Sunday, June 19, 2022

Museum Rietberg

モンマルトルでの朝食の後、アテネの先生の希望に従って、やってきたのは美術館。

リートベルク美術館 Museum Rietberg という名前の、立派な美術館です。
丘を登ってきて、最初に出くわした煉瓦造りのビルに入館しました。

・・・そしらた、こっちは別館だった。ややこしい配置だよ。
でも別館でも入場券は買えるし、Zurich Card 割引もしてくれるから、入場券を購入。

本館は広場の向こう側のビルだから。…と言われて、そっちから先に観ることにします。
広場の芝生が新緑のため、気持ちイイ緑色です。

広場を回り込んだら… なんだかガラスで出来たコンテンポラリな構造物が。
どうやらここが本館入口みたいです。

入館して、荷物の持ち込みは禁止だから自分でクロークに預けろって。
クロークはこんなに立派だし清潔。

ここって、地上階は受付とミュージアムショップ、地下1階と2階が展示場です。
今回、アテネの先生が引きつけられたのは「アフリカ」の展示でした。でも同時開催で「キモノ」もやってました。

階段を降りて展示室へ向かいます。丘をくり抜いているであろう、不思議な構造です。
こんな木で作った階段を降りていきます…。品質が、なんだかスイスっぽい。

で… いきなりこんなのから始まった。これって、キモノ or アフリカ?(笑)
縄文土器に見えなくもないし、アフリカにしてはイマイチ逝っちゃってない物足りなさが。

あ、なんとなくアフリカっぽくなってきたかも。
でも、この後の展示内容で、だんだん訳が判らなくなってきます。

土器のシカの後、いきなり瀨戸の駱駝が「ぱお~ん!」って、なんだこれ!?
このタッチはどうみてもアフリカだとは思えないし、妥当なのは中国でしょう。

あと… 天井が明るいでしょ?

これって地上に天窓がたくさんあって、外光を積極的に取り込んでいるみたいです。
晩春のお天気のそこそこいい日にやってきたので、天井が自然に明るくていい感じ。

さて、駱駝や土器類を通り過ぎると… お釈迦様でしょうか?
スイス人って、日本と中国と朝鮮の区別ができないんじゃないの?と感じました。

…なにせ永世中立だし。

やっと、これは日本のものだろう、という金屏風にたどりつきました。
でも… 展示のタイトルは「KIMONO」って書いてあったよね? でもまだ衣類は観ていません。

で、ついに、KIMONOキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
説明書きをちゃんと読まなかったけど、江戸より前の時代… 安土桃山っぽい?(完璧に無知)

そして、キモノはこの一点限りで、すぐ隣はどうみてもアフリカです。
この位置関係… いったい何??

脳が熱暴走しそうです。

この展示から、180° 体を回すと… 怪しい仮面に思い切り笑われていた。
こりゃ完全にアフリカだ~!

なんだか観る気を削がれて、階下の展示へ向かう前に御不浄へ寄っていきました。

僕が一番感動したのは、この美術館のトイレです。

気が触れたアーティストを閉じ込めるのに最適な、真っ白な部屋!(ぉぃぉぃ…)
トイレ全体が白を基調としているというか… 金属パーツ以外は白だけ

しかも、金属パーツはぜんぶ真鍮!!
トイレットペーパー・ホルダーも真鍮製です。これはこだわりが凄い。

ここまでやるなら、トイレットペーパーも真鍮にすればいいのに。(ぉぃ…)

洗面台も凄かった。
真鍮がいい感じに焼けていくので、他が真っ白だから余計に引き立ちます。

世界中の美術館の御不浄で、ここんちが最高のこだわりを見せつけていると確信しました。

便所に感心してから、地下2階へ降ります。

スイスって地下室が好きなのは、やっぱり核戦争に対応したため?(ぉぃぉぃ…)
地下2階には、もう外光は引き込めません。人工光源だけでの展示です。

このフロアは、宗教と意匠・造形、みたいな内容で解説。
イスラムと耶蘇教を中心にしているので、僕には全然興味が湧かない。

でもアテネの先生は妙なアフリカの展示よりも、この宗教がらみの意匠に関する展示に激しく感動していました。

イスラムの偉そうな人を木に成らせた絵がありました。
イスラムって偶像崇拝はいけなくね? 実在した人物だったらいいわけ??

なんだかすぐ飽きて、アテネの先生が出てくるのをミュージアムショップで待ちました。そんで… 出てきたと思ったら、地下2階の展示を企画したキューレターに挨拶したいと、また地下へ蜻蛉返り。

・・・なんだかなぁ。

アテネの先生がやっと満足顔で戻って来て「待たせたから、カフェでおごるよ」って。

わ~い♪ じゃあ高そうな物頼もうっと。なにせ物価メチャ高のスイスだし…www
カフェの入口が、とてもそうとは思えません。でも CAFE って書いてあるし…。

入ったら気さくな兄さん姉さんがいて、注文取ってくれました。
こんだけ買ってきた。先生はエスプレッソだけ。僕はカプチーノフルーツサラダ

エスプレッソには、ちゃんとチョコレートがおまけつき。
さらに濃いシアン色の袋はクッキーみたいです。これらは全部アテネへのおみやげに。

先生はいらないって言うから、僕が一人でフルーツサラダを♪
アイテムが豪華です。ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー、パイナップルにマンゴー。

どれもよく熟れた果実で甘く、香りも強くて美味しくいただきました♪

地下へ潜っているうちに、すっかり晴れてきました。
カフェの周りは、こんなふうにリラックスできるコーナーになっていました。

Museum Rietberg
Gablerstrasse 15, 8002 Zürich, Switzerland
+41 44 415 31 31
rietberg.ch

別館には行かず、これで美術館での観賞はおしまい。

  §

美術館近くのトラムの停車場まで戻って、近くのスイス国鉄の駅へ向かいました。
トラムを待っていたら、白いケロケロした電気自動車が来た。チューリヒを走るクルマはいちいち高級です。

次は… チューリヒ近郊の街ヴィンタートゥル Winterthur へ移動して、スイスの先生の旧友に再会します。

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