Taishoken (2)

前回この店を記事にしたのは2019年7月末ですから… もう２年近くも前ですが、タイトルは (2) にしておきます。

日系スーパーで買い物を終えたら… ちょうど開店時間の午前11時ちょっと過ぎだったので、久しぶりに大勝軒へ。

摺木スーパーから数件隣、週末は相変わらず混んでいますが、月～木曜日の開店直後なら行列無し、と…

サンマテオ郡はワクチン摂取率 76.6%で、ほぼ集団免疫達成。規制はいちばん緩い Yellow Tier になりましたが… 一車線潰してこんなに立派なアウトドア・シーティングを拡張設置できたら、もう手放さないよね。ｗ

客の側にとっても通気性抜群だし、今は暑くなく寒くなくいい季節なので、店内より明るくて快適です。

道路に面した席はこんな様子です。

日差しが体に当たると少々暑いですが、開放感のあるシーティングがたまりません。

僕は歩道寄り、オープンシートの入口近辺にあった二人がけ席を占領。

座ってすぐ、箸にレンゲ、水が届きました。食器が金属って… 朝鮮料理屋みたい。

僕の座った背後には日本人のママ友らしき数名が座っていて、かなり大声で会話中。換気がいいからコロナの事は気になりませんが、母音のキツイ日本語で話されると苦痛です。なんかレシピ自慢とか聞こえてきてイタイし…。

その他、席に配置されているのは…

唐辛子の粉と、ハンドサニタイザ。さすが未だにパンデミック下です。

もう開店してからずいぶん経つので、メニューの内容は安定しています。

やはり「つけめん」がシグネチャーでしょうから『家紋』が打ってあります。

でもこの家紋… 真言宗智山派の寺紋と一緒ですが。

今日はラーメンライスでいこう。と、Tokusei Ramen と Rice をお願いしました。

注文後いきなりライスだけ配達。

そして持ってきた兄ちゃんが聞きます。

"Do you need sauce, sir?"（ソース、いりますか？）

へ？

完全にイミフ…

"Do you want Soy Sauce on it?"（醤油かけませんか？）

ぁぁ… そゆ事か。

確かにそういう奴、いるんだよね～。

友人の電気技師とか、嬉しそうに白飯に醤油かけて山葵添えるし。

初めて観た時、首絞めてやりたくなりました。…猪首だけど。ｗ

緑茶出したら砂糖とミルクを所望する奴は、未だに首絞めたくなります。

てか… 僕の見かけでも、神々しい山盛りの白いごはんに醤油ぶっかけると思ったのか？

はたまたサンマテオは人種の多様性があまりにも広いから、僕は日本人に見えないのか？

醤油の國・血馬の生まれ育ちなので、この質問はちょっと悲しかった。

"I'm fine. Thank you though."（大丈夫。ありがとう）

過去の体験から、冷静に返事できました。

兄さん、ガタイがめっちゃいいから首絞めようとしたら逆に殺されるだろうし…。

さてライス。

茶碗一杯のごはんを３ドルで売ることに罪悪感があるのか、白胡麻が振ってある…。

つやつやで上手に炊けてそうなごはんですが… おかずにするラーメンがなかなか届かない。

このままではごはんがガビガビになってしまわないか？…とドキドキしていました。

実際は数分の待ち時間ですが、ホカホカのごはんを前にして手が出せないのは苦痛でした。

だからって醤油かけて食べ始めるなんて… 御祖母様に見つかったらむち打ちです。もしテーブルに置いてあった唐辛子の粉なんか振りかけたら、御祖母様は90歳代で大往生できなかったでしょう。

そしてついに特製ラーメンが到着し、晴れてラーメンライスの完成です♪

こんな栄養バランスでランチ摂取しているから、僕は大往生できません。

さて、届いたままの状態だと下の普通チャーシューがよく見えないので、もうワンカット。

味付け玉子がいい塩梅に半熟なのが嬉しい。僕の好きな、丁度良い茹で加減。

右手前のピンク色っぽいほうのチャーシューが、真空調理したくろぶたさん。

丼のまんなかにいるのが「普通チャーシュー」ですが、厚切りでどデカい！！ 常識的なラーメンに投下されるチャーシューの体積比４倍はあります。この部分は超豪華！ ただ… 巨大で厚切りなのは嬉しいけれど、残念なことに獣臭い風味が残っていました。

麺は細麺で縮れがはいっていないタイプ。これは自家製で山下製麺製ではありません。

色が薄いのは、かんすいを使っていないんでしょう。喉ごしのいい麺ですが、歯切れがわずかに独特。僕は個人的にかんすいを使っちゃった黄色っぽい日本の中華蕎麦に慣れてしまっているので、かえってわずかな違和感があります。

スープは「鶏ガラとんこつ」を主体としているようですが… スープの色が薄いでしょ？

見かけ通り、塩分が弱めです。塩気が弱いから脂っこさが引き立つ。年寄りには辛い。そこで、テーブルに置いてあった唐辛子の粉を振ってみたら、突然いい感じに食べられました。メニューにもスパイシー・ラーメンとかが増えているし、塩分控えめにいただくには辛くするのがいいのかも。Spicy Ramen のほうを注文すれば辛い肉味噌がトッピングされてくるので、いずれそっちも試さなくては…。

メニューからもスパイシー系が選べるし、テーブルに唐辛子の粉が置いてあるのは、客層のかなりが南アジア系出身で辛いものに慣れていて、そういう風味への要望が高いからこういう品揃えになってきたのだと憶測しています。

「大勝軒」という名前で池袋本店のラーメンを想像してしまいますが、ここは創業者のお孫さんの味です。アメリカ人に、というか、この近辺の人々が喜びそうな最大公約数を狙った味付けだと思います。

ラーメンライスを食べ終えたら11時半すぎ。

相席なしの状態ではテーブルが一杯、というくらいまで席が埋まっていました。

他にはスープの入らない麺で「まぜそば」というのと「あぶらそば」というのがあります。

そいつらはまだ試していないので、また平日の開店直後を狙って訪れてみたいと思います。