Saturday, October 30, 2021

Arcadia (6)

10月のアテネ遠征でのランチをいっぺんにご紹介しておきます。
相変わらず、アクロポリ駅の上にある「アルカディア」へ通っていました。

他にも美味しいレストランはたくさんあるはずですが、居心地がいいのでここばっかり。あんまり年中やってくるから、ジュースやデザート、コーヒーのうち一品はいつもタダでした。うれしい♪

さて、しょっちゅう頼んでいたのがムサカです。
アルカディアのムサカが他店と違うのは、あんまり「みっしり」仕上げていないことでしょうか。

カットすると、なんとなく判ると思います…。
まず、てっぺんのベシャメルソースが異様に分厚い。全体の半分近くがベシャメルソース。

アンバランスとも思えますが、くどくないのでクリーム好き&ミートソース好きな僕には嬉しい限りです。そのミートソースも濃くてうまみが凝縮されているので、気に入りました。カットするとほろほろ崩れそうなムサカは、他店の「大きなバットにミッチリと組み上げ、四角に切り出した」まるでラザニアみたいなムサカとは一線を画しています。

その他にいろいろ試したものもご紹介しましょう。
ワイルド・マッシュルームのリゾット

特筆すべき点は無いけど、キノコのうまみでひたすら美味しい。リゾットの炊き具合も上手。あえて指摘するなら、あまりにも分量が多いので飽きてくる(笑)。僕はパルメザンをもらって、それを振りかけて完食しました。

こちら、隣席のお姉さんが食していたのを見て、あまりの「映え」に激しく嫉妬した一品。
ラムのクレフティコ Lamb “kleftiko” というギリシア料理です。

パリパリのパイ生地の間にラム・シチューを挟んでミルフィーユ仕立てにしてあります。
これは美味しかった…。もっと早くこの料理の存在を知っておきたかった!

柔らか~に煮上がったラム肉と野菜に、サントリーニ産の小ぶりなベイクドポテトが添えてあります。

この店はラム肉が美味しいのが判ったので、クレフティコの後に頼んだ一品。
ラムチョップです。

乱暴に言えば骨付きラムのステーキですが、子供のメェメェらしい、柔らかな肉質。

ラムなのでローズマリーをベースにしたスパイスが振ってありましたが… 本膳醤油を持ち込んでいました。
レモンが添えてあるので「ポン酢」を作ってラム肉に絡めたら、美味しい、日本人向けの味になりました。

他には…  ギリシア風ヨーグルトに蜂蜜とクルミ、のデザートがクリスタルで出てきたり。
ベネチアンブルーのグラスから容れ物が替わっただけで、ずいぶん違って見えます。

最後はいつもエスプレッソでおしまい。
やたらオマケしてくれるのでチップで反撃し、20ユーロ食べて10ユーロ札を置く日も。(苦笑)

ちなみに、欧州でのクレジットカードのお会計は米国のようにチップを加えられません。お会計の際に見せられた額に応じて、通常は 5~10% のキャッシュをテーブルに置くのが慣例になっています。ただ、観光客はチップを置き忘れる奴が多いようで、僕が歓迎された理由はこのへんにもあるみたいです。

「今年はおしまい。来年また来る」と不確実な約束をして、お店のみんなと肘タッチして別れました。
結局、6回通ううちに仲良しの友人がひとり出来たので、またアテネにも通いたいと思います。

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