Sunday, January 8, 2017

Karaköy Lokantası

イスタンブール滞在中はずーっとホテルの地上階と1階を占めるロカンタ(居酒屋の意だけど,ここはけっこう高級レストラン風)でディナーをとり続けていました。隣にはロカンタ・マヤというもっとハイエンドな店もありましたが... 海外からの観光客が激減して潰れてしまったので,もうこの店一筋で食べ続けました。
夜の外観。ホテルとは切り離された造りになっているので館内からは入れません。
せっかく寒い屋外に出たので,夜はこんなですな写真を撮っておきました。

店内はおなじみの,ターコイズブルーなタイルがあしらわれた内装で清潔感があります。
8時を過ぎたらいつも満席でしたが,ちゃんと予約席を用意してもらっていました♪

着席してすぐにもらっていたのは,炭酸水と白ワイン。
これで白ショルレを造ります。アルコール弱めのシャンパンみたいな味わいになるので好きです。あんまり毎晩やってくるからか「お店からです」って,赤ワインのグラスもサービスしてくれました。

スタータはいつも茄子のサラダ=パトルジャン・サラタスです。
薄切りのトーストが出てくるので,オリーブ油に浸したトーストに載せて食べると最高♪

トルコ航空の機内食でも出てきたこのサラダ,伝統的なヨーグルト入りバージョンもあります。
ヨーウルトゥル・パトルジャン・サラタス。って言えるようになりました。(笑)
こっちはトルコ風の濃ゆいヨーグルトがまるでサワークリームのような役割をして,サラダ全体がクリーミィな風味です。どっちも好きだからその晩の気分で食べ分けていました。

店内を撮影しようとしていたら... オーナー♂のオラルさんが撮影領域へ飛び込んできてスマイル♪
自分で進んで入ってきたから,晒す。w 立派な髭と190cm級の長身が,なんとなく合衆国に退治された某組織のリーダーに似ていなくもないですが,オラルさんは優しくて心配りの行き届いた素敵な人物です。

で... 撮影しようとしていたのは,こっちの二重螺旋構造。
見よ,このデオキシリボ核酸を彷彿とさせるインスタレーションを!これがゆっくりグルグル廻るのを観ながら,脳内でAGCTとかコドンとかプリンとピリミジンとかいう語群を思い出していました。

で,いただいたメインコースは... ここんち,メインコースが5種類くらいしかないから全部いった。
これがキョフテ,ハンバーグステーキです。ミートボールって英訳されているときもありますが,豚肉を召し上がらないお国柄なのでラムとビーフの合挽肉みたいです。周りに使ってあるスパイスが弱すぎず強すぎず,このままで美味しい。でも今度こっそり「みりん醤油」を持ち込んでかけてみようかと...w

こっちは,別の晩にいただいたラムのメダリオン。
焼き加減を聞かれて「レアで」って言うと引かれるのが判ったので,ミディアムレアで頼んでいます。こっちのラム肉もクセが無くてスパイスがほどほどで,素材本来の味を噛みしめるタイプの料理。赤ワインとあいます。

で... この時は添付の細長い青唐辛子がメッチャ辛かった!
ししとうにもたまーに激辛いのがあるけど,同じ状況?

僕の表情を読み取ったらしいオラルさんがやってきて「どうしたの?」って聞くから...
「激辛いペッパーに当たっちゃった!日本にもShishitoってペッパーがあって,ロシアンルーレットなんです。」

キッチンへひっこんだオラルさん,戻って来て「また辛いのがあたるかもしれないけど(笑)」って。
さらにあと4本も青唐辛子をくださいました! これ,肉と一緒に食べるといい相性だから全部いただきました。
こういうところにまで細かく気配りしてくれるから,ますます通い詰めちゃうよね。

そして,これも見逃せないメインディッシュでした。
ヴィール・チーク・イン・ジ・オーブン Veal cheek in the oven と訳してある,牛のほほ肉を天火でスロークックしたものです。今回は付け合わせの下に敷いたマッシュポテトが,スイートポテト混合に進化していました。赤ワインに漬けてゆるりと火を通された肉がほろほろに柔らかくて,そこに甘く炒めたタマネギ載せ。グリルものが多いメインのなかで,これは紛れもなくここんちのシグネチャーディッシュです。

ちなみにタイムとローズマリーはどけて食べたよ。ハーブ直撃って苦手なんだよね。

毎回ではないけど,デザートもいきました。
これは「今日のフルーツ」で,冬場はかなりの確率で僕の大好きなこのクインス(カリン)のコンポートが出てきます。日本のおばさん的発想だと,甘く煮込んだカリンの実が喉によさそう。さらに,上に載っているのはクレム・フレーシュCrème fraîcheみたいに濃厚なクリーム。うっとりする季節のデザートです。

定番デザートだけど,予めオーダー通しておかないと待たされるハメになるのが,スフレ。
生チョコレートのラヴァケーキに,こちらにもクレム・フレーシュが添えられてきます。「今夜は重いデザートでいけるな」という晩は,こっちのチョコレートのスフレをお願いしています。

今回は5晩連続でお世話になりました。いろいろサービスしてもらって恐縮でした。
そしてお会計はまた偉そうなJ.P. Morgan Reserveカードで。こんどからレストランで使うとポイント3倍だから,UAマイル変換を考えたら1ドルあたり6セントも稼がせてもらえています。ドヤ顔のメタルカードは海外で使う時は注意が必要だけど,ここんちなら安心♪

イスタンブール滞在中の記事は予想通りに代わり映えなく進み,こんくらいです。

これから写真変臭するけど,順調に記事掲載できれば復路は IST/CdG/SFO と,AF便です。

2 comments:

  1. ここんちのメニューなら、一週間続いてもこなせそうですね、カロリー計算は抜きにして・・・
    ししとうね、義父の故郷の長野に行くとかなりの割合で栽培されてます。
    辛味噌とか言って、この激辛な奴を味噌に入れて、つまみにして召しあがってたりしますが
    舌を貫くようなあの辛さは苦手です。なので、辛くないと言われても手が出ません。

    足の上に落すと、怪我しそうなカード、目立つよね・・・

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    1. あまり糖質を摂らないようにオーダーするから,飽食してもそんなに肥りませんでした。
      もっとも,食べるそばからトルコ風呂でガンガンエネルギー放出しますから。(謎)
      青唐辛子って辛いのに当たると凄いですね。翌朝まで味蕾がなんだか変でした。

      金属の重いカード... ニヤニヤされたり,率直に「これ何!?」って聞かれたり。
      貧民窟(←失礼)では間違っても使えません。プラスチックのほうに切り替えてます。w

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