Friday, December 27, 2019

Istanbul Dec.2019 (7)

ディナーは朝ごはんも食べさせてもらっている Karaköy Lokantası カラキョイ・ロカンタスで。
人気店で飛び込み客がみんな断られるほどに夜は大混雑になるので、午後6時の開店頃にお邪魔してます。

なるべく他のお客さんが入店してくる前にしないと「みんな、obaKobaが来たよ!」って次々に挨拶に来てくれ、店内が大騒ぎになるから。新人さんも先輩から経緯を聞くからか、自己紹介に来てくれて恐縮至極です。

僕にとって最大の問題は... みんなの名前を覚えきれない。
イスラム的な名前も多いけど、トルコの名前って独特なのがあって覚えられない。

座ると「レッド? ホワイト?」とだけ聞かれ...
炭酸水と、グラス売りの赤ワインか白ワインが出てきます。

トルコ語では「ワイン」って Şarap シャラップって言うんですが… ファッとかニとか、米国では絶対に口にしちゃいけない単語にあまりにも近すぎて脳が思考停止に陥り、どうしても口から出てきません...。

トルコの地ワインの葡萄は全てトルコ原産なのですが、赤ワインは多分クロアチア起源のプリミティーヴォ、加州でいうジンファンデルの原種か、その従姉妹。白ワインは Emir エミールとかいう葡萄が主流らしいですが、風味としてはピノ・グリージョみたいな葡萄かなぁ? ジンファンデル種には独特の渋みがあるので、それの近似種だというのは間違っていないと思います。白はあまりにもクセがなさすぎて僕の馬鹿舌では判定不能。

いつも、メゼ(前菜)かサラダをもらってから主菜をもらい、お腹に余裕があればデザートも。
初回に頼んだのは、茄子とヨーグルトのサラダ(上写真右)ですが... なんかもう一皿出てきた。

ウエイターのチーフさんが「僕からです」って、これをサービスしてくれました。
左がアボカドのサラダで、右は「ドルマ」だと言われた...。

ドルマって葡萄の葉を使って、米に香料や刻んだ野菜をくるんだものだけど、これは応用編。
香料を入れたコメを、ズッキーニの花でくるんであるそうです。葡萄の葉よりも風味にクセがなくて食べ易いうえ、ハーブの使い加減がおとなしくて素晴らしく美味しい。

そして主菜は、いつものミートボール(というか、ミニハンバーグ)を。
キョフテという、普通はミートボールと訳される挽肉料理です。IKEA のレストランで人気のスェーデン風ミートボールは、キョフテが北欧へ伝わったものだそうです。クリーム煮でリンゴンベリーを添えた奴も大好きです。

ここんちは外国人客もかなり来るので、クセの無いように羊は使わず、ビーフだけで作るようです。

ひとつカットしてみました。中はこんなんなってます。
香草が少し練り込んであるのが判る。火の通り方が均質で、火が通っているけどジューシーで、上手な出来。

別の晩は、ルッコラのサラダで。
「値段そのままで量を半分にして」って頼んだら笑われたけど、やや減量してくれました。

そして... また「これは僕からです」って、メゼを一皿追加されました。食べきれない!
右は「セロリのサラダ」と言われかなり引いたけど、あの苦手なセロリの風味はマヨネーズ風のドレッシングとタマネギの風味でかなり抑えられ、なんなく食べられました。左側は「スズキのマスタード」って言われた。このスズキさんは粒マスタードのおかげで素晴らしく美味しい。今度自分で注文しようと思います。

また別の晩にも「今日はお店から...」って。私を肥らせて丸焼きにでもするつもり!?
左は「ビーンズ」とだけ言われ、右は「フィッシュケーキ」って言われた。

豆は香料が複雑だけど、豆っぽい風味が上手に出てきて美味しい。フィッシュケーキは勝手に蒲鉾みたいなのを想像したので、繊細な風味がよく判らなかったけど... トビコと白身魚の練り物が入ったマヨネーズみたいな風味といえば近いかも。「フィッシュケーキはパンに載せて食べてみて。」って言われたのでそうしたら、確かにカリカリなトーストに載せると相性抜群でした。

今回の訪問でいろいろ出してもらったメゼのうちでは、スズキの粒マスタード和えが気に入りました。

あと、もうひとつのお気に入りな主菜は、これです。見易いようにあえて写真を明るくしています。
Veal cheek in the oven 仔牛ほほ肉のオーブン煮込み。英訳するなら Braised, slow-cooked veal cheek が正しい? やわらかく煮込んだ仔牛の頬肉はホロホロで優しい風味。下に敷いたスイートポテト・マッシュも素晴らしい。

デザートを食べる元気が残っていた晩、近くに居た兄さんに「クインスのコンポートある?」って聞いて...
冬場の名物デザート、クインス(かりん)のコンポートです。

これが届く寸前に、もんもん入れてる英語が上手な兄さんが挨拶に来てくれて...

「カリン食べた?今夜は僕がおごるから食べてって。」
「ぁ...。もうそれ頼んだ。君の後ろまで来てる...。」

デザートの皿を持った同僚くんが、もんもん兄貴の後ろで笑っていました。
もんもん兄貴が先輩なので、トルコ語で何か指示して、デザートは僕の前に、同僚は帳場に…。

「デザート代を取り消しに行ったから。あと、コーヒーはお店から。」
「ありがとう。毎日何か出してもらって、申し訳ないです。」

感謝しつつ、さっそくカリンにナイフを入れると... 内部はこうなってます。
種の入っていた穴には、クローブ等のスパイスが入っています。

初めて食べた時、最初の食感だけで「なんで種を砕いてまた詰めるんだろう?」って勘違いしました。クローブの風味が乗りすぎないよう、赤ワインその他の香料と馴染むよう、バランスが凄いです。とどめに、てっぺんに乗っているクリームが凄い。フレンチのクレム・フレーシュみたいな軽い発酵で、バターになりかけた生クリームって濃厚さ。このデザートはクセになって、毎冬の楽しみです。

最後はエスプレッソで。宿の記事で書いたように、カプチーノは頼めません。無理に頼めばやってくれるかも、だけど他の客が「僕も!私も!」ってなるのは必定。やっぱ、そんなお願いはできません。
それに、あま~いコンポートにはきっついエスプレッソが丁度良いです。

宿泊する度にステキな思い出を積み重ねてくれるレストランです。

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