料理です。
カットすると、内部にラムやポテト?が出てきて、普通のムサカとはちょっと違った出来映え。

アクロポリ駅の上は『観光客の罠』みたいな店が並んでいます。
でも毎回罠にはまっていると思えば、もうなんともありません。
耐性がついちゃった。みたいな。(笑)

Arcadia Restaurant  ΑΡΚΑΔΙΑ
Μακρυγιάννη 23-27, Αθήνα 117 42
greektaverna.gr

お食事を終えたら、この道を戻ってアクロポリ駅へ。

最初の日、トラムに乗り換えの駅で前回見かけた『福袋』を買ってみました。
次記事は、その福袋の内容をご紹介しますね。

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