Wednesday, April 13, 2022

天丼買った

今日の割り込み記事は文字通りイタすぎるし、文字ばっかりでつまんないよ。
でもよく指2本足りなくて、こんだけタイプしたと自分でも感心しています。

25年近くにわたるガラス屋家業で、はじめてザックリとやっちまいました…。
つまづいた拍子に、顔がガラスの角に向かうのを、無意識に手の甲で停めたの。
そしたら、指にザックリ… でも手でかばわなかったら、目にザックリだった…。
(ここ書いてて、思い出してチビりそう。暫く某社のガラスは触れないかも)

月曜の17時頃に指を二ヶ所切っちゃって、なんか右手の薬指が、関節じゃないところで曲がって見える… 血が全然止まらない… これはまずい、まずすぎる。

速攻で昼寝中の家人をたたき起こして、 ER へ連れて行ってもらいました。
縫合してもらうまで5時間も待った結果が、こんなです。(縫合部開示はキモすぎるから自粛)
左の人差し指は軽症です。でも、右の薬指は再建するのがずいぶん大変みたい…。(泣)

  §

で、タイトルの天丼とは・・・ ナース♂さんとの会話
誓います。ここ、盛っていません。真実です。

ナース♂さんに傷口の様子をみてもらっている時、いきなり…

君は天丼を買った」You cut a tendon.

えっ?

なにしろ血がだくだくのまま5時間近くも待たされていたのですっかり憔悴しており、ナース♂さんの南アジア?訛りの英語がちゃんと聴き取れずに

なぜ今日僕が虹屋マーケットで天丼を買ってきたのを知っているんだろう?

…と誤解しました。(爆)

うっかり、ありえない大ボケの返事をしちゃいました…。
(単に事実を述べただけが、絶妙なタイミングでした)

あの天丼は家人に食われた…」That tendon was taken by my honey...

「なんだって? 何の話をしてる??」What?? What are you talking??

あ、そうか。ボーッとしてて間違えたみたいだ。
確かテンドンって解剖学的な組織の名前だったような…。

切ったところが曲がってるし、話の前後関係から「あなたは腱を切ってしまった」って言われたと推察。

両手が塞がってる(笑)から辞書も見られずに「天丼」=「」推察のまま、ERのドクターとも会話。

「あ~、天丼を切っちゃったね。ここは僕には縫えないから専門医を紹介するよ」

なるほど。どうやら推察した内容でほぼあってるみたい。
翌朝、思い出して tendon を辞書で引いたら、やっぱり『腱』の事でした(爆)

「止血するけど、専門医がまたここ開いて、多分もっと切ってから、縫い合わせると思う」

麻酔が効いてても、もう許して~。(泣)
聞いているだけで気が遠くなっていく…。

で、ERでは止血のための縫合だけやってもらって、午前様寸前に Uber で帰宅できました…。
その翌朝に写したのが、上の写真です…。やれやれ。

ところで5時間も血がだくだくで、ERの待合室で真っ赤なガーゼを自分で取り替えまくっていて… 失神しそうでした。体も脳も経済力も弱いのを、無理して醫學部に進まなくて大正解だった。と再認識できるイベントでした。

もっとも、指の傷2ヶ所なんて失血した量はたいした事ありません。でも超キモかった~。

  §

それにしても、手・指が専門の整形外科医(形成外科を名乗っている先生も)がたくさんいるベイエリアって凄い。この記事を書いている火曜日の午後、ER のドクターに紹介された専門医のひとりに会えました。

怖いくらいムキムキマッチョな外科医だけど、とても朗らかな話しぶりの専門医の先生… 大雑把にまとめると「指の腱は膜とかテープみたいな構造だから、もし可能なら引き寄せて縫い繋げる」って説明してくれました。

凄いなぁ。
こんな超ムキムキのガタイで、そんな細かい組織をちゃんと縫ったりできるんだ。と、ひたすら感心。

で…「指がまっすぐでいるように、太いワイヤ状のステンレスを指に埋設する」って聞かされました。

それ聞いて想像して… 少し気が遠くなりながら聞き返しました。

「せんせい… それって、爪の下に串を刺すイメージであってますか?」
「そうそう。指の先から串を打つよ♪」

想像したくないけど、うっかり想像して… さらに気が遠くなりながら…

「せんせい… 爪の下に串を打つのは、中国の拷問で有名なんですけど?」
「あ、そうなんだ。でも麻酔するよ♪」

「そうそう、それに爪は剥がさないよ♪」

中国の拷問を知ってて愉しんでますねそうですね!?
もう半べそかいてるような声で、さらに質問をひとつ…

「せ、せんせい… それで、串を抜くまでどのくらい放置プレーが?」
「ひとによって差があるけど、2ヶ月かな♪」

爪の下に串を打たれたまま2ヶ月間の放置プレー… こんな激ドSの医者、初めて。

でも、ムキムキ専門医のところのナース♀さんは、傷の手当てがとっても上手。
「もう止血できてるんだから、バンドエイド一枚で大丈夫♪」って、見た目もスッキリです。

このナース♀さんが再建術にも補佐で入ると聞いて、うん、凄腕のナースがついてて安心と思いました。

そして、1ヶ月も経てば、串が入ったままで旅行しても大丈夫だと言われましたが、よく考えたら… コロコロバッグを押したり引っ張ったりする時に、右手の薬指は使えないのって、もしかしてものすごくヤバくね?(汗)

  §

…ということで、来週からのアテネ旅行 by トルコ航空は、泣く泣くキャンセル。

5月のチューリヒ旅行は中華拷問の状態で大丈夫そうですが、つまるところ… 暫く記事が枯れます。

で…キャンセルしたトルコ航空で逝くアテネへの旅は、来年3月に空席めっけました♪
私、飛ぶわ…。指1本くらいもげても、飛ぶわ。(ぉぃぉぃ… 鼻がもげるなよw)

10 comments:

  1. ずっと前から貴ブログの毒者ですが、以前に「オバさんとゴキブリが大嫌い」と書かれていたので、当時からオバさんの私はコメントを控えていました。
    大変でしたね、どうかくれぐれもご自愛ください。

    ReplyDelete
    Replies
    1. 蘭さま、

      暖かいお言葉、ありがとうございます。また、長年の毒者でいらっしゃる事に感謝申し上げます。

      相変わらず G は苦手ですが、オバさんが苦手なのは悪い冗談ですし、自らがもうすぐメディケアをもらえるお爺さんになってしまった現在、『オバさん』は皆様年下にあたるので『お嬢さん』と同義語になっています。それにほら、現在のこのブログの URL とエイリアスだって『オバこば』ですから。

      蘭さまにおかれましては、どうか今暫くのコロナ禍をご自愛いただき、お時間の許します時に拙ブログをご高覧賜りますよう。
      (最近のオミクロンは、BA.2 に続いて XE とか XJ とか… まるでジャガーのモデル)

      Delete
  2. まずはお怪我の方が早く快癒されますことを願っております。
    obaKobaさまの文章がお上手で、普段は楽しく拝読させて頂いておりますが、
    今回はこちらまで背筋がゾクゾクする感が伝わっております… ほんとお大事に。

    私も蘭さま同様、Besides SF Bayのもう一つ前から拝読させて頂いている
    隠れobaKobaファンです。obaKobaさまの記事のおかげで私もIstanbulに行きました。
    怪我が治られた暁には、また楽しい記事をupいただけますこと、楽しみにしております。
    重ねてになりますが、くれぐれもお大事になさって下さい。

    ReplyDelete
    Replies
    1. uhouhoさま、

      暖かいコメント、並びに長年の毒者さま履歴、ありがとうございます。
      こうしてお声がけいただきますと、ブログを続ける励みになります。

      図らずも、次の記事はレアステーキです… なんだかなぁ。(苦笑)

      ですが、おかげさまで縫合の跡は順調に治ってきています。
      左の小指はMサイズのバンドエイド一枚なので、交換も簡単です。
      ただ、左の小指は曲がったまんまで、月曜に再手術となりました。
      予定通りに、左薬指は串刺しの刑に処せられます… (泣)

      イスタンブール、いいですよねぇ… またハマムへ通いたいです。
      でも、あまりにも不安定な要素が多すぎるので、アテネにします。
      ギリシャはトルコほど日本人には優しくありませんが、英語が上手。

      このまま順調に回復するなら、5月中旬はスイスの先生5回忌でチューリヒへ。
      そして、6月はじめに改めてアテネへ行く予定です。

      5月上旬は暫く記事が枯れますが、もし予定通りに飛べるなら、その後はスイス航空の記事やシカゴ・オヘアとワシントン・ダレスのポラリスラウンジに関する記事が載せられる思います。

      これからもよろしくご愛毒くださいますよう。

      Delete
  3. >図らずも、次の記事はレアステーキです…

    本日の記事を拝読し、お言葉お借りしますが、そちらから想像してしまいチビりそう…
    月曜日の再手術が無事に済まれますこと、切に願っております。

    と記しつつも、個人的にはobaKobaさまから直接の返信を頂け、大変喜んでおります。
    お怪我の状況ではタイピングも非常に困難かと察しますが、丁寧な返信ありがとう
    ございました。

    実は私もobaKobaさまのアテネの記事を拝読し、このGWにIstanbul行きを発券して
    おりました。仰るようにコロナに加えて例の状況なので、残念ですが諦めました…

    アテネとても魅力的です。特に 『Karaköy Güllüoğlu かっこ・バクラヴァ屋』 が!
    (こういうobaKobaさまの情報収集能力(嗅覚?)、いつもながら凄いです!)
    しかも英語が通じるのは良いですね。私も30年近く前ですが、3月に行ったにもかかわらず、
    既に炎天下は真夏でとても歩き回れないのと、看板がギリシャ文字で???だった経験から
    それきりでしたが、検討してみたいと思います。

    スイスの先生が亡くなられてもうそんなになるのですね。お二人の道中のやりとり、今でも
    時々過去ログから拝読しています。私はスイス側(Rorschach)からしかBodenseeを眺めて
    いないので、いつかobaKobaさまの記事を参考に、ドイツ側を訪ねてみたいと思っています。

    お怪我快癒後の記事、楽しみにしています!

    ReplyDelete
    Replies
    1. uhouhoさま、

       こっちの月曜日、つまり再手術の予定日って…ぢつわ確定申告の〆切りです。

       で、うちでお願いしているセイウチみたいな会計士、いつもギリギリ。一昨年なんか、1分差で仕舞っちゃった銀行のドア叩いて無理矢理入店し、入金処理してもらいました。ドアを叩きまくったから警備員を呼ばれちゃって大変でした~。
       そんで、今年は月曜日が手術の日だと決まって(でも何時から施術なのかまだ決まらない脳天気な病院)、しまった!確定申告の締め切り日じゃん!?…と、慌ててセイウチを急かしてつついて、今日無事に年金へ廻す分の預金を済ませてきました。でも露助のせいで株価ガタガタだから、今日納めた分以上に元本が減ってます。(号泣)

        §

       イスタンブール、ホントは僕もすごく行きたいんですよね。でも、あの犬顔のチョビヒゲオヤジ政権が倒れて社会(とうかトルコリラ)が安定するまでは行かないことにしました。それに、人権弁護士のアテネの先生が犬顔のチョビヒゲ大統領を毛嫌いしているので、いまイスタンブールに行ったら絶交されそう…。
       一方、アテネでカラキョイ・ギュルオルーを見つけてしまったので、トルコ風呂&マッサージ以外の大きなモチベーションはアテネでも達成できるようになりました。しかも英語がバリバリに通じるので、本店以上にオーダーを通しやすくて最高です。
       食べ物全般では、トルコ料理とギリシャ料理を比べたらトルコ料理のほうが美味いものが多いと思いますが… 米、パスタや海産物を大量に消費するギリシャも、ほとんど負けていません。まだ試していませんが、アテネの中華料理屋は豚肉の料理もありそうなので、豚肉欠乏症にならないのも利点です。(イスタンブールの中華… かなり本気で豚肉がありません)
       航空便に関していえば、エーゲ航空もトルコ航空もスタアラメンバーなのが利点です。こと機内サービスに限ってはトルコ航空には良い思いしか残っていないので、UA縛りの解けた今となっては、イスタンブール経由でアテネ、というのが僕にはベストな旅程です。

        §

       ボーデンゼーはコンシュタンツ側からでも綺麗ですよ~。英語名がレイク・コンシュタンツですし、スイスの先生が生まれ育ったのも、骨が散骨されたのもボーデンゼーです。(正確には:生まれたのは湖畔の街で、骨は湖底) 
       来月中旬は、スイスの先生と一緒にチーズフォンデュを御馳走になった(10年前の2月12日記事)先生の友人と再会する約束をしています。しかも落ち合うレストランは、その翌日に行った Zur Sonne というレストランなので、是非またレシュティを食する予定です。しかもしかも、スイスの先生との思い出の場所にアテネの先生を連れて行きます…。ですので、薬指が串刺しの刑に処されていても、約束を反故にはできません。

        §

       左の人差し指は既にタイピングに使えます♪ 右の薬指が包帯でかさばるので、事実上左手は小指もセットで使えず、英語だとタイピング速度がかなり落ちています。でも日本語はローマ字かな漢字変換やってるから、右手の右寄りの方は利用頻度が低く、なんとかなっています。

        §

       また何かネタがあれば記事にしますね~。
       サンマテオ駅の反対側の、駅庁舎に入居したレストランを試したけど… ネガティブ評価になるので、書くかどうかまだ考え中。

      Delete
    2. obaKobaさま

      再再度のご返信ありがとうございます。replyすべきところ、余計にスレッドを
      立ててしまい失礼しました。投稿初心者ということでお許し頂ければ幸いです。

      確定申告、勤め人ですが私も3月半ばの締切で毎年慌てて対応しています。
      しかしそちらのお国では会計士もおおらか、かつ大胆ですね。想像して
      笑ってしまいました。

      ギリシャとトルコの話、友人から聞いたことがあります。彼曰く、ギリシャ人に
      某半島人と間違えられ、翌日平謝りされたと… それと同じ感覚だと…
      トルコは食べ物はもちろん、やはりあのイスタンブールの雰囲気というか、立地と
      いうか、ボスポラス海峡をフェリーで行き来しているだけでも十分というか…
      アテネは私が行った30年前は、隣国からの難民が多く、治安が悪いので、地下鉄など
      もってのほか、でした。かなりの時間が経っているので、考えを改めないといけませんね。

      ボーデンゼーはアテネの先生とご一緒なのですか! 非常に感慨深いものがあります。
      旅先で、その後一緒に旅行されるご友人を見つけられるobaKobaさまならではですね。
      こちらの記事も是非、楽しみにしております。

      747が飛んでいた頃は、LAやSan Diegoに年に2回程度は行っていたのですが(単に
      子供のレゴランドに付き合っていただけですが)、恥ずかしながらSFは一度も
      行ったことがなくて… obaKobaさまのSan Mateoに是非一度、と思っています。
      ただ日本にいると最近の円安と海外の物価高は厳しいです。安いチケットだらけ
      だった頃が懐かしいです。

      すみません、再度返信頂けたことがうれしくて、ダラダラと記してしまいました。
      何とぞご放念ください。月曜日の再手術が滞りなく行われますことを願っております。

      Delete
    3. uhouhoさま、

       このブログを預けているBloggerのコメント欄は階層構造の管理がいい加減ですから、旧2ちゃんのスレッド切り直しのように五月蠅いことは申しません。どうかお気軽にお書き込みくださいますよう。

        §

       ぢつわ、知り合ってかなり最初の頃に、アテネの先生に「なんでトルコが嫌いよ?」って率直に聞きました。ハッキリ言わなくてもよく判るほど態度に出てましたから。w
       で… 結局のところ、オスマン帝国に乗っ取られて、文化的にその影響が残っているのが癪に障る、ということみたいです。
       だから例えば、ギリシャ語で『カダイフィ』のことを、僕が堂々と『カダイフ』と言い切るのが、それなりにムカついているようです。「バクラヴァもカダイフもトルコとおんなじじゃん!」って言うと、まるまる否定こそできないものの、ギリシャのは違うんだ。とこだわります。
       これ… uhouhoさまがご指摘のように、大日本帝国が朝鮮半島を侵略した時、文化的なものも移転していて、それが便利だし大事だし代替できないし… で、未だにずーっと残っているのが、なんかムカつく。だから半日マンセー♪ってなるのと同じなんでしょう。

        §
       
       スイスの先生5回忌は、御家族の皆さんにお目にかかるのが辛く、2回忌の時に案内されたボーデンゼーまでは行く予定はありません。スイスの先生のチューリヒ邸から近く、親友が住んでいるヴィンタートゥア Winterthur の街にあるレストランで、ディナーをするつもりです。
       アテネの先生はお嬢さんと一緒にチューリヒで1ヶ月以上過ごした事もあるし、そもそもアテネの先生がドイツ語を話せるので、チューリヒ旅行に付き合ってもらうことにしたんです。でもスイスは物価が高いですからねぇ… 毎日の食事は焼きソーセージの屋台かも。(笑)

        §

       レゴランド… この2ヶ月くらい、TVでさんざん宣伝やってます。最初どこにあるのか存じませんでしたが、カールズバッドの近所にあるみたいですね。宣伝の内容を観た限りでは、僕には向いていないテーマパークのようです。テーマパークで行きたい場所はありませんが、ハリポタのパークでバタービアだけ飲みたいかも。

        §

       もう左手は無問題でタイピングできていますし、右手も三本指に慣れてきました。
       未だにやっかいなのは、薬指を添えないで箸を持つと、すごく不安定です。(苦笑)

       病院からは、月曜の朝6時半までに、絶対遅れずにチェックインしろ!という無理筋の連絡がありました。同時に痛み止めも処方されたので薬局で受け取ってきましたが… 日本では持ってるだけでもダメ、ゼッタイ!なオピウム系の強烈なクスリをもらって、今から服用してラリラリになるのが楽しみです♪(ぉぃぉぃ)・・・5錠だけですけど。

       もし術後が無事じゃなかったら、また記事にしますね~♪w

      Delete
  4. Selam çok geçmiş olsun parmak larin için üzüldüm biran önce iyileşir sin umarım

    ReplyDelete
    Replies
    1. Kelimeler için teşekkürler. Pazartesi günü rekonstrüksiyon ameliyatı olacağım, yaza kadar her şey düzelecek.

      Delete