Sydney 2018 June (12)

復路の出発は50番ゲートから。向こうにいてプッシュバックされているのはLAX行きです。

L.A.行きに搭乗するGS/1K®をお見送りしてきたアニーさんがやってきました。「アニー、お久しぶり～♪」「あら。私の目の届く場所に座っていらしてね。真っ先に機内へご案内しますから」とか言われ、ご不自由な皆様の隣に...。

プリボーディングが始まって、電動車椅子の乗客や2歳以下の子供連れがモタっていたら、アニーがジェスチャーで「乗れ、乗っちまえ」って...。ホントいいのか？と思って Are you sure? って聞いたら、Go! I'll see you in there. って。

･･･いちばん最初に搭乗しました。座席は帰りも 1D なので、前から搭乗口を見たの図。5K に座ってるのが車椅子さん。進行方向左側 5B の後ろが身障者用トイレなんだから、そっちへ交換してあげればいいのにね...。

アテンダントさんが機内移動用（そんなんあるのか？）の車椅子を分解して、車輪を前のギャレーへ持ってくるし。

僕の席はここでした。座って、布団はいらないから手荷物と一緒に頭上の物入れ（自分の真上は運ちゃんの寝床だから、座席1A/Bのオーバーヘッドビンを利用）に全部収納して出発に備えていたら... アニーさんがやってきました。

「バルクヘッドでよろしいの？好きな席に交換してあげるわよ」←ホントに言った！

（げ。マジですか!? ビジネスは満席なのに、そんな無茶がきくのか？）

「いえ、ボーイング787だったら1Dが一番好き。半年前に選びました。でもお気遣いありがとう」

「やっぱり Mr. obaKoba だわ。チーフパーサーに貴方が乗ってるって話しておきますから。お気を付けて」

　ポラリスに乗ったら誉めてくれるんだ！←まるで汎用ヒト型決戦兵器のパイロット ←中毒

「お気遣い重ねてありがとうございます。また来年会いましょう！」

シートベルト外して立席して、アニーさんとハグまでしちゃった。ファンデが濃かったよ。(苦笑)

その後アニーはコックピットの入口（出発前は開けっ放し。おおらかなユナイテッド）へ行きクルー達と話し...

最初、WWEに加盟してますか!?みたいに巨デカいアフリカ系のキャプテンさんがキマした...。バナナの房みたいなデカい手と握手したら... 案の定、手が万力で潰されるような凄い握力です。なんで機長ってみんな、こうよ？

飛行機のハンドルｗ、もっと軽くすればいいのに。一般人には動かせないよ。（動かしたら困るが）

「いつもユナイテッドを利用してくれて、ありがとうございます｡」

「いつも快適に過ごせるルートを飛んでくれて、こちらこそありがとうございます｡」

「Ha.ha,ha! 今日も揺れないと思うから、よく休んでくださいね｡」

「ありがとう。最近ジェルの枕がとても快適で、よく眠れるんです｡」

「あ、それ、俺の分も確保してもらわなくちゃ。Thank you for reminding me!」

（あんたが使ったら客に行き渡らないんじゃないのかよ!?）←心の声。顔は爽やかな微笑み返し。(爆)

【脱肛後追記】2018年7月から、この低反発ジェル枕はSFO発のポラリスビジネス席に搭乗すると、シートの上に最初から Saks Fifth Avenue のマットレスや毛布と一緒に配布してあります。従っていちいちCAへ「使いたい」と伝える必要はなくなりました。なお、ポラリスパジャマは相変わらず希望者のみに配布されています。

続いて、チープパーサーの おばさん お姉様が挨拶にいらしてくださいました。

「アニーに伺いました。いつもユナイテッドをご利用ありがとうございます｡」

「えっと... 機材からいくと、あなたは旧コンチのSFOSWですよね？ 礼儀正しすぎるし｡」

これ、英語では You are too polite to be ex-United. って言ったのがツボにはまったみたい。 

「大当たり(爆)！でも秋には合併しますから、元コンチでも Friendly Sky よ♪」
「いや。MileagePlus 以前には WorldPerks 会員だったから、実はコンチは旧友｡」
「まぁ！私の勤務先、あなたが乗る航空会社を追いかけているみたいね！(笑)」

（私の乗る航空会社、どっちも喰われました。UNITED はかろうじて名前と IATA PrefixCode だけ残った）←心の声。顔は爽やかな微笑み返し。(爆)

すっかり打ち解け、以後ANA名物『星明子ガン見』状態下に置かれました... UA便じゃないみたいです。(苦笑)
イスタンブール、FRAに続き、SYDも私の庭になってきたようです。これでSYD線も常連さんでしょうか。

そして出発前のウェルカムは、OJでいいって言ったのに一手間を掛けてミモザを作ってくださいました...。

朝のミモザ、いいよね。定番ウェルカムドリンク2種類混ぜるだけだけど、わがまま聞いてもらえて嬉しいです。

（ホントは「何でも造ってくるから、好きなカクテルを教えて♪」って若干「押し売り」状態だったけど...）

で... 朝10時半に出発の便ですが... 13時間半飛んだらまた朝に到着するから、暗くして眠らせるつもり？

照明は暗い青色になりました... ぁぁ何か食べる前に寝ちゃいそう。でも食べ逃すのは悔しい。

（この後のシンガポール便では、寝ちまって食い逃しをやっちまった）

フットレストにころがってる「三種の神器」は、こちら。ベッディングアメニティだけは米系トップクラスだよ。

ポラリスパジャマ（黒はサイズL/XL、グレーならS/M）、空色は低反発クールジェル枕、そして薄手の毛布です。UA機内は涼し目の気温設定ですが、僕はマットレスを使わずに、大きな枕を抱き枕にすれば快眠できます。

タクシングを終えてそろそろテイクオフするあたりで、本気で暗くしちゃいました。

こんなだよ。しかも後ろの方からイビキが聞こえるよ。どんだけ寝付きがいいんだろう。うらやましい。

僕はまだ寝ませんから。まずはお飲み物。

機長のお約束どおり気流が安定していて揺れないけど、アルコールは避けてコーク・ゼロシュガーに。

このへんで用足しにも...。糖尿のクスリSGLT2阻害剤は小用が近くなる副作用があって大変。

珍しく3種類揃ってます。この頃はハンドローションだけだったりする便もあるんですけどね。

席へ戻ってまもなく、お食事開始です。CAさん達にも長丁場。さっさとエサを与え自分たちも楽する画策でしょう。

STARTERS　前菜とサラダにパンが届きました。

Chilled Appetizers 冷菜

Smoked Salmon, cucumber, wasabi panna cotta

キマした！ ユナイテッドのへんてこアイテム、山葵パンナコッタ！！

ふかふかして山葵っぽいクリーム味で「何これ？」って味わう間もなく喉を通る一品です。（誉めていませんから）

他は無難でなんてことのないアイテム。

Salad　サラダ

Frisée, Endive, Cherry Tomato, Pumpkin, Pepitas  served with dressing

ペピータスは南瓜の種のこと。小鉢の左側には南瓜本体もあります。フリセーとエンダイブでサラダは僕好み。

Breads　パン

パンは選べたけど... みんななんか見覚えの無いような変なのばっかし。コンサバに全粒粉とガーリックトーストを。

結局やれプレッツェルが小さいだのガーリックトーストが焼いてないだのボロクソ言ってて、冒険はしない私。(笑)

Entrée 主菜

Grilled Beef Fillet  Horseradish au jus, potato croquette, asparagus, beans, carrot

牛フィレ肉のグリル　ホースラディッシュ入り肉汁ソース、ポテトコロッケ、温野菜

実は、ポテトコロッケが食べてみたくて選びました。(笑)

他の選択肢は：

　鶏むね肉のパンフライ、栗とレーズンのソース、蕪のマッシュ

　ハプカ魚のフィレ、日干しトマトとカシューナッツ添え

　焼きそば（Stir-fried noodles）焼きそばソース、野菜とともに

ハプカフィッシュって何だ？またオーストラリアの怪しい魚類が出てきたと思ったら、案の定スズキさんちの親戚。

ベジタリアン選択肢の Stir-fried noodles「Stir-fry sauce ってどんな味!?」ってアテンダントさんに聞いてみました。

「...いま見てきましたが、ソースは東南アジアっぽいソイソースとシュガーで作ったソースみたいです｡」

う～む。これは思案橋。

左肩では天使が「やめておけ。ユナイテッドだぞ」と囁き、右肩には悪魔が「死にゃしねぇ。冒険しろ」と囁き...

「じゃあ、焼きそばをセカンドチョイスで。もし他のPAXに問題なく行き渡ったなら、ビーフをお願い｡」
「まあ、第壱希望だけでよろしいのに!?  流石ですわ。他のお客様へのお気遣いを頂戴し、感謝いたします｡」

　ポラリスに乗ったら誉めてくれるんだ！←まるで汎用ヒト型決戦兵器のパイロット ←くどい

天使よりの答えでも、悪魔にも充分なリスペクトを残しておきました。
日本の国会関連のニュースでよく聞く『玉虫色の回答』って、こういうのだよね？(爆)
英語だと equivocal answer って言うみたい。（Yes/No がハッキリした國にいると使ったことがない。(爆)）

でも、アニーがプッシュしてたから第壱希望が通っちゃうわけで、ビフテキにコロッケ。
これを書いてて、未だに「ベジタリアンな焼きそば」が気掛かりです。SYD発だからもう遭えないよね。

さて、ビフテキに帰って... いつもの火通しチェック。

ミディアムですね。オージービーフだからミディアムレアでも安全だろうけど、機内食はコンサバな火通し。

それで･･･なんか、ホースラディッシュ入りの肉汁ソースが味気ない。脂が足りない？

こういうときは、やっぱりバター載せで風味を改善。パンはガーリックトーストしか食べないから平気。
ところでポテトコロッケ。日本のコロッケに近かったので驚きました。衣が若干シナシナなのは許す。

この続きは、次回のシドニー旅行記最終回で。