Sunday, September 5, 2021

Aegean Business Lounge ATH

※ アテネ旅行記 ― 第弐回、第九話 ※

4泊の滞在を終えて、月曜日の朝。
朝焼けが濃ゆいのは、市街地の大気汚染だけではなく、山火事の影響があると思われます。
結果的に月曜で逃げ出しましたが、この翌日がアテネでの今年の最高気温、44℃ でした。

往路にメトロを利用して便利だったので、復路でもメトロを利用しました。
でも… タイミングが悪くて、トラムから乗り換えたシンタグマ駅で22分待ち。しかも「あと22分」と表示されても、22分でやってきません。30分くらい待った。しかもしかも、駅構内はエアコンが効いていない。…後進国。

やっと来た空港へ直通の列車は、運良くすぐ座れました。そしてシンタグマの次の駅が…
ヱヴァンゲリ ヲン スモス という、セントラルドグマへ連れて行ってくれそうな名前の駅。←尼で観てぶり返した

なぜかアテネ近郊はヘンな名前の場所が多いみたい。
メトロに併走する高速に載っていた、空港方面の看板は マルコポーロ…。

ここはヴェネツィアかっ!?

およそ30分近くエアコンの効いていないシンタグマ駅で汗だくだくになった後、日本なら弱冷房車くらいの冷え加減の車内で45分くらい経って汗が引いた頃に、終点の空港駅に到着しました。
またこの長いブリッジを渡って、タクシーに轢かれないように道を渡って空港施設へ入ります。

この時点では、まだビジネスクラスへのアップグレードが確定していません。
そこで、Priority Pass を使って「じゃないほう」の Goldair Handling というラウンジへ入場…

…できませんでした。

狭いラウンジでかなり混雑中。提携航空会社のビジネスクラス乗客を断れないので、Priority Pass は入場不可。

「ごめんなさい。でも隣のオナシスラウンジも Priority Pass でご入場いただけますよ」
「あそこは2週間前に入った。比較したいからこっちを試したい」
「そうだったんですか… COVID 対策がなければ大歓迎なんですが… ごめんなさい」

平謝りされたので、どうせ出発ゲート A11 の真ん前だし、エーゲ海のビジネスラウンジへ。
A11ゲート近くの入口が、こうです。

ここをくぐると… さらに奥まったところに、本当のホンモノの入口がありました。
ユナイテッド航空のアプリを立ち上げ、受付のお姉さんにデジタルの 1K® と United Club の会員証を見せました。

「航空券のスキャンだけで大丈夫ですよ♪」
「あ、そうか。それで UA1K って出るよね」

デジタル航空券の QR コードをスキャンさせたら、緑のランプが点灯しました。

「確かに。このラウンジをご利用いただく権利がダブルであります。(笑)

受付を終えて入場すると… ここもそれほど広くありません。
入ってすぐは、ソファが整えられた、こんな場所。

COVID 対策のため距離を取ってあって、頻繁に拭き掃除していました。

その奥が、ダイニングコーナーです。
ここも椅子の数を減らして距離を取ってあるみたいです。

さらに、ビジネスカウンターというか、充電できますコーナーも。
真っ白で清潔感がいい感じなカウンターです。

そして、最初に結論から書きますが… このラウンジのほうがスナック類が上質で美味しい!
ここはエスプレッソマシンと冷たいソフトドリンク。

エスプレッソバーはバリスタ役のお姉さんが好きなものを淹れてくれます。

なぜか、サラダがいっぱい。
フェタチーズが入っていたり、ヒヨコ豆の大群が入っていたり… でもフルーツサラダを発見!

赤ワインは気温の高い環境下なので「軽く冷やして」あります。
こんなふうに、ピッコロボトルなのはコロナ対策でしょう。普段なら数種類から選べるかも。

サンドイッチを発見。
いろんなのがあって、手に取って中を覗くわけにもいかないし… 少し迷った。

マフィンが2種類。チョコかメープルバター。
お掃除していたお姉さんが近づいてきて…

「チョコじゃないほうが絶対にお勧めです。あたしこれ、大好きです♪」

…と推すので、御礼を言ってひとつ掴んでみました。

お姉さんはエスプレッソバーでカプチーノを淹れてくれました。
もらってきましたの図。カプチーノだけではなく、目に付いたのがシン・コークゼロ。

そうです。まだアメリカでも見かけない、コーク・ゼロシュガーの新型を発見!!
まさかアテネで初体験するとは思わなかったけど、コークゼロの味を思い出しつつ、試飲。

なんとなく、ペプシみたい…。

よくいえば、ほんのわずかにアッサリしたような、コクがなくなったような、人口甘味っぽさが曖昧になったような。

喉が渇いている時にこれを渡されたら、違いが判らない程度。

ハッキリ申し上げられるのは『レギュラーコークに近づいた』というのは、ウソです。

さて、収穫結果を開封したら、こうなります。
メープルバターのマフィン、ハムチーズサンドイッチ、それにフルーツサラダ。

サンドイッチはこんなです。
チーズがたっぷり入っていて、それなりに食べられます。
オナシスラウンジのハムチーズサンドより確実に美味しい。

ラウンジのお姉さんが推してくれたマフィンが、これ。
風味は思ったよりアッサリしていて、くどくない。テクスチャは若干ボソボソ。
これを食べるなら、カプチーノよりミルクが欲しいかも。

この収穫で抜群だったのがフルーツサラダでした。
赤っぽい色のフルーツは、ブラッドオレンジ。苦酸っぱいオレンジと葡萄にキウイですが… この底の方に熟れ熟れのハニデューメロンがたっぷり潜んでいました。メロンがよく熟れていて美味しいから、もうワンカップもらった。

もちろん Wi-Fi も用意されていたので、計測しておきました。
下りは 30Mbps弱、上りが 43Mbps で、PING 反射は 10ms と、まあまあ良好です。

ソファが置いてあるエリアとは、こんなパーティションで仕切られています。
人を馬鹿にしたような花が飾ってあるし…。

このへんでアップグレード待ちの新しい「オプション」を試してみることにしました。
ユナイテッドのアプリで、アップグレード待ちリストの表示画面から指定できます。
もしアップグレードが確定した場合、どんな席が希望なのかを予め申請できます。

 ○ 窓側
 ○ 通路側

普通はこのどっちかでいいでしょうが… ポラリスビジネスの座席ってどうやって判断されるのか、謎です。

 ・真ん中の席でも足元が広いのが好き
 ・非常口席はイヤ
 ・バルクヘッドはイヤ

こんなオプションもありますが「バルクヘッドが好き」というオプションが無い!!

この時点で空席はふたつ。待ち順トップなので、アップグレードは成功すると思われます。
2Aって事実上は通路側だけど、そこまでヲタクではないユナイテッド航空のコンピュータ技術者は座席番号の「A」は単純に窓側だと考えてプログラムしているはず。そうしたら、通路側を希望すれば間違いなくバルクヘッドの 6F がもらえるはず、と予測して Aisle Seat を希望しておきました。

予想的中です。搭乗開始直前に、ちゃんと 6F をもらえました!
もし何も希望しなかったら、スタンバイの順位からそのまま 2A にされていたと思われます。

ビジネスクラスになったし、前回同様に紙の搭乗券をもらおうと思って、行列に参加。
そしたら… 席の希望とか乗り継ぎ便の事で難癖をつける客が連続して、ちっとも進まない。

「畜生。何やってんだ? メッチャ遅せぇなぁ。ここまで待たされたの初めてだぜ」

・・・と、僕の後ろの兄さんがキレまくりです。

「 Welcome to Athens!! 」

「ワハハハハ!! やっぱ、ギリシャだもんなぁ。経済破綻したの何時だったっけ?」

「あ、それは禁句!!」(苦笑)

経済破綻とか、そんなの現地職員に聞かれたらますます後回しにされちゃうよ。

で… 結局、その後10分くらい行列はち~っとも進みませんでした。

プリボーディングの搭乗を開始し始めたので僕は行列を離れ、QR コードの搭乗券で乗り込みました。

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