Sunday, January 12, 2020

Napa Wine Train

新年を迎える少し前、東京から masahiro さん御夫妻が西海岸を訪ねてこられたので、Campbell(F) さんも御一緒に、みんなでナパ・バレー・ワイントレインに乗ってきました。

最初にワイントレイン車内のカットを。その昔、スイスの先生と乗車した時と同じような座席でした。
ここが僕たちの乗車した展望車です。OpenTableからも予約可能ですが、直接予約センターにコンタクトして「東京から大事な客が来るから、展望車のいちばん隅っこの席を」と希望し、受けてもらえました。

駅前にある看板は、まだクリスマスの飾り付けが残っていました。
ロゴマークは汽車ぽっぽですが、実際はディーゼル発電の機動車です。

駅の中は、こんな。出発前になるとシートは満席になりました。
出発までの待合室で、ホテルのレセプションみたいな場所でチェックインすると搭乗券をくれます。
その後、早々とグラス売りのワインを買ってくゆらせる人や、土産物売り場で散財する方もいます。

搭乗グループで呼ばれ、展望車のグループCが呼ばれると、外には列車が入線していました。
この前日は雨降りでしたが、僕の晴男くんパワーが効いたのか、この日は日没までずっと快晴でした。

こちらが路線図。路線沿いのワイナリーが載っています。
●—黄色い文字は提携しているワイナリー
—グレー文字はその他の著名ワイナリー
いちばん南のワイントレイン駅を出発すると、州道29号線=セントヘレナ・ハイウェイに沿って北上します。片道18マイル、往復で36マイルの距離を3時間かけてのんびり走ります。

搭乗する手前で列をなしているのは、列車の腹のマークを前に記念撮影しているから。
撮った写真は降車後に販売されます。買う気満々だったんですが... 帰り着くのが15分くらい遅延してしまったため、次のワイナリー訪問予約に遅れているので記念写真の購入は断念。

この搭乗する時の橋は Love Bridge と名付けられていて... 愛の鍵がいっぱい。
セーヌ川にかかる橋にも鍵がいっぱいだったよね。あれの真似っこです。

そして搭乗。
展望車は割と後ろの方、帰りは単純に逆走するので、前の方(笑)になります。

着席して、テーブルセッティングはこんなです。
機内食みたいなものなので、カトラリは英国式みたいに最初からズラリと用意されています。

展望車のお食事はデザートまで入れて4コースで、ウェルカムシャンパンも含まれています。
シャンパンといっても、地元のシャンドンNVですが。

パンが最初に届きました。
ウエイトレス姉さんの「サワードーブレッドでございます」の一言で、僕は食べるのやめた。
SFベイエリアに暮らして、ただひとつ気に入らないのはサワードー。なんで酸っぱくするかな。

さて、ファーストコースの選択肢は4つありました。
しゃけ、鴨レバ、牛、ラビオリから選択。

masahiroさんの奥様は、しゃけを選択。
Pacific Salmon Crudo 太平洋の生鮭
ハラペニョのピクルス、ローストしたフェンネルのジャム、かりん、バジルのビネグレット

いちばんブログ映えしそうに彩りが良いです。

Campbell(F) さんと masahiro さんは、鴨レバー。
Duck Liver Mousse 鴨レバーのムース
ポートワインのジュレ、ヘーゼルナッツ、カカオ豆、フェンネル、焼いたチバータパン

事実上フォアグラ禁止になっているために、どこでも鴨のレバーパテは人気メニューです。
ひと匙試させていただいたら上出来。まぁ、僕が作ってもおなじくらいのは出来るけど。w

僕はリストを眺めた時...

 「よし、肉食 Campbell(F) さんがビーフカルパッチョに走るだろうから、僕はこれだ」

・・・と予定していたら、Campbell(F) さんはこっちに。

 「読みが外れたよ!」と Campbell(F) さんに愚痴ったら...
 「あら。あたし鴨があれば間違いなくこっちにしますわよ。w」

長い付き合いなのに、好みのプライオリティまで深読みできませんでした。(泣)

結果、僕の最初の皿は牛の薄切りです...。ちょびっと胡椒を振ってもらいました。
Beef Tenderloin Carpaccio 牛フィレのカルパッチョ
ルッコラ、レモン、オリーブ油、黒胡椒、パルメザンのカリカリ添え

ベスプッチの方がお得意様扱いしてもらえるからずっと盛りがいいけど。
パルメザンせんべいが若干湿気ていたのが残念です。

そして2コース目は、スープかサラダから選択。
本日のスープか、ビーツのサラダです。

masahiro さん御夫妻は揃ってスープを選択。
Soup de Jour 本日のスープ
ローストしたトマトのスープ、サワークリーム、チャイブ添え

トマトスープですが、ビスクと呼んで良さそうなくらいに濃厚です。体が暖まりそう。

Campbell(F) さんと僕は、サラダを選択。
Roasted Beet Salad ローストしたビーツのサラダ
フリセーレタス、山羊チーズ、炒ったピスタチオ、ハニー蜜柑ビネグレット

ビーツは赤紫色のだけではなく、黄色いのもそうでした。最初、薩摩芋かと思ったのは内緒です。
フリセーの苦味とピスタチオの芳ばしさで美味しくいただけました。

メインコースは4種類から選択できます。
展望車以外だと全3コースでメインも3種から選択だから、かなり優遇されています。
こんなに選択肢があるのに、全員がビフテキって、どうよ!?
脱北者、しかも倶楽部 I 出身ばかり3名も揃ったのに、誰もホタテ頼まない…  ほ ・ た ・ て…

肉を食する前に、赤ワインをグラスでいただきました。
Boen Russian River Pinot Noir 2018
聞き慣れないワイナリーのばっかりでしたが、ロシアンリバー産だというので、これを選んだら...

 甘い...。赤黒い果実感の後、余韻にもけっこう甘い感じが残る...。

なぜか知らないけど、糖度が残っている? 後で評価を調べたらWS91点とかなんですが... なぜか甘味を感じる。カベルネは重すぎるからと思って、サッパリとピノに逃げたつもりが、変なのをひいちゃいました。

 ごめんなさい。>masahiroさん御夫妻

そして、メインコースのビフテキが到着。僕のはレア、他の皆様はミディアムレアで。
Porcini-Dusted Beef tenderloin ポルチーニ茸をまぶしたビーフ・フィレ
カリフラワーのピューレ、スモークベーコンビッツ、森のきのこ、ブロッコリ、ルビーポートソース

なんだか量が多かった。あるいは、ベーコンその他の風味がやや重くて食べきれなかった。赤身の牛の焼き加減は上々でしたし、茸が美味しくてすすませてくれますが... 全体的に脂が強かったかも。
マッシュポテト風にしたカリフラワーのピューレは違和感なくて驚きました。カロリーを抑えるアイテムで流行っていますが「どうせパチもんだから...」と敬遠していたので、今度スーパーで見たら買うかもしれません。

ここで「デザートは1時半からお出しします。その前に他の車輌など見学にお出かけになっては?」と言われ...
こっちが二階建てになってない車輌です。基本的に全席が食堂車なわけですが、一階席のほうがショボい。

階下を眺めて、用足しも済ませてから展望車へ戻って来ました。
冬の日はすでに傾いてきて、カップル用の席はこんな雰囲気に...。

そして、デザートのお時間です。一階席はペストリーだけの一択ですが、こっちは3種から選べます。
僕以外はみんな同じのに走って、僕はウエイトレスの姉さんに「いちばんインスタ映えするものを」と。

デザート到着前に、コーヒーか紅茶を。
全員がレギュラーコーヒーを所望。ここは順当でしょう。

そして... 皆様が選んだのは、ブレッドプディングでした。
Warm Apple Bread Pudding 温かい林檎のブレッドプディング
メープル・バーボンのグレースとともに。

これは美味しそう。単なるブレッドプディングじゃなくてアップルパイみたいに林檎が潜んでるし、メープルっぽいソースもかけてあるから風味が複雑で愉しめそうです。

僕のは... ジェラートでした。ホントにこれがいちばんインスタ映えするか、やや疑問...。
Espresso Gelato エスプレッソ・ジェラート
チョコレートのガナッシュ、ワッフルを添えて

見かけはともあれ、ビフテキを食べきれずに満腹だったおなかには優しい。
モカ風味のジェラートにチョコファッジがかかって、熱いコーヒーと一緒で満足でした。

窓外はほぼ、こんなです。葉っぱが堕ちた葡萄畑が拡がり... その向こうにワイナリーが点在。
あ、この後は、あの円墳みたいなワイナリーに行くんだった...。

往路は1時間半、セントヘレナで30分近く停車、帰りは1時間ほどで折り返してきて、終了。
戻って来たら2時半の予定が2時45分。次のワイナリー見学は最終の3時で予約していたので、すぐさま移動しました。

次はナパで多分いちばん有名で高級銘柄なワイナリーでのテイスティングです。

5 comments:

  1. こばさん

    大変お世話になりました~。物凄く楽しめました!
    久しぶりのアメリカと初のSF、お陰様で面白く、2020年年末もSFOとLASを予約しました(笑)
    ナパはとてもレアな体験が出来て、良い旅の思い出になりました。有難うございました!

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    1. masahiroさん、

      ワイントレイン、楽しかったですね。お天気にも恵まれてよござんした。
      今年の年末もサンフランシスコへお運びですか?
      また御一緒できますこと、今から楽しみにいたしております。
      Campbell(F)さんと、今度はどこがいいか考えておきますね。

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  2. はい、久しぶりのアメリカ本土で、SFO、ナパととても楽しく、大雨のフィッシャーマンズワーフは残念でしたが、Gary Dankoも美味しかったし、もう1回行きたいと感じて、チケットだけ押さえました(笑)
    ただ先にLASへ移動して、本当に年末の30日にSFO入りしようとしていますので、もしご都合が合えばまたぜひ
    お会いできればと思います。宜しくお願い致します!

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  3. obaKoba-sann,

    As a loyal fan of railways, I’m so fascinated with Napa Wine Train, esp. with overview of Vista Dome.

    The couple masahiro-sann and you took the exclusive Napa Valley buffet car experience.
    I’m a bit jealous of you to have enjoyed refreshing California culinary art and a delighting the senses or exciting intellectual or emotional admiration for 3 hours travel on board a graceful high-quality railroad in their 2-floor Vista Dome which is an high-flown observation-way dining car with richly lavish booths, reddish brown panels decorating the walls of the car, and profuse perspectives from almost each way.

    3-hour train journey for lunch, welcome glass of champagne and multiple course gourmet meal…
    We can call the train ‘California Dreaming’, can’t we ?

    Yamada denki

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    1. Yamada Denki sensei,

      It was a big fun having lunch with masahiro-san, his wife-san and Campbell(F)-san. Because of this special occasion, I booked the best seat in Vista Dome where is the very end of the train, overlooking everywhere. The Napa Wine Train cars are fine-dining, full service dining cars, not buffet cars, technically speaking. But the actual food qualities are, as shown above, not too shabby but a bit better than average.

      Besides the meal services, the charm of this 3-hours trip is definitely the restored, classic train ride. It runs very slow, about 20 km/h or less, therefore the ride experience is completely opposite to Shinkansen or those bullet trains. It is worth the ride at least once, but hopefully it would be better if they serve a bit higher quality of food and service, as well as the variety of prix-fixe menus.

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