Saturday, November 14, 2020

The Rain in Spain Stays Mainly in the Plain

記事タイトルには特に意味はありません。

スペインでは、また美術品の修復で… やっちまいました。
スペイン、バレンシアの銀行にある女性像が… まるでドナルド・トランプに!?

以前、スペインの修復画でイッキに有名になったのが、スペイン北東部のボルハにある、これでした。
Ecce Homo(この ホモ ヒトを見よ)

CNN.jpより
「Ecce Homo(この人を見よ)」という題の19世紀の壁画が湿気で傷んでいたため、地元の高齢女性セシリア・ヒメネスさんが修復に着手したものの、その結果は「サルのキリスト」と揶揄された。

80歳すぎのおばあさんに修復させたら、イエス様が猿に退化したというシュールな作品。
でも、この修復のおかげで寒村は観光客で溢れかえったそうですから、ある意味 成功?

スペインではモデルニスモ以後にもダダイズムとかキュービズムとかが生まれ、パブロ・ピカソやサルバドーレ・ダリなどの著名な美術家を排出した土壌が形成されているようで、修復がハンパないです。

またCNNより
2018年には北部ナバラ州の町エステリャにある教会が、16世紀に作られた木彫りの聖ジョージ像の清掃を美術教師に任せたところ、おもちゃのフィギュアのような容貌に変えられてしまった。

素晴らしい出来映えです。やはりポイントは、目が逝っちゃっているあたりでしょう。
聖ジョージの彫刻の修復前(左)と修復後

80代のおばあさんはイエス様を猿化させましたが、美術の先生でもこの腕前。
先生… 普段はガンプラを組み立ててばかりいたのでしょう

さらにCNNから
スペインのコレクターが所蔵していたバロック時代の画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョの作品の複製画が、修復で台無しになってしまった。地元紙エウロパ・プレスによると、ヴァレンシア地方に住むこのコレクターは、家具修復業者にこの絵の修復を1200ユーロ(約14万5000円)で依頼した。しかし、2度にわたる修復作業の結果、聖母マリアを描いた「無原罪の御宿り」は、オリジナルには似ても似つかないものになってしまった。

家具の修理屋に画の修復なんかまかせたから... 
ムリーリョの「無原罪の御宿り」の複製画

手を入れる度にどんどん怖くなる。二度修復したらメラニア夫人になってしまった

スペインは、こういう修復結果にこと欠きません。
モザイク画を修復したらこれだ。 泳ぐヒトも、波もカモメも、元のバランスを全く保っていない。

カモメさんは肥っちゃって、まるで白いキョエちゃんに。
泳ぐ人は元々ツーブロックっぽかったけど…モヒカン刈り豊満な乳房に…。

こっちもガンプラ造りすぎの職人に依頼したとしか思えない出来です。
百均で買ってきた、中華プラスチック製のフィギュアみたい。

生まれたてのイエス様に「ほうれい線」があるし… 神の御子は今宵しも怒っていらっしゃるよ。

そもそも基督教では禁断の空色を使っている。空色はユダヤ教の色だから、基督教では使いません。それにイエス様が黄緑色の服を着てるっていったい… これを修復した人は、悪意があったとしか思えません

こちらのファサード彫刻の修復結果も残念すぎます。というか、残念を超えています。
これも、顔がトランプ化している。さらに、小型の女性像の股の間が… ワレメちゃんがクッキリ

バルセロナでサグラダ・ファミリア教会を見た時に、東の『生誕の門』の荘厳で精緻な造りを拝観し、その後で西の『受難の門』を観たら…あまりにも作風が違うというか、もしかして手を抜きました?な雰囲気に驚きました。

面白すぎて、こういうのばっかり見物する旅行にも出かけてみたいです。
でもその前にコロナちゃんが収束してくれなくちゃ、何もできません。

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