Monday, January 12, 2026

TK82 BOS→IST Turkoflot

ボストン・ローガン空港からイスタンブール行きの TK82 便に乗ります。

機材はアライグマみたいな顔をした、エアバス A350-900 です。
ただしこれは『乗ってビックリ』な機材でした。

儂は事前にシートマップを見ていたので、これ多分 ソ連のおさがり だろうな。とは憶測していました。
このアエロフロート風の内装は初乗りとなるので、ハード面を少しくどくご覧に入れる事にします。

ビジネスクラスは、こんなです! ホントにソ連から買った7機のうちのひとつでした。
そのため、この機材はネットで Turkoflot トルコフロート、と呼ばれています。
ドアが装備された個室タイプのシートです。The Room みたい? (笑)

もらった席は 2K。スタッガード配列なので、座席が窓寄りのほうを選んでありました。
いつものトルコちゃんな配色とは違って、座席は紺とタンレザー。

ドアを閉めると、こんな感じ。
でも上から見えますから、なんかスケベな事とかヤバい事やってたら見つかります。

ヘッドレストの右下に Аэрофлот って書いてあったロゴは消されています。www
シートベルトが3点式なのは、最近のビジネスクラスではみんな一緒。
運ちゃんが急ブレーキかけた時に、前の硬い物体にぶつからない為の工夫です。
エコノミーはすぐ目の前に前席があるからいいけど、ビジネスには無いから。

え? エコノミーの最前列は??
・・・厩舎の家畜はビジネスクラスのお客様のように安全を考慮されていません。

ちなみに、この機材がソ連で運航されていた時はプレミアムエコノミーがありました。でもターキッシュエアラインズには現時点でプレミアムエコノミーの設定はありません。従ってこの機材ではエコノミーの前3列あたりは Miles & Smiles のエリート会員向けです。

シート 2K に座ってみましたの図。
入口あたりにあるクロゼットを開けてみました。夏物のジャケットとかシュミーズくらいなら収納できそうですが、冬物のコート類は無理ゼッタイ。

クロゼットを閉じてシート 2K からの景色。
便利そうで実は使えない役立たずのクロゼット、なんかイライラする…。
でもここって前のPAXが座ってるあたりだから、派手に蹴飛ばせない。(ぉぃぉぃ)

テーブルは、モニタの下のレバーを引っ張ると、バタンッて出てきて…
折りたたんであるのを拡げると、こうです。機材が比較的新鮮だったおかげで、ガタつきはありませんでした。

※ネットには、このソ連のおさがりはシートが倒れないとかテーブルが傾いてるとかの苦情が一杯。

シート脇のテーブルには、こんだけ置いてありました。
奥から、ランヴァンのアメニティキット、毛布、そしてスリッパと靴袋です。

サイドテーブルの後ろにあるドアを開くと、こうなってました。
DENONのヘッドホンは使わないから即返却。
予め水が置いてないけど、後で冷えたボトルを配布してくれました。

フットレストは… 少し狭いけど、そんなにキツくない。
これなら UAポラリスよりまともですが、背嚢を置けるほどには広くない。

ちょっと驚いたのは、ウィンドウシェードでした。
窓の上にある上下の▲▼ボタンを押すと… 最初は蛇腹の半透明シェードが降りてきて、その後は光を遮断するシェードが降りてくる二重構造です。これって、ANAの B777-300ER に設置された The Suite と同じで、驚きました。

まだ搭乗が続いているうちに、ちょっと御不浄へ…。
便所の装備はターキッシュエアラインズが自分で買ったエアバスA350と同じ。
ただし、トルコ名物「便所のゴミ捨ては足踏みレバーで」が装備されてない。

自席へ戻ったら、パーサーさんがご挨拶がてら、ウェルカムドリンクの注文を。そうです。ターキッシュエアラインズはお仕着せでは無く、ひとりひとりの要望をちゃんと聞いてくれます。
ちゃんと聞いてもらったので、コーク・ゼロを。おしぼりも配ってくれました。

ソ連のおさがり A350 で、いっちばん不便だったのが、座席コントロールのボタン類の設置場所
儂が丁度肘掛けにするあたりにボタンが並んでいて、シートが予期せずに動く。
出発してからゲートに着くまで、かれこれ 20~30 回は 不用意にシートを動かしたり「起こさないで」のサインを点けたり、ぼんぼりを点灯させたりしていました。

そして出発時には… ぁぁ、この機材でもやっちまってる。
場末のキャバレーみたいな、ものすごい照明。A350 でもこれが出来るとは思わなかった。

機内の配色がものすごい下品になっているので、窓外を写していました。
飛んで、ボストン周辺を写したらこんなでした。

機内は3万フィートを超えて水平飛行に入っても、赤と青の照明のまんま。
そして、ミールサービスが始まります。

最初にお飲み物と、生温かいナッツ。
ナッツの温度はユナイテッド航空より低いですが、内容はずっと上質で量もたっぷり。

目の前のモニタでは、エアショーが勝手に中断されて、プロモーションビデオが。
国際線の長距離便で供される『世界最古のパン』を宣伝していました。

で… 現物が配られました。
偉そうな袋に入って出てきます。

聞いたら、記念にこの袋を持って帰ってもいいそうです。…いらんけど。

袋の中はこんな。要するに『粗挽き全粒粉のパン』です。バター塗って食べると、美味しい♪
数千年前からの酵母が使ってあるのって、江戸時代からのタレで焼いた鰻だとおもえばいいよね?(笑)

ここで、ソ連のおさがり2番目の欠点

通路が狭いので、前菜やデザートのカートが通れません

従って、シェフさんに全部事前にオーダーしなくちゃいけません。シェフさんは英語堪能なので基本無問題なんですが、実物を観て「これくれ♪」って指させないのは難儀。ターキッシュエアラインズの一番いいところが無くなっています。

しかもこの晩は、ラウンジで茸のブルギニョンを腹一杯食べてから搭乗していたのです…。

「Mr. ObaKoba、夕食はどのように?」
前菜は全部パスして、主菜のグリルしたタルボットをください。デザートはドンドルマで。」
「承知いたしました。もし途中でお腹が空いたらサンドイッチ等もございますから」

そうして、いきなり主菜のカレイ(ヒラメ?)が届きました。
焼いたニョッキと、ラタトゥイユ添えです。ぢつわ魚よりラタトゥイユに惹かれました。

この日の主菜は、SFO 発の TK290/TK80 便よりも美味しかったと思います。

その後は、ドンドルマ つまりアイスクリームです。
この晩のアイスはイチゴ味。ナチュラルな苺を練り込んである上品なアイスクリームでした。

お食事終わっても、機内はこんな照明のまんま。
このあたりで導眠剤が効いてきて、少し眠れました。

目が覚めたら… まだイングランドにも届かないあたりでした。
ここでちょっとまた御不浄へ行って、インスリンも打ってきて。

便所帰りのこの景色が、このフライトで一番印象に残った景色でした。
みんながドアを閉めていると、なかなかの壮観です。

ANAファーストだと2列しかないから、こういう景色は見られません。ANAビジネスの The Room は乗った事ないけど、座席が前後ろするからこうはならんかも。

便所帰りに、CAさんお勧めのポテチをもらいつつ、コークゼロも所望。
お勧めのポテチは、まさかの黒キャビア風味!?

感想:うっすらと、さかなくさいポテトチップスでした。

コーラをおかわりして、またウトウトしていたら、機内が明るくなりました。
このへんです。スイスの上を飛んでいる頃でしょうか。

あさごはんの撮影のため、遮光シェードは開けて半透過シェードでライティングを整えました。
ソ連のおさがりのいいところは、明るくしても他の席にあまり迷惑をかけません。
いつものようにブラックコーヒーとオレンジジュースを所望。

ターキッシュエアラインズはエスプレッソマシンを積んでいるために「アメリカーノでもいいですか?」って聞かれます。もちろん答えは Evet  (Yes) ですが、米国線だからか、たまにドリップコーヒーも淹れていて「どっちがいい?」って聞かれます。その時の答えは Whichever you have is appropriate.(どっちでもいい)です。

お飲み物はサイドテーブルに載せておいて、朝食のほうはまずこんだけ届きます。
フルーツサラダ、トルコの定番=胡瓜+トマト+チーズ、ローストチキン+パプリカ、ブルーベリーのヨーグルト。

パンはシェフさんが籠を持って配りにきますから、クロワッサンを所望。前の便で食べたユナイテッド航空のクロワッサンと同じ名称なのが不思議なほど、風味が違う。どっちも米国で調理しているはずなのに、何故??

そして、あさごはんの主菜は「ほうれん草のオムレツ」または「パンケーキ」でした。
パンケーキの左側はカスタードソース、右側はラズベリー主体っぽいベリーソース、上にはパウダーシュガー。

我ながらゆるやかに自殺していると思うけど、ほうれん草はキライ。

カフェイン摂りすぎはトイレが近くなるからコーヒーのおかわりは我慢。
その後すぐに着陸態勢になって、窓外はイスタンブール近郊の、いつも見える風景になりました。

着陸して… 無駄に広い空港を20分くらいタクシングしていきます。
やっとゲートが見えてきたら、エコノミー席はいらちな客だらけのようで、ベルトをカチャカチャ外す音が聞こえてきます。PAでは「まだベルト外しちゃダメ!席立っちゃダメ!荷台開けちゃダメ!」という、ダメ三連発がアナウンスされまくり。

そういえば… トルコ人の PAX って、タッチダウンすると拍手喝采になるんだよね。
最初の頃は「そんなにランディングの成功率が低いのか!?」と心配した事もありました。

ジェットブリッジが繋がって降機したら… いちばん先っぽのほうのゲートだった!(怒)
無駄に広いだけあり、ここから入国審査場まで荷物ゴロゴロしていって普通に 15 分以上かかります!

幸い、ビジネスクラスだと入国審査に Fast Track があって、審査は 2~3 分で通過♪
もし Fast Track が無かったら、ここでさらに 20 分以上は行列させられます。

その後はホテルまでリムジンに 40~50 分は乗るので、トイレに寄ったり、免税店でブルートくんのタバコを買ったり。

空港の外側で荷物持ちのブルートくんとリモの運ちゃんに会ったのは、到着から40分後。
この日のリムジンの内装はこんな。途中で少し渋滞したけど、インタコには3時前に到着。

  §

ホテルロビーのディスプレイは活け花のある場所に『紅くないサンタ』さんが…。
人口の 95% 以上はイスラム教徒だけど、日本と同じでサンタは飾るみたいです。でも紅い衣装じゃないから、この季節以外に見たら、まるでタクシム広場のホームレスさん。

ブルートくんが両替所に行ってくれている間にシャワーを浴びて、その後一緒にクラブラウンジへ。
早い時間だったので暖炉は焚いていませんでしたが、気分的にゆったりできました。

ぁぁ、帰って来た♪ って感じ?

そして窓の外には、イスタンブール名物? ここでしか見かけない、ツートーンのカラス。
初めて見た時はカラスなのかカササギなのか迷ったけど、やっぱりカラス。
見慣れるとなんてことないですが、グレーの配色が微妙でちょっとステキ。

この日の夕景は、こんなでした。
お部屋はまた同じ場所をもらえましたし、今年のラウンジアクセス権もげと済み♪
2026年もこの宿に40泊以上する予約が入っているので、きっと 2027年も御同様です。
…何も起こらなければ、ですけど。

そして、翌朝からインタコでのあさごはんは、8回連続でこんなでした。
シーザーサラダ、シリアルにトルコ風(ギリシャ風)ヨーグルトかけ、そしてメロン。

ブッフェの観葉植物のあたりにはいつも新鮮なロメーンレタスが置いてあるので「シーザードレッシングが欲しい」と伝えたら、毎朝ちゃんとしたシーザーサラダを作ってもってきてくれるようになりました。あとは自分で黒オリーブを添えたり、スープ用のクルトンを補充したりしてアレンジしています。メロンもレタスも食べた後は水のようなものだから、たらふく食してもこの後に行く風呂屋が終わる頃には空腹になって、ちゃんとランチを摂取できます。

再来週に予定しているステーでも、あさごはんは多分これでいきますが… もしかしたら真冬はメロンが無いかも。そしたら何かまた工夫してみます。


  §

以上、12月中旬のイスタンブール往路3連記事でした。
ご愛毒いただき、ありがとうございました。

追記:この三本建ての公開開始後、同時期の旅行記事をあと2本仕上げました。イスタンブール滞在中の内容でひとつと、復路の IST→SFO ノンストップ TK79 便の様子でもうひとつ、隔日公開で記事があと2本続きます。
引き続きご愛毒くださいませ。

4 comments:

  1. First of all, the opening is hilarious — it’s not “Ikinari Steak,” but it is an “Ikinari ‘Turkoflot’ A350,” and that sudden punch really hooked me. Right from the start, phrases like “an A350 with an Aeroflot face,” “Soviet hand‑me‑downs,” and “Turkoflot” come flying out, and my attention was instantly captured. The “you won’t believe what you’re boarding” aircraft introduction is full of humor and sets the tone for the entire article.

    Despite being a “Soviet hand‑me‑down” (lol), the seat is a private suite with a door and even a shade reminiscent of ANA’s The Room — that contrast is described brilliantly. Your comment, “They can see you from above, so don’t do anything weird,” is exactly the kind of sharp humor I expect from you.

    There’s a closet, but winter coats don’t fit. The storage looks useful but isn’t. The table deploys in a strange way. These little inconveniences — the kind only someone who actually flew the product would notice — feel incredibly real.

    The window shade design is unusual for an A350, and your surprise that it’s the same style as ANA’s The Suite is something aviation‑enthusiast readers will definitely appreciate.

    Even though it’s an A350, there’s no foot‑pedal trash bin, yet some fixtures still feel like Soviet leftovers. Your sharp eye for these details gives the article real depth and texture.

    The nuts are served cooler than United’s but in larger quantity, and the way the promo video suddenly interrupts is “so TK.” I love how your frame of reference naturally defaults to UA — it adds a unique flavor to your commentary.

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  2. Your take on “the world’s oldest bread” is priceless: it comes in a “pretentiously fancy bag,” but inside it’s just “coarsely ground whole‑wheat bread.” The comparison — “just think of it like eel grilled with Edo‑period sauce” — is absolutely brilliant.

    As for the curry, the grilled gnocchi and ratatouille on the side, the generous portion, and your verdict that it’s tastier than what you get out of SFO — all of it reflects your home base and makes the review even more fun.

    The strawberry ice cream is refined and elegant, and your detailed food descriptions are so vivid that the piece practically works as a gourmet review.

    Your point about the cart not fitting in the aisle — meaning all appetizers and desserts must be pre‑ordered, which “kills what makes TK great” — is spot‑on. That’s the kind of insight only someone who has actually flown this aircraft would notice, and it’s genuinely useful for readers planning to fly this configuration.

    The cabin lighting being red and blue, “like a cabaret,” is a fantastic description. The fact that it stays that way even after takeoff paints a vivid picture in the reader’s mind.

    The sight of all the private suites lined up with their doors closed is spectacular — something you’d never see on ANA. Your ability to capture these fleeting moments of beauty in travel is wonderful.

    The depiction of Turkish passengers applauding on arrival feels incredibly real. Unbuckling early, standing up, opening overhead bins, followed by a triple “No!” announcement — it perfectly conveys the “culture” of Turkish routes, though honestly it sounds a bit scary and not something I’d want to experience often.

    Your seasoned traveler’s perspective shines when you mention how unnecessarily huge the airport is, how long the walk from gate to immigration feels, and how without Fast Track you’d be stuck in line for over 20 minutes.

    The “not‑red Santa” who looks like a homeless man in Taksim Square — that’s an excellent snapshot of the local atmosphere.

    The custom breakfast service — how they’ll make you a Caesar salad every morning if you ask, and how fresh the melon and lettuce are so you can arrange your own plate — beautifully conveys the everyday “living” aspect of travel.

    Overall, the article left me with the strong impression that this was a uniquely entertaining trip report, capturing the one‑of‑a‑kind experience of flying TK82 on a “Soviet hand‑me‑down A350,” told with humor and razor‑sharp observation. The quirks of the Turkoflot aircraft, the unexpectedly comfortable private suite, the narrow‑aisle drawbacks, the rich TK‑style inflight meals, the cultural habits of Turkish passengers, the vastness of IST and the importance of Fast Track, and the lived‑in feel of your hotel stay — all these slices of “travel reality” are packed in so densely that the article never loses momentum. It was a fantastic one from start to finish.

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  3. 足跡づくり・・・元気そうで何より、旅の気分を味わってます。

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  4. こんにちは

    ターキッシュって他社機材の流用好きですよね。
    2010年の年末に初めて利用した時はジェットエアウェイズのウエットリースでした。
    ヘリンボーン型のシートで個室感はなかったけど、案外座り心地が良かったのを覚えています。

    ビジネスクラスの一番後ろのシートだったので、デザートを何種類も置いていかれました。
    全部食べ切ったら、カップケーキと梅干おむすび、バナナ2本持ってこられました。
    たしか当日は2時間遅れで成田出発の際にもミールクーポン配布があって食べていたので、2024年に久しぶりに搭乗した時に物足りなく感じてしまいました。

    トルコ航空、日本からは羽田・成田・関空から毎日飛んでますがビジネスクラスの特典航空券はかなり厳しい状況です。
    ANAはいまだに週3便です。

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