Monday, March 20, 2023

ATH→CdG→SFO

前記事が アテネ → ミュンヘン → サンフランシスコ という経路だったので、エアフラとの比較記事にしてみました。エールフランス航空でパリ乗り継ぎだと、こうなります。

あと…  iPhone 14 Pro をアテネ滞在中になくしたので、バックアップの iPhone SE2 (2020) で撮影していますから、単レンズでがんばりました。画質は相当に悪くなっていますから、どうかご了承ください。
アテネのベニゼロス空港の出発は朝6時半。リムジンはインタコへ3時45分に迎えに来てくれました。

定刻で搭乗開始して… 欧州内ビジネスクラスだと、こんな座席です。機材はエアバス A321。
もらったのは 2C ですが、エコノミーもビジネスも同じようなペラペラの座席。
3-3 アブレストのセンターシートを殺してビジネスクラスにしています。

これはトルコちゃんとか一部を除き、各社ほぼ同じです。
ちなみに、トルコちゃんの一部は 2-2 アブレストの立派な座席♪

で、座って… あれ~?電源が無い?? USB ポートさえ無いの?…と思ったら、
肘掛けに USB-A のポートがありました。センター席が空いているので肘掛けを跳ね上げていて気づかなかった。

で、早朝発の機内食は、こんなでした。
選べません。パンケーキを使ったサンドイッチをどら焼きか!?と勘違いしました。

こちらが、そのどら焼き風サンドイッチです。冷たいです…。
甘味の無い生地で焼いたパンケーキの中にチーズがはさんである…。こんだけ

パンケーキだと思って食べるとざんねんですが、サンドイッチの一種だと思えば、不味くはない。

添え物は、完熟パイナップルというか... 漬物みたいなパイナップルでした。
甘いからいいんですけど、なんか軽く逝っちゃってるっぽいのが機内食としてはヤバいかも。

お飲み物はいつものように、オレンジジュースとブラックコーヒーです。
コーヒーはフレンチローストのせいか、焦げてるっぽい。空港ラウンジのコーヒーの方が美味しかった。

コーヒーもオレンジジュースも「おかわり欲しい?」って、Non. って答えるまで何度でもくれます。

まるで、わんこそばみたい。(笑)

コーヒーカップをもらったままにしていたら、さらにおやつを配布に来ました。
クッキーとチョコレート。「好きなだけ獲っていいわよ♪」だって。でも写真を撮るだけにしておきました。

・・・エアフラまで儂を肥らせて食べるつもりでしょうか?
肝臓を取り出して、フォアコバとかいう珍味にするかも…。

やるかもしれない。フランスならやるかもしれない…。ぉぃぉぃ

飛んで2時間後、機長からアナウンス。
「現在、左舷のほうにはモンブランが見えています
いっぱい尖った山があって、みんな白い。どれだか判らなかった…。

Mont Blanc = 白い山、ですから、このうちのどれかだということで。ぉぃぉぃ…

パリ・シャルルドゴール空港には定刻少し前に到着。ターミナル2Fに着きました。
ゲートを出ると… こんな景色を歩いて、ターミナル2Eへ移動します。
ターミナル2Eには、ゲート K、L、M とみっつあって、それぞれがデカい。

シェンゲン領域を出るために出国審査場へ向かいますが、手前で係官が乗客を振り分けていました。
儂を見て、パスポートをよく見ずに、アフリカ系やアジア系が大行列するほうへ行けと言います…。
I'm a US citizen. って、アメリカのパスポートを見せたら、顔認識の自動ゲートへ振り返られました。

この時です。

儂が列を変更させられたので、後ろから来た乗客が後ろから追突してきました。
その拍子にコケて、右足を捻ってしまったのです。
係官はガン無視。後からどんどん来る乗客もガン無視で通り過ぎていきます…。

フランス、老人に冷たいです。
上海で同じような光景を見ましたが、まさか自分が老人の側になろうとは…(遠い目)

儂は通路の隅に寄って、スーツケースを開けて湿布薬を取り出し、靴と靴下を脱いで湿布を貼りました。

湿布薬のメントールとロキソニンがすぐ効き始め、ビッコをひきつつも歩行を再開。
Lゲートは動く歩道がいっぱいあって楽できましたが… 搭乗は一番遠い L53 ゲート。

搭乗口の前で、口頭で保安検査している係官が儂の様子を見て、障害者に認定してくれました
車椅子が必要か聞かれましたが「いらない」って伝えたら、真っ先に搭乗できました。

機材はボーイング 777-300ER、スカイチーム塗装された機体でした。

ジェットウェイは2本接続されていますが、ドア1はファーストクラス専用でした。
ファーストのすぐ後ろの席なので近道できるかお願いしたけど、許可されませんでした。
フランス、老人に冷たいです。
で、ドア2から乗り込んで前方を見たの図が、上写真です。ビジネスクラスは 1-2-1 のアブレスト。

そのままファーストのエリアまでビッコ引いて歩いて行って、撮影させてもらいました。
1列4席しかないファーストクラスは La Premiere ラ・プレミエールという、世田谷の百姓長屋みたいな名前です。

儂の席はその直後の、3A です。2列は欠番になっていました。
最前列は撮影し難かったので、上写真は 3A です。でも形状はまるっきり一緒。

サイドテーブル上の紙袋に入っているのは、マスクと手指消毒のワイプ。
窓側にあるサイドテーブル上の小物入れを開くと… 真っ赤っか。これがフランスのセンス?

真っ赤っかの中にはヘッドフォンが収納されていました。
後で、ミネラルウォーターのボトルやらアメニティのバッグやらも収納することになります。

そしてどこの航空会社でも座席の側に置かれている、○○袋。でもタイトルがなぜか笑えた。
Sachet Confort = 楽になる袋

さっさとやっちまってスッキリして気持ちよくなりなさい。
なんだか、警察で鬼刑事に取り調べを受けているみたいな。(爆)

配られたミネラルウォーターは、350ml のエビアンでした。
右の Thonon というブランドの小さい方 250ml は、最初の欧州内線で配られたボトルです。

窓際のサイドテーブルはこんな三角形っぽい形状になっていて、その下にテーブルが隠れています。
一番さきっぽの方にあるラッチを握ると、テーブルが出てきます…。

回転して出てくると、こうなっています。
このテーブルって、半分に折ったままでは使えないというシロモノ。

完全に引っ張り出して拡げたら、こうなります。
飲み物を置くのはサイドテーブル側。という前提で作られているみたいです。

あんまり広くないけど、お食事のトレーを置くには充分な広さ。でも iPad を置く場所が無くて、サイドテーブルの窓際に置いて、首を捻って観ていました。

iPad を置いた状態で、ウェルカムドリンクを受領するとこうなります。
ウェルカムドリンクは、シャンパン、オレンジジュース、水を配布していました。

続いて、アメニティキットを配られました。
足が痛いし、面倒臭いので中味を確認していません。もらって帰ってきても、そのまんまです。

出発前に、搭乗口までビッコ引きつつ御不浄へ… 

iPhone SE2 のカメラじゃ狭いトイレを写しきれませんが、ここが特徴的でした。
壁にかけられたトイレタリ・アメニティは、クラランス製品。
儂もクラランス・メンズのユーザーなので安心感があります。

で… 右上の、巨大タンポンみたいなものが最初不明でしたが、コットンパフが重なって入ってる。
こんなものを用意してて、アホな乗客がトイレに流さないか、おじいさんは凄く心配でした。

それで、ここ以外はエコノミーの便所と何も違わないと思います。
こんなに質素なビジネスクラスの便所は、初めて見たと思います。

席へ戻ったらプッシュバック開始と同時に、安全ビデオ放映。
ぼんじゅ~る。そしてご搭乗ありがとうございます。
・・・アメリカ線なんだから英語で書けよ。(怒)

ユナイテッド航空の安全ビデオも変ですが、エアフラも充分に変で、なんだか安心しました。
例えば… 酸素マスクがエッフェル塔の上から降ってきます

自分が先に装着してから子供のマスク装着を手伝う、という手順はお約束通りです。

  §

ついでですが、KLM の安全ビデオも充分に変です。デルフト焼のアニメで進行しますが…
リチウム電池が熱を持って問題発生したら、アテンダントを呼んでね♪…って。
ケータイからメッチャ煙噴いてますが、CAガン無視…。こんなに冷静に手を挙げてるヒマはあるのか?

  §

離陸後、さっそくアテンダントさんが動き始めました。

 ラ・プレミエールとの境をカーテンで閉めてから…
なんだか厚めの不織布でできたおしぼりを配布されました。

これ、再利用されるコットン製よりも肌触りが優しくて、水分量も丁度良くて気に入りました。
おじいさんはおしぼりで「う゛~」とか唸りながら禿げ頭を磨いてから、本日のメヌを確認。

さぁメシやメシや~! メシは飛行機乗りの最大の楽しみやからなぁ!←トウジ風味
こういう内容でした。左側通路を担当するアテンダントさんが注文取りに来ました。

「ラザ~ニャ・ドゥ・カナ~ル(鴨のラザニアと言ったつもり)を予約していますが…」
「?? ご予約は承っておりませんが…」

足が痛いので簡単にカチンと来て、予約確認のスクショを見せました。

「申し訳ございませんが、システムに反映されておりません。でも貴方が最初だから、OK よ♪」

そういう問題じゃ無くてぇ…。

予約確認を送っておいて反映されてないシステムが、なんかフランスっぽい。あと、アテンダントさんの応対がなんだかぞんざい。特に文句言うみたいなシーンでは対応が硬直ぎみで、ユナイテッド航空のほうがまし。

まぁ、ベジタリアンも含めてどれが出てきても受け容れられる内容ですから、どれでもいいけど。

このへんがユナイテッド航空と一番違う点です。

ユナイテッドは消去法で選ぶ。エアフラだと、どれにしようか悩む楽しみがある

そんで、アミューズが届きました。
Appetizer: Cashew nut and garlic cream, yellow beet and sesame
アペタイザ:カシューナッツとガーリックのクリーム、黄ビーツと胡麻

英訳はアペタイザですが、仏語は Mise en Bouche ですから、アミューズです。

このカシューナッツとガーリックのクリームは繊細で美味しかった。
黄ビーツは最初パイナップルかと思いました。パイナップルでもあいそう。(笑)
でも、胡麻のテクスチャは少し五月蠅いと思う。

一緒に配布された、チーズ風味のサクサクしたクラッカー。
外側がサクサクで、中にしっとりしたチーズ味のクリームが入っています。これは美味。
コーク・ゼロをもらっちゃってますが、シャンパンをもらっていたら、きっと相性は最高。

で… 風味はともあれ、この食感の対比は… うちのネコ達が食べているおやつに似ている。食べた事無いけど。

続いて、スターター(仏語ではアントレ)がトレーに載って届きました。
Starter: Smoked salmon fillet, horseradish and chive cream, sweet potato and butternut squash mousseline with pumpkin seeds スターター: スモークサーモン、ホースラディッシュとチャイブのクリーム、甘藷とバターナットスコッシュに南瓜の種

パンは4種類くらいあるうちから、スタータと無理なくあいそうな全粒粉を選択。

これ、ジワジワ食べているとなかなか楽しいです。きっとワインを飲っていたら相当楽しい。
でも、コーク・ゼロがわんこそばみたいにもらえるから、それでも充分に楽しい。

食べ終わったら、主菜は無事に鴨が届きました。
Dish: Duck lasagna, blackcurrant sauce 主菜:鴨のラザニア、黒スグリのソース

主菜をクローズアップすると、こうなっています。ほぼ予測したとおりの調理法。
サヤエンドウが添えてあるのは、まぁ想定内。ダックに添付のカシスソースをかけて食べる、家禽+果実のソースというフレンチの王道です。不味いわけがありません。

こと、機内食に関してはユナイテッド航空のボロ負けです。

そしてデザートです。銀の盆に載せて、こんだけ持ってきました。
「好きなだけ獲っていいわよ♪」
「バニラアイスとパッションフルーツのマカロンだけ欲しいですけど」
「このトリオはバラで置いていけないから、全部あげる。飲み物は?」
 やっぱり儂を肥らせて食べる気だ…。(汗)
「このスイーツなら… 紅茶をいただけますか?」

「ティーはこんなに種類があるのよ。写真撮ってインスタに挙げてね♪」
いっぺんに揃えて、しかも撮影し易いように傾けてくれるし…。

なんか撮られ慣れてるのって、商売女を相手にしてるみたいで凄くイヤだ。買ったことないけど...。

「他のアイスはいらないの?ショコラ味も美味しいわよ??

なんとしても儂を肥らせて食べる気まんまんです…。怖い。

結局、こんだけもらえました。
Dessert: Lemon nonnetta, Opera cake, mango and passionfruit macaron
デセール:レモンノネッタ、オペラケーキ、マンゴとパッションフルーツのマカロン
Hint of Freshness: Ice cream and sorbets
お口直しに:アイスクリームとソルベ

ダージリンをもらったけど、布で出来た変なティーバッグ!!
ちゃんとダージリンっぽく色が薄くて、香りも良かったです。

食べたら、寝るだよ。
でもちょびっと寝ただけで目が覚めちゃって、御不浄へ。

御不浄帰りに通りかかった、搭乗口の周辺が凄い事になっていました…。
こんなです。これが左右、両サイドにあります。

足が痛いけど念のためチェックに廻ったら、内容が微妙に違ってました。

まんなかにも、こんなものが…。
既にサンドイッチは略奪の限りを尽くされ、あと1個。

あんだけ喰わされて、まだ足りなかったのかよ!?
エールフランス航空の乗客って、どんだけ??

スナック菓子ひとつもらって、自分でコークゼロ掴んできました。
まだグリーンランドを飛び越えたあたりですよね。

菓子は紙筒に入っている、フランスらしいスカした容器です。
中味はサブレで「トマトとバジル風味」って書いてあるけど... 単なるチーズスティックみたいな味。

おやつ喰ったら、また寝るだよ。

到着の 100 分前に機内が明るくなりました…。寝てる人も気にせず、容赦なく明るくなりました。
ワシントン州とオレゴン州の境あたり、スポケーンの近所を飛んでます。

で… 2回目の機内食、内容はこんなでした。
2回目のお食事でもデセールや口直しが用意されている… さすがフレンチ。(笑)

コンテチーズのラビオリもいいけど…チキンがどのくらいまともか気になって、いってみました。

注文してすぐ、こんだけ届きました。
御題はいろいろ書き連ねてありますが、容量的には他社便とたいして代わりはありません。

・・・つか、量は少なめかも。味がいいから許すけど。

主菜はこんなでした。
Dish: Chicken fillet, tomato sauce,  risotto-style bulgur wheat and buckwheat
主菜:チキンむね肉のトマトソース、ブルグル小麦のリゾット風に蕎麦の実

チキンは若干パサパサだけど、バターライスみたいな小麦のリゾットのおかげで、喰える。
全体的には味が良くて、上手にまとまっています。さすがフレンチだと思わせてくれます。

お食事が終わって、降機態勢に入ったところで、また不織布のおしぼりをくれました。
サッパリしますが… この機材ってエアフローが調整できないのが非常にざんねん。

SFO の 28L 滑走路へ降りるんでしょう。雲が途切れればいつもの景色です。
ゴールデンゲート・ブリッジが見えました。

続いて、フォスターシティのあたりも見えました。
フォスターシティには、コロナちゃんで酷い目に遭った人々がお世話になったであろう、レムデシビルを造っているあざとい製薬会社があります。

スタンフォードのほうでグルリと廻ってきて、28L への進入経路に乗りました…。
サンマテオのダウンタウンが見えて… 公営ゴルフ場とヨットハーバーが見えました。

この 50 秒後くらいにタッチダウン。あとはいつもと同じですが、国際線Aゲートは普段スタアラで利用しているGゲートとは左右対称になっているので少し混乱しました。

あと、Aゲート側には Global Entry のキヨスクが5台しか設置されていません
しかも2台壊れてるし…。おかげで数分間並ばされました。
入国審査は、あっという間。足が痛いのでタクシーに乗って10分後に帰宅しました。

エアフラ利用で帰って来てみて、機内食は美味しいのが印象的でした。
でも、やっぱりシャルルドゴール空港はヒースローと並んで一番嫌いな空港です。

以上、これでアテネからの復路を比較した記事はおしまい。