Friday, May 11, 2018

Buenos Aires 2018 (6)

午後7時。ブエノスアイレス初の焼き鳥、TORi TORi さんの開店時間に飛び込みました。

メインストリートの Avenida Pueyrredón から一本裏手にひっそり構えたお店。
シャッターが上がって開店した店構えを写してから、飛び込みました。

焼き場の前はL字型にカウンター席。
こざっぱりとキレイにしています。店主夫妻のセンスが感じられます。

テーブル席も少しあります。
筆書きの日本語がいい感じ。

さっそく「店主のおまかせ10串コース」に皮とかを追加でお願いして、飲み物は梅酒ロックと麦茶で。
お通しは、もやし。普段それほど食べ付けないので嬉しい。ちゃんと根切りしてあるのもチェック。(笑)

「おまかせコース」にはサラダも付いてきました。
すごく美味しいんだけど、昨夜の食い過ぎから解放されたばかりで警戒し、あまり箸をつけませんでした。陳謝。

ご主人、面と向かって話すときは凄く優しいけど... 炭の前では真剣な表情なのが非常にプロっぽくてステキ。
細マッチョな腕に入っているもんもん(プライバシー保護でモザイク処理済)は... 誰かの名前。
・・・あれ? 奥様=女将さんの名前、確か違うよね??(汗)
店主殿に率直に伺ったら「コレ、オバアチャンノ、ナマエ。」って言われました。
(カタカナで書くと片言っぽいけど、実際は三世さんで非常にネイティブな発音)

後で奥様に「おばあちゃんの名前が彫ってあるって...どうよ?」って素直に伺いました。
「う~ん、こっちはそんな文化なんでしょうねぇ。」という、おおらかな感想。
もし僕が店主さんの嫁なら、マヂギレてパルスルビーレーザー照射、もんもん消すかも。←レーザーは元プロw

女将さん、お目にかかったら臨月で身重でした。やはりそこから来る余裕でしょうか?
跡継ぎさん誕生が近く大変な時にずっとアテンドしてくださり、ありがとうございました。

そんで、最初に焼き上がってきたのは、この2本。
手羽とうずら玉子。
ここんちはタレが本気でおいしい。そのうえ、食材によって工夫されてます。だからまた来ちゃった。

えっと... こっちがささみだったっけ? 梅酒ロック、美味しくておかわりしすぎ。(苦笑)
プラムソースみたいな風味が乗せてあります。

ひと串ひと串が丁寧に焼き上げられ、丁度いい塩梅のタレをくぐらされ、絶妙の仕上がりです。むしろ、こんだけ本気な焼き鳥を供されて、ポルテーニョ&ポルテーニャ(ブエノスアイレス市民のことを、こう呼ぶ)がちゃんと感動してくれるのか?というほうが不安。(苦笑)

次の2串がこれ。
左が... すいません、会話ばっかり熱中してて忘れました。右は特にお願いした、皮です。

皮は塩でサッパリ仕上げてくれて、初めての人でも食べやすいと思う。僕は濃ゆ~い甘辛のタレでギットギト♪になった皮も大好きですが、うちの近所でも鶏の照り焼きを Without Skin って注文する健康志向&馬鹿舌アメリカ人だらけだから、塩で仕立てるのは正解だと思いました。

つくね、来ました。タレ多目で嬉しい♪
よく火が入っているようですが、中はすっごくジューシー。いまこの記事書いてても写真をみてヨダレ出まくり。(笑)

これ、豚肉とズッキーニ。
ズッキーニはさっぱりしてて、豚は味噌ダレ。僕は名古屋人でもないし、味噌ダレとかは普段は敬遠するんですが、ここんちのタレは本気でいけてて、肉の風味との相性が抜群です。

左のねぎま、これには「キムチ風味のタレ」が使ってありました。
最初「キムチ」と伺ったとき、漬物が苦手な僕は(ああ、白菜キムチが巻き付いてたりしたら目をつぶって飲み込むしか無いかも...)とビビったんですが... タレにスパイシーな感覚で「キムチのヒント」が入ってる程度で、上品。これなら何本でもいけそうに美味しい。

「このキムチ風味、こちらの皆さんに人気なんですよ。」という女将さんの台詞、納得です。

そして焼きおにぎり、 キタ ━(゚∀゚)━ !!!!! (ちなみにメニューには Onigiris という複数形が(笑))
上手。表面だけ米粒を潰す加減も焼き加減も絶妙だし、焼き鳥のタレが焼きにぎりにあうという発見は感動もの。

今度、ニッスイの冷凍焼きおにぎり買ってきたら、甘辛のタレをかけてみようっと♪(ぉぃぉぃ...)

最後にレバーが来ました。
レバーと一緒にタレがおいしい。レバーの火通しも上手で、中のしっとりした食感が大変に素晴らしかった。

ぁぁ... また今日もおなかいっぱい。どうしよう。(汗)

でも最後のデザートは見逃せません。抹茶パルフェがブログ映えしそうですが、プリンが女将さん手作りだから。
この抹茶プリン、上にかけてある抹茶ソースが濃厚で風味が凄い。コンデンスミルク使ってる?ってくらいネットリしたとろみのあるソースがプリン本体とあいまって、満腹のおなかを癒してくれる美味しさでした。

TORi TORi さん、素晴らしいです。
今後のご発展・ご反映を心から祈念いたしております。
また来年も是非お伺いしたいと思います。

で... 部屋に帰って酔いが醒めて(お勘定が安すぎる。おかしい)と不安になり、お店に電話しちゃいました。
下の地図で青いポイントが僕のアパートの部屋。TORi TORi さんまでたった2ブロック。
お勘定を間違えたのなら速攻でまた服を着てお支払いに伺おうと思ったんですが... あってたみたいです。女将さんがしっかりオマケしてくれたのと、ブエノスアイレスの物価が予想以上に滅茶苦茶なので混乱しました。ごめんなさい! 大変お騒がせいたしました。(大汗)

レコレータ地区の近所にお泊まりのみなさん、是非訪ねてみてください。
東京でもこんだけ凝った焼き鳥屋さん、なかなか巡り会えませんよ!

TORi TORi — Japanese Brochette
Ecuador 1175, C1425EUA CABA, Argentina
Tel. +54 11 4961-7978
Open: Mon-Sat: 7-11:30 pm, Sunday Closed
toritori.com.ar

4 comments:

  1. 日本国内の焼き鳥屋さんでも、これだけ手を尽くした焼き鳥を出してくれるところって、少ないと思います。そんなにいくつものお店を巡った訳でも無いですが、食材に合わせて色々と工夫されているのはびっくりですね。それにしても、このお店の写真、新橋で撮りましたって言われたら、そのまま信じますね。
    一点、お品書きに有るボートベロ詰?って、どんなの?

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    1. あつさん、

      いま蒲田のビジネスホテルに入って、やっとiPadが使えました〜。

      ここんちは2度目ですが、初めての時にホント驚きました。アルゼンチンで食材をどうやって手配しているんだろうという素朴な疑問から始まり、ひと串ごとの完成度の高さやクリエイティビティに感心させられました。都内にあっても人気店になること間違いなしですよね。

      ポートベロ詰というのは、ポートベロ・マッシュルームの中に鶏ひき肉を詰めて焼いた串だと思います。こちらでは生シイタケが入手困難なので、イタリアキノコのポートベロ茸を使っているんでしょうが、体格がいいキノコなので食いではありそう。でも美味しいキノコで、僕は大好きです。今度スーパーの野菜売り場でポートベロマッシュルームを探してみてください。大柄ですが味はいいですよ。

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  2. obaKoba-sann,

    I’m surprised to know there’s a vintage Yakitori in Buenos Aires.

    Even Japanese people would notice and comment that they are preparing food in the classic manner, i.e., on blazing charcoals, and there are abundant cordial traditional Japanese methods to the beautification.
    The brochettes look unmistakably delicious, and actually, the Yakitori must be delicious and has acceptable financial worth.

    I know why you’d like to praise the location for its comforting vibe and skillful cuisine.

    best denki

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    1. Best Denki sensei,

      I’m afraid to point it out but I think you wished to say “authentic Yakitori” in B.A.
      Then yes, I’ve been here twice so far and quite impressed by their quality and creativity. The skewers are certainly traditional Yakitori but the flavors the Chef arranged are tremendously exquisite and splendid. As per I wrote, I was bit skeptical about the kimchi flavored one, but the actual skewer was just a right amount of additional spices and flavors.

      I checked with madam whether the charcoal is Bincho-tan but she said it’s local. It works quite well though.

      Sensei maybe know that US chickens are not carefully processed like Japanese ones hence the meats have risks of contaminations by microbes. At this restaurant, they do know those risks and appropriately taken care of. Therefore, this is a genuine Japanese Yakitori restaurant firstly opened in B.A. or SudAmerica.

      Not only for the skewers but onigiris (lol) and desserts are being enchanting their customers too. Next time I will definitely try their Matcha Parfait though madam’s homemade Matcha flan tastes fabulous.

      In B.A., I gotta too many “must go” restaurants already, but my staying period is always limited, which is very pity indeed.

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