Tuesday, May 15, 2018

Buenos Aires 2018 (8)

日曜日の午前11時50分。やってきたのはパレルモ・ビエホ地区にあるステーキの名店ドン・フリオです。
いっつもここで決め打ちなので、旧ブログから引き続き何度も紹介してるよね。
ここんち、年中無休なうえに12時から開店するんです。
ここらへんって通常は13~14時にランチを始める人々なので、僕たちには便利。

もう開店準備完了で、気候もいいからか路上にテーブルが設置されていました。
こういう席ってブログ写真には採光がいいんだけど、サービスパーソンが来てくれないのが難点。

正午に近くなったら予約のない人々が行列作って名前を告げていく... ちょっち割り込ませてもらって、Tengo una reservación.  (I have a reservation.) と告げたら名前を確認され、すぐ通されました。予約を取らないで来た人々の視線が背中に刺さるけど、オンラインで簡単に予約出来るのに一手間をやらないほうが悪いよね...。

他にも予約を持っているお客さんで日本人を発見! 若くてイケメンの旦那と凄くキュートな奥さんが小さいお子さんを連れて来ていました。席に通される前にちょびっとだけ雑談しましたよ。
開店して確か17~18年のお店ですが、なんかそれ以上に気合いが入って見える伝統的な内装。

いかに~も「おひとりさま」な、ちんまりしたテーブルに僕の名札が置いてありました。
良い。全てはこれで良い。ゼーレの老人みたいな台詞だけど(笑)...肉さえ美味ければ、我らの望みはかなった。

で、いっつも Lomo(フィレ、テンダーロイン)ばかりだから、脂こってりスカートを...
・・・でもなぜか無い!? スカートステーキが無い!? 英語ができるウエイターが来たから聞きました。

「ねぇ、去年はスカートステーキがあったんだけど?どうしたの?」
「今はなくなりました。いちばん似たものはランプステーキです。」

あんたバカァ!?  どうすれば横隔膜と大臀筋が似てるんだよ!?(組織で呼ぶとなんかキモい)

・・・と怒鳴りたいのを還暦間近な大人の私はぐっとこらえ、メニューを再検討。
くやしいからTボーン、いってみます。かわりにポテトとかサイドをすべて見送ります。

サラダとステーキだけでオーダー通して。その分量を考えれば流石に「サイドはいかが?」と聞きません。(笑)
パンとバターにサルサ各種が到着しました。でも肉の大きさを予測し、パンは食べないで我慢しました。

ソムリエさんが来てワインを聞くから「グラス売りのマルベックで、ドライなものがあればそれを」と所望。
Tito Zuccardi, Uco Valley, Paraje Altamira Malbec 2015
あれ? このツッカルディってボデガ... 確か La Burgogne で飲んだ泡と一緒だよね。そして驚くことに、今までさんざんブエノスアイレスに通ってて、いちばんドライで果実味が抑えられた凄いマルベックでした!

「このマルベック、いかがでしょうか?」と聞くソムリエ氏に、
「同じボデガのエスプマンテ(泡ワイン)は飲んだけど、マルベックも凄い。こんなドライなのは初めて。」

答えたら、ソムリエ氏が少し感動したというか「東洋人にワインの味が判るのか?」という表情なのが読めた。w
他の選択肢は量産のボデガ・ノートンだから、素直にソムリエ氏に選んでくれた御礼を言いました。
かくして、テーブルの上はこうなりました。お水はアグア・コン・ガスと言って炭酸水を指定。ここんちはコン・ガス(炭酸入り)でもシン・ガス(炭酸抜き)でも、目の前でボトルの栓を抜いてくれる正直なお店です。

そして... 僕がゴソゴソ取りだしたのが、ソイソース。(笑)
携帯本膳がなくなったので、空気に触れないボトル入り「本膳・生」を小分けボトルで持ってきました♪

隆さんを晒すけど... TVにもさんざん出てくるセレブだから、いいよね。(後でまた顔踏まれるかも)
ビフテキにはどっちがいいのか「ひと言」には乗ってないけど『新作の方がおいしいの法則』で選んできました。生醤油のほうが出しゃばらない。と解釈できるので、ステーキにあわせるバター醤油にするには最適と判断しました。

で... にくが巨大でも、これをベースにバター醤油味にして半分使ったらもう充分。残りは先程のイケメン&キュートな日本人のご家族に「使いさしで申し訳ないですが...ヒゲタの『超特選・本膳生』です。よろしければ是非バター醤油味で召し上がれ♪」とお譲りしたら、キュート奥様が非常に喜んでくださり「そんな上等な醤油、いただいていいんですか!?」っておっしゃってくださいました。やっぱり日本人にはジェネレーションを超えて醤油味のステーキが幸せだよね。と、再確認させてもらえました。こちらこそありがとうございます。

さて閑話休題。サラダが届きました。

ルッコラと無花果のサラダです。いつも来る5~6月には見ない皿。いまここは晩夏なので、明らかに季節物。

お皿に取り分けて、もう一枚ぱっち。
ルッコラの苦味と無花果のやわらかな甘さに、素直なフレンチドレッシングがとっても美味しい。でも量が多いからこの後の肉の量を警戒して、無花果は食べ尽くしてもルッコラは半分残しておきました。

予想的中。Tボーンというか... ポーターハウスです。こんな厚く切り出せる部位なのか?と驚きました。
骨が食べられなくても、食する部分だけで16オンス、つまり1ポンドは軽く超えています。

「切り出しましょうか?」というウエイターさんに、おまかせしました。
これ毎日何十回もやってるんだろうね。手慣れた様子で骨に沿ってナイフを入れていきます。

まずコスティージャ Costilla と呼ばれる、リブ側を切り出して皿に盛ってくれました...。
これで16オンスいってそう...。肉片の背中に厚い脂身の層があって、バター醤油で美味しそう。

残った「ちいさいほうの三角形」はロモ Lomo と呼ばれる、テンダーロイン=フィレミニヨン部位です。
こっちのほうが柔らかで濃厚だから、後からじっくり攻めました。

焼き加減をレアで指定して、リブ側をカットして火通しを確認。
中心部は生っぽく見えるけど、舌で中心温度を確認したら熱い。しっかりと火が通ってます。さすがは牛肉の国です。

バター醤油と脂身を適度に混ぜ、無事にお食事計画は施行されていきました。幸せです。

馬鹿の一つ覚えな構文を応用し ¿Me puede traer la lista de los postres, por favor?(デザートメニュ持ってこいゴルァ!)と伝えて、デザートメニューを受領。最初は消極的に「お好きなソルベの盛り合わせ」あたりにしようと思ったけど...

イチゴのオーブン焼き、ケーンシュガーのジェラート載せ」に、いってみました。
鋳物っぽい鉄の容器で焼かれたイチゴが、予想以上にたっぷり... アイスもどっしり。

こんなに食いでがなくてもいいんですが... カップルが分け合って食べるのを想定してるのかも。
スライスして、卵黄をたっぷり使ったっぽい黄色くて濃厚なカスタードクリームにまみれ、焼かれた熱々のイチゴと、ザラメみたいな濃厚な砂糖の風味がするひんやりジェラートの温度差と風味が愉しめました。

ああもうおなかいっぱい。3日連続でおなかいっぱい続きで怖いくらいです。
多分スペイン語だとこうだろうと思ってエスプレッソ・ドーブレ、ポルファボル?って言ったら、ちゃんとダブルエスプレッソが出てきて嬉しかった。なんか名詞をちゃんと覚えてなくてもラテン語や英語の派生でいけそう。

満足しました。正午に入店、2時近くに出てきたら、お店の外は行列こそないものの、テーブル待ち。でもここんち、待ってるお客さんに泡ワインをふるまってくれる。うちの地元SFノースビーチの Sotto Mare みたいでいいサービス。
上の写真を撮った直後、ちょうどこの店にタクシーで乗りつけた客が来ました。
ラッキー♪ そのタクシーでアパートに帰れました。運ちゃんも来た方向に戻れてハッピー。

もうやっぱり、日曜日のランチは毎回ドン・フリオで決定です!

ステーキはカバーニャ・ラス・リラスが一番有名だけど、ちょっち観光客ズレしすぎて嫌い。
ラ・ブルゴーニュ → TORi TORi → ドン・フリオ、とブエノスアイレスので食事、安定しました。(笑)

Parrilla Don Julio
Guatemala 4699, 1425 CABA, Argentina
Tel. +54 11 4832-6058
Open: everyday noon-4pm, 7pm-1am
parrilladonjulio.com.ar

2 comments:

  1. obaKoba-sann,

    Argentina steak - Don Julio Parrilla in Buenos Aires - must be some of the best steak in Argentina !

    The steaks in the place should be marvelous and are roasted completely.
    The restaurant provides excellent assistance, though its cost may be first-rate.
    It may be a comprehensively pleasant location to have evening meal.

    In the article you requested a T-Bone which was grilled by the chef behind this meat mecca, and you learned about his most famous dishes, didn’t you ?

    When you journey on a trip to Argentina, you mainly carry 2 items on your mind, i.e., Malbec wine and meat.

    Don Julio - an admirer’s heaven for flesh consumed as food in the central district of Buenos Aires- must bite, must visit and must adore, isn’t it ?

    best denki

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    1. Best Denki sensei,

      Due to the guidebooks, they suggest the best steakhouse in B.A. is Cabaña Las Lilas in Puerto Madero. Although Las Lilas is very highly rated as tourists’ spot, locals are not appreciated there when I listend to ‘Porteños y Porteñas’ for a decade. Instead, Don Julio is for locals’ favorite and simultaneously attracting well-researched tourists like me. (lol) As a result, they are 3rd ranked out of 219 steakhouses in B.A. by TripAdvisor.

      The grill is just one wall-side of the main dining room and open to the customers to watch 2-3 chefs are taking care of the meats and chorizos, which is quite common installation of Argentinean steakhouses, and everything must be in good quality here.
      If I can attend this restaurant as a group, I would like to try their “parrillada” which is a varietal mix of meats and sausages. I only experienced parrillada once in B.A. when I visited on business, and the dinner at one night was parrillada shared with 6-7 guests but we couldn’t finish the whole thing. But everybody could try all the parts of beef as well as different chorizo sausages and completely satisfied. Sadly, I can’t do that alone… or over 80% of meal will be remaining as a leftover which is totally unacceptable.

      There are several steakhouses I already tried or wish to try, but vast majority of restaurants in B.A. (or I would say Latin American cities) open from 13:00 or closed on Sunday. Don Julio opens from noon everyday which is very convenient for us and very easy to secure the tables by Internet if you can understand few keywords in Spanish.
      No language barrier is another advantage at Don Julio. Several servicepersons and sommelier speaks acceptable English, so I can request the details and nuances how the meat should be cooked appropriately for me, or the favor of a glass of Malbec.

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