Monday, July 10, 2023

Atami Juraku

熱海駅からホントに徒歩数分。『月の栖(すみか)ー 熱海聚楽ホテル』へやってまいりました。

入口はこんなです。
昔マリリンモンローみたいなお姉さんが「♪じゅらくよ~ん♪」って宣伝してたので、もっと伊東へ行くならハトヤ・電話は4126とか、大規模な宿を想像していましたが… こぢんまりしたたたずまいです。

入口を入ると、右手にフロントがあります。いかにもフロントっぽくて、レセプションと呼びにくい。
壁の『梅田』というお習字がなんだかよく判らない。

後で判明しますが… 割り当てられた部屋はフロント左横の通路をまっつぐ行った突き当たりでした。

名前を告げると… チェックインまで30分ほどございますので、と… フロント前のラウンジへ座らされました。
こんな景色なので、居心地は悪くないですが… 貸し切り風呂に入りたい母がイラっています。

でも、アイスティーとお茶請けをを出されたら、大人しくなりました。(笑)
おしぼりで顔を拭って、アイスティーで喉を潤して。お茶請けのサブレも美味しいそうです。

やがて3時ちょい前になったら、お部屋へ通されました…。
こんな部屋です。部屋と外部の行き来に段差が無い、老人にピッタリの部屋。

全部で16畳以上あるそうなので、ひろびろしていました。

お部屋へ入ったら、すぐにうちの部屋を担当してくださる姐さん登場。
ふとんを敷く以外は、全て彼女ひとりでやりくりするシステムでした。

後になって「もっと沢山の方に渡す必要があると思ってて...」と、追加の御祝儀をお渡しして謝りました。

入口寄りには、和室用ベッドが2台、こんなふうに並んでいます。
妹が畳で寝ると言い張ったので、シングルベッドは母と儂が使いました。

洗面所は、こんなです。
歯ブラシとかいろいろ整っていますが、寝る前の歯磨き以外は大浴場で済ませました。

御不浄も、ちょっと和のテイストが入っています。さすがにヲシュレットは装備。
まぁ、旅館のトイレだったらこんなもんでしょ。

フロントと同じ階=3階なので、窓からの景色はこんなもん。
雲の少ない時には、遠目に伊豆大島が見えました。

さて、さっそくお待ちかねの入浴へ♪

女子2名は、この貸し切り風呂でリラックス。ただし利用は1時間以内です。
今年の3月に出来たばっかりの露天風呂なので、何から何までまだピッカピカ。

外の景色は、こんなふうでした。
儂は利用しませんでしたが、洗い場はシャワールームだけなので、古典的な入浴を好む母にはやや不評。

ただし、熱海のアルカリ単純泉のお湯は良かったみたいです。

儂は大浴場で大欲情♪ …できませんでした。ガラガラで貸し切り状態。
入口はこんな。

最初にチェックインしたので、だ~れもいませんから、写真撮り放題♪
脱衣場はかなり広々しています。

湯舟もゆったり。ほぼ地上階にあるので景色は楽しめませんが、広くてくつろげました。
この、屋内の大風呂はややぬるめ。

一方で、こちらの露天風呂は熱め。気温の低い冬場はこれで丁度良いのかも。
気温がいい塩梅なので、露天風呂で足湯すると最高に気持ちよかったです。

あとは、サウナもありました。
90℃に調整されていて、熱すぎません。

水風呂は無いから冷たいシャワーや露天風呂での足湯を巡って、無事に整いました。

湯上がりには、おひやをグビグビ。
大浴場の入口に設置されていました。

部屋に戻ってから… 炭酸飲料が欲しくなって冷蔵庫を漁ったら、コカコーラを発見。
レギュラーコークの糖分がベタベタ感じる…。コーク・ゼロを飲みつけていると差が判る。

そして恒例の Wi-Fi チェックを。
ホテル名のアクセスポイントがありました。

教えて貰ったパスワードで繋いで、速度を測ったら…
PING 反射は 21ms、下り 42Mbps、上り 69Mbps です。なかなか速くて優秀。

妹は入浴後にスパでアンチエイジングしてもらってきましたが… どこをどうやったのか、ほうれい線が消えていました。

母にあわせて早めのお夕食をいただくことになりました…。
5時半になったら、姐さんがひとりであっという間に最初のお食事を準備しちゃいました。

「だいじょぶですから」と言われ、儂も妹も、準備も後片付も、ほとんど手伝いませんでした。

で… 夕食のスタート時点で、卓の上はこうなりました…。
グラスには梅酒ソーダ。生卵は後で出てくるすき焼き用です。木賊模様の小さな鉢は烏賊の塩辛。

いろんなものが少しずつ出てくるので、いただいた献立をそのまんま載せておきます。
「しゃぶしゃぶ」を消して「すき焼き」に書き直していますが、予約時に選べます。

あと、追加で伊勢海老のお造りも頼みました。
う~ん、伊勢海老様が鎮座するだけで、お造りの皿が映えます。

火鉢の上に乗っていた鍋は… 炊合わせでした。
ここの主は、金目鯛。キンメは、アジとか伊勢海老と並ぶ熱海の名物みたいです。

キンメをやっつけたらすき焼きに切り替えてくれるそうなので、そこから片付けると…
こうなりました。関東式のすき焼きなので、焼きません。いきなり割り下で煮る『すき煮』です。

野菜を放り込んで、でも春菊は香りがキツくて苦手なので母と妹へ譲って…
さあ肉の投入だ! ・・・でも、こんだけしかありませんでした。

ちなみに、母の方がたっぷり肉をもらっていました。なぜなら、牛肉が苦手な母には予約時に豚肉をお願いしてあって、ちゃんとリクエストが通っていました。おかげで母はハッピー。調理場に感謝です。

お椀は、こんなでした。
素直な塗りのお椀です。

お吸い物ですが… 予想以上に具だくさん。
出汁がしっかり取れていて、でもエグ味が無くて三つ葉も柚子もいらないくらい。妹も母も驚いていました。

あとは天麩羅もちょびっとだけ来ましたが… 天つゆが無い。
姐さんには「抹茶の入った塩を振って召し上がれ」って言われたけど、千葉県人はすき焼きのつゆで食べた(笑)

さらにもう一品、妹と分け合うつもりで、和牛ステーキを一人前だけ予約してありました。
焼き加減を聞かれないので不思議だと思ってたら… 自分で焼くんかい!?

妹に焼き加減の好みを聞いて、儂が調理担当し… 上手いことミディアムレアに仕上げました。
ものすごい霜降りだったので、脂が出る出る…。でも丁度いい焼き上がりじゃね?

このステーキは柔らかかった。量的にはたいしたもんじゃありませんでしたが、脂が効いてるからこれで充分。

あと… お椀の底のほうに入ったちらし寿司も出てきました。
「後でごはんのおひつを持ってきますから、お吸い物とこの『凌ぎ』で、文字通り凌いで」って言われたんだけど…
…ごはんものは、もうこんだけで沢山。おなかいっぱい。

写真撮っておいたけど、おひつには、こんなにごはんが。
母と妹がセコく「おにぎり作ろうか?」とか、もったいながっていたけど、手つかずのまま返却。

ごはんは無理。って謝ったら… 姐さんが「お味噌汁だけでも召し上がってみて」というので。
さすが熱海聚楽。さっきのお吸い物同様に、おみおつけの出汁がよく取れていました。

さらに姐さんから「焙じ茶と、一口デザートは大丈夫でしょ?」と言われて、これも。
杏仁豆腐と葛餅に焙じ茶でお食事終了です。

日が暮れたら、窓の外はこんな景色になりました。
熱海の夜景はなかなかのものです。

おなかが落ち着いたところで、また大風呂へ行ってきました…。
夜に来てもガラガラ。

サウナも露天風呂もひとりぼっちで、つまんなかった。
お風呂で温まってから部屋へ戻って、さっさと寝ました。

そして翌朝。7時半がいちばん早い朝食タイムです。全てのお食事はお部屋出しです。
姐さんが並べてくれた朝食を見て、食べきる自信が潰えました…。

特にここ。アジのひらきがホントに出てきた。
これを解体するつもりは無かったので、丸ごと妹と母へ預けました。

でも、湯豆腐なら有り難くいただきます♪
白菜に水菜が一緒で、典型的な湯豆腐。昆布だしが取れています。

ごはんは… 炊き込み御飯でした。
こうやって釜飯になって出てきます。

母のを柔らかめにしてもらおうと思ったけど、本人から「水加減は変えなくて大丈夫」って言われました。

蓋を開けるとこうなっています…。
ごく普通の炊き込み御飯で、普通に美味しい。

おみおつけは、昨日の伊勢海老様が再登場です。
昨夜は身をいただき、今朝は出汁になっていただきました。
このお味噌汁は美味しいです。これだけで御飯が進みます。

お食事を終えて、全て片付け終えたところで、姐さんからコーヒー紅茶のオファーが。
アイスコーヒーをお願いして、窓際でのんびりいただきました。

その後、ゆったりチェックアウトしました…。
お食事の内容も良かったし、ホテルのスタッフも寄り添いすぎず離れすぎずの絶妙な対応です。

次回もしまた伺うなら、母と妹のためには露天風呂付きの部屋を予約しなくちゃです。

熱海駅まで徒歩数分で戻って、最初にやってきた「こだま」に乗車。
また35分くらいの乗車で品川まで戻ってから、父の眠る寺へ寄ってお参りしていきました。

4 comments:

  1. Oh, so they've been advertising this inn in Kanto since the old days. In Okayama, commercials for Arima Onsen, Hyoe-Koyokaku were often aired. https://www.youtube.com/watch?v=CIcq075kOow. Certainly, commercials for the Kanto region didn't air in Okayama, but the only exception was Funabashi Health Center. https://www.youtube.com/watch?v=lHOWltPCNMY. Looking back, I'm amazed that they were able to air it on nationwide network, but I've never met anyone in my surroundings who's been to this health center from Okayama. Still, it's a health-land-like facility with the catchphrase "A white onsen department store on 12,000 tsubo by the sea", and it's an impressive place, including a large pool, amusement facilities, and the adjacent Funabashi Circuit run by a subsidiary. Have you ever been there?

    By the way, this Juraku, from the name, I was also imagining a large-scale inn that has been around since the Showa era, but it has a surprisingly small atmosphere. And I can understand why it's hard to call it a reception, it definitely has a front-like feel.
    Hahaha, the calligraphy on the wall that says "Umeda" is somewhat reminiscent of the 'Shizuoka Newspaper' at the United’s lounge, isn’t it?

    When you gave your name, you were told that check-in would take about 30 minutes, so you were seated in the lounge in front of the reception. Maybe your room attendant hadn't arrived yet?
    Again, hahaha, did your mother also want to enjoy Snow Angel in the bath? Obviously, you've inherited DNA from your mother. And when you were served iced tea and tea cakes, did your mother become quiet? How lovely and charming she is! (lol)

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  2. Wiping your face with a hot towel is fine, but I try not to wipe my neck. Apparently, it makes me look instantly older.
    Speaking of 'sable', it reminds me of the Hato Sable cookies. I remember you once said, "I may not be able to be friends with people who start eating the Hato Sable from the head?" So I posted three pictures on my blog of the Hato Sables that I was given, biting into them each from the head, body, and tail. I have to admit, I was doing something silly...

    Having no steps between the room and the outside is good design from a barrier-free perspective. You say it's a perfect room for the elderly, but while your mother is active, she is still elderly because of her age. I don't know your sister's exact age, but isn't she already over 60? So wouldn't we call three of you an elderly group? Somehow we both have become elderly without realizing it.

    I seldom stay in traditional Japanese inns, but even so, I don't think I've ever had a Nakai-san who has served me for a long time. So I've never had the opportunity to tip them for a long time. If the inn operates on a system where one Nakai-san handles everything other than laying out the futon, like during your stay, you would give her a tip, right? But we know this custom, would a group of young people of the present day staying at this inn do the same, I wonder? You even gave an additional tip, a truly thoughtful gesture. I surely would have missed it.

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  3. Your sister insisted on sleeping on tatami mats, didn't she? I also generally prefer to sleep on a futon when staying in a traditional Japanese inn, but lately my back pain has become easier with a bed.

    Actually, I am also the type who doesn't use a toothbrush in the wash basin. I'm not sure if it's because I'm clumsy, but when I brush my teeth, the wash basin gets dirty, and I get scolded by Midori-san, so I've gotten into the habit of brushing my teeth in the bath.

    Washlet in toilets have become more of a necessity in accommodations rather than general households. Even if guests receive good service, if there's no Washlet in the toilet, the evaluation drops just for that. It must be liked by the Japanese people that much.

    From your room on the third floor where you stayed, you can see Izu Oshima in the distance when there are few clouds. It must be a very Atami-like scenery. In my mind, it's still "Izu = Shuzenji = Z-kai". During my high school and college entrance examination ronin period, the Z-kai was in Shuzenji, and regularly challenging correspondence problems were sent to me. Since I couldn't solve them, the pile of unsolved problems kept piling up. At that time, there was a big earthquake in Izu, and the Z-kai was severely damaged and stopped sending problems for a while. I felt sorry for the Z-kai, but honestly speaking, I felt strangely relieved. It's a story from nearly half a century ago.

    Your mother and sister, the two women, relaxed in the private bath, didn't they? I believe the in-room bath was not well received last time, so this time it was like a redemption, right?

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  4. Oh, you like to get excited in the public bath, don't you? You haven't been able to go to Turkey for a while (or maybe you're on an expedition now?), so you must miss the public baths in Istanbul.

    It seems you enjoyed a Snow Angel in the public bath as well. If it's a public bath, I would also prefer to be the first customer from a hygiene standpoint. But thinking about it, being the first customer is also best in buffet-style restaurants.

    The indoor public bath is slightly lukewarm, and the open-air bath is hotter, maybe this is a standard pattern? It would be the perfect setting in the cold winter, especially in a snowy scene.

    It's nice to have a sauna. After all, during the COVID-19 pandemic, most of the places with sauna facilities were closed, and it was sad. After the sauna, you guzzle down cold water, and your senior at Shonan always drinks a cold beer in that situation without holding off until a delicious dinner.

    When you rummaged in the room's refrigerator, you found a Coca-Cola. That feels so much like staying at a traditional inn. And it's an old-fashioned bottled regular Coca-Cola, isn't it? This again gives off a Showa-era atmosphere. Just as I was getting nostalgic, I was pulled back to Reiwa when you checked the Wi-Fi.

    Your sister had anti-aging treatment at the spa after bathing, and her nasolabial folds disappeared!? The causes of deepening nasolabial folds include sagging cheeks, dry skin, and weakening facial muscles, so did she have those areas cared in a short time? That's a remarkable effect.

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