※ アテネ旅行記 ― 第一回、第弐話 ※
まずは UA2304便、 ニューアーク・リバティ空港までプレミアム・プラスで大陸横断します。
紫色がテーマカラーのプレミアム・プラス… こないだ発表されたエミレーツのプレミアムエコノミーと比べると残念すぎますが、デルタやアメリカンのプレミアムエコノミーよりは少しいいかも?
往復で4セグメント搭乗したわけですが、このお手拭きは見飽きるほどいただきました。
ちゃんと手を拭うので、ハンドクリームを使うようにしていても、指がカサッカサです。
どこでも減便されている間に滑走路を補修するつもりなのが露骨すぎ!
で… 出発が遅れるのは取り戻すけど、着陸後に 20~30 分くらい遅延と推測。
・・・それは困る。
EWRの乗り継ぎ時間が53分だから安心して発券したけど、乗り継げないかも。
でも、最近のユナイテッド航空は乗り継ぎ失敗を激減させる運用してるし…。
とか悩んでるのを、隣席に座った同じ歳のおばさま(ホントはおばあさん?)と話して。
こういうのって打ち明けると心が軽くなります。サイコセラピーと同じ理屈でしょうか。
で、飲み物とお食事のサービスが始まりました。飲み物の注文取りと一緒に、朝食の注文も取るけど、メニューはありません。その後乗り継いだ大西洋横断便でもメニューの配布は中断されていました。
「今朝は、卵白とケールの炒め物にソーセージ、またはフレンチトーストだけど?」
卵白だけ?? そこにケール??? ・・・僕は家畜ではない!!
「フレンチトーストをお願いします」(マスクしてるから、目だけ和やかに返事w)
こんなのが届きました。現在、ラップ等は全て自分で剥がすことになっています。
ホットコーヒーと紅茶以外はすべて缶入りです。徹底的に接触機会を減らしています。
写真を撮っていたら、隣席の おばあさん おばさまに聞かれました。
「それフレンチトーストよね? そのソース… いったい何??」
「バニラクリームって書いてありましたけど…」
「まむまむ… なんだかアイスクリームをレンジでチンしたような風味で、人工的です!!」
それに、トーストがショボすぎ!! 焼き目が付いているのが奇跡のようです。工夫したつもりだけど、大失敗作。普通にカラメルシロップにマーガリンでも幸せだったのに。てか、トーストをもっと大きくしろよ!!
超音速旅客機を買う金があるなら、客にもっといいもの喰わせろよ!!
「まぁ、それは残念。お口直しに私のフルーツサラダを召し上がれ♪」
「あ、いや… お心遣いに感謝しますが、自分のぶんだけで充分です」
フルーツサラダもショボくて残念で、ふたつも食べる元気はとっくに失せていました。
(でもこの後の大西洋横断便より少し立派って、どういうこと!?)
ヨーグルトも水っぽいやつで、濃厚なギリシア(ホントはトルコ)風のチョバーニブランドではありません。水っぽいヨーグルトのおかげで、そうだギリシヤのヨーグルトが本当に濃厚か確認せねば、と思いました。
これらの貧相な食事を缶詰ジュースで上部消化管へ流し込みながら、つらつら考えていたのは…
「同じ便だから再来週もきっと同じ選択肢。卵白+ケールか、トーストか、究極の選択!」
唯一の朗報は、御菓子が薄っぺらのオレオからビスコフに戻ったこと!!
ビニール袋に入った「おやつキット」が配られました。
見たことも無いピッコロボトルの水、プレッツェル、そしてストゥロープワッフル。
大陸間横断便やハワイ線などの長距離国内線で、こういうのが配布されるようです。
United Wi-Fi で搭乗便の遅延と接続便の状況を何度も確認していたら、ようやっと朗報が。
「よっしゃぁ!!」←日本語で叫んだ
「何!!?? いったいどうしたの??」
しまった! 隣席の おばあさん おばさまを起こしてしまった。(汗)
「あ… ごめんなさい! アテネ行きのアップグレードに成功したので、つい…」
「まぁ、よかったわね♪ 次の便でゆっくりお休みなさい♪♪」
嫌味とも取れますが、謝りまくりました。おばあさん おばさまはニュージャージーの兄弟を訪ねるそうで、しかもプレミアム・プラス席に座れて上機嫌だったので、無礼を非難されず救われました。
かなり取り戻して着陸したけど、ゲートに接続できません。(汗)
しかぁし… 上のフライトステータスで判るように、到着したのは C138 ゲート。
C138番のあるC3コンコースから、C75番のあるC1コンコースまでは、こんなに遠い…。
結果、35分遅れで降機させてもらえました。
既に接続便の搭乗開始から30分経過、ゲートを閉じるまであと8分。
せっかくアップグレードされたから、明日の便は勘弁してください!
降機時に嬉しい驚きだったのが、アテンダントさんの機転です。
「接続が厳しいお客様がいらっしゃいますので、余裕のあるお客様は降機をお待ちください」
もしこれがターキッシュエアだったりしたら、そんなPAは無視するでしょう。
なにしろタッチダウンした途端にベルト外して頭上の荷物を降し始める人々…。
でも、SFO からのお客様は心にゆとりがあって寛大なみなさまです。
僕を含めて十数名がすぐに降機させてもらえました。ありがとう!!
そしてアテネ便の出発は、C75ゲート。
広大なCターミナルの、ほぼ端から端まで歩くことになります。しかも動く歩道が無い!!
「もしかして再来週もこれやるんかい!?」と半べそかきながら、C75へ向かってダッシュだ…。
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