Saturday, July 31, 2021

InterContinental Athens

※ アテネ旅行記 ― 第一回、第伍話 ※

今回の宿泊先はアテネのインターコンチネンタル・ホテルです。
正式名称は、Athenaeum InterContinental Athens という、なんだかくどい名前。
600室近くある、大型のホテルです。

ビルのてっぺんのロゴマークが、ロードオブザリングみたいというか二十世紀少年みたいというか… 変。

ここ… 新市街らしいど、横を走る高速道路の周囲にはストリップバーやピンクサロンみたいなのが乱立。でも2軒隣に大富豪オナシスの名前がついたビルに高級レストランが入っていたり、さらにその2軒先にグランドハイアットもあったので、再開発地区ということなんでしょうか。トラム駅が近いので不便さはありませんが、治安は不安。

正面入口の回転ドアをくぐると、いきなりこの変な青い奴が出迎えてくれます。
周りに腰掛けられるようになっているので、チェック・イン&アウトの皆さんが年中たむろしていました。

その奥がレセプションとコンシェルジェで、スタッフみんなが流暢な訛りのない英語でとても有り難かった。

青い奴の右の方が吹き抜けになっていましたが、COVIDで閉鎖中のエリア…。
照明が… 変、変杉。 ここんちのインテリアデザイナーとは仲良しになれないと思う。

青い奴の左のほうは、ブッフェレストランと会議室。
会議室がいっぱいあって、その通路がこんなふうになっていました。

でも、ここんちって売店がない!!

こんな大型のホテルでコーラも売ってない!!←買い物基準がアメリカ人
でも逆にそのおかげで、近所の店のオーナーと仲良しになれましたが。

無事にアーリーチェックインを済ませて、エレベーターへ…。
エレベーターホールの前にも、また変な照明が。

なお、ホテルの中はCOVID対策でマスク必須&ソーシャルディスタンス順守でした。エレベータの中も立ち位置が指定されていて、それだと3人くらいしか乗れません。でもエレベータが全部で6基もあったので、この滞在中に誰かと乗り合わせたのは2回だけでした。

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もらった7階の部屋は、この時に運用されている最上階。8階がクラブフロアで9階がレストラン。
入ってみると、こんな感じ。38㎡だそうですから、かなり広いです。

セコいホテルチェーンだと「スタジオスイート」って名付けて売っていそうな、立派なソファセット付きの部屋。
暖色のLED照明が嫌いですが、窓が大きいから無問題。

その窓から、カーテンを開けると… こんな景色でした。
 この写真、ずいぶんクリアに見えるように加工しちゃったけど… アテネって大気汚染がかなり酷いです。

左の黒っぽい硝子のビルが「ピレウス銀行本店」らしいですが… こいつが邪魔でパルテノン神殿は見えない。その替わりに、リカヴィトスの丘とかいう高台が遠目に見えていました。

展望の良さそうな場所だしケーブルカーがあるらしいが… なにせ暑い。それに強盗さんが出るとか言うから、アジア人のおじいさんは警戒して、パス! なんでアテネってどこでも強盗さんが出るのかと思ったら、どうやらEU圏へ流入した難民さんが強盗さんで稼いでいる模様で、悲しすぎます。確かに治安の良くない地区には黒っぽい人々が…。

  §

バスルームは少し老朽化してきて、もうリノベーションが必要かなぁ。
この部屋ってトイレの流れが悪い。グルグルと渦ばかり巻いて、綺麗に流れない時がある。
インタコらしく洗面台が広いのは有り難い。常備薬や化粧品を並べておけました。

シャワーは欧州風の、ガラスのパタパタで水が飛び散るのを防ぐやつ。
お湯の出がイマイチで水圧が低めで残念でした。でも清潔だから文句は言いません。
ワッフルクロスのバスローブとかスリッパがあるのはインタコ標準品質でしょうか。

アメニティも、インタコでよく見かけるやつ。
おじいさんは石鹸1個だけで全部まかなえるから、他はいらない。

もっとも、ほとんどのグルーミング用品はちゃんと自分で持ち込んでいますから…。

COVID対策で、ミニバーはカラッポ。まるでビジネスホテルの冷蔵庫!
ミネラルウォーターは1本置いてありました。

枕銭(2ユーロ前後)を残していくからなのか、毎日帰ってくると2~3本の水を置いていってくれました。パウダータイプの ORS(経口補水液)を持ってきていたので、スポーツドリンク風にして飲んでいました。

それとは別に、アンバサダーのウェルカムギフトとして、1リッターの水ボトルが。
こちらも毎日14時前後に新しい物を補充してくれていました。

土曜日、14時頃にいったん部屋に戻りシャワーを浴びて昼寝がてら涼んでいたら…
部屋をノックされたのに、寝ていたたらしく、まるっきり気づかなかった。
ふと目を覚ましたら…蝶ネクタイをした熊のような大柄のおっさんが水ボトルを交換中。

あれ、確かソファにバスタオルを敷いてそのまま… しまった、
すっぽんぽんで何も身につけていないで寝てた

Oh!! Sorry, sorry!! I was napping...(ゴメン!昼寝してた…)

Sorry sir. Here is another bottle of water as an Ambassador gift, sir.
(すいません、旦那。アンバサダーギフトの水、もう一瓶置いときます)

水配りの熊おやじに裸体を見られました。しかも、寝勃起していました

露出狂の変態だと思われたでしょうか?(汗)

でも多分、どっちかっつーたら熊おやぢのほうが災難だったのか?
以後、部屋に帰ったらチェーンのロックをかけるようにしました。(爆)

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この宿はハード面が老朽化しているのをカバーするかのように、ソフト面は非常に優秀です。到着して洗濯物を出したら、近所にコーヒーを飲みに行った2時間くらいで、ドライクリーニングまでちゃんと完了して戻ってきました。こんなに高速洗濯ならチェックアウト前に受け取れて、安心♪

さて、この部屋でいちばん気に入ったのが、執務台に設えてあるネット機器です。
デスクの壁、目の前にシスコの Wi-Fi アクセスポイントがあるよ… こんな部屋、はじめて。
ついでに Ethernet のケーブルまで用意されてる。ビジネスで滞在する人には最高でしょう。

Wi-Fi に接続して、上下の速度を計測したら… かなり良好です。(ソファに座って計測)
PING反射が 5ms、ジッタは0.4ms、下り 103Mbps、上り 135Mbpsくらい出ました。

この高速ネット環境のおかげで、COVIDの検査で鼻ホジホジする時にも無問題でした。

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一方で、ロビーフロア同様に変杉だと思ったのが、ソファの上の壁の絵。
何このさかさまのサルは!?

シルクスクリーンの作品で2色刷りのようですが… 有名な作品なんでしょうか?
ソファに寝っ転がっていると、このサルが見えて少しイラッた。

てか、ソファに寝っ転がっていて全裸を見られた失態で、滞在中は心が荒んでいました。(苦笑)
あの水ボトルを交換しに来た熊おやぢ… もしかして僕とこのサルを見比べていたのかも。

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初日は、荷ほどきして近所のよろず屋みたいな店に行ってきてから、すぐ就寝。
ベッドは若干スプリングが柔らかいものの、枕も選べるしシーツも清潔で、グッスリ休めました。

Athenaeum InterContinental Athens
Syngrou Avenue 89-93
Athens, 11745  Greece
Tel. +30-210-9206000

2 comments:

  1. イーサーネットケーブルか〜。刺さる機種持ってないかも。Wi-Fiベースを丸見えで目の前というのは新鮮。
    ビデの使い方は未だにわかりません。ググる気もなし。過去ビールをスペインとかで冷やしていたのを後悔したく無いからから、このまま無知で行きます。

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    1. m e m o さん、

      ツッコミ入れていいなら… 差すのは RJ45 ジャックの部分ですが。

      今まさにこの宿に泊まっていますが… 今度の部屋にはアクセスポイントはありません。
      壁から Ethernet ケーブルが生えているだけです。
      でも、上下 100Mbps 以上出ているし、Ping 反射は 4ms ですから、遜色ありません。
      ビデオ通話によるCOVIDの抗原検査も全く問題なくできました。

      欧州のホテルって、ビデが必ずありますよね。
      トイレと兼用の場合には、ヲシュレットの出来損ないが付いていたり。
      セルベッサを冷やすのは猛者ですね〜・
      ハウスキーパーに見つかったら、卒倒したかも。

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