Monday, June 14, 2021

Filoli

 土曜日の朝、Campbell(F) さんに招待されて、Filoli Historic House & Garden という場所を訪ねてきました。
最初のカットに持ってきましたが、これが園内にある「歴史的な家」です。
庭園を巡った後で行ってみたら行列していたので、今回は内部散策はパスしました。

場所は、サンフランシスコ半島の「貯水池」の近くにあります。
上のグーグルマップで、北のポイントが我が家で、画面下にあるポイントが Filoli になります。

なお、米語だと Filoli は「ファイローリ」と読むようです。

Campbell(F) さんのメルセデスに乗せていただき、十数分で入口に到達。
ここからさらに半マイルくらい入ったところに駐車場が。

そしてクルマを降りて少し歩くと、入場ゲートに達します。
ここで予約のチェックを受けて入場。Campbell(F) さんは年間パスを購入なさっている正規メンバーです。

・・・何が楽しいのか、僕にはいまひとつ判らないけど。

入ってすぐの場所にある、御休憩所。帰りに立ち寄る人がほとんどです。
御不浄の他に、軽食を出すレストランがあります。

サンドイッチにサラダにスープだけ… 提供される食品まで健康志向で、ハンバーガーさえありません。帰りにレストランの入口でメニューを確認して、あまりにもヘルシーなので心からガッカリしました。

入場後、庭園巡りへと向かいました。
入ってすぐの場所にある、すごく立派な 泰山木(タイサンボク)の大樹。
間違って Campbell(F) さんに「トベラです。」と解説してしまいました。ごめんなさい!

「でもこの樹って『この木なんの木』みたいよね」
「・・・あれはモンキーポッド(アメリカねむの木)です!」
「でもほら、立派なこんもりした形が、似てない?」
「…。 モンキーポッドは豆の仲間で、これは木蓮の仲間」
「やっぱりご専門だったから詳しいわね」←嫌味?w

でもしっかりトベラと間違えました~。ごめんなさい。(苦笑)

園芸花卉に詳しいのは、百姓学科の先輩あつさんのほうです。
今では二人とも百姓とはかけ離れた商売やってますけど…。

さて、北米原産のタイサンボクを通り過ぎると… さらに注意書きが。
マスクしてないと入園禁止です。

この日の時点でサンマテオ郡のワクチン摂取率は 86% 超えで、既に集団免疫を獲得しています。毎日の新規感染者もこのところ一桁なので、このあたりは COVID-19 を克服していますが、それでも厳しい制限のままです。

これはやはり、Filoli でクラスター発生! という不名誉な話題をゼッタイに出さないためでしょう。

庭の入口に見取り図もありました。
いちおう撮影したけど、テカッちゃってよく見えなかった。ごめん。でも広い庭だよ。

途中、野良の七面鳥一家がいました!
もうちょっと寄って撮影する前に、無神経で馬鹿なガキンチョが近づいていって七面鳥の一家は退散。(怒)

そして、庭園に踏み入ると… ここ、庭園の形式がごっちゃ混ぜです。
基本は英国風を目指したようで、それっぽく剪定してあります。

ただし、メンテがイマイチであちこちから枝が飛び出していて、見ててイラった。

さらに、変な壺があちこちに設置されています。
またどっかの無神経で馬鹿なガキンチョが首を出したので、すかさず撮って晒してやるよ。www

ほら、こうやって円筒形に整えてあります。
でも先っぽがバート・シンプソンズのヘアスタイルみたいにギザギザなまんまです…。

全般的にはよく調えられていて、美しくみえるポイントも散見されます。
こういうカットはそれなりに美しく撮影できます。

ただし歩行器ガチャガチャやってる婆や、赤子を搭載したカートを押す繁殖中のつがいも通ります。

そして本日のお目当ては、バラ園です。
6月はバラの月。いろいろな品種のバラが咲き誇っていました。

でもなぜかサーモンピンクや黄色、白のバラが多くて、深紅のバラは少ない…。
後で毒々しい赤いバラが日陰で咲いていたのを見つけたけど、写真に撮ったうちで赤かったのが、こんな感じ。

あと… このバラ園を見ていても、剪定をちゃんとやってないから見ていてイラった。

「ぁぁっ! 徒長枝がこんなに伸びてる… 切りたい!!

ほとんど百姓に戻っている僕を、Campbell(F) さんは冷笑していました。

そしてバラ庭園の端に、ベンチをしつらえた白薔薇のアーチが用意されていました。
見学者のみなさんが次々にここに腰掛けては記念撮影をしていきます。

とても優しい Campbell(F) さんは「シャッター押しましょうか?」って声をかけていました。

バラの香りを楽しみながら過ぎゆくと… その先にはラベンダーが。
蕾がはちきれそうになっていて、数日後には開花し始める状態でした。
香水用のラベンダーを収穫するのは、この蕾がふくれきった時期です。

蕾をつまんで指ですり潰したら、とてもいい香りが拡がりました。
…その後十数分間は、強い芳香のため鼻が馬鹿になっていました。

このへんで入口へ引き返しますが、こんな看板もありました。
ステンドグラスガーデン??

鉛のジョイントと一年草に薔薇が…って、全く意味不明。
この看板の周りに植えてあったのは、トンガラシでした。(笑)

Campbell(F) さんから「ボンサイもあるんですよ~」って伺い、盆栽風のパチもんだろうと思ったら…
ちゃんと本物の盆栽でした。

このモミジは比較的綺麗。ちょうど新緑の時期なので色も冴えています。
それでも徒長枝が目について、心の中で剪定したい!!と思っていました。

壁づたいに並べてあるから、可愛そうだったのがサツキの盆栽です。
ちょうど開花期ですが… サツキって日当たりのいい場所が好きだから、ここはちょっと…。

…とか、盆栽の管理について僕がブツブツ言っているので、Campbell(F) さんはたまらなかったかも。

その後、睡蓮とパンジーの鉢が並ぶ先にある風見鶏の建物がギフトショップで、冷やかしに入場。
ヒストリックハウスは COVID-19 の感染予防対策で入場制限を受けていて十数名が入場待ちです。その列を見て僕が一発で「今日はいいです~」と逃げて、昼食のためにサンマテオ市街へ戻りました。

Campbell(F) さん、ありがとうございました。
次回はまた花が入れ替わる時期にお邪魔したいと存じます。

Filoli Historic House & Garden
86 Cañada Rd, Woodside, CA 94062
+1 (650) 364-8300

  §

ダウンタウンまで戻って来て、向かったのは Noodles & Things。海南雛飯を注文しました。
出てきたのを見て、一瞬絶句。どう見ても、ライスがただの白飯です。

「Campbell(F) さん… こ、これは…」
「そうね。ちゃんと言わなきゃ。言わなきゃダメよ」←おまえが言えよ。と遠回しに言われたと判断

配達してくれたメガネ女子の姉さんを、僕が呼び止めました。

「ねぇ… これ、ライスがチキンライスじゃないよね?」
「オ~! ソーリーソーリー!! いまチキンライス持ってくるある!」
「交換してくださる?」
「白い御飯そのまま食べるよろし。チキンライス別に持ってくるある!」

メガネ女子、キッチンへダッシュして行きました…

「まるごともう一皿持ってくるつもりかしら?w」
「いや、さすがにそりゃないっしょ。ライスだけじゃね?」
「そりゃそうよね。www」

そして予想通りに、チキンライスだけ持ってきてくれましたが…
パッカン容器に目一杯、ほとけさまのごはんみたいに盛りつけてきてくれたので、5割増し?

さすがに Campbell(F) さんも僕も、白い御飯は食べきれずに残してしまいました。

「こういう時にオーマイさんがいてくれたらいいのにね♪」

という、Campbell(F) さんの期待を裏切らないようなシンガポール旅行に出かけたいと思います。(笑)

久しぶりに充実して、いつもと違う土曜日でした。
Campbell(F) さん、また遊んでください!

  §

その晩、シャワーを浴びたら腕やオデコが少しヒリヒリしました。
SPF70 のサンスクリーンを塗っていても日焼けしたみたい。(泣)
でも、アテネで日焼けする予行演習になったかもしれません。

9 comments:

  1. こちらこそ、お付き合いくださってありがとうございました♪

    マジレスすると、メンバーになったのは、2回行けば元がとれちゃうからw
    13ケ月で$99なんですけど、25%のディスカウントがあって、私が支払ったのは$74。
    普通に入場すると、$25/人なのですが、メンバーは大人一人を無料で同伴できます。
    つまり、今回、もし普通にお金を払うと、$50。
    ほら、2回行けば元とれちゃうでしょwwwww

    クリスマスのシーズンがきれいらしいので、その時でもいいかもです♪

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    1. あとですね、Filoliの名前の由来ですが、
      初代オーナーの口癖が"Fight for a just cause. Love your fellow man. Live a good life."で
      "FIGHT-LOVE-LIVE"の最初の2文字からつけられたらしいですw

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    2. Campbell (F) さん、

      そういえば年会費が安いというお話は以前伺っていたかも。

      MileagePlus に入会しておけば年数回日本へ出かけたら1回タダみたいなノリなのね。
      (※注:FFPがこんなに美味しかったのは1990年代です。w)

      一人だけ同伴可能… ここは Red Carpet Club っぽいです。
      アメックスのラウンジは同伴不可になったけど、Filoliは大丈夫だよね。

        §

      > "FIGHT-LOVE-LIVE"の最初の2文字からつけられたらしいですw

      え゙~っ!?

      トルコ語の「船団」とか「海軍」Filoli = Fleet が語源で、オーナーはトルコだと確信していたのに…。
      トルコ人じゃなかったのね。ますます邸内を散策するモチベーションを削がれました。(笑)

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  2. お名前を出して頂いたので、登場します。宮内庁御用の庭師の孫、前職は花師?、現在は分類上は建設業。でも、実父の実家は土建業だったらしいので、まんざら縁がなかった訳ではないのよ。

    なかなか見ごたえのあるお庭ですねえ。
    英語力なしなしの質問・・・
    マスクは必帯と。no kiddinngって、子供は例外って事?
    in photos too! って、写真撮影時もマスクは外しちゃいけない?(一時でも外してた証拠になるから?)

    これだけの植木を手入れしておくのって、かなりの労力と時間が必要ね。徒長枝、気になるのは判るわ・・・
    盆栽は・・・
    かなりかわいそうな環境ですねえ。それでも、何とか体裁は保ってるけど、もったいない・・・

    薔薇はね、この時期が良いですね。こんなに大きな施設じゃないけど近所の植物園にでも行ってみるかな?
    日本は梅雨入りでじめじめした季節になって来てます。紫陽花がどこでもきれいな時期ですが、今年も猛暑とコロナで憂鬱だわ・・・


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    1. あつ先輩、

      あれ? ちょっと混乱。
      あつさんは作研で、造園じゃなかったですよね?もっちさんが造園?
      でも庭師さんの家系というのは初耳ですよ~!45年間も存じませんでした。

      我が家は、母の実家がバリバリの百姓。
      夏休みの宿題で農家にインタビューってのがあって、伯父を頼りました。(笑)

        §

      米語の kidding というのは、英語の joking です。
      ですから、No kidding とは「ジョークではありません」という訳になります。
      写真を撮る時にもマスク取っちゃダメ、というのは、そのとおり。
      でもみんな、マスク外して撮影してましたけどね。www

      ちなみに、今日から加州はマスクする必要がありません。
      (公共交通機関、しょうがっこ等は引き続き要マスク)
      でも今日ランチへ出かけたら、みんなマスクして歩いていました。
      「マスクを外すと裸で街を歩いている気分」というヒトがいて、禿同。(笑)

        §

      ここの盆栽… 可愛そすぎですよね。
      樹幹を見る限りでは素性が良さそうなので、なおさらです。

        §

      国花が薔薇のイングランドでは、6月が薔薇の月です。
      あそこ、緯度が高くて日没が21時過ぎになるので、王立植物園も遅くまで開園。
      日が沈む頃って花が香り立つからいいんですよね~。

      紫陽花は… 匂わないから残念かも。
      そうそう。
      紫陽花って土中のpHが高いとピンクで、pHが7を切ると青くなるってNHKで言ってました。紫陽花の花がくもアントシアンで発色しているはずなのに、リトマス紙と逆の変化です。てっきりリトマス紙と一緒だと思っていて、この歳になって目ウロコでした。

        §

      こちらも今週は水曜~木曜にかけて30℃超えです。
      でも朝には13℃くらいまで下がりますし、来週はまた最高気温が22℃くらいの日々。
      それでも不織布マスクは蒸れるので、そろそろ外して歩こうかと真剣に考え中。

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  3. あれ?お話したこと無かったでしたっけ?私が育った家は母の生家で元々は植木屋。祖父はバリバリの江戸っ子植木職人。大東輪戦争で植木屋は閉めましたが、戦後、どういう人脈か知りませんが、宮内庁の職員で植木職人やってました。
    で、研究室の選択時に林学(造園も含んでた)も自分の中では候補になったのですが、林学に行った連中が硬派だったので(山林を開墾するような連中)軟派な作研に・・・
    もっちは?
    どこだっけ?育種だっけか?作物、育種、昆虫、林学、畜産は有ったっけ?忘れてるなあ・・・

    マスクから解禁!
    そら、すごいね。でも、みんなしてるって、あの、マスク嫌いなアメリカの方々がねえ・・・
    早く、こちらでもそうなってほしいものです。
    ちなみに、やっと接種券が届きました、でも、混んでて、来月かなあ・・・
    (東京まで行けば、すぐに打ってもらえるらしけど・・・)

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    1. あつさん、

      植木職人のお話は初耳でした。

      林学… 箱根実習林で獣道に針葉樹の薪みたいなのを使って階段造らされた「労作」を思い出します。華奢な手がボロボロになりました。あの実習ほど「道を間違えた」と感じた体験はありません。

      もっちさんは確か園芸だったと記憶しています。
      あれ? あつさんと専攻が逆じゃないの?
      …と、その時に思ったので、覚えているんです。(笑)

        §

      今日も信託凍死(←鋭いATOK変換w)&ランチで出かけましたが、銀行内はまだ要マスクです。レストランのメキシコ兄さんもマスクしたまんま汗かきながら牛肉をスライスしていました。
      (今日はしゃぶしゃぶ。日系米国人が日系米国牛(Kobe Beef)を食す。共食い?w)

        §

      接種軒がやっと届いたって… あつさんは確か「高齢者」ですよね!?
      高齢者はもう接種が終わるんじゃなかったでしたっけ、高齢者は??
      折角だから、大手町の日本軍大規模接種会場へ行ってきてください!!
      あそこ、アクティブな高齢者は感染し易いという理由でしょ?
      そしたら、是非大手町まで行ってきてモデルナ打ってください。
      モデルナいいですよ~。2回目の副反応がステキですよ~。wwwww
      (でも僕は腕が赤くなりませんでした。効いてるか心配)

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  4. Obakobaさん

    > 「でもこの樹って『この木なんの木』みたいよね」
    > 「・・・あれはモンキーポッド(アメリカねむの木)です!」
    > 「でもほら、立派なこんもりした形が、似てない?」
    > 「…。 モンキーポッドは豆の仲間で、これは木蓮の仲間」

    私のSNS投稿の写真を見た友人も
    「この木なんの木?」とコメントをつけていたので、皆思うところは一緒?w
    それとも私の友人だから???(汗)

    小林亜星、お亡くなりになられちゃいましたね・・・涙

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    1. Campbell (F) さん、

      「この木なんの木」は昔、居酒屋舞の伊藤さんに連れて行ってもらいました。
      ドンピシャな記事が見つからないけど、S.A.博士との布哇旅行予告に載ってました。
      https://ameblo.jp/q0b/entry-11275412148.html
      樹勢が全然違うじゃん!! これだから素人さんは…。ハァハァ
      とにかく、周りに何もなくてこんもり一本立ちしてれば「この木なんの木」なのね?

      あの歌、日立グループでしょ?
      也ガのハード量産って日立に頼んでたから、結構深いの…。
      Dяєαмςαѕт なんて日立の洗濯機や炊飯器と同じチップで動いてるし…(遠い目)
       ↑
       アテナイの準備でギリシア文字練習中www

        §

      小林亜星さん… とっくに逝っちゃってると思っていたので、むしろ驚きです。
      あの体型・体格でこんな長く生きていらしたという事実に、勇気づけられます。

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