Friday, March 23, 2018

Tokyo 2018 Feb(9)

この日は家族で千葉みなと駅前にある「ホテル・ポートプラザちば」という宿にやってきました。
あの無言でブリトー寿司を食う「魔の節分」が終わったばかりなのに、もうひな壇が飾ってありました。

ところで「ひなまつり」の唄って、ホント日本人らしいと思ったよ。

 ♪ お嫁にいらした 姉様に ♪
 ♪ よく似た官女の 白い顔 ♪

・・・だったでしょ? 姉様が「お雛様=女王様」じゃないんだよね。下っ端の三人官女のうちの、ひとり。
奥ゆかしいというか謙遜してるというか。
アメリカなら間違いなく My sister is the QUEEN!! ってな歌詞になると思う。(笑)

その「お内裏様とお雛様」は、とってもチャーミング。
ここいらへんは御値段の張る七段飾りらしい、きれいなディスプレイなんですが...。

三人官女、五人囃子のさらに下にいる三名は仕丁というらしいですが、そのうち沓(くつ)を持った奴が、変杉。
これが前記事の「浅草ぶらぶら・嘘コッコロwで茶しばき」の時に予告した、雛人形です。
見よ! この「アイーン」としか表現のしようがない表情を。これはまぢワロタよ。

リピータの両親がホテルの支配人さんたちとの歓談を済ませたので、レストラン「ベイクオーレ」へ入場。
シンプルな店内です。ここ、公立学校教職員組合の会員が利用可能な宿なので何でも格安なんです。

週末限定ランチが恐ろしくいろいろ選べて楽しい。と聞いてやってきましたが... ハンパないよ!?
要するに4品選べるんですが、主菜+麺類+副菜+その全部からもう一皿、という選択肢の広さ。
さらにグレードアップできるアイテムとかドリンクやデザートが格安で提供されています。

これは悩んだ。どうせたいしたもんは出ないと諦観してかかってはいても、選択肢が広くて楽しい。
結局、僕のはこんな支離滅裂な注文になりました。ドリンクはアイスコーヒーで。
「カレーライス」「海鮮あんかけ焼きそば」「油淋鶏」「ハヤシライスとふわとろスクランブルエッグ」
・・・もうなんでもあり。Just shoot me. 好きにして。

これ、サービスパーソンさん達が注文取りも配達もメッチャ大変だろうな...。
と思ったら、案の定あちこちでミスオーダーとか大杉で、テンパッてました。(苦笑)
そもそも、客の方が4品何を頼んだのかちゃんと覚えていない。(爆)

どれも「ひとくちサイズ」みたいな状態ですが、それなりに楽しい。
カレーは、ちゃんとゴロリとした角切りビーフが入っていて予想外。ひさびさに典型的な日本のカレー。

油淋鶏(ゆーりんちー、で変換できた)は、鶏唐揚げに中華風味、ネギ風味がうれしい。
レモンまで添えられちゃって、これも副菜としてはなかなか。

ハヤシライスは炒めたタマネギの甘さも感じられて、悪くない。
半熟玉子がたっぷりで、これも人気アイテムだと思います。

ちょっといけてなかったのは「海鮮あんかけ焼きそば」でした。具はそんな悪くない。
でも、そばが焼いてないで単に茹でただけなのは敗因。まぁ、こんだけあれば当たり外れはあるよね。

他のみなさまが摂取したのも撮影したよ。iPhoneでだけど、相変わらず「写させて」っていうと嫌そうだった。
でも写大主席卒でアメリカへ逝っちゃった放蕩息子な長男には未だに優しい。有り難いことです。
妹の? 誰のだかもうすっかり忘れましたが、海老チリ丼。ここんち、中華アイテムは当たり外れが大きそう。

父の頼んでいた天丼。 ・・・ちっさ! 海老、ちっさ!
でもこれを見せつけられたのが深層心理に焼き込まれたのでしょう。
この日の夕方に、衝動的に「てんや」へ飛び込んでしまいました。(爆)

みんなが揃ったと思ったのに、妹のフレンチフライだけが来ない。
きっと今揚げてるんだよ。とか、ウエイトレスさん、テンパってるから...とか、待って。
あんまり来ないから、通りかかったウエイターさんに声をかけました。

単に忘れられていたみたい。(苦笑)
しかも、揚げたてじゃなく冷めてるし、隣席の巨大なフレンチフライの4分の1くらいのサイズ。
たぶん隣席は4人みんなが芋フライ頼んだからいっぺんに来たんだよ。と、両親と妹をなだめました。

妹、さすがに打たれ強くなったよ。子供時代はこういう状況で必ず泣いてたから。
僕だったら、未だに泣く... ことはなくて、キレてちゃぶ台返しです。(ぉぃぉぃ...)

そして、冷静な母...。
週末スペシャルに踊らされることなく、ア・ラ・カルトで「ポークカレー」を一品だけ決め打ち。
なんかこの根性入った「お食事計画の立案と策定、そして実行」については感動させられました。

食後、僕だけ国電蒲田駅へ向かいますが...「千葉駅から総武快速がある」というアイデアに乗りました。
でも、ここは「千葉みなと」です。確か京葉線って蘇我駅へ行っちゃって、千葉駅に行かないはず。

「モノレールの駅がある。それに乗れば千葉駅に行ける。」と、父に教わりました。
なので、帰りは家族と一緒に帰らず、ホテル前で放置プレー。初めてこのモノレールに乗ります。(ドキドキ)
Chiba URBAN Monorail... なんだかイタイほど名前倒れなのが、私怖いわ。懸架式だけど落ちない?(ドキドキ)

次記事は、あんまり鉄分補給にはならないと思うけど、千葉都市モノレールに初体験の内容です。

Wednesday, March 21, 2018

Tokyo 2018 Feb(8)

浅草、浅草寺の裏手にあるフレンチビストロ「オマージュ」(または「ほんまげ」)のディナー、続きです。

日没後の外観。
若干色補正していますが、街路灯と色温度の低い照明で、なかなかいい感じです。

さて、お皿の方はムニュで「甘鯛」とだけ記されたものが届きました...。
もうフレンチでは定番テクといえる泡ソースが敷いてあります。

甘鯛は松笠焼きの仕上げ。鱗をパリパリに美味しく仕上げる和食の調理法を導入したのには脱帽。
ああきっと甘鯛はグリエで、バニラっぽいソースかなんかだろうと定番な調理を予測していたので、これはかなり驚かされました。もちろん調理法だけじゃなくて仕上がり具合や風味でも感心させられました。

次のお皿が「鴨フォアグラ」です。Foie gras de Canard、ちゃんと鵞鳥じゃないのを誠実に記載してます。
ナスタチウム(金蓮花)の、こんどは花びらが散らしてある、お花畑のようなお皿です。

てっぺんの金蓮花は軽い山葵のようなヒントがあるし、ベビーグリーンでサラダっぽいトップがおせんべいみたいな仕切りで、下のフルーツソースと仕切られていて、さらにその下にフォアグラさまが隠れています。
高品位なフォアグラのまったり感に、うっとり。
ベースにあるフォアグラの脂っぽい重たさを、フルーツ&サラダや花びらで軽快にまとめてあります。

ここで、ふたりともワインをブルゴーニュの赤に切り替えました。
Linger-Michelot Morey-Saint-Denis En la rue de Vergy 2015

最上のピノ・ノワールが穫れるブルゴーニュの「金の丘」コート・ドール Côte d'Or から来た赤ワイン。いかにもブルゴーニュらしい、加州やオレゴンのピノよりもはっきりした冷たいミネラルがしっかりあって、でもピノならではのタンニンは軽快です。畑の格付けの無い Grand Vin になっていますが、きちんとエージングかけてピークに持って行けば Grand Cru って嘘をつかれても納得しちゃうかも。2015年は若すぎてまだ抜くのがもったいないくらいの好印象でした。

本日のコースで、てっぺんの「お肉」は、「小鳩」となっていました。
いかに~も名店っぽいプレゼンテーションで「ぁぁ、ブログ映えが良さそう♪」って嬉しくなりました。

順調に赤を聞こし召していらっしゃるiSOさま、ローヌのシラーに行きました、僕はこれ苦手。
Tardieu Laurent "Cuvée Spéciale" Châteauneuf-du-Pape 2005
いっつもこの『しゃとぬふ・どぅ・ぱぷ』って名前がおバカっぽくて...(笑)
飲んでないけど、きっとインクっぽい後味でスミレの花のようなヒントの典型的なローヌと思われ。

そんで、小鳩。
ローストされたはとぽっぽは鳩の血やトリュフで造ったソース(だと思う)と共に。ビーツがいろんな縞々で綺麗。フォアグラの脂をいただいた後だったので赤身の多い若い鳩肉で追いかけるアイデアは、とてもいいと思いました。

そして、こんなのが登場。
これによく似た調理... スイスの先生一家と一緒に行ったブルゴーニュのひとつ星ビストロで食べた記憶が。

プレゼンでコンソメな「ソースぶっかけの儀」が取り仕切られるのも、確か一緒。
てっぺんに乗っているのは小籠包みたいですが、丁寧な絞り模様の飾り包丁を入れたマッシュルームでした。

ソースぶっかけの儀、終了後。
いんげん、人参、蕪(?)で囲い込まれた中にムースっぽいものが入ってます。
仔鳩のソースは重かったので、お野菜とコンソメで口中はサッパリしました。

そして、デセールに入ります。ムニュのリストでは「甘味」とあるのが和風で好印象。
木のおさじに載ったボンボン。

ひとくちサイズの丁寧な仕上げです。
ツルンと口に入れて噛みつぶすと、複雑な風味が拡がった記憶が... でも詳細を覚えていない馬鹿舌。(泣)

ソルベがはさまりました。
ん~と... てっぺんの氷の風味が判定不能で問いただしたら予想外だった記憶が。確かジュニパーとか、そんな方向の香り。そんでクリームの下がマンゴーのジュレだったか。

さらに、ゼリー寄せみたいなカップが来ます。
もう全然覚えてません。泡をふたりで1本+赤ワイン一杯でベロベロで、詳細な記憶がなくなってます。

名店の法則:最後は甘い物の連発で満足感を最高まで高める。 ...が、行われています。
クッキーの筒にベリー系のジュレみたいなのが入っていた覚えが... すいません。

これは「地元の名産」をフィーチャーしてるので、覚えてます。
人形焼きの型で仕上げたフィナンシェール。これで一人前!テクスチャが固めなのが人形焼きっぽい。

全部食べきれなくて、綺麗に包んでいただいておみやに持ち帰りました。

さらに、甘い物が...。
なんだかジンジャーブレッドっぽい皮に甘いソースが入ったものと、雷おこしの子供みたいなのだったかと。

ここでもう既に9時を廻っているので、コーヒーはシングルショットのエスプレッソで。
カップは普通サイズなので、底のほうにちょびっと。でも目的どおりに舌は引き締まりました。

退席時、女将さんとオーナーシェフの荒井さん御夫妻が外までお見送りしてくださいました。
さすがは「iSOさんの庭」だなぁ。と感心させられました。
ここ、確かにアップグレードしてます。しかも良い方向に向かっています。

iSOさま、ありがとうございました。次回はぜひ「松」のフルコースでデグスタシオンしましょう!

今回の帰省でいちばん良いお食事は、ここ。後の記事はランチブッフェとかばっかでショボいよ。w

Monday, March 19, 2018

Tokyo 2018 Feb(7)

今回のiSOさんとのディナーは、数年ぶり(いや、十数年ぶり?)に「浅草フレンチ」です。
荒井オーナーシェフの「オマージュ」に伺いました。(iSOさんとは「ほんまげ」と呼んでいますが...)
以前伺った場所からは移転して、グレードアップ。ミシュラン星をふたつもらっているそうです。

コンクリ打ちっぱなしなスッキリした外観。周りはもっと年季が入った商店街なので若干浮いてます。
これは日没前、開店前に写しておいた外観。実際に入店した頃には日没後なのでイイ感じにしっとり。

キッチンが1階、ダイニングルームは2階に配置されました。以前の印象は「せせこましい店内でみんながドタバタがんばってる、でもそれが好印象な地元ビストロの名店」という感じでしたが、今は立派、威風堂々な店構えです。

開店前に招き入れられたので、誰も来ないうちに店内を撮影させてもらいました。
我が家と同じようなインテリアの配色(スイスっぽいアイボリー+チョコレート色)が気に入りました。

名店の法則:椅子の座り心地は必要以上に良くしない。すると客の回転が良くなる。...が守られていました。でも、iSOさんがおっしゃる「松・竹・梅」のうち、まんなかの「竹」のコースを選んでも、全行程で軽く3時間以上はかかりましたから、お客さんの入れ替えはさほど意図していないと思います。

テーブルに置いてある「飾り皿」は「飾り鉢」になっています。
インテリアとは補色の、モダンな釉薬による鮮やかな青磁がステキなアクセント♪

やがてiSOさまが御到着。ムニュを受け取ったら... 究極のシンプルさ。
某・三國さんちとは対極にあるムニュの記述です。
三國さんちは一皿当たり3行くらいの長~いタイトルが付いてます。(そっちも凄く親切で好きですが)

泡好きのiSOさんとの夕食、まず泡を一本いただいてから各自グラス売りの赤を頂戴することに。
シャルドネだけで造った、シャッキリしたブラン・ド・ブラン、ドサージュの少ない(飲んだ印象では多分3~4gくらい)エクストラ・ブリュットを。最初のほうの皿みんなに相性が良さそうなので、二人で悩んだ末これにしました。

エチケットには「ターブル・ロンド=円卓」って御銘が打ってありました。
Lancelot-Pienne Extra Brut Grand Cru NV
グラン・クリュでクレマンって書いてある... シャンパーニュじゃなくてクレマン・ド・ブルゴーニュみたい。でもさすが荒井さんの選択、この泡はいけてます。ちょっとバターっぽいヒント、ブリオーシュのような酵母臭、シャルドネ100%なので舌の上ではシャッキリ。これならムニュのうち、鴨フォアグラあたりまで引っ張れそうです。

アミューズ・ブッシュが始まりました。星ふたつ持ってるだけあって気合いが入っています。
・・・でも飲んでて解説を忘れたよ。(汗)
ひとりごはんだと口述筆記とかDQNなことをやってますが、友人との会食ではブログ用の取材wは二の次。
自分の側にあるふたつが、僕の領土。
左はナスタチウム(金蓮花)の葉が載せてある、確か竹炭で黒くしたタルト、右はクローバーですね。

次は、こんなにキュートな「ひとくちサイズ」の楽しいアミューズが。
「アミューズ」という言葉どおりに目でも舌でも愉しませていただけ、泡が進みます。

説明をまぢ忘れたけど... 筒状カリカリに焼いたシェルにクリームっぽいテイストが詰めてあります。
こっちはなんだか忘れてる。

これはフランボワーズ(野苺)とか使ってたか?
ミニ・パンジーのエディブルフラワーが綺麗なアクセント。

これは確か「三色カリフラワー」を砕いたものを乗せたクリーム。
底に強い風味のアクセントが潜んでいますが... すいません覚えていません。もうすぐ還暦だから許して。

こちらはムニュに載っていない、オプションでオーダーしたウニのお皿です。
ウニの上に乗っているのはタラゴーナ。
シャルドネでもドライな泡と一緒だと、魚介類の潮臭さがあまり残らないのが不思議。

この一品は、容れ物に注目しました。裏返すと、こんなんなってます。
バフンウニの形をした容器でした。ここまで拘っているのが素晴らしいです。
でも、バフンウニを同定できるお客さんがどんだけ来るかが少し疑問。(苦笑)

和のフレンチを標榜する「お箸もご用意しました」な、シンプルでステキなお箸。
櫻の木を無垢で削り出した木箸だそうです。記念に持ち帰っていいというので喜んで頂戴しました。
翌朝、妹が「菜箸にする」って受け取ってくれたのは秘密です。

パンに着けるバターとオリーブオイルは、こんな。
欧州風の無塩バターに塩のせ。オリーブ油は多分エクストラバージン。
(あまりにもバターがおいしそうでオリーブ油は試さなかった...)

パンは、こちら。
小さい青磁の鉢はパン皿になりました。無垢の木でできたバターナイフがカッコイイ。
パンはチァバータっぽいテクスチャで、皮は固めで中もっちり系。(説明が簡単=あんまり好きくない)

ムニュにある「毛蟹」のお皿が届きました。
こんなプレゼンテーションで、なんか予測してたのと全然違う。毛蟹... どこ??

外側は百合根とマリゴールド(?)の花、そして粉砕された黒トリュフに包まれています。
毛蟹さまは中に「ツナまよ」みたいになって潜んでいました...。(ああなんて乱暴な比喩)

カニと百合根のテクスチャの違い、カニ風味にトリュフの香り、菊花のヒントを愉しむお皿です。アミューズに続いてこれをいただいた時点で(ぁぁ...このお店は確かにアップグレードした。星ふたつもらった理由が判る)と納得。

この続き、後半は次回の記事で。