Tapas, 24

アテネの先生が合流した後、さっそく晩ご飯に出かけました。

グラン・ビア通りとパサジ・ダ・グラシア通り、２本の目抜き通りが交差する場所には噴水が。

ここから１ブロック歩いてちょこっと入った場所の地下に、タパス２４という店があります。

タパスバーですから、レストランのように開店は午後８時から、ということもありません。

ここ… 以前はミシュラン星持ち店の Comerç 24（現在は閉店）の兄弟店ということで、もの凄い人気。平日でさえ、とてもじゃないけど入店できませんでした。でも今は、閑古鳥が鳴かないまでも、金曜の晩でも普通に座れます。

初登場！ アテネの先生と一緒に、カウンターに腰掛けました。（許可もらってないから顔は晒しません）

先生… 紫のシャツを持っていたので、プレゼントしたカシミア＆シルクのセーターをさっそく合わせています。くすんだピンク色のブルックスブラザーズのセーター、もの凄く気に入ってくれました。

着るもののセンスは、割と相性があいそう。…僕の方が派手だけど。(笑)

まず、お飲み物は… アテネの先生がハウスワインの赤をグラスで。

さすがギリシア人というか、予想した以上にワインにうるさい…。

出逢ったカフェではビールばっかし飲んでいたので、よもやワインに詳しいとは思いませんでした。

僕はバルセロナ名物、サングリアで。アテネの先生は甘いアルコールなんて無理だそうです。

カヴァ（地元の発砲ワイン）で造ってもらい、サングリア・デ・カヴァにしました。

これ… なんだか風味が妙にしっくり来すぎる？

妙に馴染みのあるような風味なので気になって、他の客の注文で同じ物を造るところをこっそり見ていたら… 客には見つからないような高速動作で、ちょびっとだけファンタ・オレンジを混ぜていました！

どうりで僕の舌にしっくり来るわけだ。(爆)

アテネの先生に「ファンタ・オレンジ混ぜてる♪」ってヒソヒソ声で伝えたら…「正気の沙汰では無い！」という表情で、首を横に振っていました。やはりギリシア人には残念すぎるんでしょう。

注文したおつまみは… 全てを写し切っていませんが、最初のほうに撮ったものだけご紹介。

（途中でヨイヨイになっちゃって、アサリとか烏賊とか、後半に届いた物体群を写していません）

バルセロナのタパスに来たら『とりあえずパン・コン・トマーテ』です。

乳のおおきなイイ女のウエイトレスさんが「まずは飲み物どうする？」って聞いてきた時…

「パン・コン・トマーテもお願い」

…って頼むと、あんた判ってるじゃない？という表情でニッコリされました。

「パン・コン・トマーテって、何？？」

アテネの先生は何を注文したんだか、まるで判っていなくて心配そうに尋ねてきました。パンとトマトという言葉の意味は判っても、バルセロナは初めてだから今までに見たことがなかったみたい。そりゃそうか。

「ガーリックトーストに、熟したトマトをなすりつけたもの」

こんな乱暴な解説で「ぁぁ、そりゃあ美味しそうだ」と納得してくれました。

そして届いたら… アテネの先生の手が止まりません。

パン、オリーブ油、ガーリックにトマト… ギリシャ人には相性が良すぎる？(爆)

もうひとつ、すぐに頼んだクロケタス（コロッケ）も待たされずに到着。

キノコ入り、イベリコ豚のハム入りの２種類をひとり２個づつ。これは美味しかった。

アテネの先生が所望したのが… オイル・サーディーン。

とても美味しいそうです。青魚が好きくない僕は一切れだけ試して… 魚臭かった。

これもトマトにオリーブ油、バジル添えで、ギリシア人的には普段の食材みたい。

イベリコ豚のハム、ハモン・イベリコも試しました。

熟成した具合がなかなか良い。品質の良さに、二人揃って感激していました。

この後、アサリの白ワイン蒸しに刻みベーコンを加えた鍋とかも注文。（撮影を失念！）

アテネの先生は『海産物にベーコンを加える』という、ギリシアでは御法度の組み合わせ（だそうです）が美味しくて驚いていました。確かに、アサリの酒蒸しにベーコン入れるのは普通じゃないよね。でも美味しかった。

僕が座っているカウンターの目の前は、こういう景色でした。

お酒の並んだ向こう側で、シェフさん達が一生懸命働いているのが見えます。もも肉の熟成ハムを削る様子とか、二人でこっそり見ていて「へ～、ああやって切り出すんだ」とか、感心していました。

この店なら、おひとりさまでやって来ても大丈夫そう。今度は一人旅の時に入ってみようっと♪

Tapas, 24

Carrer de la Diputació, 269, 08007 Barcelona, Spain

Tel. +34 934880977

www.carlesabellan.com/tapas24-diputacio

Hours: everyday 12PM–1AM

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飲んで食った帰り道には、クリスマスの飾り付けが点灯中。

写真にはキレイに写らないけど、キラキラ感が素敵な夜でした。

ホテルの前にも、ちょびっとだけ飾り付けが。

「ホテルの隣にレストランがあるけど… ここで食べないの？」

「いま、パンデミックで閉店中なんです。春に来たらやってるかも」

こんな会話をしていましたが、いずれホテル併設レストランも試してみたいものです。

・・・なんだか、二人して戻ってくる気まんまん。(笑)