Friday, November 26, 2021

Thanksgiving at Porterhouse

昨日は米国の勤労感謝の日、サンクスギビングでした。

いつもならゴッドサンの家に招かれてターキーディナーのご相伴にあずかるんですが… コロナ禍でアジャパー。

そこで、サンマテオの老舗ステーキハウス、ポーターハウスでお食事してきました。
予約が取れたのが、午後3時のタイムスロット。それより後は午後8時からなので老夫婦には辛い。

入店すると、オーナーのハムディさんが「あら、お見限りぃ♪」と出迎えてくれました。

「このところ毎年一度だけいらっしゃるなんて、しどいわ…」

和訳が悪いから、まるで場末のバーのマダムが挨拶してるみたい。(笑)

家人はブース席が嫌いなので、二人がけの席に通してもらいました。
隣のテーブルは、日本人の友人たちと席を囲むたびに座る、この丸テーブル。

まずは炭酸水を。
サン・ペレグリーノをライム添えでもらいました。

水といっしょにパンが届きます。
サワードーじゃないのが嬉しい。温めてあるし、バターはホイップしてあります。

七面鳥大量殺戮記念日の乾杯は、グラス売りのプロセッコで。こんなギリギリまで注がれてる。
クセの無い、喉ごしのいい泡で、料理にぶつかりませんし、バターを塗ったパンだけでグビグビいけそう。

気になって調べてみたら… 今年の七面鳥殺戮数は4,800万羽にのぼるそうです。
なんでこんなブスで脂ののらない不味いトリを未だに食べるのかが、不思議。

七面鳥は、ウサギとともに、小学校での飼育ノルマがあって、イヤでイヤで…。
特に七面鳥。
ブスだし、性格が悪くて菜っ葉やったら喜ぶどころか人の事をつつくし。
気分次第で顔のボコボコが… 赤 ⇄ 紫 ⇄ 青 と変化する。まるでリトマス紙。ドン引き。
あんな生物が食用になるなんて、子供の頃は全く信じられませんでした。

さて、サンクスギビングは以下のアイテムだけに絞られています…。
もちろんターキーディナーがこの日の一番人気でした。
こうしてアメリカ人は馬鹿舌になってゆくのです…。w

メインを残さないためと、サイドを頼みたいから、スタータはふたりで一品だけ。
てっぺんにクロスティーニを載せて、届きました。

クロスティーニ…要するにトーストですが、それをどけると、こんな。
エスカルゴです。 家人はひとつしか食べなかった。あとはソース部分だけ。

養殖場で生きた奴を見ると七面鳥以上にドン引きですが、こっちは大好き♪
実際は巻き貝さんの部分よりも、貝の出汁が出たガーリックバターが美味。

その昔…スイスの先生の別荘へお邪魔した時、ブルゴーニュ名産のエスカルゴを頼んだら馬鹿にされました。

「そんなものが美味いと思ううちは、薄っぺらな観光客じゃな。w」
「貝そのものより、穴ぼこに残ったガーリックバターをパンに吸わせると最高です」

パンをちぎってバターを吸わせ、食べてみせました。
スイスの先生も真似をしてバターを吸ったパンを食べたら…

器がまるで洗浄したように綺麗になるまで、ガーリックバターの奪い合いになりました。(爆)

バターを吸わせたパンがいけるから、泡はもうカラッポに…。
でも、おじいさんには、おかわりはもう無理。

スタータの皿を下げてもらったら、メインが待つこともなく届きました。
家人の皿は、ミックスグリルです。ソースはボルドレーズソース。
4オンスのフィレミニヨンに、ラムチョップ2本。マッシュポテトに温野菜添え。

僕は、プライムリブにしました。醤油差しはもちろん持込みの生本膳。
12オンスのプライムリブ、レア仕上げ。添付は Au Jus 肉汁ソースですが、自分で工夫します。

様子を見に来てくれたハムディさんに、家人が問います。

「ソイソースを自分で持ち込む変態、他にいないでしょ?」
「いや… こだわりのスパイスを持ってくるお客様、結構いらっしゃいますよ」

へー。醤油以外に何を持ってくるんだろう?…花椒とかコチュジャンとか?←発想が北アジア

ところでこの時の雑談で、ハムディさんが1959年生まれだと判明。
もっと若いと思っていました。僕とたったひとつしか違わないなんて!? 
なんで髪があんなに黒々してるの??
染めてるの? でも胸毛も黒いし… まさか染めてるのか?(汗)

ビフテキに載せるなら、サイドはまずこれでしょ。
ワイルドマッシュルームのソテー。ボルドレーズソースがベースですから、どちらのメインにもマッチします。

あと、どうしても見逃せない、マック 'n チーズ。
トリュフ仕立てのマカロニチーズ
アメリカの幼児はクラフト等の量産品をたんと食って、みんな馬鹿舌になってゆきます…。

家人はあまりハマっていません。幼少時にマック 'n チーズをあまり食べていないみたい。
医者の家だし乳母に育てられているし、もっとお上品なものを喰って育ったみたいです。

そういえば、僕の亡き父も乳母がついていて、学校に入るまで自分で洋服のボタンがかけられなかったらしい…。

なんで僕だけボンビーに育てられたかな??

ソースでビタビタにする前に、よく観察してから一口そのままでいただきました。
肉は岩塩とオリーブ油が振ってあって、塊肉をスローローストした切り出しだから、当然ながら芯までずーっとこの焼き色。これはこのままでもかなり美味しい。

そこへ、Au Jus + うっすらバター + マッシュルーム + 本膳醤油 の複合攻撃。
こんなに汁だくな状態で、しかも一口ごとにソースのバランスが変化していくから楽しい。

あ~、12オンス食べきれるかなぁ? とかいうのは杞憂に終わりました。

おなかいっぱいで、デザートもひとつで分けあう… つもりが、家人はデザートをパス。
僕だけ、ブレッドプディングを。生クリーム、キャラメル、コンデンスミルクみたいなソース…と、複雑美味。

珈琲は、家に帰ってから僕が泡たっぷりのカプチーノを淹れることにしました。
・・・しまった、この記事書いててカプチーノ淹れるの忘れてた!!!(真っ青)

Porterhouse
60 E 3rd Ave, San Mateo, CA 94401
Tel. +1 (650) 579-5911
Hours: everyday 5-10 pm


ということで、今年の感謝祭は久しぶりに「ふたりで外食」してきました♪
さぁ、カプチーノ淹れなくちゃだわ…。

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