滞在最終日の日曜は、アテネの先生が希望してアート作品の展示会へ。
プラザ・エスパーニャ、スペイン広場へやってきました。ここは携帯電話の展示会で、昔よく来ました。
その横道を入っていくと、昔は工場だった煉瓦造りの建物に到達します。
ここが美術館になっています。
カイシャ銀行というスペインの大手銀行が所有するカイシャ財団の運営です。
けっこうな長さの行列。しかも小雨が降り始めたし。
今回の展示はルネ・マグリットの作品です。
このへんが有名でしょうか?
このベルギー出身の画家はシュールレアリスティックな作品で、僕でも絵を見れば判るくらい有名。明るい色使いの作品でもなぜか影のあるようなタッチが不思議です。
フラッシュ抜きで2枚まで、って言われてるのに… ケータイのライトを全開で全部の作品をコピってる客もいました。
アテネの先生… けっこうしっかり鑑賞するタイプなので、なかなか出てきません。
そんで、マグリットの作品を見終えたら、今度はヨーゼフ・ボイスの作品を見たいって…
ひっそり展示されていて誰もいない展示場へやってきました…。
ここで、アテネの先生はシュールな作品が好みなのがはっきり判りました。
鉛板を張り込んだ部屋に、裸電球。天井にはクルクルとした銀線が…。
・・・そんだけ。
アテネの先生は展示の意味を解説した英文を真面目に読んでいます。
作品名はこちらです。
カラッポの部屋を見物した後は、ランチへ…。
諦めて出てきました。
カイシャフォーラムでの、展示内容と予告が示されていました。
「僕のスマホだとうまく撮影できないよ…」
「この部屋は普通に撮っても無理。ホワイトバランス調整して露光も削るの、ほれ。」
…と、僕の写した『空っぽの部屋』を見せたら、感激しました。
「をを… さすがは元フォトグラファー。その写真送って!ついでに僕の写ってる写真も」
どんだけナルシストだよ。と思ったら、
「君の写す僕の姿は、普段見たことのない自分が写っていて貴重」
なんだそうです…。
1983年の作品、Behind the Bone Is Counted - PAIN SPACE って… 拷問部屋でしょうか?(骨)
素材は、鉛板、鉄、電球と銀のリング。
レントゲン線が通らないから、放射線被曝を防げるのはメリット?
展示はこの鉛を張り込んだ部屋だけ。
美術館内のレストランへ踏み込みましたが、満席。
煉瓦造りの建物でも、正面の出入口付近はこんなにモダンです。
「7月に来たら『シネマとモード』って展示が観られるね」
「それ、シュールじゃないけど… 観たいの??」
「詳細な内容が発表されてから考える」
美術館を後に、「昼間のリトル・イスタンブールへ行ってみたい」というアテネの先生とエル・ラバル地区へ…。
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