ゴシック地区、ピカソ美術館の向かいにある Museu Etnològic i de Cultures del Món、世界民族博物館に来ました。
ここ… 前を通った時にトイレを拝借して、快く応じてくれたのが入館した理由です。
またやってきて「見学したい」って告げたら「まぢですか?」みたいな反応でした。
「『お金払って見るんですか?』みたいな様子だった。見学者は僕たちだけかも」
「まぁ、受付がヒマそうだもんねぇ。混んだ中を見て回るよりはいいでしょ」
で… 順路に従って入っていきなりが、これでした。
半球状のドームに、地球儀がプロジェクションされています。
世界中のいろんな地域の民族的藝術作品が投影されます…。
見てすぐ、アフリカだな。これはアフリカだよな? と思わせてくれる歓迎ぶり。
世界の各地域で、こういうパネルが建っています。
ひとつ困ったのは、カタルーニャ語とカステーリャ語(標準スペイン語)ばかりで、英語の解説が少ない。
そして、結論から述べますが… 欧州が欠落しています。
学芸員の視点では、欧州はエスニックでは無いわけです。
「ねぇ… ローマもギリシャも無いよ」
「スペイン人から見て、エスニックじゃないからだろう」
「そうなの? ちゃんとした文明じゃないからじゃないの??www」
アテネの先生に無視されました。口喧嘩したくないからでしょうか?w
天才テレビくんに出てくる「みやぞん」という人みたいな彫像。でも乳があるから女性?
東方正教会っぽい匂いがするけど、アテネの先生にそれを指摘するとキレそうなのでやめておきました。
かなりスペースをとって、ゆったりした展示です。しかも見学しているのは我々と、他に2~3組だけです。
お向かいのピカソ美術館は入口で人数制限の大行列なのに…。あんな、薔薇の時代も青の時代もキュービズムもハンパな収集を見るなら、こっちのほうが見応えあるのに。
きっとあっちで並んでるのは、みんなアメリカ人でしょう。←露骨な蔑視
こんな展示室もありました。
建物そのものが煉瓦造りの天井だったりして、独特の雰囲気です。
♪ 夜~の 街~に ガオ~ ♪
昭和に小学生だったおじさんは、間違いなくここに発想が行くはず。
丁寧にご挨拶してるようで、でも影絵が闇落ちした腹の内を覗かせているような、秀作展示です。
アボリジニ・アートもありました。ニシキヘビに巻き付かれたカンガルー?
・・・なんだか足の数がおかしい。男の子なんでしょうか?
インドネシアの影絵芝居に使う人形、ワヤンです。
T学園の写真の恩師先生が、インドネシアにハマっていました。
ワヤンがらみの撮影を何度か手伝わせていただきましたっけ…。(遠い目)
中華だったら、もうちょっと、なんというか、あざといような雰囲気があるけど、これには無い。
五鈷鈴と五鈷杵です。こんな立派じゃないけど、五鈷鈴は伯母の形見で、我が家にもあります。金剛鈴や鈷杵が形見で降りてくるくらいだから、我が家の佛教の派も密教系であろう… と推測できるかと存じます。
この地図で重大な発見。北方領土が日本になってない… 南クリル諸島だと認識されているようです!!
ついでに竹島らしき場所も網線がかかってないけど、どうでもいいや。(ぉぃ…)
この程度のものしか入手できなかったんでしょうか? あるだけ立派だけど。
で、その隣へ移動して… もうこれは、ハッキリと中国だと判ります。
やはり、釉薬の色使いとか、表情とか、そのへんがもう中華っぽいよね。
ベトナム、タイ、ラオス、ミャンマーあたりっぽい?
仏様の頭デザインの… ケータイストラップ??
バントする様子です… って、もうこの時代に野球やってたわけ?
アメリカ人として、先史時代の歴史も学ぶ必要を感じました。
これは… 中米あたりでしょうか?
デフォルメの具合が、なかなかイイ。
ちゃんと、ちんこまであるのもイイし、先っぽに色づけしてあるのが立派。
・・・でも素チン。w
収集品のレベルには若干の疑問は残るものの、充分楽しめました。
Museu Etnològic i de Cultures del Món
Carrer de Montcada, 12, 14, 08003 Barcelona, Spain
+34 932 56 23 00
barcelona.cat/museu-etnologic-culturesmon/en/
いかに~も旧市街、ゴシック地区。ここがいいのは、日が差さないから暑くない♪
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