バルセロナ滞在最初のディナーは、ホテルからはす向かいの場所に見つけたステーキハウスへ。
パタゴニア・ビーフ&ワイン、という名前の店です。
僕たちは開店直後に訪れたので空席がありますが、この後はビッシリ満席になりました。
もらったのは、こんな雰囲気の席でした。
よく知らずに人気店へ入ったみたいです。Google(旧ZAGAT)で1,600票以上入ってて評価4.6は名店でしょう。
英語を話すサービスパーソンが半分以上いましたし、英語のメニューもありました。
でも店名から推察できるようにアルゼンチン式なので、スペイン語の方が判り易い。
座って、炭酸水と赤ワイン(マルベック)をもらって… パンが届くと、こんなです。
甘酸っぱいサルサ、オリーブを潰したタプナード、チミチュリソースの3種類。
チーズを多用した風味の強いパンがふたつに、全粒粉で硬めのパンです。
発酵であんまり膨らんでいないので、みっしりした食感のパンでした。
僕はタプナードでいただきましたが、普通に発酵バターつけて食べる方がもっと美味しいかも…。
Sampling of typical Argentine starters (for two people)
アルゼンチン風の前菜サンプラー(二人前)です。
茹で玉子が入ったテリーヌみたいなの、チョリソは1本を二等分、そして小さなエンパニャーダスが4つあります。これらのエンパニャーダスは4種すべて中味が違っていたので、どれも半分っこして食べました。
とろけたチーズに、パリパリに焼けたチーズが入っている深皿。
ものすごく伸びるチーズです…。モッツァレラチーズよりもコクがあって脂っこい。
この店はサーブタイミングが絶妙です。待たされません。
主菜のビフテキにあわせてお願いしたサイドは2種類。
Ojo de Bife -500 g (17.5 oz), for two people. The most tasty and juicy rib eyes.
オホ・デ・ビフェ(二人前)最もジューシーで美味しいリブアイ。(上写真はひとりぶん)
二人前なのでアテネの先生に意見を伺いました。
「焼き加減はどうする?」
「南米に詳しい人にまかせる。君の好きな焼き加減でいいよ」
「そんな事言ってると、ブルーを頼んじゃうよ!」
(筆者注:『ブルー』とは、レアより生焼けの青光りする生肉。普通まず頼まない)
さすがに僕の発言を聞いていた店員が焦って、待ったをかけました。
「本気ですか?ブルーでいいんですか!?」
あわてて返事しましたが、基礎言語がフィックスしていなくて滅茶苦茶な返事。
「Nada! Nuestro bistec poco hecho, por favor.(いえいえ!レアにしてください)」
「…英語だとどのくらいの焼き加減ですか?」←軽く怒ってたかも
「レアで… いや、ミディアムレアだけどレアに寄ったほうにお願いします」
さすがステーキ屋の店員。お店の兄さんが『ブルー』という焼き加減を知ってるのに驚きました。
結局、焼き加減は「レアよりのミディアムレア」でお願いして、届いたら「ほぼレア」でした…。
なかなか本気でレアっています。ホントに火が入っているか心配になるレベル。
中心部にナイフを当ててから、そのナイフを舌に当て、温度を確かめました。
ちゃんと熱い。焼けています。ブルーではありません。(笑)
アテネの先生はまたもや感激しました。
「凄い! ナイフがスイスイ入る! 柔らかいのに味が濃い!! この焼き加減最高♪」
「アルゼンチンの牛だからグラスフェッドだけどね…」
「コーベ・ビーフは牧草を食べさせないのかい?」
周囲の客や店員に聞かれないように、小声で返事…
「牧草食ったらこの肉みたいに芝臭い風味が残るでしょ。和牛はコーンフェッド」
米語だと牛の飼育は大雑把に Corn Fed と Grass Fed の二種類に別けられます。
ホントは配合飼料で、トウモロコシだけを喰わせているわけじゃないけどね。
それに放牧されている和牛もいるだろうから、全然正確な返事じゃないよね。
こうしてアテネの先生には日本に関する虚偽の知識が積もっていきます…w
後で取り繕わなくていいように、どんだけウソこいたか覚えておかないと。www
- Mixed salad
- Vegetables purees
- Grilled potato with cheese sauce
- French fries
- Grilled seasonal vegetables
二人前なので以上からふたつ選べます。フレンチフライはないよな、と二人で即座に判定。
このふたつを選びました。分け合って食するので、この2品で正解だったと思います。
ソースがまるでマスカルポーネみたい。ホクホクのポテトにピッタリでいけてました。
ズッキーニ、アスパラガス、赤と緑のパプリカが焼かれて出てきました。
焼いて水分が飛んでいるので、野菜の風味、特に甘さが引き立って美味しかったですよ。
Bavaroise de limón Light lemon mousse. レモン風味のババロアです。
酸味はそこそこ。甘さも控えめ。レモンの皮の風味や、添付のフランボワサと一緒にサッパリいただけました。
次回、7月の宿はゴシック地区ですが… 遠くなっても、この店にまた来るかも。
なかなかの名店です。バルセロナでアルゼンチン風のステーキを食するなら、ここはお勧めです。
Patagònia Beef & Wine
Gran Via de les Corts Catalanes, 660, 08010 Barcelona
Tel. +34933043735
Hours: everyday 1:30 - 3:30 pm, 8 - 11 pm
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