長らく開港することのなかったベルリン新空港がようやっとオープンする事になりましたが... 凄いよ。
現在運用中のテーゲル空港は6月15日でおしまい。ブランデンブルグ空港が10月31日に開港します。
個人的にはこぢんまりしたテーゲルでいいです。以下を読めばきっと皆さんも僕と同意見でしょう。
このシン空港って、開港までの長い道のりは成田空港より凄いかも... もうケチのつきまくりでした。
2011年 本来の開港予定だったのが、空港会社のFBBが破綻...。
2012年 延期された開港前、設備の検査で... 緊急排気口が床に設置されているミスを発見!
2013年 再度延期された開港予定の10月に至る前、FBB組織内の汚職で開港を延期。
2014年 火災防止システムの改修予算を一桁以上間違え、補修不能に... また延期。
2015年 ブランデンブルグ空港の主たる工事施工者が破綻。空港は放置プレーに。
2016年 シン空港への地下鉄駅も工期延長。開港は2017年以降へ延期。
2017年 シン空港がメイン空港になる予定だったエアベルリンが破綻。
2017年 安全設備の検査で、再度排気設計のミス、スプリンクラーや火災報知器の欠陥が。
このレベルのミスからして、開港は2022年以降になると予測されました。
ところが... このコロナ禍に乗じて? テーゲルを閉じてブランデンブルグ空港の開港を決定。
怖い。これは正直言って怖い。
ブランデンブルグ空港は西ドイツの首相を務めた Willy Brandt ヴィリー・ブラント氏の名前を冠しています。
しかし開港後に致命的なトラブルが予想されるとして、ブラント氏の遺族は氏の名前を使わぬよう訴えています。
こんだけケチが付いたら、誰だってイヤだと思います。
僕も成田が出来る前には「わ~い、近所に新幹線が来る♪」とぬか喜びしていました。
そして開港後は、東京発着の国際線がいっぺんに嫌いになりました。(まぢで)
ブランデンブルグ空港、成田なんかの比ではありません。これが本当にハイデルベルグやアスピリンやメルセデスやポルシェを造っている國の首都に出来る空港の顛末でしょうか?(最初のブランドは印刷機(笑))
現在まだかかえている問題点のうち、気になるものを挙げれば... ありえません!!
・4,000ヶ所のドア番号が間違っている
・9万メーター以上の配線が間違っている
・3,000ヶ所の煙感知器が設置されていない
・数千個の電球が点けっぱ。誰も消し方が判らない
・750の情報掲示スクリーンを6年前に設置、既に耐用限界
・エスカレーターが短すぎる(ここ、意味不明すぎ!)
・数百本の樹木が、誤った品種を植樹、交換が必要
・空の列車を走らせたが効かず、地下鉄の軌道が錆びている
・チェックインカウンターが足りない
・開港後、いきなりゲートが足りなくなる
・フライトの動線と遮音壁の設置位置が誤ったまま
・消防署への緊急回線が作動しない
・屋根の重さが設計基準の2倍重い
翻訳してて怖くなってきました。
この空港、本気で5ヶ月後に運用開始するつもりでしょうか?
それ以前に、これまぢでドイツの空港でしょうか? しかも首都。
開港していきなり終わってる空港になりそうです。
これが中国に造ってもらったアフリカの空港なら納得できますが。(ぉぃぉぃ...)
うちのスタジオの生徒さん、キース博士(なんでうちの客って博士ばっかりかな?)がベルリンに家を買って、スイスの先生がいた頃からずっと「遊びにおいで」って誘われています。キースさんはスタジオに来ては、ベルリンの家に設置するステンドグラスを喜々として造っていますが... キース、空港で氏なないでね...。
ベルリンを訪れるのは、今暫しシン空港の様子を見てからにしたいと思います。
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