Monday, June 13, 2022

Breakfast at Sprüngli

金曜日。朝食を摂りにトラムでやってきたのは、チューリヒの中心 パラデプラッツ(パレード広場)。
トラム駅前に建っている、とても有名なチョコレート屋さんの本店へやってきました。

ここです。シュプリングリ Sprüngli です。
シュプリングリって… 店舗がチューリヒの国鉄駅ひとつひとつにあるくせに、スイス国外にはほぼ無い。ライバルの名店「トイシャー Teuscher」がチューリヒ市内ではひっそりしていて国外にブイブイ進出しているのとは対極にあります。ただし、シュプリングリグループはスイス国外では「リンツ Lindt」ブランドを使って大展開しています。

上階がレストランですが、まずは手っ取り早くお土産を買い付けることにします。
レストランは横から入れるけど、スイーツ売り場は地上階。

入店すると宝飾店みたいな展示ですが… 飾ってあるのは、ルクセンブルグリという名の、ほぼマカロン。
シャンパンクリーム風味が一番人気みたいで、ロゼシャンパンやらスペシャルやら、多彩。


ショーケースを見る限りでは、わ~♪ いろんなマカロンがある~♪ で終了しますが。(笑)

一番ちいさな4×4の輸出パッケージで、16個詰め合わせをいくつか造ってもらいました。
詰め終えてひとつづつリボンをかけてくれるから、予想以上に時間がかかりました。

受け取って上階のレストランに入ったら、少し遅刻。(汗)

「ごめんなさい。下でルクセンブルグリ買ってました…」って素直に謝ったら、笑われて無問題でした。
金曜日の朝食はそんなに混雑していませんでしたが、身なりが良くて見るからに大金持ちな老夫婦とかが一杯。

ただ… スイスの超大金持ち奥様はメイクとファッションが逝っちゃってる方々が散見されます。ブロンドなのに黒いつけまつげ20枚貼りとか、シュミーズにしか見えないミニのワンピでシワだらけの太もも見せまくりとか。ドン引きとかの台詞を通り越して、妖怪大戦争さながらの風貌に、見ないでスルーするのがむしろ難しいほど。旦那様が意見しないのかと思いますが、そういう夫婦に限って、旦那のファッションも必ずざんねんです。

・・・その口で言うなって?(爆)

こんな席に通していただきました。ちゃんとオンラインで予約してきたので「予約席」の札も。
メニューと一緒に銀食器が置いていかれました… と思ったら、ステンレスでした。

僕がベンチ席に腰掛けて、こんなです。
メニューは予習してきたので、僕は暗記できています。

アテネの先生はドイツ語メニューを眺めていたけど「スイスの独語って変」って言って、英語に切替え。聞けば、アテネの先生が学んだドイツ語は北部独語で、スイスで使われているものとは結構違っているそうです。

結局僕の勧めに従って、ふたりともクラシックの朝食セット Etagère Classic に決めました。
まずはコーヒーとオレンジジュースが到着。

僕のカプチーノには、ココアパウダーでお店のロゴマークが載せてありました。
う~ん、ちゃんと u の上のウムラウトまである。(笑)

アテネの先生の「普通コーヒークリーム添え」には、口直しが。
ちゃんと自社製のチョコだったり。しかも産地別チョコの「マラカイボ」って… ベネズエラじゃね?西側に制裁かまされててズタズタな國からカカオを買い付けるわけ?と訝ったんですが、スイスって永世中立国だったね♪

そして、朝食セットが届きました。これが映えると思って頼んだんだよね♪
Etagère とは、棚とかラックとかの意味なので、この3段重ねを示していると思われます。
3段重ねの皿に、卵料理です。パンもいっぱい届いてるよ。

上段は、スモークサーモン
サーモンに、レモンとケーパー、胡瓜にサワークリーム。

ユダヤ系のファミリーに属する者としては、ベーグルが欲しくなりそうです。

中段は、チーズと日干しフルーツ
白カビチーズやハードチーズがいろいろ。さすがスイス、さすがシュプリングリ、なかなか良いチーズです。

下段は、ハム類と ピクルスだ!!
「僕、ピクルスは嫌い。食べる?」
「もらうもらう! でもどうして?? 日本にも漬物あるよね?」
「日本で漬物を食べなくて『非国民』っていじられて、ホントに非国民になった」
「そんなに漬物が嫌いなんだ…」
「でもハンバーガーにはさまっている奴は好き♪」
「それって…」
「そう。ただの食わず嫌い。でもそっとしておいて」
「…覚えておくよ」

まぁ、アテネの先生がそんなの覚えておくとは期待していませんが。(苦笑)

玉子料理はこんなですが… サイドに2つ選べます。玉子二つはスクランブルで。
アテネの先生、サイド2種のどっちもスモークサーモンを注文かけました。

「まぢッすか?? サーモンは別の皿にも乗ってくるよ!?」
「サーモン、好き♪」
「ここんち、品質は良いだろうけど、きっとノルウェーの養殖ものだよ?」

僕の台詞で注文取りの姐さんが爆笑しました。

「おっしゃるとおり、養殖ものですがアルプス産です。(笑)
「それでもサーモンが好き♪」
「じゃあ、玉子のサイドも全部サーモンということで」

アテネの先生… 好き嫌いがハッキリしているというか、好きなものはとことん好きです。

僕のお皿の方が『映える』構成でしょう。玉子二つはプレーンオムレツで。
ベーコンと、アボカドを添えてもらいました。このバランスは美味しかった。

パンは全粒粉のトーストを選んで、バターを添えて…
こんな感じでスタートです。

この後、黒っぽいパンにサーモンとアボカドにサワークリームを載せてみたら、とても美味しかった。

ほぼ食い尽くしたところで、先生はコーヒーのおかわりを、僕はスムージーを注文。
La Vie en Rose、ピンク・ライフという御銘のスムージーです。

マンゴー、ストロベリー、パイナップルにミントの混合。飲んでいきなりはストロベリーのアタック、舌の上ではマンゴーとパイナップルが主張して、飲み下した後の余韻でミントの爽やかさがやってくる素敵なミックスでした。

なかなか気に入ったので、日曜のブッフェも予約しようとしましたが、すでに満席で残念。

Confiserie Sprüngli
Bahnhofstrasse 21, 8001 Zürich, Switzerland
+41 442 24 46 46
spruengli.ch

食後は別の系統のトラムに乗って宿に帰りました。
そのまま市内散策しようと思っていたけど、僕の両手にはチョコレートやマカロンが一杯で、アテネの先生が「一旦、宿へ戻ろう」と提案してくれました。この日は32℃まで暑くなる季節外れの天候だったので、お土産を20℃で保たれた部屋に持ち帰って大正解でした。先生、ありがとう。

  §

今日のおまけ。トラム駅前で見かけた、歩行者用信号が…
歩行者用の信号に「黄色信号」があった!!??

「ねぇ… アテネにこんなのある?」
「無い。緑色のが点滅する」

そうだよね。世界中どこでも、緑が点滅したら「黄色信号の代わり」だよね?
スイスってお金がいっぱいあって、こんなところにまで公費を費やせるんでしょうか?

ホテルに荷物を置いてから、またトラムをあちこちの方面へ乗ってみたけど、いい写真が無いから割愛します。

2 comments:

  1. ちなみに4年前に行った台北では、点滅の後、走ってましたw
    そしてその後赤に・・・w

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    1. Campbell (F) さん、

      いま、Google の画像検索で「台北」「歩行者用信号」で観てきました。
      この『緑の人が傾斜して走る!』は、イスタンブールにもありました。
      台彎バージョンは走る緑人の上に減算カウンターが付いているのが凄い。

      そういえばアメリカって昔は DON'T + WALK の2行文字でしたよね?
      ピクトサインにしないと英語判らない人がどんどん轢かれるから修正?w

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