Tuesday, December 28, 2021

Fundació Joan Miró

アテネの先生が「ここに来る途中のバス広告で見た、彫刻の展示を見てみたい」と言い出しました。

場所を調べたら… モンジュイックの丘にあるミロ美術館。二日連続で同じ場所かよ!?
ケーブルカーとロープウェイは飽きたので、バスでやってきました。

幸い、ホテルから2ブロックのウルキナオナ駅前始発のバスが美術館前まで直行です。約30分で到着♪

余談ですが… バスの中での会話が凄く面白かった。
アテネの先生が Ropa Sucia という看板を見つけて…

「あれって『洗濯ばさみ』って意味なんだよ」

…と、教えてくれましたが、前席に座っている巨乳の美人さんが、

「いえ、あれは単に『洗濯』という意味ですから」

…と、訂正をかけてきました。

その、乳のおおきなイイ女が続けます。

「ごめんなさいね、会話に割り込んで」
「いえいえ。もう大歓迎です!割り込んでもらえて嬉しいです」
「そうそう。お姉さんキレイだし、英語もニュートラルで凄い」

二人してお姉さんとの会話は大歓迎。ミロ美術館へ向かっている事を告げたら、近くにある国立美術館へも是非どうぞと勧められました。で… その乳のおおきなイイ女は、その国立美術館前で降りていきました。

「なんだ? 美術館の学芸員だったのか?」
「でも、人なつっこいのが地中海系のいいところだって再認識できたよ」

アテネの先生… なにげに自分を加えて褒めてないか?(笑)

「彼女、低い前席からこっちを向くから、おおきな乳が気になって気になって…」
「おやおや… 60歳すぎの老人が、まだまだ元気だねぇ。(笑)
「スペイン語で『助平爺』は、Viejo Verde 緑の老人って言うんだよ♪」

こんな楽しい、通りすがりの出逢いがあったりするのが旅の醍醐味でしょうか。

さてさて、正式名称「ホァン・ミロ財団」(ホントはジョアン・ミロ)で現在開催中の内容が表示されていました。
期間展示の El sentit de l'esculture、カタルーニャ語を英語に訳すと The meaning of sculpture、という御題です。

僕はむしろ「カフェ」とか「ミロショップ」という文字が踊っているのに釘付けでした。(笑)

アテネの先生が「期間展示だけ・大人ふたり」の入場料を払って… 上階が期間展示室みたい。
この階段を昇って『彫刻の意味』という展示を拝観いたしましたが…

いきなり、これかよ!?
何このザルの中に砂利が入ってるだけ、みたいなの!?

「この容れ物を揺すったら、作者がブチギレたりするのかなぁ?」とつぶやいたら、背後にいた案内役の係員が…

「大丈夫。それもまたこの作品のありようですから」

・・・じゃあひっくり返したら? という意地悪な質問はやめておきました。(笑)

そうか… どうやらこの展示って、シュールな作品ばっかりみたいだ。
この、パイプからジワジワと泡が出てきてはこぼれるという作品も、かなり変。
理系の人間的には、泡がどうやって循環してるのかが気になって気になって…。

人造ダイヤと天然ダイヤの原石&ブリリアントカットしたものの比較展示。
触れないし、素人には全く区別がつきません。

・・・って、だからなんなんだよ!?

そして、シュールさが逝き切っちゃったような作品、キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
壁にもたれかかった柱。・・・そんだけ。 隣は… 綿が置いてあるだけの寝台。

こんなのがありそう… って思っていたら、ホントにあった。って感じ。(笑)

さらに、なんだか使徒みたいなのまで置いてあるし…。
そうだ、これは全部ヱヴァの使徒だと思えばいいんだ。と自身を納得させますが…

あんまりシュールじゃないものまで置いてありました。
なんだこれ? なんだこれ? 犬と形状が違う。

・・・ネコのコケシ

説明板を読んでいたアテネの先生が、

「それ…『ネコのミイラ』だって」

・・・なんだかなぁ。

そして、自分で勝手にタイトルを考えて付けるのが楽しい。という事に気づきました。
僕たち男の子♪』←勝手につけたタイトルの例。(笑) ©岩谷時子, 筒美京平, じゃにーず

これは具体的すぎて、タイトルなんか考えられない。
なんだか、小学生が図画工作の時間に作った作品みたい…。
でもちゃんと SWISS MADE って書いてあるのが、なんかイタイ…。

これはタイトルがすぐ浮かびました。
アダムスの器←やっぱり中毒

もっと別のアニメに中毒症状を示す人なら『ザク』とか言い出すかも。w
赤く塗ったら3倍速くなるかも…。www

これもまた凄く写実的な作品で、キモいのなんの。
内耳を見せる女

だからなんなんだよっ!!ハァハァ ハァハァ ハァハァ

「楽しんでる?」
「ぇぇ、まぁ…」

アテネの先生も、ここまでシュールな作品ばっかりだとは思っていなかったようで、僕の事を心配してくれます。
さすがに、マズったと思ったんでしょうか?

・・・やっぱ、使徒だからね。←この思考回路で観賞に耐えた

ほぼ観終えて出てきたら… あれ?普通のミロ作品が置いてあるじゃん?
階下の通路から、ホァン・ミロ大先生の通常展示室に逆行できちゃうみたい。このザルさがスペイン♪

ちょびっとだけ逆行して、通常展示の様子も何作品か見てきました。

この大きな作品は写しておきました。(フラッシュ焚かなきゃ撮影OKな、ブロガーに優しい美術館)
確かにミロっぽい。形状がグニグニすぎて使徒っぽくない。ちゃんとミロっぽい。

こんなグジュグジュな物体で、あか・あお・きいろ に塗っただけで作者が判るのが凄い。
ただ… この存在にどういった意味があるのかは決して考えてはいけないんだと思いました。

巨大なタピストリもありました。
乳のおおきなイイ ネコ←また勝手にタイトル付けてます

この作品は、レターサイズくらいに縮小したプリントがミュージアムショップで売られていたので、自宅用に購入。

せっかくなので併設カフェでお茶しましたが、EU ワクチンパスポートの提出を求められました。真面目に QR コードを読み取ろうとしますが、僕のはカリフォルニア州発行なうえ3回接種してあるので、エラーするみたい。普通に英文でリスト表示された内容を見せたらOKになりました。(加州のQRコードで読み取りOKな店もあります)

併設カフェのエスプレッソ&カプチーノの出来映えは普通。(写真撮り忘れました)

なんだかんだ言って、まぁそれなりに楽しめました。
でも、この美術館にまた足を運ぶことはこの後の生涯、もう無いでしょう。

Fundació Joan Miró
Parc de Montjuïc, s/n, 08038 Barcelona, Spain
Tel. +34 934 439 470
www.fmirobcn.org/en

Hours (under COVID)
  Thu - Sun: 10AM - 6PM
  Mon - Wed: Closed

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