今年イスタンブールへ訪れた2回は、いずれも往路がボーイング 787-9 の TK290 便、復路はボーイング 777-300ER で運航される TK79 便でした。ここでは往路 TK290 便の2回分をまとめてひとつの記事でご紹介します。
出発はサンフランシスコ国際空港の G ゲートから。ポラリスラウンジを退室して…
…ゲートの前まで来たら、赤い尾翼のトルコちゃんが待ってます。
最近は FLIGHTY というアプリを使っているんですが、それによれば…
2回目に乗ったテールナンバー TC-LLU は就航してちょうど1ヶ月しか経っていない新造機♪このアプリってマニアックな情報が出てくるので、飛行機で旅する儂には楽しいです。
トルコ航空って、ご不自由なみなさんや赤子連れよりビジネスクラスの搭乗が先でした。
ドア 2L の一ヶ所にしかジェットウェイが繋がっていませんから、そこから機内へ入るとこういう景色。
最近よくある、サフラン社あたりのプライバシーを重視した 1-2-1 アブレストです。
2回とも、もらった座席は、2Kです。偶数が窓側に寄った配置になっています。
サイドテーブルの奥には、電源に小物入れと…日本電音機製作所のヘッドフォンが。
あとこのシートって、囲い込むのはいいんだけど、窓まで塞いじゃってて不便でした。外の景色を写すのにスマホを落としそうで邪魔なうえ、液晶シャッターの窓だからなのか、窓からの反射が映り込み易い。
囲い込まれるのも好きですが、トルコちゃんの B777-300ER みたいに開放的な席も好き。
1回目は前席の 1K が空席でしたが、2回目は赤子連れ。赤ちゃんが塀を越えて儂の席の方へはい刷り上がってくるので、儂の方へ堕ちてきたらどうしようかと思ってドキドキしました。
客の民度がイマイチなトルコちゃん。ヘッドフォンをお持ち帰る客が多いらしく、降機前に回収に廻ってきます。
「ヘッドフォンを返して」
「使わないから搭乗した時に返したけど?」
「あらそう?」
ギャレーが近いので、トルコ語だけどたぶん「2A の PAX がヘッドフォン返したって言ってるんだけど…」とか話し合ってるのが聞こえてきて、なんかちょっとイヤな気分。ノイキャンレベル最高峰の Sony WH-1000XM5 を使用しているこの儂が、何を好き好んでデンオンの二流ヘッドフォンをちょろまかさなけりゃならんのぢゃ!?
さらに、なんだか無駄な場所に LED 読書灯がみっつも付いてるし…。
空になった袋は、こんどは靴入れになります。
ヘッドフォンは持ち帰らなかったけど、このスリッパはなかなか良くて、隣の空席で余っていたスリッパをかっぱらっちった♪ そんでホテルで使いました♪♪
水、シャンパン、オレンジジュース、ラズベリーエード等もありますが、いつもこれ。
ミント入りのレモネードです。トルコの伝統的な夏の飲み物だそうです。
あと、トルコちゃんの安全ビデオって、トルコ語→英語の2回放映するんですが、ちゃんと手話が違ってました。
金門橋も半分くらい写りました。写真の上の方に見えている軍艦島みたいなのが、アルカトラズ。
磁器の皿に載った熱々のおしぼりを配布してくれました。
これひとつでも判るように、トルコ航空は既にパンデミック前の水準までサービスが回復しています。
安全ビデオの後に案内が出るので、言われるままに tkwifi.net へ繋ぐと、こんな画面。
ビジネスクラスや FFP の上級会員は、ある程度無料で利用できます。
姓とシート番号を打ち込めば OK。
PNR(予約番号)を打ち込ませる会社よりも便利です。
接続速度は、予想通り PING 反射が数百msかかるものの、下り 10M bps くらいは出るので、利用可能レベル。
それと… エアショーを観ていたら、予定の航路に少しビビりました。
ここ、L'viv って「リビウ」だよね? それって、ウクライナの都市だから、ウクライナ領空を通過するわけ?
これ観てかなりビビりましたが、実際はもうちっとポーランド寄りを通過していました。
最初に乗った時は、トルコ名物のダークチェリージュースを炭酸で割ってもらいました。
ミックスナッツはトルコ名産のフンドクル(ヘーゼルナッツ)が多めで、結構好きかも。
選択肢が豊富でも、いつもエキメキ=典型的なトルコのパンの一択です。このパンって、フレンチバゲットみたいな見かけで、内部のテキスチャはイギリスパンみたいなフカフカという不思議な美味しさ。
2回目のミールだと、こんな内容でした。
恐る恐るスマホを用意したら…「インスタに載せるんでしょ?撮って。どんどん撮って!」だって。
もらったのは… サラダに、スモークサーモンふたつと、エビひとつ。
エビが大きくて、いい茹で加減で少し感心。サクランボみたいなケーパーも楽しい。
「今日はタコのサラダですね!? それください!」
「タコを喜んで頼む人って… あなた日本人よね?」
欧米の人は軽く引いて、そのあと少し悩んでからタコを頼むそうです。(笑)
他に頼んだのは、またスモークサーモン、それとシーザーサラダと春巻。
どれもいけてました。
スープも一緒に頼めますが、ネギとポテトのスープだったのでパスしました。
メインは… 1回目には、Steak & Salad roasted potatoes という奴を注文。
フィレステーキは5オンスくらいしかないけど、通して食していくとこのサイズで充分。ハーブバターがかけてあって、ルッコラやフリセーのサラダと一緒に美味しくいただけました。
2回目はシャケと迷って、Mushroom Ravioli sautéed leek, cherry tomatoes, parmesan を選択。
これにして大正解。甘いポワロ葱とクリームソースで、トランペットマッシュルーム等が風味豊かです。
キノコのラビオリってベジタリアンの選択肢だけど、多分同じくらいの予算で造ってるだけあって、品質が高そう。
チェコムースやらブレッドプディオングやらいろいろあるけど、いつも同じものを所望。
飲み物もチャイ(紅茶)をストレートで。御菓子が激甘なので砂糖は不要です。
出てきてすぐ判ったんですが、残念ながらカラキョイ・ギュルオルーの製品ではなくなりました。
でも充分に美味しいし、アイスクリームが添付できればもう幸せ。
機材が B77W と B789 でシートの形状が違うためか、ベッドパッドや枕が微妙に違っていました。
13時間のフライトなのでたっぷり寝て… 途中ふと目覚めると、ミニぼんぼりが無くなって水が置いてあったり。
以前のように「場末のキャバレー」みたいな配色はやめたみたいです。
2回目はキウイがちゃんと二切れ♪
2回目のミール配布は2択です。
1回目は、パンケーキ Pancake blueberry compote, maple syrup で。
甘いパンケーキ食ってるのに、パンを配っていくし…
割ってみましたが… 中味は入っていません。
で、この黒いパンをもらった時は、オムレツ Mozzarella and Tomato Omlette でした。
お食事を終えたら、おかわりの珈琲はカプチーノにしてもらって。
降りてきて… 窓外を眺めると、どのへんだか判らない!
荷物は片付けちゃったので、前方のモニタを飛行機の先っぽカメラに切り替えて。
13 時間の飛行を終えて、やれやれやっと着いたと、みんな降機していきました。
エコノミーより前に降機させてもらえて、入国審査も優先レーンを使って行列無しで通過。
最初にオレンジジュースその他と珈琲各種が配布されてから、無条件でフルーツが到着。
こっちが1回目。なぜかキウイがひとつしか無い… 途中で落とした?(笑)
『チーズにトマトと胡瓜』というのはトルコの典型的な朝食で、ここから逃げられません。
他にはトルコ風ヨーグルトや、家禽の切れ端が一緒に届きます。
もちろん1回目と2回目で、両方試しましたよ。
さすがは世界一甘いお菓子バクラヴァの國。パンケーキのソースも激甘かった…。さらにパンケーキの上にまでパウダーシュガー振ってあるし、メープルシロップまで添付されてるし。どんだけ甘党だよ?
しかも、こいつは喰いそうだと思って「もう一個置いてくわね♪」って、頼んでもいないのに追加するし…。でも豚を喰わない國の人なので、ANAみたいに「豚に餌やってるみたいで楽しい?」って自爆ネタが使えない。(爆)
2回目のパンは、初めてこんな物騒な見かけのパンを頼んでみました。
酸っぱいライ麦パンのパンパニコルか、はたまた黒糖パンなのか、謎なまま選択。
酸っぱいライ麦パンじゃなかったし、黒糖を使ってるようでもなかった。無難に美味しかった。
メニューには『モッツァレラとトマトのオムレツ』って書いてあるけど、オムレツに内蔵されているのはモッツァレラチーズだけで、トマトは菠薐草や馬鈴薯と一緒に別添されてきました。
2回目のミールは… う~ん、パンケーキが甘すぎるから、オムレツのほうがいいかな?
でも、ユナイテッド航空のミールみたいに、酷い中から少しでもまともな方を選ぶのではなく、どっちもいけてるけど、強いて選ぶならこっちのほうが好みかなぁ?というポジティヴな選択手順です。
この、取っ手の無いカップでコーヒーをいただいているうちに、降機態勢になります。
イスタンブールってデカすぎだし、人大杉!!
通路の反対の席のトルコ風口髭おじさんに「それ、どうやって出すの?」って聞かれた。
「エアショーのトップ画面に、飛行機の先っぽカメラ映像の選択があります」
「あ、ほんとだ、ありがとう!」
「で… ここどのへんでしょうか?」
「いや~、イスタンブールは広くて判らないや」
なんだ地元の人間でも判らないのか。
でもこのおっさんには「キルギスへ帰るの?」とか聞かれるし。
大西洋横断便なので、日本人が乗っているという発想は無かったみたいだし、儂の口髭のせいでしょう。
そして着地して… 無駄に広いシン・イスタンブール空港を25分もタクシングして…
やっとゲートに着いたよ。でも米国便はいつも入国審査からメッチャ遠い場所に着く!(怒)
こうしてみると新造機なのでキレイに写ります。
それに長距離路線なので、B787 だと気圧も湿度も高めなおかげか、体の負担が少なく感じます。
出口のところで、リムジンサービスの運ちゃんと落ち合って、ミニバンに乗せてもらって。
タクシーの運ちゃん、アドさんが引退しちゃったので、空港送迎サービスを利用してます。
以上、往路はボーイング 787-9 で飛んでいました。
6人乗車のメルセデスのミニバンを一人で利用という贅沢ですが… タクシーより安いんです。
評判のいい会社を TripAdvisor で見つけてからは、もうこの会社ばっかり。
今度から特典発券がすぐ見つかるシアトル経由で、同じ 787-9 に乗って飛ぶ予定です。
そんで’有償発券の場合は SFO から一番需要の無い(笑) AMS へ飛んで乗り継ぎます。
What a luxurious treat to have both flights of TK290 summarized in one article!
ReplyDeleteBut it seems like a waste to enjoy a full-course meal all at once.
It would be better to follow the strategy of your Shonan's senior and savor it in bite-sized pieces.
Leaving the Polaris Lounge means that you must have successfully earned an upgrade.
How lucky to have boarded the newly built TC-LLU tail number just a month after its launch.
That app provides such unique information, making it enjoyable for airplane enthusiasts.
It is quite rare for Business Class passengers to board before those with disabilities or families with infants, isn't it ?
Nevertheless, the 1-2-1 abrest seating prioritizes privacy and is wonderful.
You like being enclosed, but you also enjoy open seats like those on Turkish Airlines' B777-300ER.
In other words, you're fine with either.
It seems like you selected seat 2K for both flights.
Was that your choice?
The first time, seat 1K was vacant, but on the second flight, a customer with a baby sat in front of you, and the baby tried to climb over the fence and into your seat.
The thought of that situation is exciting, even if it was a little nerve-wracking.
To be continued.
Yamada Denki sensei,
DeleteThe nonstop flights to Istanbul by Turkish Airlines are award reservations. Fortunately, Turkish Airlines is adding nonstop flight to SFO and Seattle so there are good chances to earn those luxurious flights. I also book flights to Istanbul but what I found was; connecting at Amsterdam is the highest chance of upgrade. If I connect at Frankfurt or Munich, those are much lesser chance of upgrades for sure. And connecting at Heathrow and/or Charles de Gaulle are totally horrific. I do hate those two airports amongst the world.
I had a fancy feeling with TK’s B787-9 but I also like a-bit-tired B77W’s open wide atmosphere. On B787 I can enjoy my privacy and I can enjoy chatting with other passengers on B77W. IN either case, I love Turkish Airline’s business class cabin.
The strategies of my seat selection were as shown below.
- If 1-2-1 ablest, window side seating can receive better privacy.
- The food trolley starts from the front side. If I site very front area, I won’t miss any food selections on the trolley!!
Mostly the second reason is the biggest, as you can easily expect. (lol)
Therefore, seat “1K” sounds perfect foe me as a Lifetime 1K member, it really depends on the seat availabilities by airlines and aircrafts. On my next trip by ANA, I reserved seat 1K, of course. :))
I can understand the feeling of wanting to take home headphones that look so high-end.
ReplyDeleteHowever, it's pretty cunning of Turkish Airlines to collect them before the passengers even disembark.
'Return the headphones.'
'I returned them when I boarded and didn't use them.'
'Is that so?'
↑
You're also being suspected (lol).
Because you have sharp hearing, even in a noisy cabin, you can hear them discussing, "The passenger in 2A says they returned the headphones..."
It's understandable to feel a little uncomfortable.
You, who use the top-of-the-line noise-cancelling Sony WH-1000XM5, are stealing second-rate headphones from Denon for no reason !
↑
Oh, poor Denon (lol again).
To be continued.
HI again, Yamada Denki sensei.
DeleteIn regards to the noise cancelling headphones, DENON is not my favor… it’s a renown manufacturer from Japan but I have so many BOSE and SONY headphones, and nobody beats these two successful makers so far. But again, DENON is still a good brand as well.
> 'Is that so?'
This was more likely sounds “Really? Are you sure??” for me…
Because they took off the fancy headphones, they were providing cheap economy-class version of plastic headphones instead, or the cheap version is sometimes sitting in the small compartment behind the side table..
I am editing the pictures or TK749, return trips now… but I found I forgot taking a picture of main course in February! That is a disastrous mistake as a blogger… *sigh*
Having three LED reading lights is impressive, isn't it?
ReplyDeleteReusing the empty slipper bag as a shoe bag is a good idea.
Although you didn't take home the headphones, you did snatch the unused slippers from the adjacent empty seat and used them at the hotel, showing your dedication to eco-friendliness.
Mint-infused lemonade is a traditional summer drink in Turkey, isn't it ?
It seems that each airline broadcasts a safety video with elaborate content, but Turkish Airlines' video is particularly well-made?
Sorry, I don't think It would be nice if it was more realistic as you say, like showing passengers frantically grabbing for oxygen masks that have fallen from above while crying and bleeding from the nose, with an old lady next to them reciting Buddhist prayers with a rosary in her hand.
Though I have to admit, in any airline's safety video, it feels very fake when passengers calmly and effortlessly put on oxygen masks with a smile when they fall down.
To be continued.
Yamada Denki sensei,
DeleteThis B787-9 seat is so-called “Cocoon Style” but just one part extended in front of the window was annoying. Furthermore, that annoying part has three LEDs’ which even worse!!
> showing your dedication to eco-friendliness.
well… I am simply showing my theft. I am just stealing. (lol)
The Turkish lemonade tastes quite well, at least decent if I had it everywhere. And if I ask ‘lemonade’ in England, what I receive will be 7-Up or Sprite… seriously English English is a strange language…
These days, some SNS videos showing the real world when oxygen masks are dropping… and the cabin looks exactly I explained this part – people screaming and grabbing the masks with showing their strongest egoism. They even incorrectly attach the mask on their faces sometimes. The one on CNN shoed some idiotic passengers are wearing oxygen masks with not-covering their nose… I can’t imagine how people can be that much idiotic… Safety video should points out these incorrect installations prior to departure.
But watching these idiots wearing oxygen masks incorrectly. …as long as the actual flight doesn’t crash.
こんにちは。旅行記の再開でまたきれいな写真と良い記事が見られるので楽しみです。
ReplyDeleteさて、Turkish Airlinesはコロナ前に行った最後の海外旅行でNRT→IST→ZAGで利用しました。
成田を夜に出発し、イスタンブールには未明の3時頃に到着するという利用しにくい路線でした。トルコが目的の旅行だったら、着いた後どうするのでしょうか?
機内にはシェフも乗っており料理を監修していましたが、確かに味は良かったです。また、モスク型の調味料入れはトルコらしいなと感じました。ちなみにザグレブ線ではもう少し簡素化していました。
また、新イスタンブール空港はばかでかかったですね。ラウンジも広く、新しくてきれいでした。
なお、私はあれから4年ぶりの海外旅行でシンガに行こうと計画しています。また、このブログを参考にさせて頂きます。
NYCさん、お久しぶりです。
Deleteとりあえずブログ再開しておりますが、またネタが枯れたら沈黙するかと思います。特に来月は週を空けずに ATH、NRT、IST と飛びまくりの予定で記事アップは厳しいです。その後4月はお留守番なので、その際に撮り貯めた写真を使って記事を書けたら、と思っています。ただ、以前よりは旅行中にブログの事は考えず気楽に過ごしているので、そんなに記事は挙げられませんが。
シン・イスタンブール空港はラウンジも24時間稼働しているので、ラウンジのシャワーや仮眠室を利用すれば快適に過ごせると思います。あとはエアサイドのホテル、Yotel AIr の利用もできます。7月のトルコ旅行はアジア側(地震の影響が無かった場所ですが)を初めて訪ねる予定で、往復ともISTで一泊はさむ必要があります。乗り継ぎ時間が18時間くらいなので、Yotel Air で寝て、お食事はトルコ航空のラウンジで、という目論見を立てております。
ザグレブ線が簡素なのは、トルコ航空は自分が欧州のキャリアだと思っているので、汎欧州線は短距離便で簡単なサービスになるようです。これはフランクフルト線その他も同様です。
シンガポールは… こないだアップグレード失敗しました。プレミアムプラス(予約 R, A, O)からのアップグレードでも失敗!
パンデミックに入ってからは、SINのみならず大西洋便も含めて既に3回もプレミアムプラスからのUGに失敗しています。今年いっぱいはGSも1Kも相当数いるのでこの調子なんでしょうが、来年度からハードルが上がって1KもGSもガックリ減って、UGし易くなるのを期待しています。それまでは貯まったマイルで特典ビジネスで飛ぶのを中心に据え、シンガポール行きも1Kが減るまで我慢です。
NYCさんも海外旅行再開ですね。お気を付けてお運び下さい。