※ アテネ旅行記 ― 第弐回、第八話 ※
土曜日の朝。アテネってスモッグが結構すごいですが、週末の朝は比較的まとも。
もっとも、この時は最高気温が 40℃ に達する猛暑で、あちこちで山火事が発生していました。
ここ… 朝食ブッフェ以外で訪れる人は珍しいようです。
「ブッフェするほど空腹じゃないから、パンケーキとコーヒーくらい欲しいけど…」
「アンバサダー割引があるのにブッフェなさらないんですか!?」
・・・と驚かれました。確かにアラカルトで注文すると、かえって余計にかかる。
でも値段じゃありません。僕は食べたいものだけ食べていきたい。
ウエイターくんが席に通してくれました。
着席した位置からの景色。ブッフェったって、かなりショボいです。これで定価32ユーロ?
「ブッフェではなくて、よろしいんですね?」
念をおされます。
宿泊に含まれた朝食以外でやってくる客が、よっぽど珍しいんでしょう。(笑)
「ぁ… クリームも欲しいんですが?」
「ただちにお持ちします!」
で… メニューを見る限りではパンケーキがアラカルトに載っていません。
これもきっと、新型コロナのせいです!
注いだら、こうなりました。なんかムラがあるのは、とても温かい乳製品を投じたから。
「ねぇ、パンケーキってアラカルトには無いの?」
「残念ながらメニューが制限されておりまして…」
「じゃあ、チーズだけ入れたオムレツにベーコンを添えて」
「かしこまりました」
やっぱりコロナのせいでパンケーキはありません。
ウエイターくんの返事が D'accord というフランス語に聞こえたけど… 気のせい?
で、なんのことはない。ブッフェ会場で玉子を焼いているシェフさん僕のオムレツもが造ってくれました。(笑)
うやうやしく届けられたのが、こちら。コーヒーはおかわりのポットと、クリームのおかわりまで到着。
・・・アラカルトの客は割高だから、せいぜいホスピタリティで補うつもりのようです。好感が持てます。(爆)
そのままでは大皿におさまりきらないので、片方を少し折りたたんであります。
試しに玉子を中央付近でカットしたら… よく火が通っていました。
コーヒーはポットごと交換しようとするのを、停めました。
そして、今回のお部屋にも… またサル。
食欲がイマイチでオムレツだけ頼んだのに…。
しかもベーコンが思ってたのとちがう。カナディアンベーコンみたい。
固くはないけど、フワフワでもない。でもチーズがとろけているのでさほど文句はないです。
ウエイターくんがそっと近づいてきて、問いました。
「オムレツの塩梅はいかがですか?」
「思ったよりずいぶん大きいけど、美味しいですよ。ありがとう」
「あの… よろしければ、ブッフェからパンケーキもお持ちします」
「このオムレツでおなかいっぱい。でも、オファーしてくれてありがとう」
普通に考えたら、朝食ブッフェを注文すればオムレツもパンケーキも食べ放題なんだから… と思って声をかけてくれたのでしょうか? その気遣いがとても嬉しかったです。
このホテルは総じてホスピタリティがいいです。インタコの平均点をかなり上回ります。
施設は若干くたびれてきていますが、ソフト面で充分にカバーできていると思います。
3杯飲んで、まだまだたくさんあるし、クリームも底なしに追加してくれそうだし。
初めて利用しましたが、1滞在に1回くらいはここで朝ごはんしていいかな?と思いました。
Café Zoe
Grand Floor, InterContinental Athenaeum Athens / Siggrou 89-93, Athina 117 45, Greece
Tel. +30 21 0920 6000
http://athenaeum.intercontinental.com/en/restaurants-and-bars-en/cafezoe1
*Hours may vary due to COVID
§
おまけフォト。ロビー周辺の、夕暮れ時の図。
あのヘンテコな照明が点されると、こんな。 変。 やっぱり変。
ちょっと違う色使いだけど、同じサル。
シルクスクリーンの版は同じ物を使っているようで、刷り落としたインキだけ変えている。
2度目の滞在でも、ソファに寝っ転がる度に頭の上でサルが笑っていて… プチムカ。
さらにサルを見ていると水を届けに来たオヤジに裸体を見られた恥辱を思い出すし。(爆)
インターコンチネンタル・アテネ… 今年はまだあと3~4回はお世話になる予定です。
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