Thursday, July 29, 2021

Bus & Tram to the Hotel

※ アテネ旅行記 ― 第一回、第四話 ※ 

ギリシアに入国後、ちょっとトイレ休憩してからターミナルビルから出て、高速バス停へ。

アテネ国際空港はこぢんまりしたビルで、きっと成田開業前の羽田空港国際線ビル(古っ!)よりも小さいくらいです。空港ビル内部はA・Bのふたつに分かれていて、ユナイテッド航空はシェンゲン領域外から来るのでAゲート側に、シェンゲン領域内のEU各国とかスイスからの飛行機は、Bゲート側に到着します。

で… バスターミナルはBゲートのドア5。ユナイテッドで着いて降りたらドア1前なので、小さいとはいえ空港ビルの前を丸々歩いてからチケット売り場で片道切符を買って、シンタグマ広場行きのX95系統に乗車しました。
バスの出入口から撮影。運転席の横まで行ったら、COVIDのせいで乗車は後ろのドアだそうです。

バスの後ろ側は、こんな様子。
行き先表示がローマ字表記にならないと読み取れないから、手間取っているみなさん。

さて、アテネ国債空港からアテネ市の中心、シンタグマ広場までは高速バスかメトロが使えます。長短あって…

メトロの場合:
 ・速い。乗り換え無し40分でシンタグマ駅まで行ける。
 でも…
 ・30分に1本しか走っていない。
 ・みんなが乗るから、座れるとは限らない。
 ・市街地に入ると外の景色が見えなくなる。←ここ、スイスの先生の発想
 ・強盗さんが頻出して、お財布や貴重品を盗られる。

バスの場合:
 ・1時間ほど時間がかかり、渋滞したら到着時刻は不安定。
 でも…
 ・5~15分に1本やってくる。
 ・混んでいたら次のバスを待てばいいから確実に座れる。
 ・窓外の景色を楽しめる。
 ・強盗さんは出ないらしい。

さらにタクシーの場合:
 ・運ちゃんがバッハ会長のような奴だったら、ぼったくられまくる。www
 ・交渉次第だが、昼間でも50ユーロ近くかかるから、バス・メトロの10倍する。
 ・Cクラスのメルセデスがあるかと思えばちびっこルノーだったり、品質バラバラ。

事前にネットでいろいろ読んでみると「俺達もメトロで盗られた」という経験談がイヤになるほど載っていたのと、別に急いでいないし、景色を眺められるのでX95系統のバスを選びました。

バスは4割ほどの乗車率に達すると、出発です。これもCOVIDのせいです。
あちこちに「ここは座っちゃダメ」の札が。座席の半分は使用禁止です。

これだったらメトロでも座れるし、強盗さんたちも出ないかもしれませんでした。
ただ、どっちを選んでも… メッチャ暑い! 冷房を入れないで窓全開で換気してる。
いくら換気してるったって、40℃近い外気が入ってくるから、どうやったって暑い

高速バスは観光客さんが戸惑わない工夫がされていました。
今どこを走っているか、次の停留所はどこか、等の情報がローマ字表記でも表示されます。

で、楽しみにしていた窓外の景色は… なんだかカリフォルニアの内陸みたい。気候もそっくりだし。
高速道路の上下線の間に、郊外鉄道 & メトロの共有軌道が走っています。
これって成田で国鉄と京成が一緒に走ってる、みたいな?

丘に拡がるのはオリーブ畑(果樹園?)です。草地の枯れっぷりがまるでカリフォルニア。
・・・とか書いてるけど、こっちが本当のホンモノの地中海性気候ですよね。(苦笑)

やがて30分ほどで市街地に入り、高速を降りて地べたをベロベロ走り出しました。そして少し渋滞。
雑居ビルの看板に我が目を疑いました。「日焼けサロン」の宣伝ですよね??
こんな日差しのきっつい場所で日焼けサロンって… エスキモーのかき氷屋??

ていうか…ギリシア人、もともと日焼けしていて色黒です。なんで日焼けサロンよ!?

  §

そして1時間でバスはシンタグマ広場に到達しましたが、バス停が広場の反対側。
渋滞の中をぐるりと回ってバス停に着いたら、結局1時間15分くらいかかりました。

バスを降りたら、こんどはトラム(路面電車)です。バス停のちょっと先が始発駅です。
この写真は途中駅で撮影していますが、こんな車輌が走っています。

窓がはめ殺しになっているので、さすがに冷房が全力運転。・・・それでも暑い
冷房を動かしていても外気取り入れに切り替えているようで、あんまり冷えない。

ただ、乗った車輌によっては結構冷房が効いていました。
よく冷えた車輌に当たる確率は半々くらいでしょうか。

これじゃ、1時間くらいかけて海沿いを走るトラムで往復できるか、賭けです。
涼しい車内からエーゲ海を見物するアイデアは、この次点で霧散しました。

さて、アテネ市内の公共交通機関ではスイカやパスモみたいな非接触カードが使えます。
アテナカードというプラスチックのカードで、紙のチケットを買うのと同じ金額で入手可能。

メトロの改札口なんかだと、使い方はスイカと一緒。
タッチするだけ。

ちなみに紙のチケットも非接触で、同じ操作。Foolproof(猿でも使える)にできています。

窓口で「チケットではなくアテナカードで」と頼めばOKです。係のおっさんに「チケットじゃダメなの?」って聞かれました。「この夏はアテネに5回来ますから、カードの方が便利」と言い張ったら、笑って納得してくれました。

一旦カードを手に入れれば、次回からは自分でリチャージできます。

僕の場合は…

 ・空港→市内の片道をアテナカードと一緒に
 ・トラム駅で「5日間パス」をリチャージ
 ・市内→空港の片道をリチャージ

こうする予定でしたが… 空港の切符売り場ではアテナカードが売り切れでした。
仕方がないので、シンタグマ広場の地下で5日パスを入力したカードを買いました。
空港と市内の往復割引もありますが、有効期限が72時間以内なので僕の旅には無理。
次回からは無人駅でもカードのリチャージができる機械があれば無問題です。

厚紙のチケットでもリチャージができるらしいです。1回限りの訪問なら、それでいいかも。

  §

トラムの中には路線図があるし、英語でも次の停車駅の案内が入ります。
始発のシンタグマで乗って4つめのカスムーリ駅で降ります。
16駅行ったところで分岐しますが、カスムーリなら行き先がどちらでも大丈夫。

駅を降りて1ブロック、200メートル歩いたところにホテルがありました。
アテネのインターコンチネンタル・ホテルです。

次の記事ではこのホテルをご紹介いたしましょう。

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