Saturday, November 20, 2021

Nonna Maria

ついにやってまいりました。

サンパウでオーナーシェフのカルメ・ルスカイェーダさんをささえたお二人、本店・東京店でメートルをやっていた理恵さんと、エグゼクティブシェフとしてメニューを考案していたジェロムシェフお二人のお店です。

最初はバルセロナ新市街にあったピッツェリアを居抜きで買い取って、その店を超人気店にしました。
そりゃあ、元ミシュラン三つ星シェフが考案するピザですから、人気が出るのは当然といえば当然。

その後、スペインのホテルチェーン「メリア」のバルセロナ店に移転後、ホテル併設レストランとして再開店。
セリア通りのホテル、メリア・バルセロナの回転ドアをくぐった奥に… ジェロムシェフが!!
この「二次元ジェロムシェフ」を撮影していたら… 奥から理恵さんが出てきてくださいました!!

なんか、いつも入口で写真撮ってると理恵さんがお迎えに出て来てくれる。
このパターンは… サンパウ東京、サンパウ本店と一緒で、デジャ・ヴ。(笑)

とてもコンテンポラリで清潔にしつらえた内装は、カジュアルで落ち着きます。
僕が伺った時期は、新型コロナのロックダウンが解除されてもなかなか人が戻ってこない。そうした中で、ホテルがクルーズシップの客を誘致していて、なんかアメリカ&カナダ人だらけになっていました。

最初に理恵さんがご紹介してくださったのが、僕も是非食べたいと思っていた、ワカモレ。
「ムーミンのニョロニョロみたいなのが立ってるやつ~」って伝えたら、判っていただけました。
Guacamole con chips de plátano macho ワカモレとプランテーン・チップス

プランテーンはデンプン質の、加熱していただくバナナの一種です。
これ、なぜかバナナチップスが英語だと Male Banana と訳されるのを理恵さんに訪ねたら…

「多分『ぷらたーの・まっちょ』が、男バナナと訳されているんだと思います」

そうなんだ~。

青臭くてギンギンに張り詰めていて堅い、男っぷりのいいバナナ(笑) が薄切りサクサクで刺さっています。

なお、理恵さんによれば本当は最低8本は刺さってくる模様。
シラントロやトマト等いろいろ入っていて複雑ですが、まさにメキシカンを喰い慣れた身には純正ワカモレでした。いや、お世辞抜きで、下手なメキシコやカリフォルニアのワカモレよりもず~っと美味しい。

引き続き、クロケタス(イベリコ豚コロッケ)です。
通常はサービングサイズが4つですがお一人様なので半分にしてもらいました。

どっちも美味しいワカモレとどっちにしようかさんざん迷って、二日連続コロッケでいきました。

午後の日差しの中、揚げたてでサクサクのコロッケがおいしそう…。
中味は馬鈴薯とハモン・イベリコ。スペイン名産のイベリコ豚がコロッケの具で楽しめます。

こっちが初日のクロケタスを割ってみた図。
初日のほうが衣がちょっと焦げてるっぽくて、理恵さんがキッチンを怒ってました。
でも中味は美味しい~♪ カニコロより少し小さいくらいなのですが、ハムの風味が濃厚。

初日にいただいたのが、こちらのピザ。
ピザ・ジェロム という、ジェロムシェフの銘がそのまんまの自信作です。
ジェローム
トマトソース、ブラータチーズ、ミニトマト、グリーンオリーブ、ジェノベーゼソース、マーシュ

ナポリからピザ職人さんを雇ったらしいのですが、普通はピザって具を全部載せてから焼くよね?でもこのピザ・ジェロムはピザ生地(しかも230gと極超薄いクラスト)にソースを塗ってチェリートマトを並べただけで焼いちゃってから、みずみずしいマーシュやブラータ(水牛のチーズ)に、グリーノリーブを並べています。
理恵さんによれば、ナポリのピザ職人さんは自分の経験や常識が通じず、ブチキレまくったそうです。

流石は元三つ星。Presentation is Everything! ですね! ←英語部はフランスの洗濯屋wで聞いた台詞
見かけはまるでマルゲリータのようなイタリアの三色ですが、濃厚な風味のブラータ、みずみずしいマーシュに、グリーンオリーブがアクセントになっている新しい体験のピザです。しかも、室温で固まる動物脂肪が使ってないので、食べきれなかったピースをホテルに持ち帰って食べましたが、温め直す必要もないほどに美味しかったです。

初日は理恵さんがアテンドくださっていましたが、月替わりピザの試作品を見せてもらえました。
月替わりピザ、今月は『担々麺風』です。満腹でも興味津々なので、一切れ味わわせていただきました。

最初に食べると玉葱が辛いけど、肉とソースの風味が余韻でやってくると… う~ん、確かに担々麺。この後、ミートソースの分量などを加減して完成させる模様でした。

翌日。ディナータイムに予約していただいていたのを、外光のライティングが取れるランチに急遽変更。

理恵さん、開店直前に予約をご変更いただき、ありがとうございました。大感謝です。

2日目もクロケタスで始め(上写真は2日目のもの。2日目のライトが綺麗でした)、ピザに。今度は、肉!

ご不在ながらもSNS経由リモートで助けてくれる理恵さんがお勧めのものを。
ピザ・ルイジです。某TVゲームのキャラを意識していないといえばウソになります。(苦笑)
ルイッジ
サワークリーム、モッツァレラ、スカモルツァチーズ、マッシュルーム、ソーセージ、ヘーゼルナッツ

改めて、ピザ生地の薄さに感動。でも…耳を食べきれなくて残しました。ごめんなさい。
キノコとハムにモッツァレラチーズ。美味しくないはずがありません。これは定番でしょう。

2日目。デザートを試すつもりで、ワカモレは我慢しました。再来週また来るもん♪
サービスパーソンさんが「甘いものは?」って聞いてくださる前に、理恵さんから入れ知恵してもらっていました。

焼きバニャニャにバニラアイスクリーム。というやつをください」

ちゃんとオーブンで焼くから数分待たされますが、来ました!
キャラメリゼ焼きバナナ、ラム酒風味。バニラアイスを添えて

洋酒は目立ちすぎず、でも確かに表面がキャラメライズされたバナナの中にラムが潜んでいる。バニラアイスがミルクジェラート風で、フレンチヴァニラみたいにキツイ風味じゃないのもバナナとの相性が抜群です。

おいしかった~♪ でも、サンパウにお邪魔するのとは一桁違うほどに、財布へのダメージは小さい。これなら何度でも伺えます。今年はこれから隔週で伺って、ピザ全種製とまではいかなくとも、いろいろ試します。
このお店のロゴマーク…『一つ星?』って伺いました。

「いえ。かぢったピザです。ミシュランスターも意識してはいますけど。w」だそうです。

東京のミシュラン一つ星店に充分対抗できる内容だと思います。ぜひ星を獲ってください!
あ… でもそうなると予約が大変になるから獲らないで欲しい。う~ん、友人としては微妙

Nonna Maria
Av. de Sarrià, 50, 08029 Barcelona
Located in: Meliá Barcelona Sarrià
Hours: everyday  1-4 pm,  7-11 pm (L.O. 10:30 pm)
Reserva Tel: +34 93 444 5769

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